女性審神者の名前です。
沈丁花「わしに何が起こったがか教えとーせ…」
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~薙side~
本当に手伝わなくて良かったのかなぁ?
粟田口の子たちとトランプをして遊んだり、一緒に遊んでくれた子たちが手伝いに行った後は、乱ちゃんが髪型やメイクを考えてくれたりしているうちに宴の準備が終わったみたいで、乱ちゃんに手を引かれて大広間へと向かった。既に陸奥守は来ていて、豪華なご馳走を前に乾杯が今か今かと待ちきれない様子だ。
「あぁ、薙も来たがか。おまさんの席はここじゃ」
主役ということで、陸奥守と私は隣同士、皆が見渡せる位置だ。もちろん私も凄く楽しみだけど、それ以上にもふ丸はもっと楽しみにしている様子で感嘆の声を上げている。もふ丸は主様の霊力を注がれているからある程度の知識はある。並べられた料理を色々と教えてくれた。
「もふ丸、は…な…にが、食べ…た、いの?」
「全部です!」
その小さな体で食べられるのかな…。
「薙ちゃん、もふ丸くん用にナイフを持って来たよ。これで食べやすい大きさに切ってあげてね」
「…あり、が…と、うござ、い…ます」
「あー!薙、“あいうえお”も言えるようになってる!」
向かいに座る安定くんに言われて気付いた。これでもっと皆と交流しやすくなる。小声ながらも私の思いを伝えられるようになったから一歩前進だ。
「皆の者、準備は良いか?」
それぞれが元気に返事をしてコップを持つ。一際声が大きいのはお酒が大好きな次郎太刀さんだ。私は宴の様子が分からないのでそれに倣う。
「主、お願いします」
飲み始める前に乾杯というものがあるらしい。周りを見渡しながら様子を窺う。
「薙、この本丸に来てくれてありがとう。陸奥守も無事に帰って来てくれたのも嬉しいよ、おかえり。…ということで、かんぱーい!」
皆がグラスを鳴らしたりお猪口を掲げている。右隣の陸奥守と左隣の主様はビールというものを、私は飲めるか分からないので烏龍茶だ。
「薙、唐揚げが食べたいです!」
「もふ丸は1個丸々は食べられないかもしれないから、薙と半分こしたらどう?」
「はい!」
主様が唐揚げをそれぞれ取ってくれて、燭台切さんが用意してくれたナイフで半分に切る。肉汁がじゅわりと溢れてとても美味しそうだ。
「お、いし…い」
「美味しいですねぇ。僕も人と同じものを食べられる付喪神で良かったです」
お手拭きで油がついてしまった小さな口を拭いてあげる。主様も唐揚げを頬張りつつ、「今度は塩味だね」とビールをぐい、と飲んだ。美味しそうな飲みっぷりにお酒がどういうものか気になってきた。
「初めて酒を飲むなら、ある程度食べてからの方がえいぜよ。酔いが早うなってしまうきね」
なるほど、ともふ丸と共有しながら食べていく。ちらし寿司もエビフライも全部美味しい。流石のもふ丸も喉が渇くようで、小皿に注がれた水をペロペロと舐めている。
「さ、鰤のしゃぶしゃぶの準備をするよ。カセットコンロに火を点けるから、触れないように気を付けてね」
「鰤のしゃぶしゃぶは初めて食べるぜよ。楽しみじゃのう」
陸奥守も私はもちろん、主様も初めて食べるらしい。火の調整は主様がやりながら教えてくれて、出汁が沸騰するまでもふ丸とご馳走を食べる。
「主さん、そっちにポテト余ってませんかー?弟たちがたくさん食べるから足りなさそうなんです」
「鰤のしゃぶしゃぶもあるし、わしゃ構わんぜよ」
「私も、ちら…し、寿司、も…あるから、大、丈夫だよ」
「私も太郎さんと次郎さんが買って来てくれたおつまみもあるし、食べていいよ」
もふ丸はもうちょっと食べたい様子なので、2本残して大皿を渡した。
食べきれなかったら私が食べればいいかな。
そんなもふ丸はエビフライに夢中だ。その小さな体でこんなに食べられるんだと少し驚く。
でも、体が少し大きくなっているような…。
「もふ丸、しゃぶしゃぶが食べられるようにしてね」
「ふぁい」
他にもチーズのおつまみと、たくさん食べていくもふ丸。少し心配だ。
―数分後。
「お腹いっぱいですぅ…」
…こうなると思った。
しゃぶしゃぶはまだ出来上がっていない。ほろ酔い気分の陸奥守が「ほんなら、もふ丸の分はわしが食うてしまおう」なんてご機嫌だ。
「あーあ、〆はうどんって燭台切が言ってたの忘れたの?」
「うぅ…」
ご馳走と嗜む程度に日本酒を飲む清光くんにもそんなことを言われてしまって少し悔しそうにしているもふ丸。しゃぶしゃぶは一口ぐらいは食べられるだろうと、追加で長曽祢さんが茹でてくれた枝豆を食べていると、次郎太刀さんがお酒が入ったテンションでこちらにやって来た。
本当に手伝わなくて良かったのかなぁ?
