女性審神者の名前です。
梅「審神者として出来ることは全てやらなきゃ」
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~審神者side~
―主へ―
元気しちょるか?こじゃんと長いこと留守にしちゅーけんど、皆に変わりはないがか?
わしは今、色んな場所で時代を見て回りゆーとこや。気軽に世界を回れる時代になっていく様子を龍馬が見たら、どう思うか、ちっくと気になっちゅう。ま、龍馬は龍馬、わしはわしじゃ。わしなりに龍馬が見れざったものを代わりに見ることにするぜよ。
結局のとこは新しい道具も、古い道具も、使い方次第だと話したのを覚えとるがか?こうして旅をしとるとまっこと実感するぜよ。考えさせられることも多いしのぉ。
おんしたち人が教科書でしか習わんかったことも、わしゃ出来るだけ見て来るつもりじゃ。こりゃわしら刀剣男士にしか出来んことやろう思っちょるき。
時代はまだまだ変わっていくき、もうちっくと旅をしたら帰るぜよ。
クスッと笑った。予想はしていたけれどこんなにも色んな時代を回っているなんて。きっと変わりゆく時代の中で色んな船を見たり、武器のあり方を見ているんだと思う。カステラを食べた時の反応といい、真新しいものに目を輝かせている姿も目に浮かんだ。
陸奥守、新しく顕現した子がいるよ。早く会わせてあげたいけど、せっかくの旅だから楽しんで来てね。
陸奥守が発ったのはお正月が過ぎてから。新しいもの、楽しいことが好きな彼のことを、長谷部が「新年をしっかり楽しんでから旅に出たのはあいつらしい」と言っていたのも頷ける。そう言いながらも陸奥守の部屋の掃除は積極的にやるし、カメラが壊れたりしてないかチェックしてるんだから、長谷部も素直じゃないと思う。
それを本人に言おうものなら「高価なものの管理は主お世話係の俺の仕事ですので」なんて言って誤魔化しそうだ。
そうしてしばらくした後、白山から入電がきた。通信機能の通知に専用の端末に向かって“応答”のボタンをクリックすると、彼の姿が画面に映る。
“ご無沙汰しております、遥殿”
「ご無沙汰しております。この度はお待たせして申し訳ありません」
“問題はないのでどうかご安心を。例の件で近々そちらの本丸へ伺いたいと考えております。遥殿のご都合と薙殿のご体調はいかがでしょうか”
「薙の体調も落ち着いてきておりますので、こちらも問題はございません。白山様に合わせましょう」
薙に視線を送ると、薙もコクリと頷いた。
こうして明後日に白山が訪れることになって、こんのすけに長谷部に伝えるようお願いした。
「陸奥守さんはどういったお方なのですか?」
「そうねぇ…。まず、前の主は坂本龍馬。幕末の志士だね。私たちの間では名前は誰でも知ってる歴史上の人物なんだけど、薙は聞いたことあるかな?」
薙が首を傾げる。同じ時代に活躍していた刀剣ではないのか、はたまた坂本龍馬を知る機会がない場所にいたのか。仮に神社で過ごしていた時期がそれだとしたら、何となくそれにも納得がいく。
「私から見て、陸奥守は懐が深い刀剣かな。前の主が生きた時代が時代だから、常にその先を見据えていて、真っ直ぐな性格だよ」
「真面目なお方なんですね」
「まぁ、会えば分かると思うよ」
確かにそれだけ言えば真面目に写るだろう。でも実は…なところもある。陸奥守が新しく顕現した刀剣は女士でした、なんて聞いたらどんな反応をするんだろう。ちょっと楽しみ。
「薙?神社がどうかしましたか?」
「え?」
「鳥居と社殿が見えたそうです。恐らく、薙は良く境内を歩いていたのだと思います。あと、お社が見えて、参拝客が拝んでいる姿が見えると急いでそこに戻っていたようです」
「つまり、薙はちゃんと奉納されてたってこと?」
「そうかもしれません。時系列順には思い出せないようですが、祭事らしきものも見えたとか」
前に「袴を着た人が驚いていた」と話していたから、その人は神社の関係者だったのかもしれない。それはいつの時代も変わらないから、いつ頃から神社にいたのか、それだけでは情報が少なすぎる。
「参拝客の方々はどんな服装だったか覚えてる?」
「今思い出した限りでは、着物を着ていたようです」
「教えてくれてありがとう。また何か思い出したら言ってね」
コクリと頷いた薙の頭を撫でて執務に戻る。たくさんの式札を消費したから、補充しておかなければ。
それにしても、今日は冷えるなぁ。
もしかしたら近いうちに雪が降るかもしれない。もし積もったら雪景色を薙に見せてあげたいな、と思いながら式札を取り出した。
―主へ―
元気しちょるか?こじゃんと長いこと留守にしちゅーけんど、皆に変わりはないがか?
