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今日はクリスマス。
普段は町民の憩いの場である広場も……今日ばかりはイルミネーションで彩られていた。
恋人達で街は賑わいを見せている。そしてその中には……桐波とその瞬歌の姿もあった。
二人のデートは終盤を迎えようとしている。 -
桐波
今日は楽しかったよ。あんたは?
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イルミネーションを寄り添って見ながら……桐波は静かに尋ねた。
瞬歌は嬉しそうに微笑む。 -
桐波
そっか、それは良かった
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桐波の言葉に……二人は微笑み合った。
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桐波
これ、プレゼント。あんたに似合うと思って。
受け取ってくれるか? -
銀のチェーンに百合を象った小さなモチーフが付いているブレスレットだ。
瞬歌は一瞬驚いた表情をしたが、すぐに笑顔になった。
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桐波
喜んでくれてよかった。
来年も一緒に過ごせるといいな -
静かながらも嬉しさを滲ませた声音で……桐波が呟いた。
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