女性審神者の名前です。
撫子 太陽の当たる場所
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~審神者side~
みんなに薙が三条派と伝えて数日後。頃合いと判断した私は現世遠征から戻って来た紫 ちゃんを演練に誘おうと連絡をとった。
“ぜひ、お願いします!”
薙が顕現した時、効果の強いお香や香原料を送ってもらう時に紫ちゃんから頼まれていた演練が、ようやく実現する。
演練は歴防が演練用に解放している野外で行う場合もあれば、相手の本丸の稽古場に赴いて行うこともある。どうしようかと、まずはそれぞれが野外の予約状況を見つつスケジュールを確認した。
“かなり埋まっちゃってますね…”
「ここまで埋まるのも珍しいなぁ」
予約が出来るのはかなり先だ。特に夜戦を想定した訓練を行いたい審神者が多いのか、こちらもかなり埋まってしまっていた。それまでに出陣となれば実戦経験の少ない刀剣…特に薙には影響が出てしまう。となれば、どちらかの本丸で行うしかない。
「私の本丸に来る?」
“いいんですか?”
紫ちゃんは私の後輩。それもあって顕現している男士は少ない。紫ちゃんの本丸より男士が多い私の本丸で行えば様々な男士との交流にも繋がるし、様々な編成での訓練も可能だ。私の本丸の男士のことなので、演練と聞けばやる気満々で稽古場に集まるだろう。
「何振りでもいいからね。遠慮しないで」
“ですが、あまり多いと遥さんの本丸にご迷惑が掛かるのでは…”
「大丈夫、問題ないよ」とこちらも笑顔を見せた。隣でやり取りを見ていた今週の近侍の長曽祢も「任せろ!」と胸を叩いてみせた。さすが前の主が新選組局長・近藤勇だっただけある。
「この先、紫ちゃんの本丸がもっと賑やかになって、後輩が出来た時、その人に同じようにしてあげてね」
“…ありがとうございます!では、お言葉に甘えてそうさせていただきます”
日時だけこの場で決めて、紫ちゃんが何振り連れて行くのかは後ほど連絡してもらうことになって通信を終えた。
「主もとうとう後輩の面倒を見られるようになったな」
「私も最初は遊玄 様と綾菜さんたちに頼ってばっかりだったし、やっとってところかな」
「遊玄殿たちがそれを知れば、きっと喜ばれるだろう」
「だといいんだけど」と端末に向かって、早速演練の準備に取り掛かった。長曽祢には燭台切たちにその旨を伝えるよう頼み、その日専用の手合わせ表を作る。飛び込み参加もあるだろう。作るまでもないだろうけど一応、だ。確実に集まるのは何振りか把握しておきたい。
連絡表にそれを貼り、その足で薙の部屋へと向かった。
「演練は他の本丸の方々との訓練でしたよね…?」
「そう。薙は手合わせは何度もしてるから大丈夫だと思ってる。だから参加してね」
「わ、分かりました…」
普段行っている手合わせとは違うそれに体を強張らせた薙。例えばこちらの厚と紫ちゃんの厚様も揃ったとしても、戦い方、戦略は異なる。臨機応変に動けるよう実戦的な感覚を身に付けてほしいし、いずれ来るであろう出陣に備えてもらわなければ万が一に動けるものも動けなくなる。
演練の時は戦装束で行うこと、演練が稽古場だけではないことも合わせて伝えて部屋を出れば、演練と聞きつけて早速連絡表へと向かっていく男士たちとすれ違った。
「大将、紫さんだっけ?そこの本丸の俺って来るのか?!」
だいぶ前といえど、この本丸の中で顕現して日の浅い後藤が目をきらきら輝かせて尋ねてくる。他の本丸の男士たちと会うのは初めての彼にとって、兄弟たちからもう1振りの自分と会った時の話を聞いてずっと気になっていたという。
