女性審神者の名前です。
桜「僕たちって色んな逸話があったりするんだな」
空欄の場合はデフォルト名になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
~薙side~
次の日、長谷部さんが作ってくれた刀派、それぞれ歴史上の人物とゆかりのある刀剣をグループ化させた紙を片手に、みんなを見て回ってみた。
ちなみに長谷部さんにはその後、肩をマッサージを施してある(凝り過ぎていて、あまりの痛みに悶絶していた)。
「えーと…」
まずは厨。この日は久々に伊達家にゆかりのある燭台切さんたちがみんな揃っていた。ゆかりがあると言ってもそれぞれ刀派は違うので、昨日のように1振り1振り確かめさせてもらう(朝礼で長谷部さんからこのことを周知してもらっているので、みんなは私が来ることを知っている)。
「…そこまでする必要があるか?」
私があまりにもじっと見つめるものだから、大倶利伽羅さんは呆れ気味だ。至って真面目に取り組んでいる私は「もう少しだけ」と大倶利伽羅さんの頭に手を置いてみる。
大倶利伽羅さんの髪、柔らくてふわふわだぁ。
…じゃなくて。
残念だけど、私は広光派ではないらしい。
「なっ、薙さん、そんなに見つめられても…!」
顔を赤くする太鼓鐘くん…貞宗派でもなさそうだ。
鶴丸さんと燭台切さんも見たけれど、私は長船派でもなければ伊達家とゆかりがあった刀剣でもないみたいだ。ただ、鶴丸さんからは同じく神社に奉納されていただけあって、それは感じられた。
「失礼しました」と厨を後にして、次に歌仙さんの部屋に向かうと、同じ兼定派として和泉守さんも待っていてくれていた。私が訪ねるまで雅を叩き込まれていた和泉守さんは「やーっと解放されたぜ」と肩回しをしている。一方の歌仙さんは同じ兼定でも環境が違えばここまで変わるのかと落胆していた。
そうして同じように見させてもらっても、やっぱり兼定派でもなかった。歌仙さんとゆかりのある細川家とも関わりはないみたいだ。
それでも諦めずに稽古場にいた虎徹派の長曽祢さん、蜂須賀さん、一緒にいた清光くんと安定くんと堀川くん、鍛錬所にいた村正派の蜻蛉切さんと村正さん、同田貫さんと山伏さんを見させてもらっても何も感じられなかった。ちょっとした休憩がてら庭を散歩している時に会った山姥切さんと御手杵さん、左文字兄弟もそうだった。
「失礼しまーす…」
次に向かったのは数珠丸さんとにっかりさんの青江派の部屋。
「まだ時間はあります。せっかくですので一服されても良いのでは」
「お言葉に甘えてそうさせていただきます…」
散歩もしたし、喉が渇いていたところだった。数珠丸さんが作った甘栗をいただきつつ、冷茶で喉を潤す。
「薙も大変だねぇ」
そこで、もふ丸に甘栗を小さく割るにっかりさんに何かを感じた。
ん…?
