女性審神者の名前です。
梅「審神者として出来ることは全てやらなきゃ」
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~審神者side~
師匠から誘いを受けた連合システムの件で、近侍の一期一振と一緒に歴防へと向かった。
「おぉ、来たか、遥」
「遊玄 様?!」
既に師匠は来ており、連合の件で担当となる源清麿様と近侍の蜻蛉切様と談笑をしていた。
「遅れてしまって申し訳ありません!」
「なぁに、可愛い弟子や後輩に会えるのが嬉しくてな、早く来てしまっただけじゃわい」
「お久しぶりです、遥殿。遥殿の本丸の一期一振殿とお会いするのは初めてですな」
「お初にお目に掛かります。…とはいえ、こちらの本丸にも蜻蛉切殿がおりますので些か不思議な気持ちではありますな」
「違いない」と皆で笑った。
師匠の本丸には、私の本丸に顕現していない粟田口の短刀たちがいる。一期さんが彼らはどのように過ごしているのか尋ねたり、お互いの近況報告をしていると他の連合メンバーとなる紫 ちゃんが、やはり私たちを見るなり慌てて謝りながらこちらにやって来る。
「遊玄様、遥さん、ご無沙汰しております」
「紫ちゃんもなんだね。心強いよ」
「あぁ。神社家系で知識も豊富じゃからな。仲間にするには特に頼もしかろうと思ってな」
「そんな、恐れ多いです」
紫ちゃんの今の近侍は小豆長光様。私の本丸にはいない刀剣男士だ。彼にも会うのは久々なので挨拶をすると、優しい声で「ひさしぶりだね」と返してくれた。以前紫ちゃんの本丸を訪れた時にとっても美味しいスイーツを作ってくれて、現世に帰省してカフェを楽しんだような、美味しくて幸せな時間を過ごさせてくれたお方だ。
「遊玄様、あとはどなたがいらっしゃるのですか?」
「綾菜 と二代目だ」
「紬 ちゃんですか?」
二代目というのは、先代のお菊様のお孫様。まだ幼いからお菊様と共に本丸で審神者の仕事をこなしつつ、現世と行き来して学生も兼業していると聞いている。紬ちゃんにはまだ会ったことがないけれど、年齢的にお菊様と師匠には深い交流があって、修行時代に師匠の本丸にいた頃にお会いした時は私のことも可愛がって下さったお方。
そして綾菜さんは、私より少し年上の先輩審神者。姉御肌でお酒が強く、始まりの一振りである陸奥守吉行様とは馬が合うようで明るい本丸を築いてるお方だ。
「こんにちはー!」
元気の良い声に振り返ると、そこには松葉色の審神者服を着た小さな女の子と、紫生地に白紋の審神者服を身に纏ったお菊様がいた。小学校低学年ぐらいの、ランドセルがまだ大きく見える背丈の子だった。
「こら、紬。“こんにちは”じゃなくて“初めまして”って練習したでしょう?」
「ははは、構わんよ。儂を見て思わずそう言ってしまったんだろう?」
「ゆーげんさま~」ととことこと近付いてきた紬ちゃんを、優しい眼差しで抱き上げる師匠。
だいじょ…
「ぐっ、か、肩が…」
……。
「主殿、お歳をお考え下され」
「すまんすまん、つい、な…」
戻ったら湿布を貼るんだろうな、と苦笑いを浮かべつつ改めてお菊様と紬ちゃんにご挨拶する。私が遊玄様の弟子と知って「お友だち!」と曇りのない眼で私を見上げた。
「こらっ、紬!」
「良いんですよ。ヨロシクね、つーちゃん」
「“つーちゃん”!可愛い!」
「可愛らしい愛称ですな」
「みんなお友だちだよ~」と和やかに話をしているうちに集合時間となる。
