女性審神者の名前です。
桜「僕たちって色んな逸話があったりするんだな」
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~太鼓鐘side~
「薙さん、俺も持ってくよ」
「ありがとう」
すっかり暖かくなってド派手に暴れられる稽古日和が続くようになったある日、俺は庭や部屋で遊ぶ粟田口のところへ麦茶を運ぶ薙さんと一緒にそこへと向かった。
粟田口は人数が多いから、麦茶のポットは3つ、コップもたくさん用意しなくちゃならない。喉が渇けば誰かしらが取りに来るけれど、今日は薙さんが直々に行く。もふ丸が五虎退の虎たちと遊んでるから、その様子見ってとこもあるだろう。
「みんな、麦茶持って来たよ」
「すみません薙様、太鼓鐘様。取りに行くべきなのは僕たちなのに…」
「気にしなくていいんだよ」
「そもそも前田や平野は気遣いしすぎなんだよ。もっと周りに甘えていいと思うぜ」
わらわらと集まって来たところにコップを並べて、薙さんが麦茶順々に注いでいく。でも、最初に鳴狐と一期に渡すのは薙さんらしいというか何と言うか、“分かってる”って感じがするんだよな。
よっし、今日は粟田口と遊ぶとすっかな。
「なぁみんな、9マス鬼ごっこって知ってるか?」
「初めて聞く遊びですな。鬼ごっことはどう異なるのですか?」
「ビンゴみたいなマスの中で鬼ごっこするんだ。掛け声に合わせて移動して、鬼と同じマスに入っちゃったらアウトってやつ。5~6振りでやるのがいいんじゃねぇか?」
「面白そうですね!僕、やってみたいです!」
元気に挙手した秋田に続いて他の奴らもやりたいってことで、薙さんに手伝ってもらってマスを描く。
「遊びながら判断力と瞬発力が鍛えられるゲームだぜ!」
まずは手本。俺が鬼になって真ん中に立って、鯰尾と骨喰がマスに入った。
「リズミカルにやるのがコツな」
「せーの!」でそれぞれがジャンプして2振りが鬼から逃げる。鬼は何回以内に全振りを捕まえられなかったら負け、とかはみんなで決めればいい。
「他の子も誘ってみようよ!小夜くんとか今剣ちゃんとか!」
「そうしよう!」となって、早速遊ぶ組と誘いに行く組に分かれた。
「早速やってみましょう!」
まずは5振りがマスに入った。掛け声係はマスに入っていない俺だ。ジャンケンで鬼になったのは乱。「みんなのこと捕まえちゃうよー!」とやる気満々な一方で、五虎退は自信なさ気だ。
「せーの!」
「嘘だろ?!」
いきなり厚が脱落してマスから外れた。その後ろでは秋田と前田が同じマスに入っちゃって、何故か2振りとも片足でバランス悪く立っている。初めてやるからマスは大きめに描いたつもりだけど、1つのマスに3振りが移動することもあり得る。鬼に捕まらなくてもマスから外れても問題ないけど、体幹も鍛えられるってわけだ。
「わっ」
今度は五虎退と信濃が同じマスに入って、五虎退がぶつかった拍子によろけた。それでも次の動きに向けて判断能力をキープしなきゃならない。
「せーの!」
掛け声をしつつチラリと薙さんを見ると、怪我をしないか心配そうに短刀たちを見守っている。一期よりはらはらしている。その姿は聞いていた通り、まさに“姉”だった。
「薙、怪我は避けられねぇよ。例え遊びでもな」
「う、うん…」
「ま、念の為だ。救急箱取って来る。これで薙の心配も減るだろう」
薙さんと薬研がそんなやり取りをしている間に、乱はちゃんと状況を把握して確実にみんなを捕まえていく。
「えっ、そんなのありー?!」
「ありだぞー」
乱は敢えてそのマスに踏み留まって信濃を確保。ここでも敵の動きを見る能力が試されるってわけだ。
「やったぁ、ボクの勝ちー!」
1回戦は鬼の勝利に終わった。自信なさ気だった五虎退も最後まで残っていたし、最善を尽くしたと思う。
「みなさーん」
そこに近侍の物吉貞宗がやって来た。その後ろには見慣れない刀剣が1振り。
「兄弟が多いとは聞いてたけど、ホントたくさんいるんだな」
「えっ、兄弟?!」
「その通り、後藤藤四郎だ。今にでっかくなってやるぜ!」
新しい兄弟にみんなが群がる中、一期が後藤の頭を撫でて微笑みを見せる。
「後藤、良く来てくれました」
一期が兄と知った後藤が目を輝かせた。兄弟から「“いち兄”と呼んでいる」と聞いて「ヨロシク、いち兄!」ととびっきりの笑顔を見せた。
「それで、何か楽しそうな遊びしてたみたいだけど、何してたんだ?」
「“9マス鬼ごっこ”だよ!後藤も一緒にやろう!」
兄弟が多いとこうも賑やかなんだな。