わしは今、色んな場所で時代を見て回りゆーとこや。気軽に世界を回れる時代になっていく様子を龍馬が見たら、どう思うか、ちっくと気になっちゅう。ま、龍馬は龍馬、わしはわしじゃ。わしなりに龍馬が見れざったものを代わりに見ることにするぜよ。
結局のとこは新しい道具も、古い道具も、使い方次第だと話したのを覚えとるがか?こうして旅をしとるとまっこと実感するぜよ。考えさせられることも多いしのぉ。
おんしたち人が教科書でしか習わんかったことも、わしゃ出来るだけ見て来るつもりじゃ。こりゃわしら刀剣男士にしか出来んことやろう思っちょるき。
時代はまだまだ変わっていくき、もうちっくと旅をしたら帰るぜよ。
クスッと笑った。予想はしていたけれどこんなにも色んな時代を回っているなんて。きっと変わりゆく時代の中で色んな船を見たり、武器のあり方を見ているんだと思う。カステラを食べた時の反応といい、真新しいものに目を輝かせている姿も目に浮かんだ。
陸奥守、新しく顕現した子がいるよ。早く会わせてあげたいけど、せっかくの旅だから楽しんで来てね。
陸奥守が発ったのはお正月が過ぎてから。新しいもの、楽しいことが好きな彼のことを、長谷部が「新年をしっかり楽しんでから旅に出たのはあいつらしい」と言っていたのも頷ける。そう言いながらも陸奥守の部屋の掃除は積極的にやるし、カメラが壊れたりしてないかチェックしてるんだから、長谷部も素直じゃないと思う。
それを本人に言おうものなら「高価なものの管理は主お世話係の俺の仕事ですので」なんて言って誤魔化しそうだ。
そうしてしばらくした後、白山から入電がきた。通信機能の通知に専用の端末に向かって“応答”のボタンをクリックすると、彼の姿が画面に映る。
“ご無沙汰しております、遥殿”
「ご無沙汰しております。この度はお待たせして申し訳ありません」
“問題はないのでどうかご安心を。例の件で近々そちらの本丸へ伺いたいと考えております。遥殿のご都合と薙殿のご体調はいかがでしょうか”
「薙の体調も落ち着いてきておりますので、こちらも問題はございません。白山様に合わせましょう」
薙に視線を送ると、薙もコクリと頷いた。
こうして明後日に白山が訪れることになって、こんのすけに長谷部に伝えるようお願いした。
「陸奥守さんはどういったお方なのですか?」
「そうねぇ…。まず、前の主は坂本龍馬。幕末の志士だね。私たちの間では名前は誰でも知ってる歴史上の人物なんだけど、薙は聞いたことあるかな?」
薙が首を傾げる。同じ時代に活躍していた刀剣ではないのか、はたまた坂本龍馬を知る機会がない場所にいたのか。仮に神社で過ごしていた時期がそれだとしたら、何となくそれにも納得がいく。
「私から見て、陸奥守は懐が深い刀剣かな。前の主が生きた時代が時代だから、常にその先を見据えていて、真っ直ぐな性格だよ」
「真面目なお方なんですね」
「まぁ、会えば分かると思うよ」
確かにそれだけ言えば真面目に写るだろう。でも実は…なところもある。陸奥守が新しく顕現した刀剣は女士でした、なんて聞いたらどんな反応をするんだろう。ちょっと楽しみ。
「薙?神社がどうかしましたか?」
「え?」
「鳥居と社殿が見えたそうです。恐らく、薙は良く境内を歩いていたのだと思います。あと、お社が見えて、参拝客が拝んでいる姿が見えると急いでそこに戻っていたようです」
「つまり、薙はちゃんと奉納されてたってこと?」
「そうかもしれません。時系列順には思い出せないようですが、祭事らしきものも見えたとか」
前に「袴を着た人が驚いていた」と話していたから、その人は神社の関係者だったのかもしれない。それはいつの時代も変わらないから、いつ頃から神社にいたのか、それだけでは情報が少なすぎる。
「参拝客の方々はどんな服装だったか覚えてる?」
「今思い出した限りでは、着物を着ていたようです」
「教えてくれてありがとう。また何か思い出したら言ってね」
コクリと頷いた薙の頭を撫でて執務に戻る。たくさんの式札を消費したから、補充しておかなければ。
それにしても、今日は冷えるなぁ。
もしかしたら近いうちに雪が降るかもしれない。もし積もったら雪景色を薙に見せてあげたいな、と思いながら式札を取り出した。