女性審神者の名前です。
桜「僕たちって色んな逸話があったりするんだな」
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~薙side~
「げほっげほっ…!」
「げほっ…!おまんら、水まきする時は周りをちゃんと確認しろとなんべん言うたら分かるがよ…!」
「ごめんなさーい…」
「すまねぇ…」
しゅんとする2振り。彼らも私の本丸にはいない男士だ。
「蛍、愛染、まーたやらかしたんか…」
そこに眼鏡をかけた男士がやって来た。陸奥守さんがむせながら「“来派”じゃ」と教えてくれた。
「ウチのがえろうすんません。…あーあ、これは着替えが必要やね」
「わしはえい、問題は薙じゃ…!大丈夫か?」
盛大に浴びてしまったので顔と服の一部はびちょびちょだ。陸奥守さんも頭に巻いている手拭いもしっかり濡れていて、絞って私の顔を拭いてくれた。こちらの陸奥守はしないであろう行動だ(心配はしてくれるけど、多分慌ててタオルを取りに行くと思う)。
「今日はちょっと暑いからちょうどいいですかね…」
「よ、良くねぇって!国行、オレらどうすりゃいいんだ?!」
「着替えって言っても、どうする?俺と国俊のジャージじゃサイズ合わないよ?」
「自分のを貸しますさかい、とりあえずここにいる間はそれを着はって下さい」
「わしも着替えて来るき、こいつらの部屋で待っちょってくれ」
「本当にごめんね」と3振りが過ごす部屋に案内され、タオルでしっかり拭いて借りたジャージに着替え…ようとした。
ズボンが入らない…!
貸してくれた方…明石さんは全体的に細い。なのでズボンも細い。骨格的にも合わないし、お尻も入らない。
仕方なく濡れた服を着直して、ひょっこり廊下に顔を出す。
「あの~…」
「どないしたん?」
「サイズが合いません…」
「マジかよ?!」
「どーする?!」と慌てふためく愛染さん、「しもた」と顔を片手で覆う明石さん、他に誰から服を借りるか考える蛍丸さん。
「ちょっと待ってて!」
背伸びして私の身長を軽く確かめた後、蛍丸さんが何処かへ駆けて行った。誰の服を持って来るんだろうか。
…しばらくして。
「ごめん、俺からも謝るよ」
着替えを持って来てくれたのは清光くん…じゃない、加州さんだった。手にしているのは青の袴。安定く…大和守さんの内番服だった。
「今、安定は旅でいなくてさ。これなら着れると思う」
「ありがとうございます」
蛍丸さんは体型を考えて袴を内番服にしている加州さんを選んでくれたみたいだ。その心遣いに「ありがとう」と無意識に頭を撫でてしまった。
「なでなでするの、楽しい?」
「あっ、ごめんなさい!つい…」
「ううん、俺は気にしないよ。とにかく、早く着替えて来なよ」
今度こそ着替えて部屋を出る。そこには内番服ではなく戦装束姿の陸奥守さんがいた。予備の内番服は洗濯中らしい。
「乾燥機にかけることも出来るけんど、こりゃ上物やき、干した方がえいのう」
「俺、干して来る!」
私の服を受け取った加州さんがばたばたと駆けて行った。やっぱり霊力は違えどそっくりだ。
「思ってたより違いはないんだな」と思いつつ、気を取り直して来派3振りを見させてもらう。
「そんなに撫でたら背が縮んじゃう!」
「ご、ごめんなさい…。でもこうした方が分かりやすくて…」
可愛らしく頬を膨らませた蛍丸さんからは同じものを感じた。
「蛍丸さんも神社にいたんですね」
「薙さんも神社にいたよね?」