「紫ちゃんの本丸に顕現してたっけ…?」
連合を組んでから、それぞれの本丸に顕現している男士たちを刀派、刀種別にリスト化して共有している。後藤は短刀の中でも顕現が難しいとされているし、紫ちゃんの審神者歴が短いのもあって顕現していないかもしれない。それでも最近はリストを見ていないのでその間に顕現しているかもしれない。
「な、そのリストってやつ見てみたい!」
もう1振りの自分が顕現していなくてもいいと興味津々だ。
「じゃあ、一緒に見てみよう」
「やったぜ!」と外見的な歳相応の反応を見せて、誰がいるのか予想しながら執務室へと戻った。
「えーっと…」
短刀
今剣・小夜左文字・愛染国俊・秋田藤四郎・博多藤四郎・薬研藤四郎・厚藤四郎・前田藤四郎・乱藤四郎・五虎退
脇差
にっかり青江・鯰尾藤四郎・骨喰藤四郎・堀川国広
打刀
歌仙兼定・加州清光・陸奥守吉行・山姥切国広・鳴狐・千子村正・亀甲貞宗・大和守安定・へし切長谷部
太刀
燭台切光忠・小狐丸・鶴丸国永・山伏国広・鶯丸
大太刀
石切丸・次郎太刀
槍
御手杵・蜻蛉切
「いち兄、いないんだな…」
自分がいないことより、一期が顕現していない状況に視線を落とした。
先輩の綾菜さんですら顕現するまで時間の掛かった一期一振は幸いにも私の本丸では全体的に4振り目と顕現が早かった。先に顕現していた薬研と共に兄弟たちが顕現する度に心から喜び、粟田口はどんどん賑やかになっていく中で、まさしく長兄として皆を見守り、今では毎日を慌ただしく過ごしている。それをフォローしているのが鳴狐と薙。
「なぁ大将、無理を承知で頼みたいことがあるんだけど」
「ん?」
「紫さんのとこの粟田口の俺らを呼ぶことって出来ねぇかな。いち兄に会わせたいんだ」
「本丸に顕現するまで待ちたいって方もいるだろうし、紫ちゃんの粟田口の皆様次第になるけどいい?あと、一期さんに問題ないか聞いて来てくれるかな」
「分かった!」
善は急げと言わんばかりに執務室を飛び出して行った後藤を見送り、1人リストを改めて確認してみる。
あ…。
今度は私が連れて来てほしい男士を見つけた。これも本人次第にはなるけれど、声は掛けておいて良いと思う。
しばらくして、ばたばたと戻って来た後藤が大きく丸のマークを作った。一期はもちろん、他の兄弟たちも大賛成だと早くも盛り上がりを見せているようだ(ちょっと気が早い気もするけど)。
今度は後藤が隣に座り、早速連絡をしてみた。紫ちゃんはちょうど誰を連れて行くか、部隊編成はどうしようか考えているところだった。
「…っていう話が出てるんだ。どうかな?」
“お気遣いありがとうございます。早速みんなに聞いて来ますね”
「それと、私からも提案があって」
“何でしょうか?”
それを伝えたら、紫ちゃんは“連れて行きます”と小さく笑んだ。
みんなに薙が三条派と伝えて数日後。頃合いと判断した私は現世遠征から戻って来た
“ぜひ、お願いします!”
薙が顕現した時、効果の強いお香や香原料を送ってもらう時に紫ちゃんから頼まれていた演練が、ようやく実現する。
演練は歴防が演練用に解放している野外で行う場合もあれば、相手の本丸の稽古場に赴いて行うこともある。どうしようかと、まずはそれぞれが野外の予約状況を見つつスケジュールを確認した。
“かなり埋まっちゃってますね…”
「ここまで埋まるのも珍しいなぁ」
予約が出来るのはかなり先だ。特に夜戦を想定した訓練を行いたい審神者が多いのか、こちらもかなり埋まってしまっていた。それまでに出陣となれば実戦経験の少ない刀剣…特に薙には影響が出てしまう。となれば、どちらかの本丸で行うしかない。
「私の本丸に来る?」
“いいんですか?”