けれど綾菜さんがまだ来ていない。綾菜さんは遅刻なんてしない人…というより、むしろ師匠のように早く来るタイプだ。何かあったんだろうか。
そうしてしばらくすると、バタバタと慌ただしい足音が聞こえてきた。
「遅れてしまって!大変!申し訳!ございません!!」
肩で息をしている。本丸から相当急いでいたようで、一緒に来た次郎太刀さんも「兄貴のバカ…!」と息を切らしている。
「綾菜、何があったんじゃ…」
「ホントは近侍は太郎さんなんですがっ…、向かう直前に、鴨居に思いっきり頭をぶつけちゃってっ…!手入部屋に押し込んで代理で次郎さんに…!」
綾菜さんの本丸の太郎太刀様はちょっとおドジ様なのかな…。
「太郎太刀殿は大丈夫なのですか?」
「薬研に任せてあるので問題ないかと…!」
相当強く打ったのか、鴨居の上の小壁にヒビが入ったらしい。
「体が大きいと色々大変なんだね」と苦笑いを浮かべる清麿様。蜻蛉切様も少し恥ずかしそうに咳払いをしている。あるあるらしい。
「一期さん、私たちの本丸でも誰かぶつけてたり、する…?」
「え、えぇ…。最近ですと、御手杵殿が顕現した直後に…」
「……」
「やはり遥殿の御手杵もですか…」
「こちらのあやつはもはや常習犯じゃ」
師匠が豪快に笑う。御手杵様に幸い手入部屋に行ったり、部屋にも修理が必要になるほど強打はしていないけれど、どうも気が緩みがちらしい。
「正直、こればかりは我々のように背丈のある刀剣は自身で気を付ける他ないのです。どうか、ご理解を…」
「そうそう。アタシはやらかしてないけどねー」
「次郎さんはもうでろんでろんに酔っぱらった時にぶつけてるの!太郎さんと薬研で介抱したんだからね?!」
「どの本丸もとっても賑やかなんだね。そろそろ雑談を交えつつ会議室に行こうか。そんなに時間は掛からないよ」
会議室に入った時、蜻蛉切様がドアを潜ろうとして横の枠に頭をぶつけたのは、また別のお話。
師匠から誘いを受けた連合システムの件で、近侍の一期一振と一緒に歴防へと向かった。
「おぉ、来たか、遥」
「
既に師匠は来ており、連合の件で担当となる源清麿様と近侍の蜻蛉切様と談笑をしていた。
「遅れてしまって申し訳ありません!」
「なぁに、可愛い弟子や後輩に会えるのが嬉しくてな、早く来てしまっただけじゃわい」
「お久しぶりです、遥殿。遥殿の本丸の一期一振殿とお会いするのは初めてですな」
「お初にお目に掛かります。…とはいえ、こちらの本丸にも蜻蛉切殿がおりますので些か不思議な気持ちではありますな」
「違いない」と皆で笑った。
師匠の本丸には、私の本丸に顕現していない粟田口の短刀たちがいる。一期さんが彼らはどのように過ごしているのか尋ねたり、お互いの近況報告をしていると他の連合メンバーとなる
「遊玄様、遥さん、ご無沙汰しております」
「紫ちゃんもなんだね。心強いよ」
「あぁ。神社家系で知識も豊富じゃからな。仲間にするには特に頼もしかろうと思ってな」
「そんな、恐れ多いです」
紫ちゃんの今の近侍は小豆長光様。私の本丸にはいない刀剣男士だ。彼にも会うのは久々なので挨拶をすると、優しい声で「ひさしぶりだね」と返してくれた。以前紫ちゃんの本丸を訪れた時にとっても美味しいスイーツを作ってくれて、現世に帰省してカフェを楽しんだような、美味しくて幸せな時間を過ごさせてくれたお方だ。
「遊玄様、あとはどなたがいらっしゃるのですか?」
「
「
