女性審神者の名前です。
桜「僕たちって色んな逸話があったりするんだな」
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~薙side~
「薙の予測通り、記帳が現存していれば刀工が分かる可能性は充分にあるって」
主様が問い合わせたのは山姥切長義さん。歴防本部の一室に刀剣や刀装具がデータ化して保管されてるという。現存している記帳の一部はとても貴重なものなので公開されていないらしい。
私の本体をスキャンして、記帳と照らし合わせる流れになる、というのも教えてもらった。
これが歴防本部が行おうとした私の調査の1つで、私は自らそれを選んだということになる。
あの時白山さんが「該当なし」と判断したのは、刀剣専門の博物館に登録されている刀剣本体のデータだけを検索したから。結果として“紅葉薙”は私だけで、神社にいた時期が長すぎて前の主のことも辿れず、不明なまま終わってしまった、ということ。
「主殿、少々宜しいでしょうか」
歴防本部に行く日が決まった後、談笑していると襖越しに今週の近侍の一期さんから声が掛かった。主様が「どうぞ」と声を掛ければ静かに襖を開けた。
「綾菜殿の本丸からこちらが届きました」
主様が「何だろう?」とそれを受け取る。少し大きめの封筒は少し分厚くて少し重そうだ。
「アルバムだぁ」
「そういえば、皆さんがあちらこちらで写真を撮っていましたね」
“陸奥守”のカメラが趣味なのはこちらの陸奥守も同じ。その時その時の思い出を残せるからと、綾菜様の本丸では他の皆さんも色々撮っているのは見掛けていた。
「こっちが私、こっちが薙の分だね」
「薙殿の方には何かが挟まれておりますな」
それを受け取ると最後のページに手紙が挟まれている。封筒の裏には“加州清光より”と書かれていて微笑んだ。
「すみませんが、こちらは私だけで見ます」
「うん、そうしてあげて」
加州さんからの手紙の意図に気付いた主様が目を閉じて微笑んだ。大事に胸に抱えて主様の部屋を後にし、自分の部屋へと戻った。もふ丸には申し訳ないけれど、これは私1振りで見なければならないもの。「茶々丸と遊んでおいで」と送り出して封筒を開いた。
薙へ
この間はありがと。元気にしてる?そっちの俺も元気?
薙たちがこっちに来た次の日、安定から手紙が届いたんだ。タイミング良すぎじゃない?主宛てだけじゃなくてちゃんと俺の分まで書いてくれてさ、案の定「僕がいなくて寂しいでしょ」って書いてあったよ。
薙に貸した安定の内番服、1振りで丁寧に洗ってたら蛍丸が来てさ、「良かったじゃん」って言われちゃった。やっぱ他の奴らにもバレバレだったみたい。まぁ、事実だからそこは開き直ってるよ。
あとちょっとで帰るとも書いてあったんだ。安定に負けないように手合わせをしながらその日を楽しみにすることにするよ。
薙も頑張って。応援してる。
加州清光
「…うん、私も頑張る」
締めの言葉に口を結んで1振りで頷いた。
その手紙を優しく机に置いて、今度はアルバムをぱらぱらと捲り、これはみんなで見てもいいかな、ともふ丸と一緒に茶々丸と遊ぶのも兼ねて部屋を出た。
「薙の予測通り、記帳が現存していれば刀工が分かる可能性は充分にあるって」
主様が問い合わせたのは山姥切長義さん。歴防本部の一室に刀剣や刀装具がデータ化して保管されてるという。現存している記帳の一部はとても貴重なものなので公開されていないらしい。
私の本体をスキャンして、記帳と照らし合わせる流れになる、というのも教えてもらった。
これが歴防本部が行おうとした私の調査の1つで、私は自らそれを選んだということになる。
あの時白山さんが「該当なし」と判断したのは、刀剣専門の博物館に登録されている刀剣本体のデータだけを検索したから。結果として“紅葉薙”は私だけで、神社にいた時期が長すぎて前の主のことも辿れず、不明なまま終わってしまった、ということ。
「主殿、少々宜しいでしょうか」
歴防本部に行く日が決まった後、談笑していると襖越しに今週の近侍の一期さんから声が掛かった。主様が「どうぞ」と声を掛ければ静かに襖を開けた。
「綾菜殿の本丸からこちらが届きました」
主様が「何だろう?」とそれを受け取る。少し大きめの封筒は少し分厚くて少し重そうだ。
「アルバムだぁ」
「そういえば、皆さんがあちらこちらで写真を撮っていましたね」
“陸奥守”のカメラが趣味なのはこちらの陸奥守も同じ。その時その時の思い出を残せるからと、綾菜様の本丸では他の皆さんも色々撮っているのは見掛けていた。
「こっちが私、こっちが薙の分だね」
「薙殿の方には何かが挟まれておりますな」
それを受け取ると最後のページに手紙が挟まれている。封筒の裏には“加州清光より”と書かれていて微笑んだ。
「すみませんが、こちらは私だけで見ます」
「うん、そうしてあげて」
加州さんからの手紙の意図に気付いた主様が目を閉じて微笑んだ。大事に胸に抱えて主様の部屋を後にし、自分の部屋へと戻った。もふ丸には申し訳ないけれど、これは私1振りで見なければならないもの。「茶々丸と遊んでおいで」と送り出して封筒を開いた。
薙へ
この間はありがと。元気にしてる?そっちの俺も元気?
薙たちがこっちに来た次の日、安定から手紙が届いたんだ。タイミング良すぎじゃない?主宛てだけじゃなくてちゃんと俺の分まで書いてくれてさ、案の定「僕がいなくて寂しいでしょ」って書いてあったよ。
薙に貸した安定の内番服、1振りで丁寧に洗ってたら蛍丸が来てさ、「良かったじゃん」って言われちゃった。やっぱ他の奴らにもバレバレだったみたい。まぁ、事実だからそこは開き直ってるよ。
あとちょっとで帰るとも書いてあったんだ。安定に負けないように手合わせをしながらその日を楽しみにすることにするよ。
薙も頑張って。応援してる。
加州清光
「…うん、私も頑張る」
締めの言葉に口を結んで1振りで頷いた。
その手紙を優しく机に置いて、今度はアルバムをぱらぱらと捲り、これはみんなで見てもいいかな、ともふ丸と一緒に茶々丸と遊ぶのも兼ねて部屋を出た。
