女性審神者の名前です。
梅「審神者として出来ることは全てやらなきゃ」
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~薬研side~
「何だこのネズミ!」
案の定、和泉守の反応は大和守と同じだった。やはりもふ丸は「ハムスターですっ!」とムキになっている。この中で顕現に立ち会ったのは加州だけだから、俺の代わりにあれこれと説明している。
「僕、堀川国広っていいます。先週の近侍で薙さんの看病をしていたんです。薙さんの様子はどうですか?」
「あなたが堀川くんですね。その節はありがとうございました。薙は教えてもらったストレッチをちゃんと毎日やっていますよ。さっきは階段を上ったり下りたりしていました」
「そっか。順調…なのかな?」
「ま、動きは良くなったな。リハビリを続けて、香を焚いた部屋からどれぐらい出られるのか調べてみるところだ」
万が一ここで過ごしている時に具合が悪くなったことを考えて、薙が使う予定の部屋に香の準備をしておくのも手だろう。問題は、その香をいつまで使わなければならないか、だ。いつか繋ぎで使っていた香に戻るかもしれないが、霊力を安定させる漢方薬を調合しておいた方が良さそうだ。
「薬研くん、薙と身長の近い清光くんの肩に移ってもいいですか?」
「そうさせたいとこなんだがな、加州は襟巻きを使っているだろう?掴むところが出来ちまうから、もっと練習してからな」
「えぇ~…」
「おれの肩に乗るか?」
「長曽祢なら問題ないだろう。良い機会だ、そーれ行ってみろ」
小さい手羽先のような桃色の手足をジタバタと動かすもふ丸を実力行使で彼の肩に乗せてみる。
「ぎにゃあああああ!!」
「なーんでそんなに嫌がるんだよ」
「高すぎます~!!」
涙目になっているもふ丸に、「ちょっとスパルタすぎない?」と優しく手に乗せる大和守。少し撫でた後、俺の肩に戻って来た。
「俺らばっか可愛がっちゃってるけど、他の奴らにも紹介するんでしょ?」
「あぁ。あまり長くいると薙が大将とコミュニケーションをとりにくくなるだろうから、途中ですれ違った奴に紹介する程度にしておくつもりだ」
「じゃあ、またね~」と加州たちと別れ、何処に行こうかふらふらとしていると、その途中で青江や三日月たちとお茶をしていたらしい石切丸と会った。
「おや、随分と可愛らしい子を連れているね」
「ハムスターのもふ丸です、よろしくお願いします」
「ネズミ?」と聞かれるのはもうこりごりらしい。先に同じく付喪神であり、薙の代わりに交流するのだと伝えた。大将から聞いていたらしく、薙の代わりに加持祈祷をしてくれたお礼と、今はもう神社のことを話しても問題ないことも話す。神社らしき場所で過ごしていたことは朧気ながらも思い出したと話していたから、問題はないとのことだった。
「そうか。それは良かったよ。これでいつか薙さんともお茶を楽しめそうだね」
「はい!薙にも伝えておきますね!」
「うんうん。そうしておくれ」
大きな手でそっともふ丸を撫でる優しい手つきは石切丸の性格が表れている。表情も柔らかい。これまで会ってきた他の刀剣の中では身長が1番高いが、その柔らかい雰囲気に不思議ともふ丸は怖がっていない。むしろ自ら石切丸の肩に向かったぐらいだ。
「おやおや」
「もふ丸から行くなんて意外だな」
「そうなのかい?」
「世界が広がった気がします!」
薙の身長の高さですら怖がっていることを話すと、「克服出来るように祈祷しておくよ。だから安心しておくれ」と優しい声色で俺の肩に戻した。
「僕も頑張りますね!」
「ハハハッ、その心意気だ。少しでも早く薙を安心させてくれよ?」
そうしてちょっとした散歩を終えて部屋に戻ると、もふ丸は元気良く薙の布団に飛び込んで先程あったことを話す。薙も楽しそうに頷きながら話を聞いている。それが微笑ましくて、こういう日が来るのも近いし、すぐに馴染めると思った。…ちょいと嫌な予感がするのは否めないが。
