女性審神者の名前です。
梅「審神者として出来ることは全てやらなきゃ」
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~審神者side~
「集合ーーーーー!!」
長谷部がいつも通り鈴を鳴らして、しばらくすると皆がゾロゾロと集まって来た。私がいる珍しさに何事かと顔を見合わせている。
「今日は内番発表と周知の前に主よりお話がある。皆、心して聞くように!」
「みんな、おはよう。この間顕現した刀剣の経過報告を伝えるね。昨日、目を覚ましたよ」
それに沸く皆を長谷部が鎮め、薙のことを知る者たちが頷く。石切丸も安堵した表情を見せた。
「でも霊力は安定してないし、熱も上がったり下がったりしてるの。まだまだ安静が必要だから、申し訳ないけど私の部屋の周りでは静かに過ごしてね」
「はーい!」「分かりました~!」などそれぞれが返事をくれて、コホンと咳払いを1つする。
「…それと、顕現したのは女性だよ」
予想通りの反応で皆が再びざわめく。チラリと鶴丸国永を見ると、腕を組んだまま無表情で固まっていた。あれは本当に驚いている時の反応だ。隣にいる大倶利伽羅に「大丈夫か」と声を掛けられているが文字通り固まっている。「“刀剣女士”か、こいつは驚きだぜ!」なんて言いそうなのに。意外だ。
そしてその中で一際大きな声を上げたのは同田貫正国。彼が初めて乱を見た時にすごい衝撃を受けていたようだから、その反応は尤もだと思う。「マジかよ…」と零した。女性が苦手なのか少し心配だ。
「記憶も名前も思い出せていなくてね。薙刀直しをされた脇差だから“薙”って名付けたよ。みんなもそう呼んでね」
それに加えて、話せなくてコミュニケーションが限られていることも伝える。機会があれば2階にいる間から少しずつ皆と会って交流するかもしれないことを話した。
「この朝礼の後に石切丸さんと薬研はここに残ってね。私からは以上です」
その後内番が発表され、各々が離れていく中、乱も私のところにやって来た。
「主さん、新人さんってどんな人?!」
「こら、乱!」
一期に怒られてもなんのその、目を輝かせている。こうなっては彼も止められないようだ。
「キレイな子だよ。見た目は私より年下、かな」
「会うの楽しみー!メイクとかファッションの話とか出来るかな?」
「きっと出来るよ。色々教えてあげてね」
「やったー!」と大喜びの様子に困った笑いで謝る一期。そうして何かを話しながら部屋へと向かう他の兄弟たちと合流して行った。
「それで大将、石切丸の旦那を呼んだのは加持祈祷を頼む為なんだろうが、俺は薙に必要な薬の準備をすればいいのか?」
「うん。今日から2振りにも薙に会わせようと思って。薬研は薙の体調管理も兼ねて、来週の近侍をお願いしようかなと」
「俺の得意分野だな。任せてくれ」
「では、私は大麻 を取って来るよ。そうしたらすぐに向かってもいいのかな?」
「うん、お願いします」
まずは堀川と薬研と一緒に部屋に戻ると、既に起きていた薙がこんのすけで遊んでいた。物音で気付いた薙が薬研を見て小さく頭を下げた。
「俺は薬研藤四郎。この本丸では薬の調合やちょっとした怪我なんかを診てる。来週の近侍は俺だから、薙の体調管理も担当させてもらうぜ」
“宜しくお願いします”と口が動く。
薙が起きた時に測った時は微熱だった。念の為もう1度測ったがやはり変わらない。香を炊いた部屋からはまだ出ない方がいいとのことだった。
「だがまぁ、そこの小窓からちょいと外の空気を吸うぐらいは良いんじゃないか。景色も楽しめるだろうしな」
「そうですね。その時は僕もサポートします」
「あぁ、そうしてやってくれ」
他にもリハビリを考えると提案してくれた薬研たちと話していると、大麻 を持ってきた石切丸がやって来た。
「君が薙さんだね。私は石切丸、神社で御神刀だった大太刀だよ」
“神社”と聞いてハッとし、何かを考え込んでいる薙。やはり神社とゆかりがあったということなのだろうか。
「今の薙さんには私はあまり影響が良くないみたいだね。今回は加持祈祷を行ったらすぐにお暇するよ」
“ごめんなさい”と口が動く。心苦しい様子に「大丈夫だよ」と声を掛けた。
「では、始めようか」
皆が姿勢を正し、石切丸の祓詞 を3回唱える。
彼が下へ戻る前に少し話をしてみると、前回より自身の霊力と似たものを強く感じたらしい。
「主が作ったお香はあとどれぐらいで完成するのかな?」
「あと2日かな。ドライヤーでも使ってみようかと思ってる」
「主が薙さんを思う気持ちは分かるけれど、焦っては駄目だよ。私が見る限り回復にはまだまだ時間が掛かるね。紫 さんが送ってくれたお香が充分繋ぎにはなっているから心配しなくていいからね」
「うん、ありがとう」
頭を撫でてくれた石切丸の優しい気持ちに微笑んだ。彼もにっこり笑って「また何かあったら呼んでくれて構わないからね」と言って下へと戻って行った。
