あの日からずっと【第2話】完
声がうわずって、恥ずかしくて真っ赤になるのに、博道を見れば、彼の方が赤くなってて。
「なんか、めちゃくちゃ嬉しいんだな、こういうの」
「キスは、してもいいよ」
私たちが恋人になったんだって実感が欲しくて。彼もほしいだろうと思って。
博道と目が合わせられないぐらい恥ずかしくて、真っ赤になってるのを自覚したまま、目を泳がせる。
視界に入ってきた彼と一瞬だけ視線が絡み合う。すぐにそらそうとしたけど、不意に近づいた彼によって唇はふさがれた。
重なるだけのキスだった。何が起きたのかわからないぐらい一瞬の。
だけど、私を見つめる博道の穏やかで優しい顔を見たら、彼の特別になったんだって思えた。
「博道くんもそんな顔するんだね」
「そんな顔?」
「私のこと好きって思ってるみたいな顔」
そう言ったら、彼はちょっと驚いて、ちょっと笑った。
「好きだからだよ」
「私の好きも、もっと伝わったらいいな」
「そうだね。もっと教えてよ。俺もまだ信じられないから」
うん、ってうなずいて、博道に手を伸ばす。
彼の背中に腕を回したら、大きな手に包み込まれた。
「なんか、めちゃくちゃ嬉しいんだな、こういうの」
「キスは、してもいいよ」
私たちが恋人になったんだって実感が欲しくて。彼もほしいだろうと思って。
博道と目が合わせられないぐらい恥ずかしくて、真っ赤になってるのを自覚したまま、目を泳がせる。
視界に入ってきた彼と一瞬だけ視線が絡み合う。すぐにそらそうとしたけど、不意に近づいた彼によって唇はふさがれた。
重なるだけのキスだった。何が起きたのかわからないぐらい一瞬の。
だけど、私を見つめる博道の穏やかで優しい顔を見たら、彼の特別になったんだって思えた。
「博道くんもそんな顔するんだね」
「そんな顔?」
「私のこと好きって思ってるみたいな顔」
そう言ったら、彼はちょっと驚いて、ちょっと笑った。
「好きだからだよ」
「私の好きも、もっと伝わったらいいな」
「そうだね。もっと教えてよ。俺もまだ信じられないから」
うん、ってうなずいて、博道に手を伸ばす。
彼の背中に腕を回したら、大きな手に包み込まれた。