二代目というのは、先代のお菊様のお孫様。まだ幼いからお菊様と共に本丸で審神者の仕事をこなしつつ、現世と行き来して学生も兼業していると聞いている。紬ちゃんにはまだ会ったことがないけれど、年齢的にお菊様と師匠には深い交流があって、修行時代に師匠の本丸にいた頃にお会いした時は私のことも可愛がって下さったお方。
そして綾菜さんは、私より少し年上の先輩審神者。姉御肌でお酒が強く、始まりの一振りである陸奥守吉行様とは馬が合うようで明るい本丸を築いてるお方だ。
「こんにちはー!」
元気の良い声に振り返ると、そこには松葉色の審神者服を着た小さな女の子と、紫生地に白紋の審神者服を身に纏ったお菊様がいた。小学校低学年ぐらいの、ランドセルがまだ大きく見える背丈の子だった。
「こら、紬。“こんにちは”じゃなくて“初めまして”って練習したでしょう?」
「ははは、構わんよ。儂を見て思わずそう言ってしまったんだろう?」
「ゆーげんさま~」ととことこと近付いてきた紬ちゃんを、優しい眼差しで抱き上げる師匠。
だいじょ…
「ぐっ、か、肩が…」
……。
「主殿、お歳をお考え下され」
「すまんすまん、つい、な…」
戻ったら湿布を貼るんだろうな、と苦笑いを浮かべつつ改めてお菊様と紬ちゃんにご挨拶する。私が遊玄様の弟子と知って「お友だち!」と曇りのない眼で私を見上げた。
「こらっ、紬!」
「良いんですよ。ヨロシクね、つーちゃん」
「“つーちゃん”!可愛い!」
「可愛らしい愛称ですな」
「みんなお友だちだよ~」と和やかに話をしているうちに集合時間となる。
けれど綾菜さんがまだ来ていない。綾菜さんは遅刻なんてしない人…というより、むしろ師匠のように早く来るタイプだ。何かあったんだろうか。
そうしてしばらくすると、バタバタと慌ただしい足音が聞こえてきた。
「遅れてしまって!大変!申し訳!ございません!!」
肩で息をしている。本丸から相当急いでいたようで、一緒に来た次郎太刀さんも「兄貴のバカ…!」と息を切らしている。
「綾菜、何があったんじゃ…」
「ホントは近侍は太郎さんなんですがっ…、向かう直前に、鴨居に思いっきり頭をぶつけちゃってっ…!手入部屋に押し込んで代理で次郎さんに…!」
綾菜さんの本丸の太郎太刀様はちょっとおドジ様なのかな…。
「太郎太刀殿は大丈夫なのですか?」
「薬研に任せてあるので問題ないかと…!」
相当強く打ったのか、鴨居の上の小壁にヒビが入ったらしい。
「体が大きいと色々大変なんだね」と苦笑いを浮かべる清麿様。蜻蛉切様も少し恥ずかしそうに咳払いをしている。あるあるらしい。
「一期さん、私たちの本丸でも誰かぶつけてたり、する…?」
「え、えぇ…。最近ですと、御手杵殿が顕現した直後に…」
「……」
「やはり遥殿の御手杵もですか…」
「こちらのあやつはもはや常習犯じゃ」
師匠が豪快に笑う。御手杵様に幸い手入部屋に行ったり、部屋にも修理が必要になるほど強打はしていないけれど、どうも気が緩みがちらしい。
「正直、こればかりは我々のように背丈のある刀剣は自身で気を付ける他ないのです。どうか、ご理解を…」
「そうそう。アタシはやらかしてないけどねー」
「次郎さんはもうでろんでろんに酔っぱらった時にぶつけてるの!太郎さんと薬研で介抱したんだからね?!」
「どの本丸もとっても賑やかなんだね。そろそろ雑談を交えつつ会議室に行こうか。そんなに時間は掛からないよ」
会議室に入った時、蜻蛉切様がドアを潜ろうとして横の枠に頭をぶつけたのは、また別のお話。