「最初に会った時からそんな気はしてた」とじっと見つめ合った。
「何か、他に神社にいた石切丸たちとも違う霊力も感じるなぁ。もしかして神様だった?…なーんてね」
苦笑いを浮かべて否定しない私に「ホントに神様だったの?!」と仰け反る蛍丸さんと愛染さん。明石さんと陸奥守さんはぽかん、としている。
「一応、五穀豊穣の神様やってました…」
「ほんまか?!」
「聞かへん台詞やね。貴重やわ」
「何で国行はそんなに落ち着いてられるんだよ?!薙さん、神様だったんだぜ?!」
「充分驚いてるで」
「ご利益ありそう」と何故か蛍丸さんに手を合わせられ(お互い様だと思う)、どうすればいいのか戸惑う私に、「あー、こらこら」と陸奥守さんがこの場の空気をまとめた。
「薙はゆかりのある男士がおらんか確かめに来たがや、集中させんと」
「あ、ごめん。次はオレでいい?」
「はい、お願いします」
愛染さんの頭に手を当てて少し撫でた後、腕を撫でる。
「ん…?」
愛染さんの頬に両手を添え、じっと目を見る。顔を真っ赤にした愛染さんが硬直している。
何だろう、遠い親戚のような不思議な感じ…。
それを伝えれば皆さんが首を傾げた。
「来派ってこと?」
「えーと、来派ではなさそうなんですが…」
どう表現したらいいのか分からないでいると、主様が私を呼ぶ声が聞こえてきた。綾菜さんとの話が終わったみたいだ。
「どうして…?」
私を見るなり目を丸くした主様。綾菜様は大きなため息を零した。
正座をさせられて綾菜様に怒られている2振りの様子に事情を察した主様に「まぁ、こういうこともあるよ…」と背中を擦られる。
「ほんなら、次は自分を見はります?」
「あ、はい」
「自分は明石松平家に伝来してます。愛染に何か感じるものがあったみたいやから、多分自分とは繋がりはあらへんと思うけど」
「一応、ね」と主様と話して明石さんを見させてもらった。やっぱり何も感じられなかった。
それでも、愛染さんから感じられるものがあったのは大切な手掛かりの1つ。
長居をするつもりはなかったけれど、ありがたいことに主様と私の分の昼餉も用意したとのことで大広間へと向かった。
「げほっげほっ…!」
「げほっ…!おまんら、水まきする時は周りをちゃんと確認しろとなんべん言うたら分かるがよ…!」
「ごめんなさーい…」
「すまねぇ…」
しゅんとする2振り。彼らも私の本丸にはいない男士だ。
「蛍、愛染、まーたやらかしたんか…」
そこに眼鏡をかけた男士がやって来た。陸奥守さんがむせながら「“来派”じゃ」と教えてくれた。
「ウチのがえろうすんません。…あーあ、これは着替えが必要やね」
「わしはえい、問題は薙じゃ…!大丈夫か?」
盛大に浴びてしまったので顔と服の一部はびちょびちょだ。陸奥守さんも頭に巻いている手拭いもしっかり濡れていて、絞って私の顔を拭いてくれた。こちらの陸奥守はしないであろう行動だ(心配はしてくれるけど、多分慌ててタオルを取りに行くと思う)。
「今日はちょっと暑いからちょうどいいですかね…」
「よ、良くねぇって!国行、オレらどうすりゃいいんだ?!」
「着替えって言っても、どうする?俺と国俊のジャージじゃサイズ合わないよ?」
「自分のを貸しますさかい、とりあえずここにいる間はそれを着はって下さい」
「わしも着替えて来るき、こいつらの部屋で待っちょってくれ」
「本当にごめんね」と3振りが過ごす部屋に案内され、タオルでしっかり拭いて借りたジャージに着替え…ようとした。
ズボンが入らない…!
