女性審神者の名前です。
桜「僕たちって色んな逸話があったりするんだな」
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~薙side~
もっと外にいたかったけれど、アニマルセラピーの後は念の為部屋に戻った。宗三さんと小夜くんとも話せたし、今日はこれで充分と考えることにして香道の本の続きを読むことにした。
みんなと話せたおかげか、さっきと比べて内容がちゃんと頭に入ってくる。それに安心しつつ、オリジナルのお香はどんな香原料を使おうか候補を挙げてメモを取った。
うん、いい感じ。
ふと姫様のお姿が浮かんだ。姫様も香道を嗜んでいたんだろうか。
“許さぬ…!”
「っ…」
はっきりと思い出せる、怒りに満ちた姫様。
どうしてあんなに怒っていたんだろう。
あの時何が起こったんだろう。
それを知るまでにはまだ時間が掛かりそうな気がした。重要なことであるのは間違いない。久々の感覚に心がもやもやとした。
その時だった。
“何故!”
“どうして!”
強い口調で聞こえた声に耳を塞いだ。妬みを含んだその声は、頭の中で何回も何回も聞こえてくる。ぎゅっと閉じた目には涙が滲む。自分ではどうにも出来なくて、ただひたすら耐えた。
「薙?!」
どれぐらい経ったんだろう。三日月さんと鶯丸さんとお茶を楽しんできたであろうもふ丸が、私を見るなり助けを呼びに部屋を飛び出して行った。
“何故!”
“どうしてお前ばかり!”
憎しみを私に向ける声の主は男性だった。
「やめて!やめて…!」
「薙!」
「薙さん!」
駆けつけてくれた和泉守さんと堀川くん。2振りの声は男性の声に負けていてあまり良く聞こえない。
「何で、どうして!!」
「落ち着け、薙!」
パニックに陥っているのは自分でも分かる。でもどうしたらいいのか分からない。
ばくばくと全身が心臓になったような鼓動、止まらない涙、荒くなる呼吸。足掻いても足掻いても聞こえ続ける男の声。
「どっから出てるんだよ、この力…!」
和泉守さんが上半身を、堀川くんが足を押さえても荒ぶる私を押さえられない。私だってこんなことはしたくないのに抑えられない。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…!」
「薙!」
2振りへの申し訳なさに「ごめんなさい」としか言えない。男の声が頭に響き続ける中、騒ぎを聞きつけてやって来た陸奥守がどうにか見えた。
「止めて、止めて…!助けて…!」
涙で顔がぐちゃぐちゃになった私を見て、3振りが頷き合う。
「薙、許しとおせ…!」
「…?!」
陸奥守が謝ったと同時に、首に衝撃が走って視界が暗くなった。
もっと外にいたかったけれど、アニマルセラピーの後は念の為部屋に戻った。宗三さんと小夜くんとも話せたし、今日はこれで充分と考えることにして香道の本の続きを読むことにした。
みんなと話せたおかげか、さっきと比べて内容がちゃんと頭に入ってくる。それに安心しつつ、オリジナルのお香はどんな香原料を使おうか候補を挙げてメモを取った。
うん、いい感じ。
ふと姫様のお姿が浮かんだ。姫様も香道を嗜んでいたんだろうか。
“許さぬ…!”
「っ…」
はっきりと思い出せる、怒りに満ちた姫様。
どうしてあんなに怒っていたんだろう。
あの時何が起こったんだろう。
それを知るまでにはまだ時間が掛かりそうな気がした。重要なことであるのは間違いない。久々の感覚に心がもやもやとした。
その時だった。
“何故!”
“どうして!”
強い口調で聞こえた声に耳を塞いだ。妬みを含んだその声は、頭の中で何回も何回も聞こえてくる。ぎゅっと閉じた目には涙が滲む。自分ではどうにも出来なくて、ただひたすら耐えた。
「薙?!」
どれぐらい経ったんだろう。三日月さんと鶯丸さんとお茶を楽しんできたであろうもふ丸が、私を見るなり助けを呼びに部屋を飛び出して行った。
“何故!”
“どうしてお前ばかり!”
憎しみを私に向ける声の主は男性だった。
「やめて!やめて…!」
「薙!」
「薙さん!」
駆けつけてくれた和泉守さんと堀川くん。2振りの声は男性の声に負けていてあまり良く聞こえない。
「何で、どうして!!」
「落ち着け、薙!」
パニックに陥っているのは自分でも分かる。でもどうしたらいいのか分からない。
ばくばくと全身が心臓になったような鼓動、止まらない涙、荒くなる呼吸。足掻いても足掻いても聞こえ続ける男の声。
「どっから出てるんだよ、この力…!」
和泉守さんが上半身を、堀川くんが足を押さえても荒ぶる私を押さえられない。私だってこんなことはしたくないのに抑えられない。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…!」
「薙!」
2振りへの申し訳なさに「ごめんなさい」としか言えない。男の声が頭に響き続ける中、騒ぎを聞きつけてやって来た陸奥守がどうにか見えた。
「止めて、止めて…!助けて…!」
涙で顔がぐちゃぐちゃになった私を見て、3振りが頷き合う。
「薙、許しとおせ…!」
「…?!」
陸奥守が謝ったと同時に、首に衝撃が走って視界が暗くなった。