どう言えば良いのか分からない感覚に自分でも戸惑う。じっと彼を見つめても、不思議な感覚、としか表現出来ない。彼のミステリアスな佇まいに惹きこまれるものがあるからだろうか。
「薙、どうしましたか?」
もぐもぐと久々の甘栗を堪能するもふ丸の耳がぴん、と立った。もふ丸は私の霊力も込められたハムスターの付喪神なだけあって、それに気付いたみたいだ。
「何と言いますか…」
にっかりさんも考え込む私を見ているけれど、残念ながら何も感じないらしい。気のせいだろうか。
明日のおやつに、と甘栗を分けてもらい、今度は粟田口のみんなのところに向かってみる。
「薙さん来たよー!」
ぞろぞろと集まってくれたみんなが廊下に並ぶ。これまで1番触れ合ってきたのは粟田口で、それまで何も感じなかったから粟田口でもなさそうだけど、もしかしたらそれぞれ伝来した家と繋がりがあるかもしれないので1振りずつ見てみる。
「気を付け、礼!」
「うん、そこまでしなくていいからね」
今日も元気のいい博多くんを最初に見ても、その隣に立っていた信濃くんを見ても、感じるものはない。
頬にも触って柔らかさを堪能させてもらったのは置いておいて、例の件があった鳴狐さんの番になった。それが頭を過り、どくん、と心臓が脈打った。
落ち着いて、私。
鳴狐さんから見て、私は姪。
鳴狐さんは秋元家伝来。長谷部さんのように肩に手を添えたり腕を撫でてみたものの、残念ながら私はそうではないらしい。ちなみに鳴狐さんの髪はさらさらだった。
「…刀派が分かるといいね」
逆に頭を撫でられてしまった。すっかり例の件を思い出してしまった私は「失礼します!」とごまかすように一期さんの前に立った。身長差があるので優しい一期さんは確かめやすいように少し屈んでくれて、やっぱり傍から見たら変な光景だと自分でも思う。
「如何でしょうか…?」
「うーん…?」
集中力が切れてきたのか上手く出来ない。五虎退くんの虎たちが遊んでほしそうに足元に群がってきたのもある。
「とっ、虎くん、邪魔しちゃダメだよ…!」
「回収回収っと」
薬研くんと厚くんが手際良く部屋に戻し、みんなもそれぞれ遊びに戻った。この場には鳴狐さんが私たちを見守ってくれている。
「…?」
不思議と心が温かくなって、その感覚に首を傾げた。鳴狐さんが私を姪と言ってくれたのなら、その独自の観点で言うときょうだいとなる。みんなも私を姉のように慕ってくれているのもあるし、これまで過ごしてきた経緯とその思いが出ているからだろうか。
「お兄ちゃん?」
思わず声に出してしまって、一期さんの顔が真っ赤になった。
「…妹ができて、良かったね」
「鳴狐、そうではございませんよぅ…」
少し離れたところから様子を見ていた薬研くんが、私を交互に見て大きなため息を零した。
「薙、顔死んでるぞ…」
私の集中力は完全に切れていた。
次の日、長谷部さんが作ってくれた刀派、それぞれ歴史上の人物とゆかりのある刀剣をグループ化させた紙を片手に、みんなを見て回ってみた。
ちなみに長谷部さんにはその後、肩をマッサージを施してある(凝り過ぎていて、あまりの痛みに悶絶していた)。
「えーと…」
まずは厨。この日は久々に伊達家にゆかりのある燭台切さんたちがみんな揃っていた。ゆかりがあると言ってもそれぞれ刀派は違うので、昨日のように1振り1振り確かめさせてもらう(朝礼で長谷部さんからこのことを周知してもらっているので、みんなは私が来ることを知っている)。
「…そこまでする必要があるか?」
私があまりにもじっと見つめるものだから、大倶利伽羅さんは呆れ気味だ。至って真面目に取り組んでいる私は「もう少しだけ」と大倶利伽羅さんの頭に手を置いてみる。
大倶利伽羅さんの髪、柔らくてふわふわだぁ。
…じゃなくて。
残念だけど、私は広光派ではないらしい。
「なっ、薙さん、そんなに見つめられても…!」
顔を赤くする太鼓鐘くん…貞宗派でもなさそうだ。
鶴丸さんと燭台切さんも見たけれど、私は長船派でもなければ伊達家とゆかりがあった刀剣でもないみたいだ。ただ、鶴丸さんからは同じく神社に奉納されていただけあって、それは感じられた。
「失礼しました」と厨を後にして、次に歌仙さんの部屋に向かうと、同じ兼定派として和泉守さんも待っていてくれていた。私が訪ねるまで雅を叩き込まれていた和泉守さんは「やーっと解放されたぜ」と肩回しをしている。一方の歌仙さんは同じ兼定でも環境が違えばここまで変わるのかと落胆していた。
そうして同じように見させてもらっても、やっぱり兼定派でもなかった。歌仙さんとゆかりのある細川家とも関わりはないみたいだ。
それでも諦めずに稽古場にいた虎徹派の長曽祢さん、蜂須賀さん、一緒にいた清光くんと安定くんと堀川くん、鍛錬所にいた村正派の蜻蛉切さんと村正さん、同田貫さんと山伏さんを見させてもらっても何も感じられなかった。ちょっとした休憩がてら庭を散歩している時に会った山姥切さんと御手杵さん、左文字兄弟もそうだった。
「失礼しまーす…」
次に向かったのは数珠丸さんとにっかりさんの青江派の部屋。
「まだ時間はあります。せっかくですので一服されても良いのでは」
「お言葉に甘えてそうさせていただきます…」
散歩もしたし、喉が渇いていたところだった。数珠丸さんが作った甘栗をいただきつつ、冷茶で喉を潤す。
「薙も大変だねぇ」
そこで、もふ丸に甘栗を小さく割るにっかりさんに何かを感じた。
ん…?
