女性審神者の名前です。
桜「僕たちって色んな逸話があったりするんだな」
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~審神者side~
「一献だけだからね」
「それしか飲めんのか…」
おじさんの酒好きは誰に似たんだろう…。
「その分太郎太刀さんが使ってる大きいのを借りてるから。はい、どうぞ」
「では、儂からも」
「ありがとう」と互いの盃に酒を注ぎ合って小さく乾杯した。おじさんがこの本丸に来た時はこうして2人だけでお酒を楽しんでいる。
今回はタイミングが良かった。少しずつ桜が散り始めていて、少し風が吹けば桜吹雪が私たちを包み込む。おじさんは盃に浮かんだお酒を花びらごと飲んでこの時期ならではのお酒の美味さを味わっている。
「本当にここの桜は立派だな」
「でしょ?この本丸の自慢の1つなの」
「本丸が見渡せるのも良いな」
燭台切さんが用意してくれたおつまみはシンプル。おじさんの年齢を考えて減塩の調味料で作られている。
「健太郎に2人目が生まれるんだったな」
「うん、夏だって」
帰省の帰り際に父さんから渡された義姉さんからの手紙に入っていたエコー写真には本当に驚かせられた。すぐに父さんたちに連絡したら、家族ぐるみのドッキリで、鶴丸さんも「最上級の驚きだぜ!」と膝を打っていた。
ちなみに義姉さんが出張に行っていたのは本当で、産休に入る前に自分の仕事の持ち分を出来る限り消化しておきたいから、らしい。
「儂は遥だと思って腰を抜かしたがな…」
「それは私が悪かったよ、ごめん…」
あの後おじさんにもすぐに連絡して私がいきなりエコー写真を見せたものだから、「相手は誰だー!」なんて叫ばれたっけ。
「裕も元気に生まれたんだ、きっとその子も元気に生まれるだろう」
「近所の神社で安産祈願したみたいだし、薙もあの神様なら大丈夫って言ってたから絶対元気な子が生まれるよ」
「薙は神の姿が見えるんだったな」
「あそこの神社の神様はちょっとお茶目って言ってたよ。でもその神様のおかげで名前を思い出せたんだ」
「そうか」
おじさんもおじさんなりに薙のことは調べてくれているけれど、やはり手掛かりはないらしい。前の主が女性と判明したのは大進歩ではあるけれど、時代の背景を考えると薙刀を所持していた女性は多い。そして、それぞれの男士たちの紋は前の主の影響はあっても必ずしもそうとは限らない。1振り挙げるとすれば陸奥守がそう。
神社で過ごした期間長いと前の主の影響も薄れる。それは長年審神者をやってきたおじさんもためになったと話してくれた。
「主様、遊玄様。塩大福はいかがですか?」
噂をすれば、と薙が乗せてやって来た。
「おぉ、美味そうじゃな」
「今日のおやつです」
冷茶と共に差し出してくれたそれを小さく食べる。作ったのは歌仙さん。やっぱり歌仙さんが作った和菓子も美味しい。
「他に何か必要なものはございますか?」
「ない…かな。ありがと、薙」
「…それと、主様。思い出したことが1つ」
お盆を抱えて微笑んだ。
「以前見えた2人の女の子というのは、前の主様の妹君です」
「おぉ」
「姉妹仲は良かったようです。慕われている雰囲気が伝わってきましたので」
どんな風景が浮かんだのか、具体的に話してくれた。
薙、打刀、短刀、弓を扱える様子を尊敬の眼差しで眺めていたこと、中でも短刀は前の主様にとってとても大切なものと妹君たちに話していたことなど。ただ“姉上”とだけしか聞こえなかったから、名前を知るまでには至らなかったしい。
「武芸に長けた方だったんだね」
「そのようです」
以前見学した手合わせの時に見た薙の勇ましさは、前の主様譲りなんじゃないかと思う。
「では、私はここで失礼いたします」
無駄のない所作で食器とおしぼりを替えて戻って行った薙。おじさんの本丸には女性がいないのもあって少し新鮮に映ったみたいだ。
「経過は良好のようじゃな」
「そうだね。神社で過ごしてた頃の記憶もすっかり戻って、石切丸さんたちとその頃の話をするのも増えたみたい。でも、他にも思い出さなきゃならないことがある気がする、って言ってた。それが何なのかは薙もまだ分からないみたい」
「思い出さなくてはならないこと、か…」