紫ちゃんは私の後輩。それもあって顕現している男士は少ない。紫ちゃんの本丸より男士が多い私の本丸で行えば様々な男士との交流にも繋がるし、様々な編成での訓練も可能だ。私の本丸の男士のことなので、演練と聞けばやる気満々で稽古場に集まるだろう。
「何振りでもいいからね。遠慮しないで」
“ですが、あまり多いと遥さんの本丸にご迷惑が掛かるのでは…”
「大丈夫、問題ないよ」とこちらも笑顔を見せた。隣でやり取りを見ていた今週の近侍の長曽祢も「任せろ!」と胸を叩いてみせた。さすが前の主が新選組局長・近藤勇だっただけある。
「この先、紫ちゃんの本丸がもっと賑やかになって、後輩が出来た時、その人に同じようにしてあげてね」
“…ありがとうございます!では、お言葉に甘えてそうさせていただきます”
日時だけこの場で決めて、紫ちゃんが何振り連れて行くのかは後ほど連絡してもらうことになって通信を終えた。
「主もとうとう後輩の面倒を見られるようになったな」
「私も最初は
「遊玄殿たちがそれを知れば、きっと喜ばれるだろう」
「だといいんだけど」と端末に向かって、早速演練の準備に取り掛かった。長曽祢には燭台切たちにその旨を伝えるよう頼み、その日専用の手合わせ表を作る。飛び込み参加もあるだろう。作るまでもないだろうけど一応、だ。確実に集まるのは何振りか把握しておきたい。
連絡表にそれを貼り、その足で薙の部屋へと向かった。
「演練は他の本丸の方々との訓練でしたよね…?」
「そう。薙は手合わせは何度もしてるから大丈夫だと思ってる。だから参加してね」
「わ、分かりました…」
普段行っている手合わせとは違うそれに体を強張らせた薙。例えばこちらの厚と紫ちゃんの厚様も揃ったとしても、戦い方、戦略は異なる。臨機応変に動けるよう実戦的な感覚を身に付けてほしいし、いずれ来るであろう出陣に備えてもらわなければ万が一に動けるものも動けなくなる。
演練の時は戦装束で行うこと、演練が稽古場だけではないことも合わせて伝えて部屋を出れば、演練と聞きつけて早速連絡表へと向かっていく男士たちとすれ違った。
「大将、紫さんだっけ?そこの本丸の俺って来るのか?!」
だいぶ前といえど、この本丸の中で顕現して日の浅い後藤が目をきらきら輝かせて尋ねてくる。他の本丸の男士たちと会うのは初めての彼にとって、兄弟たちからもう1振りの自分と会った時の話を聞いてずっと気になっていたという。
「紫ちゃんの本丸に顕現してたっけ…?」
連合を組んでから、それぞれの本丸に顕現している男士たちを刀派、刀種別にリスト化して共有している。後藤は短刀の中でも顕現が難しいとされているし、紫ちゃんの審神者歴が短いのもあって顕現していないかもしれない。それでも最近はリストを見ていないのでその間に顕現しているかもしれない。
「な、そのリストってやつ見てみたい!」
もう1振りの自分が顕現していなくてもいいと興味津々だ。
「じゃあ、一緒に見てみよう」
「やったぜ!」と外見的な歳相応の反応を見せて、誰がいるのか予想しながら執務室へと戻った。
「えーっと…」
短刀
今剣・小夜左文字・愛染国俊・秋田藤四郎・博多藤四郎・薬研藤四郎・厚藤四郎・前田藤四郎・乱藤四郎・五虎退
脇差
にっかり青江・鯰尾藤四郎・骨喰藤四郎・堀川国広
打刀
歌仙兼定・加州清光・陸奥守吉行・山姥切国広・鳴狐・千子村正・亀甲貞宗・大和守安定・へし切長谷部
太刀
燭台切光忠・小狐丸・鶴丸国永・山伏国広・鶯丸
大太刀
石切丸・次郎太刀
槍
御手杵・蜻蛉切
「いち兄、いないんだな…」
自分がいないことより、一期が顕現していない状況に視線を落とした。
先輩の綾菜さんですら顕現するまで時間の掛かった一期一振は幸いにも私の本丸では全体的に4振り目と顕現が早かった。先に顕現していた薬研と共に兄弟たちが顕現する度に心から喜び、粟田口はどんどん賑やかになっていく中で、まさしく長兄として皆を見守り、今では毎日を慌ただしく過ごしている。それをフォローしているのが鳴狐と薙。
「なぁ大将、無理を承知で頼みたいことがあるんだけど」
「ん?」
「紫さんのとこの粟田口の俺らを呼ぶことって出来ねぇかな。いち兄に会わせたいんだ」
「本丸に顕現するまで待ちたいって方もいるだろうし、紫ちゃんの粟田口の皆様次第になるけどいい?あと、一期さんに問題ないか聞いて来てくれるかな」
「分かった!」
善は急げと言わんばかりに執務室を飛び出して行った後藤を見送り、1人リストを改めて確認してみる。
あ…。
今度は私が連れて来てほしい男士を見つけた。これも本人次第にはなるけれど、声は掛けておいて良いと思う。
しばらくして、ばたばたと戻って来た後藤が大きく丸のマークを作った。一期はもちろん、他の兄弟たちも大賛成だと早くも盛り上がりを見せているようだ(ちょっと気が早い気もするけど)。
今度は後藤が隣に座り、早速連絡をしてみた。紫ちゃんはちょうど誰を連れて行くか、部隊編成はどうしようか考えているところだった。
「…っていう話が出てるんだ。どうかな?」
“お気遣いありがとうございます。早速みんなに聞いて来ますね”
「それと、私からも提案があって」
“何でしょうか?”
それを伝えたら、紫ちゃんは“連れて行きます”と小さく笑んだ。
