女性審神者の名前です。
沈丁花「わしに何が起こったがか教えとーせ…」
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~薙side~
そこは活気に満ち溢れていた。堀川くんと和泉守さん、獅子王くんと御手杵さんが手合わせをしていて、それぞれ異なる刀種の立ち回りをじっと見る。
「おぉ、薙か。そんなところで見ているのも疲れるだろう。こちらに座るといい」
三日月さんのお言葉に甘えて隣に座る。
前にも手合わせを見学させてもらったけれど、やっぱりここは居心地が良い。
…こういう戦い方もあるんだ。
それぞれの刀種ならではの間合いや動きを含みつつ、個性が出ていると思う。この身では戦いは不慣れであるはずなのに、何故か分かるのだ。
一方の堀川くんと和泉守さんは、基礎をおさえながらも独特な動きに見える。しばらくして堀川くんと和泉守さんの手合わせが終わり、獅子王くんと御手杵さんも終了となった。
「国広、もうちょっと離れてもいい。いざって時に連携が取りにくくなるぞ」
「はい、気を付けます」
「御手杵、手合わせしてくれて助かったぜ。槍との戦いってまだイマイチ感覚が掴めないんだよなぁ」
「今ので問題ないんじゃないか。近すぎず遠すぎず。避けてから反撃する時の間合いもちょうど良かったぜ」
「自信ついたかも!ありがとな!」
そこで、私がいたことに気付いて明るく声を掛けてくれた。飲み物でも持って行った方が良かったかな、と思う。
「…して、薙」
「何でしょうか」
「薙は所作、佇まいは落ち着いているが、ここに来ると顔が変わるな」
「そうですか?」
主様も皆も、私の前の主様の身分は高かったはずだと言っているけれど、記憶を思い出せていない私にはピンとこない。
「居住まいを正す仕草は無駄な動きがないぞ。手合わせを見て目つきが変わるのも、薙自身が戦いに慣れようとする姿勢でもあるだろうが、戦いに精通している者にも通ずるものがある」
「じゃ、やっぱり薙にはポテンシャルがあるってことだな!」
「薙さん、体調が落ち着いているのであれば、構えだけしてみませんか?僕が見ますよ」
「やってみたいそうです」
パーカーを脱いでもふ丸が寒くないように畳むと、木刀を受け取って構えてみる。今の私は脇差なのに、違和感がある。
「うーん、薙刀の構えに似てますね」
「こうです」と堀川くんが教えてくれたけれどぎこちない。
「何ででしょうね」
「戦えりゃあいいんだよ、戦えりゃ」
「あはは、兼さんらしいや」
「ま、脇差は他にもいるし、機会があれば教えてもらえればいい。天然理心流、北辰一刀流、色んな流派はあるがそういったもんに縛られる必要もねぇしな」
言われてみれば、そういった流派は初耳だ。脇差としての基本をおさえつつ、私なりの戦い方を見つける方が実戦に向いているかもしれない。
「それなら、薙が慣れたら俺と組んで誰かと手合わせしてみないか?脇差と言えば打刀との組み合わせが多いけど、槍脇としても動ければ俺も助かる」
「そうですね、戦の役に立つものは何でも練習してみる方が良いかもしれません」
寒くなったのでパーカーを羽織ろうと戻ってみると、私の代わりに交流してくれているもふ丸がいない。
「…?」
「ふむ、もふ丸はなかなかに温かいな」
「ぬくぬくです」
何してるの…。
いつの間にか、三日月さんの懐に入り込んでいた。どうやら三日月さんがもふ丸の加減はどんなものかと試したらしい。
「何だか眠くなってきました」
呑気なことを言っているもふ丸。パーカーを着てフードを被り、手を差し出すと仕方ない、といった様子で戻ってきた。
「もふ丸、外でも温かく過ごせる何かがあるといいね」
「もふ丸って寝る時どーしてんだ?俺は鵺と一緒に寝てるからお互い温かいけど」
「座布団の上に薙のジャージを掛けて寝てます」
「それって温かいのか?」と不思議がる御手杵さん。堀川くんは何か考え込んでいる。
「そうだ!もふ丸の布団を作りませんか?」
「もふ丸の布団?」
聞けばこんのすけにはベッドがあるようで、それに似せて作ってみてはどうか、とのことだった。実はちゃんとこんのすけの部屋があるらしい。
「俺はそういったことに疎いから分からんが、楽しそうだな」
「はっはっは」と笑った三日月さんが立ち上がる。
「さて、じじいはコタツに入って夕餉を待つとするか。皆も体が冷えぬうちに湯に浸かるといい」
「おうっ」「はーい」とそれぞれが返事をして彼を見送る。夕餉前に済ませるにはちょうど良い時間だ。
「薙さんはお風呂はどうされてるんですか?」
「夕餉の後に時間を空けて内湯に入っていますよ」
「露天風呂は?」
「清光くんと安定くんに案内してもらったぐらいで、入ったことはないです」
何故か驚きの声が上がる。
「マジかよ、あの最高の空間を味わってないのか?!」
「1振りで入るなら内湯で充分ですし…」
「いいや、1振りで入る露天風呂は格別だ!薙、今から露天風呂入って来い!」
「お風呂は男性が先に入るものでは…?」
「そんなもん誰も決めちゃいねぇ!」と何故か露天風呂の素晴らしさを語り始める和泉守さん。それに他の皆も頷いている。…けれど私は圧倒されるばかりだ。
ついには堀川くんが 「僕、今誰か入ってないか見て来ます!」と稽古場を飛び出して行ってしまった。
厨当番のお手伝いにでも行こうかなって思ってたんだけどなぁ…。