顎に手をやったおじさんも私も、やはり前の主様が誰なのかを思い出さなければ情報は掴めない。その結論に至った。
薙の前の主様、あなたは…。
「一献だけだからね」
「それしか飲めんのか…」
おじさんの酒好きは誰に似たんだろう…。
「その分太郎太刀さんが使ってる大きいのを借りてるから。はい、どうぞ」
「では、儂からも」
「ありがとう」と互いの盃に酒を注ぎ合って小さく乾杯した。おじさんがこの本丸に来た時はこうして2人だけでお酒を楽しんでいる。
今回はタイミングが良かった。少しずつ桜が散り始めていて、少し風が吹けば桜吹雪が私たちを包み込む。おじさんは盃に浮かんだお酒を花びらごと飲んでこの時期ならではのお酒の美味さを味わっている。
「本当にここの桜は立派だな」
「でしょ?この本丸の自慢の1つなの」
「本丸が見渡せるのも良いな」
燭台切さんが用意してくれたおつまみはシンプル。おじさんの年齢を考えて減塩の調味料で作られている。
「健太郎に2人目が生まれるんだったな」
「うん、夏だって」
帰省の帰り際に父さんから渡された義姉さんからの手紙に入っていたエコー写真には本当に驚かせられた。すぐに父さんたちに連絡したら、家族ぐるみのドッキリで、鶴丸さんも「最上級の驚きだぜ!」と膝を打っていた。
ちなみに義姉さんが出張に行っていたのは本当で、産休に入る前に自分の仕事の持ち分を出来る限り消化しておきたいから、らしい。
「儂は遥だと思って腰を抜かしたがな…」
「それは私が悪かったよ、ごめん…」
あの後おじさんにもすぐに連絡して私がいきなりエコー写真を見せたものだから、「相手は誰だー!」なんて叫ばれたっけ。
「裕も元気に生まれたんだ、きっとその子も元気に生まれるだろう」
「近所の神社で安産祈願したみたいだし、薙もあの神様なら大丈夫って言ってたから絶対元気な子が生まれるよ」
「薙は神の姿が見えるんだったな」
「あそこの神社の神様はちょっとお茶目って言ってたよ。でもその神様のおかげで名前を思い出せたんだ」
「そうか」
おじさんもおじさんなりに薙のことは調べてくれているけれど、やはり手掛かりはないらしい。前の主が女性と判明したのは大進歩ではあるけれど、時代の背景を考えると薙刀を所持していた女性は多い。そして、それぞれの男士たちの紋は前の主の影響はあっても必ずしもそうとは限らない。1振り挙げるとすれば陸奥守がそう。
神社で過ごした期間長いと前の主の影響も薄れる。それは長年審神者をやってきたおじさんもためになったと話してくれた。
「主様、遊玄様。塩大福はいかがですか?」
噂をすれば、と薙が乗せてやって来た。
「おぉ、美味そうじゃな」
「今日のおやつです」
冷茶と共に差し出してくれたそれを小さく食べる。作ったのは歌仙さん。やっぱり歌仙さんが作った和菓子も美味しい。
「他に何か必要なものはございますか?」
「ない…かな。ありがと、薙」
「…それと、主様。思い出したことが1つ」
お盆を抱えて微笑んだ。
「以前見えた2人の女の子というのは、前の主様の妹君です」
「おぉ」
「姉妹仲は良かったようです。慕われている雰囲気が伝わってきましたので」
どんな風景が浮かんだのか、具体的に話してくれた。
薙、打刀、短刀、弓を扱える様子を尊敬の眼差しで眺めていたこと、中でも短刀は前の主様にとってとても大切なものと妹君たちに話していたことなど。ただ“姉上”とだけしか聞こえなかったから、名前を知るまでには至らなかったしい。
「武芸に長けた方だったんだね」
「そのようです」
以前見学した手合わせの時に見た薙の勇ましさは、前の主様譲りなんじゃないかと思う。
「では、私はここで失礼いたします」
無駄のない所作で食器とおしぼりを替えて戻って行った薙。おじさんの本丸には女性がいないのもあって少し新鮮に映ったみたいだ。
「経過は良好のようじゃな」
「そうだね。神社で過ごしてた頃の記憶もすっかり戻って、石切丸さんたちとその頃の話をするのも増えたみたい。でも、他にも思い出さなきゃならないことがある気がする、って言ってた。それが何なのかは薙もまだ分からないみたい」
「思い出さなくてはならないこと、か…」
顎に手をやったおじさんも私も、やはり前の主様が誰なのかを思い出さなければ情報は掴めない。その結論に至った。
薙の前の主様、あなたは…。