俺も俺で前の主とゆかりのあるみっちゃんと鶴さんと伽羅がいるけど、それはそれで楽しそうだな、と思った。
「薙さん、俺も持ってくよ」
「ありがとう」
すっかり暖かくなってド派手に暴れられる稽古日和が続くようになったある日、俺は庭や部屋で遊ぶ粟田口のところへ麦茶を運ぶ薙さんと一緒にそこへと向かった。
粟田口は人数が多いから、麦茶のポットは3つ、コップもたくさん用意しなくちゃならない。喉が渇けば誰かしらが取りに来るけれど、今日は薙さんが直々に行く。もふ丸が五虎退の虎たちと遊んでるから、その様子見ってとこもあるだろう。
「みんな、麦茶持って来たよ」
「すみません薙様、太鼓鐘様。取りに行くべきなのは僕たちなのに…」
「気にしなくていいんだよ」
「そもそも前田や平野は気遣いしすぎなんだよ。もっと周りに甘えていいと思うぜ」
わらわらと集まって来たところにコップを並べて、薙さんが麦茶順々に注いでいく。でも、最初に鳴狐と一期に渡すのは薙さんらしいというか何と言うか、“分かってる”って感じがするんだよな。
よっし、今日は粟田口と遊ぶとすっかな。
「なぁみんな、9マス鬼ごっこって知ってるか?」
「初めて聞く遊びですな。鬼ごっことはどう異なるのですか?」
「ビンゴみたいなマスの中で鬼ごっこするんだ。掛け声に合わせて移動して、鬼と同じマスに入っちゃったらアウトってやつ。5~6振りでやるのがいいんじゃねぇか?」
「面白そうですね!僕、やってみたいです!」
元気に挙手した秋田に続いて他の奴らもやりたいってことで、薙さんに手伝ってもらってマスを描く。
「遊びながら判断力と瞬発力が鍛えられるゲームだぜ!」
まずは手本。俺が鬼になって真ん中に立って、鯰尾と骨喰がマスに入った。
「リズミカルにやるのがコツな」
「せーの!」でそれぞれがジャンプして2振りが鬼から逃げる。鬼は何回以内に全振りを捕まえられなかったら負け、とかはみんなで決めればいい。
「他の子も誘ってみようよ!小夜くんとか今剣ちゃんとか!」
「そうしよう!」となって、早速遊ぶ組と誘いに行く組に分かれた。
「早速やってみましょう!」
まずは5振りがマスに入った。掛け声係はマスに入っていない俺だ。ジャンケンで鬼になったのは乱。「みんなのこと捕まえちゃうよー!」とやる気満々な一方で、五虎退は自信なさ気だ。
「せーの!」
「嘘だろ?!」
いきなり厚が脱落してマスから外れた。その後ろでは秋田と前田が同じマスに入っちゃって、何故か2振りとも片足でバランス悪く立っている。初めてやるからマスは大きめに描いたつもりだけど、1つのマスに3振りが移動することもあり得る。鬼に捕まらなくてもマスから外れても問題ないけど、体幹も鍛えられるってわけだ。
「わっ」
今度は五虎退と信濃が同じマスに入って、五虎退がぶつかった拍子によろけた。それでも次の動きに向けて判断能力をキープしなきゃならない。
「せーの!」
掛け声をしつつチラリと薙さんを見ると、怪我をしないか心配そうに短刀たちを見守っている。一期よりはらはらしている。その姿は聞いていた通り、まさに“姉”だった。
「薙、怪我は避けられねぇよ。例え遊びでもな」
「う、うん…」
「ま、念の為だ。救急箱取って来る。これで薙の心配も減るだろう」
薙さんと薬研がそんなやり取りをしている間に、乱はちゃんと状況を把握して確実にみんなを捕まえていく。
「えっ、そんなのありー?!」
「ありだぞー」
乱は敢えてそのマスに踏み留まって信濃を確保。ここでも敵の動きを見る能力が試されるってわけだ。
「やったぁ、ボクの勝ちー!」
1回戦は鬼の勝利に終わった。自信なさ気だった五虎退も最後まで残っていたし、最善を尽くしたと思う。
「みなさーん」
そこに近侍の物吉貞宗がやって来た。その後ろには見慣れない刀剣が1振り。
「兄弟が多いとは聞いてたけど、ホントたくさんいるんだな」
「えっ、兄弟?!」
「その通り、後藤藤四郎だ。今にでっかくなってやるぜ!」
新しい兄弟にみんなが群がる中、一期が後藤の頭を撫でて微笑みを見せる。
「後藤、良く来てくれました」
一期が兄と知った後藤が目を輝かせた。兄弟から「“いち兄”と呼んでいる」と聞いて「ヨロシク、いち兄!」ととびっきりの笑顔を見せた。
「それで、何か楽しそうな遊びしてたみたいだけど、何してたんだ?」
「“9マス鬼ごっこ”だよ!後藤も一緒にやろう!」
兄弟が多いとこうも賑やかなんだな。
俺も俺で前の主とゆかりのあるみっちゃんと鶴さんと伽羅がいるけど、それはそれで楽しそうだな、と思った。