それから薙は薬研と堀川が見守る中、何とか声を出そうと頑張っていたけれど、やはり声は出なくて熱も上がってしまった。横になった薙に霊力を注ぎ、その日は終わってしまった。
「集合ーーーーー!!」
長谷部がいつも通り鈴を鳴らして、しばらくすると皆がゾロゾロと集まって来た。私がいる珍しさに何事かと顔を見合わせている。
「今日は内番発表と周知の前に主よりお話がある。皆、心して聞くように!」
「みんな、おはよう。この間顕現した刀剣の経過報告を伝えるね。昨日、目を覚ましたよ」
それに沸く皆を長谷部が鎮め、薙のことを知る者たちが頷く。石切丸も安堵した表情を見せた。
「でも霊力は安定してないし、熱も上がったり下がったりしてるの。まだまだ安静が必要だから、申し訳ないけど私の部屋の周りでは静かに過ごしてね」
「はーい!」「分かりました~!」などそれぞれが返事をくれて、コホンと咳払いを1つする。
「…それと、顕現したのは女性だよ」
予想通りの反応で皆が再びざわめく。チラリと鶴丸国永を見ると、腕を組んだまま無表情で固まっていた。あれは本当に驚いている時の反応だ。隣にいる大倶利伽羅に「大丈夫か」と声を掛けられているが文字通り固まっている。「“刀剣女士”か、こいつは驚きだぜ!」なんて言いそうなのに。意外だ。
そしてその中で一際大きな声を上げたのは同田貫正国。彼が初めて乱を見た時にすごい衝撃を受けていたようだから、その反応は尤もだと思う。「マジかよ…」と零した。女性が苦手なのか少し心配だ。
「記憶も名前も思い出せていなくてね。薙刀直しをされた脇差だから“薙”って名付けたよ。みんなもそう呼んでね」
それに加えて、話せなくてコミュニケーションが限られていることも伝える。機会があれば2階にいる間から少しずつ皆と会って交流するかもしれないことを話した。
「この朝礼の後に石切丸さんと薬研はここに残ってね。私からは以上です」
その後内番が発表され、各々が離れていく中、乱も私のところにやって来た。
「主さん、新人さんってどんな人?!」
「こら、乱!」
一期に怒られてもなんのその、目を輝かせている。こうなっては彼も止められないようだ。
「キレイな子だよ。見た目は私より年下、かな」
「会うの楽しみー!メイクとかファッションの話とか出来るかな?」
「きっと出来るよ。色々教えてあげてね」
「やったー!」と大喜びの様子に困った笑いで謝る一期。そうして何かを話しながら部屋へと向かう他の兄弟たちと合流して行った。
「それで大将、石切丸の旦那を呼んだのは加持祈祷を頼む為なんだろうが、俺は薙に必要な薬の準備をすればいいのか?」
「うん。今日から2振りにも薙に会わせようと思って。薬研は薙の体調管理も兼ねて、来週の近侍をお願いしようかなと」
「俺の得意分野だな。任せてくれ」
「では、私は
「うん、お願いします」
まずは堀川と薬研と一緒に部屋に戻ると、既に起きていた薙がこんのすけで遊んでいた。物音で気付いた薙が薬研を見て小さく頭を下げた。
「俺は薬研藤四郎。この本丸では薬の調合やちょっとした怪我なんかを診てる。来週の近侍は俺だから、薙の体調管理も担当させてもらうぜ」
“宜しくお願いします”と口が動く。
薙が起きた時に測った時は微熱だった。念の為もう1度測ったがやはり変わらない。香を炊いた部屋からはまだ出ない方がいいとのことだった。
「だがまぁ、そこの小窓からちょいと外の空気を吸うぐらいは良いんじゃないか。景色も楽しめるだろうしな」
「そうですね。その時は僕もサポートします」
「あぁ、そうしてやってくれ」
他にもリハビリを考えると提案してくれた薬研たちと話していると、
「君が薙さんだね。私は石切丸、神社で御神刀だった大太刀だよ」
“神社”と聞いてハッとし、何かを考え込んでいる薙。やはり神社とゆかりがあったということなのだろうか。
「今の薙さんには私はあまり影響が良くないみたいだね。今回は加持祈祷を行ったらすぐにお暇するよ」
“ごめんなさい”と口が動く。心苦しい様子に「大丈夫だよ」と声を掛けた。
「では、始めようか」
皆が姿勢を正し、石切丸の
彼が下へ戻る前に少し話をしてみると、前回より自身の霊力と似たものを強く感じたらしい。
「主が作ったお香はあとどれぐらいで完成するのかな?」
「あと2日かな。ドライヤーでも使ってみようかと思ってる」
「主が薙さんを思う気持ちは分かるけれど、焦っては駄目だよ。私が見る限り回復にはまだまだ時間が掛かるね。
「うん、ありがとう」
頭を撫でてくれた石切丸の優しい気持ちに微笑んだ。彼もにっこり笑って「また何かあったら呼んでくれて構わないからね」と言って下へと戻って行った。
それから薙は薬研と堀川が見守る中、何とか声を出そうと頑張っていたけれど、やはり声は出なくて熱も上がってしまった。横になった薙に霊力を注ぎ、その日は終わってしまった。