今日の厨当番は燭台切さんと歌仙さんに加えて、江雪さんたち左文字三兄弟。「何かごめんなさい」と心の中で謝った。
そこは活気に満ち溢れていた。堀川くんと和泉守さん、獅子王くんと御手杵さんが手合わせをしていて、それぞれ異なる刀種の立ち回りをじっと見る。
「おぉ、薙か。そんなところで見ているのも疲れるだろう。こちらに座るといい」
三日月さんのお言葉に甘えて隣に座る。
前にも手合わせを見学させてもらったけれど、やっぱりここは居心地が良い。
…こういう戦い方もあるんだ。
それぞれの刀種ならではの間合いや動きを含みつつ、個性が出ていると思う。この身では戦いは不慣れであるはずなのに、何故か分かるのだ。
一方の堀川くんと和泉守さんは、基礎をおさえながらも独特な動きに見える。しばらくして堀川くんと和泉守さんの手合わせが終わり、獅子王くんと御手杵さんも終了となった。
「国広、もうちょっと離れてもいい。いざって時に連携が取りにくくなるぞ」
「はい、気を付けます」
「御手杵、手合わせしてくれて助かったぜ。槍との戦いってまだイマイチ感覚が掴めないんだよなぁ」
「今ので問題ないんじゃないか。近すぎず遠すぎず。避けてから反撃する時の間合いもちょうど良かったぜ」
「自信ついたかも!ありがとな!」
そこで、私がいたことに気付いて明るく声を掛けてくれた。飲み物でも持って行った方が良かったかな、と思う。
「…して、薙」
「何でしょうか」
「薙は所作、佇まいは落ち着いているが、ここに来ると顔が変わるな」
「そうですか?」
主様も皆も、私の前の主様の身分は高かったはずだと言っているけれど、記憶を思い出せていない私にはピンとこない。
「居住まいを正す仕草は無駄な動きがないぞ。手合わせを見て目つきが変わるのも、薙自身が戦いに慣れようとする姿勢でもあるだろうが、戦いに精通している者にも通ずるものがある」
「じゃ、やっぱり薙にはポテンシャルがあるってことだな!」
「薙さん、体調が落ち着いているのであれば、構えだけしてみませんか?僕が見ますよ」
「やってみたいそうです」
パーカーを脱いでもふ丸が寒くないように畳むと、木刀を受け取って構えてみる。今の私は脇差なのに、違和感がある。
「うーん、薙刀の構えに似てますね」
「こうです」と堀川くんが教えてくれたけれどぎこちない。
「何ででしょうね」
「戦えりゃあいいんだよ、戦えりゃ」
「あはは、兼さんらしいや」
「ま、脇差は他にもいるし、機会があれば教えてもらえればいい。天然理心流、北辰一刀流、色んな流派はあるがそういったもんに縛られる必要もねぇしな」
言われてみれば、そういった流派は初耳だ。脇差としての基本をおさえつつ、私なりの戦い方を見つける方が実戦に向いているかもしれない。
「それなら、薙が慣れたら俺と組んで誰かと手合わせしてみないか?脇差と言えば打刀との組み合わせが多いけど、槍脇としても動ければ俺も助かる」
「そうですね、戦の役に立つものは何でも練習してみる方が良いかもしれません」
寒くなったのでパーカーを羽織ろうと戻ってみると、私の代わりに交流してくれているもふ丸がいない。
「…?」
「ふむ、もふ丸はなかなかに温かいな」
「ぬくぬくです」
何してるの…。
いつの間にか、三日月さんの懐に入り込んでいた。どうやら三日月さんがもふ丸の加減はどんなものかと試したらしい。
「何だか眠くなってきました」
呑気なことを言っているもふ丸。パーカーを着てフードを被り、手を差し出すと仕方ない、といった様子で戻ってきた。
「もふ丸、外でも温かく過ごせる何かがあるといいね」
「もふ丸って寝る時どーしてんだ?俺は鵺と一緒に寝てるからお互い温かいけど」
「座布団の上に薙のジャージを掛けて寝てます」
「それって温かいのか?」と不思議がる御手杵さん。堀川くんは何か考え込んでいる。
「そうだ!もふ丸の布団を作りませんか?」
「もふ丸の布団?」
聞けばこんのすけにはベッドがあるようで、それに似せて作ってみてはどうか、とのことだった。実はちゃんとこんのすけの部屋があるらしい。
「俺はそういったことに疎いから分からんが、楽しそうだな」
「はっはっは」と笑った三日月さんが立ち上がる。
「さて、じじいはコタツに入って夕餉を待つとするか。皆も体が冷えぬうちに湯に浸かるといい」
「おうっ」「はーい」とそれぞれが返事をして彼を見送る。夕餉前に済ませるにはちょうど良い時間だ。
「薙さんはお風呂はどうされてるんですか?」
「夕餉の後に時間を空けて内湯に入っていますよ」
「露天風呂は?」
「清光くんと安定くんに案内してもらったぐらいで、入ったことはないです」
何故か驚きの声が上がる。
「マジかよ、あの最高の空間を味わってないのか?!」
「1振りで入るなら内湯で充分ですし…」
「いいや、1振りで入る露天風呂は格別だ!薙、今から露天風呂入って来い!」
「お風呂は男性が先に入るものでは…?」
「そんなもん誰も決めちゃいねぇ!」と何故か露天風呂の素晴らしさを語り始める和泉守さん。それに他の皆も頷いている。…けれど私は圧倒されるばかりだ。
ついには堀川くんが 「僕、今誰か入ってないか見て来ます!」と稽古場を飛び出して行ってしまった。
厨当番のお手伝いにでも行こうかなって思ってたんだけどなぁ…。
今日の厨当番は燭台切さんと歌仙さんに加えて、江雪さんたち左文字三兄弟。「何かごめんなさい」と心の中で謝った。