貸してくれた方…明石さんは全体的に細い。なのでズボンも細い。骨格的にも合わないし、お尻も入らない。
仕方なく濡れた服を着直して、ひょっこり廊下に顔を出す。
「あの~…」
「どないしたん?」
「サイズが合いません…」
「マジかよ?!」
「どーする?!」と慌てふためく愛染さん、「しもた」と顔を片手で覆う明石さん、他に誰から服を借りるか考える蛍丸さん。
「ちょっと待ってて!」
背伸びして私の身長を軽く確かめた後、蛍丸さんが何処かへ駆けて行った。誰の服を持って来るんだろうか。
…しばらくして。
「ごめん、俺からも謝るよ」
着替えを持って来てくれたのは清光くん…じゃない、加州さんだった。手にしているのは青の袴。安定く…大和守さんの内番服だった。
「今、安定は旅でいなくてさ。これなら着れると思う」
「ありがとうございます」
蛍丸さんは体型を考えて袴を内番服にしている加州さんを選んでくれたみたいだ。その心遣いに「ありがとう」と無意識に頭を撫でてしまった。
「なでなでするの、楽しい?」
「あっ、ごめんなさい!つい…」
「ううん、俺は気にしないよ。とにかく、早く着替えて来なよ」
今度こそ着替えて部屋を出る。そこには内番服ではなく戦装束姿の陸奥守さんがいた。予備の内番服は洗濯中らしい。
「乾燥機にかけることも出来るけんど、こりゃ上物やき、干した方がえいのう」
「俺、干して来る!」
私の服を受け取った加州さんがばたばたと駆けて行った。やっぱり霊力は違えどそっくりだ。
「思ってたより違いはないんだな」と思いつつ、気を取り直して来派3振りを見させてもらう。
「そんなに撫でたら背が縮んじゃう!」
「ご、ごめんなさい…。でもこうした方が分かりやすくて…」
可愛らしく頬を膨らませた蛍丸さんからは同じものを感じた。
「蛍丸さんも神社にいたんですね」
「薙さんも神社にいたよね?」
「最初に会った時からそんな気はしてた」とじっと見つめ合った。
「何か、他に神社にいた石切丸たちとも違う霊力も感じるなぁ。もしかして神様だった?…なーんてね」
苦笑いを浮かべて否定しない私に「ホントに神様だったの?!」と仰け反る蛍丸さんと愛染さん。明石さんと陸奥守さんはぽかん、としている。
「一応、五穀豊穣の神様やってました…」
「ほんまか?!」
「聞かへん台詞やね。貴重やわ」
「何で国行はそんなに落ち着いてられるんだよ?!薙さん、神様だったんだぜ?!」
「充分驚いてるで」
「ご利益ありそう」と何故か蛍丸さんに手を合わせられ(お互い様だと思う)、どうすればいいのか戸惑う私に、「あー、こらこら」と陸奥守さんがこの場の空気をまとめた。
「薙はゆかりのある男士がおらんか確かめに来たがや、集中させんと」
「あ、ごめん。次はオレでいい?」
「はい、お願いします」
愛染さんの頭に手を当てて少し撫でた後、腕を撫でる。
「ん…?」
愛染さんの頬に両手を添え、じっと目を見る。顔を真っ赤にした愛染さんが硬直している。
何だろう、遠い親戚のような不思議な感じ…。
それを伝えれば皆さんが首を傾げた。
「来派ってこと?」
「えーと、来派ではなさそうなんですが…」
どう表現したらいいのか分からないでいると、主様が私を呼ぶ声が聞こえてきた。綾菜さんとの話が終わったみたいだ。
「どうして…?」
私を見るなり目を丸くした主様。綾菜様は大きなため息を零した。
正座をさせられて綾菜様に怒られている2振りの様子に事情を察した主様に「まぁ、こういうこともあるよ…」と背中を擦られる。
「ほんなら、次は自分を見はります?」
「あ、はい」
「自分は明石松平家に伝来してます。愛染に何か感じるものがあったみたいやから、多分自分とは繋がりはあらへんと思うけど」
「一応、ね」と主様と話して明石さんを見させてもらった。やっぱり何も感じられなかった。
それでも、愛染さんから感じられるものがあったのは大切な手掛かりの1つ。
長居をするつもりはなかったけれど、ありがたいことに主様と私の分の昼餉も用意したとのことで大広間へと向かった。