「何だこのネズミ!」
案の定、和泉守の反応は大和守と同じだった。やはりもふ丸は「ハムスターですっ!」とムキになっている。この中で顕現に立ち会ったのは加州だけだから、俺の代わりにあれこれと説明している。
「僕、堀川国広っていいます。先週の近侍で薙さんの看病をしていたんです。薙さんの様子はどうですか?」
「あなたが堀川くんですね。その節はありがとうございました。薙は教えてもらったストレッチをちゃんと毎日やっていますよ。さっきは階段を上ったり下りたりしていました」
「そっか。順調…なのかな?」
「ま、動きは良くなったな。リハビリを続けて、香を焚いた部屋からどれぐらい出られるのか調べてみるところだ」
万が一ここで過ごしている時に具合が悪くなったことを考えて、薙が使う予定の部屋に香の準備をしておくのも手だろう。問題は、その香をいつまで使わなければならないか、だ。いつか繋ぎで使っていた香に戻るかもしれないが、霊力を安定させる漢方薬を調合しておいた方が良さそうだ。
「薬研くん、薙と身長の近い清光くんの肩に移ってもいいですか?」
「そうさせたいとこなんだがな、加州は襟巻きを使っているだろう?掴むところが出来ちまうから、もっと練習してからな」
「えぇ~…」
「おれの肩に乗るか?」
「長曽祢なら問題ないだろう。良い機会だ、そーれ行ってみろ」
小さい手羽先のような桃色の手足をジタバタと動かすもふ丸を実力行使で彼の肩に乗せてみる。
「ぎにゃあああああ!!」
「なーんでそんなに嫌がるんだよ」
「高すぎます~!!」
涙目になっているもふ丸に、「ちょっとスパルタすぎない?」と優しく手に乗せる大和守。少し撫でた後、俺の肩に戻って来た。
「俺らばっか可愛がっちゃってるけど、他の奴らにも紹介するんでしょ?」
「あぁ。あまり長くいると薙が大将とコミュニケーションをとりにくくなるだろうから、途中ですれ違った奴に紹介する程度にしておくつもりだ」
「じゃあ、またね~」と加州たちと別れ、何処に行こうかふらふらとしていると、その途中で青江や三日月たちとお茶をしていたらしい石切丸と会った。
「おや、随分と可愛らしい子を連れているね」
「ハムスターのもふ丸です、よろしくお願いします」
「ネズミ?」と聞かれるのはもうこりごりらしい。先に同じく付喪神であり、薙の代わりに交流するのだと伝えた。大将から聞いていたらしく、薙の代わりに加持祈祷をしてくれたお礼と、今はもう神社のことを話しても問題ないことも話す。神社らしき場所で過ごしていたことは朧気ながらも思い出したと話していたから、問題はないとのことだった。
「そうか。それは良かったよ。これでいつか薙さんともお茶を楽しめそうだね」
「はい!薙にも伝えておきますね!」
「うんうん。そうしておくれ」
大きな手でそっともふ丸を撫でる優しい手つきは石切丸の性格が表れている。表情も柔らかい。これまで会ってきた他の刀剣の中では身長が1番高いが、その柔らかい雰囲気に不思議ともふ丸は怖がっていない。むしろ自ら石切丸の肩に向かったぐらいだ。
「おやおや」
「もふ丸から行くなんて意外だな」
「そうなのかい?」
「世界が広がった気がします!」
薙の身長の高さですら怖がっていることを話すと、「克服出来るように祈祷しておくよ。だから安心しておくれ」と優しい声色で俺の肩に戻した。
「僕も頑張りますね!」
「ハハハッ、その心意気だ。少しでも早く薙を安心させてくれよ?」
そうしてちょっとした散歩を終えて部屋に戻ると、もふ丸は元気良く薙の布団に飛び込んで先程あったことを話す。薙も楽しそうに頷きながら話を聞いている。それが微笑ましくて、こういう日が来るのも近いし、すぐに馴染めると思った。…ちょいと嫌な予感がするのは否めないが。