粟田口の子たちとトランプをして遊んだり、一緒に遊んでくれた子たちが手伝いに行った後は、乱ちゃんが髪型やメイクを考えてくれたりしているうちに宴の準備が終わったみたいで、乱ちゃんに手を引かれて大広間へと向かった。既に陸奥守は来ていて、豪華なご馳走を前に乾杯が今か今かと待ちきれない様子だ。
「あぁ、薙も来たがか。おまさんの席はここじゃ」
主役ということで、陸奥守と私は隣同士、皆が見渡せる位置だ。もちろん私も凄く楽しみだけど、それ以上にもふ丸はもっと楽しみにしている様子で感嘆の声を上げている。もふ丸は主様の霊力を注がれているからある程度の知識はある。並べられた料理を色々と教えてくれた。
「もふ丸、は…な…にが、食べ…た、いの?」
「全部です!」
その小さな体で食べられるのかな…。
「薙ちゃん、もふ丸くん用にナイフを持って来たよ。これで食べやすい大きさに切ってあげてね」
「…あり、が…と、うござ、い…ます」
「あー!薙、“あいうえお”も言えるようになってる!」
向かいに座る安定くんに言われて気付いた。これでもっと皆と交流しやすくなる。小声ながらも私の思いを伝えられるようになったから一歩前進だ。
「皆の者、準備は良いか?」
それぞれが元気に返事をしてコップを持つ。一際声が大きいのはお酒が大好きな次郎太刀さんだ。私は宴の様子が分からないのでそれに倣う。
「主、お願いします」
飲み始める前に乾杯というものがあるらしい。周りを見渡しながら様子を窺う。
「薙、この本丸に来てくれてありがとう。陸奥守も無事に帰って来てくれたのも嬉しいよ、おかえり。…ということで、かんぱーい!」
皆がグラスを鳴らしたりお猪口を掲げている。右隣の陸奥守と左隣の主様はビールというものを、私は飲めるか分からないので烏龍茶だ。
「薙、唐揚げが食べたいです!」
「もふ丸は1個丸々は食べられないかもしれないから、薙と半分こしたらどう?」
「はい!」
主様が唐揚げをそれぞれ取ってくれて、燭台切さんが用意してくれたナイフで半分に切る。肉汁がじゅわりと溢れてとても美味しそうだ。
「お、いし…い」
「美味しいですねぇ。僕も人と同じものを食べられる付喪神で良かったです」
お手拭きで油がついてしまった小さな口を拭いてあげる。主様も唐揚げを頬張りつつ、「今度は塩味だね」とビールをぐい、と飲んだ。美味しそうな飲みっぷりにお酒がどういうものか気になってきた。
「初めて酒を飲むなら、ある程度食べてからの方がえいぜよ。酔いが早うなってしまうきね」
なるほど、ともふ丸と共有しながら食べていく。ちらし寿司もエビフライも全部美味しい。流石のもふ丸も喉が渇くようで、小皿に注がれた水をペロペロと舐めている。
「さ、鰤のしゃぶしゃぶの準備をするよ。カセットコンロに火を点けるから、触れないように気を付けてね」
「鰤のしゃぶしゃぶは初めて食べるぜよ。楽しみじゃのう」
陸奥守も私はもちろん、主様も初めて食べるらしい。火の調整は主様がやりながら教えてくれて、出汁が沸騰するまでもふ丸とご馳走を食べる。
「主さん、そっちにポテト余ってませんかー?弟たちがたくさん食べるから足りなさそうなんです」
「鰤のしゃぶしゃぶもあるし、わしゃ構わんぜよ」
「私も、ちら…し、寿司、も…あるから、大、丈夫だよ」
「私も太郎さんと次郎さんが買って来てくれたおつまみもあるし、食べていいよ」
もふ丸はもうちょっと食べたい様子なので、2本残して大皿を渡した。
食べきれなかったら私が食べればいいかな。
そんなもふ丸はエビフライに夢中だ。その小さな体でこんなに食べられるんだと少し驚く。
でも、体が少し大きくなっているような…。
「もふ丸、しゃぶしゃぶが食べられるようにしてね」
「ふぁい」
他にもチーズのおつまみと、たくさん食べていくもふ丸。少し心配だ。
―数分後。
「お腹いっぱいですぅ…」
…こうなると思った。
しゃぶしゃぶはまだ出来上がっていない。ほろ酔い気分の陸奥守が「ほんなら、もふ丸の分はわしが食うてしまおう」なんてご機嫌だ。
「あーあ、〆はうどんって燭台切が言ってたの忘れたの?」
「うぅ…」
ご馳走と嗜む程度に日本酒を飲む清光くんにもそんなことを言われてしまって少し悔しそうにしているもふ丸。しゃぶしゃぶは一口ぐらいは食べられるだろうと、追加で長曽祢さんが茹でてくれた枝豆を食べていると、次郎太刀さんがお酒が入ったテンションでこちらにやって来た。