どう言えば良いのか分からない感覚に自分でも戸惑う。じっと彼を見つめても、不思議な感覚、としか表現出来ない。彼のミステリアスな佇まいに惹きこまれるものがあるからだろうか。
「薙、どうしましたか?」
もぐもぐと久々の甘栗を堪能するもふ丸の耳がぴん、と立った。もふ丸は私の霊力も込められたハムスターの付喪神なだけあって、それに気付いたみたいだ。
「何と言いますか…」
にっかりさんも考え込む私を見ているけれど、残念ながら何も感じないらしい。気のせいだろうか。
明日のおやつに、と甘栗を分けてもらい、今度は粟田口のみんなのところに向かってみる。
「薙さん来たよー!」
ぞろぞろと集まってくれたみんなが廊下に並ぶ。これまで1番触れ合ってきたのは粟田口で、それまで何も感じなかったから粟田口でもなさそうだけど、もしかしたらそれぞれ伝来した家と繋がりがあるかもしれないので1振りずつ見てみる。
「気を付け、礼!」
「うん、そこまでしなくていいからね」
今日も元気のいい博多くんを最初に見ても、その隣に立っていた信濃くんを見ても、感じるものはない。
頬にも触って柔らかさを堪能させてもらったのは置いておいて、例の件があった鳴狐さんの番になった。それが頭を過り、どくん、と心臓が脈打った。
落ち着いて、私。
鳴狐さんから見て、私は姪。
鳴狐さんは秋元家伝来。長谷部さんのように肩に手を添えたり腕を撫でてみたものの、残念ながら私はそうではないらしい。ちなみに鳴狐さんの髪はさらさらだった。
「…刀派が分かるといいね」
逆に頭を撫でられてしまった。すっかり例の件を思い出してしまった私は「失礼します!」とごまかすように一期さんの前に立った。身長差があるので優しい一期さんは確かめやすいように少し屈んでくれて、やっぱり傍から見たら変な光景だと自分でも思う。
「如何でしょうか…?」
「うーん…?」
集中力が切れてきたのか上手く出来ない。五虎退くんの虎たちが遊んでほしそうに足元に群がってきたのもある。
「とっ、虎くん、邪魔しちゃダメだよ…!」
「回収回収っと」
薬研くんと厚くんが手際良く部屋に戻し、みんなもそれぞれ遊びに戻った。この場には鳴狐さんが私たちを見守ってくれている。
「…?」
不思議と心が温かくなって、その感覚に首を傾げた。鳴狐さんが私を姪と言ってくれたのなら、その独自の観点で言うときょうだいとなる。みんなも私を姉のように慕ってくれているのもあるし、これまで過ごしてきた経緯とその思いが出ているからだろうか。
「お兄ちゃん?」
思わず声に出してしまって、一期さんの顔が真っ赤になった。
「…妹ができて、良かったね」
「鳴狐、そうではございませんよぅ…」
少し離れたところから様子を見ていた薬研くんが、私を交互に見て大きなため息を零した。
「薙、顔死んでるぞ…」
私の集中力は完全に切れていた。
