二人暮らし
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「さて、と。そうと決まったら細かいルールとか、家電の使い方とか教えるからね」
「はーい!康琳、がんばりまーす」
家へ戻った名前は家電の細かい使い方を説明していく。馴染みのある漢字もあるようで、飲み込みは早かった。
(日本語が通じるのに文字が読めない、かぁ。逆に転生した時に言葉が通じる補正がかかってると思うべきなのかな??)
「ってか、ずっと後宮にいたんでしょ?お料理とか、お洗濯とかできるの?」
「ずっとというワケではないのよねー。後宮にいたのはここ一年くらい。それに、お料理できない女の子なんているの?」
「う゛、いや、私もできない訳ではないけど、、、すごくできるって訳ではないというか・・・」
自信たっぷりの康琳をみてタジタジになる
「この私が侍女の仕事をするとはね。でも、お世話になる身だしさ、やれることはやってみせるわよ♪」
「康琳ちゃんはなんていうかポジティブというか、切り替えが早いというか、思い切りがいいよね、私は考え込んじゃう方だから羨ましいな」
「そうかしら?私は実家では自分のことをちゃんと考えるように言われ続けたけどね」
ペロっと舌を出すとか、ウインクするとか、そんな雰囲気で言ったのかと思いきや、康琳の目はどこか遠くを見ているようで、、、声の調子も静かだった
(家族とはあんまり関係がよくないのかな?)
「とりあえず、家事はこれくらいにして、大事なのは買い物!!ってか、お金の使い方だね」
「そうね、数字はだいたい分かったんだけど、、、なんせ見慣れない物ばかりだものね」
「うーん、まぁそこは実践あるのみでしょ!それより私もお給料が高い訳ではないから、節約というか、贅沢はできないから我慢してね?」
「了解!って、ずっと思ってたんだけどさ、名前って1人で暮らしてるの?」
(おっと、呼び捨てだ。なんていうかコミュ力が高いなぁこの子)
「そうだよ、大学から1人でここで暮らしてて、そのまま就職した感じ。だから家賃も生活費もあるしさ、あんまり贅沢はできないの、ごめんね」
「すごいじゃない!!」
康琳は目を見開いて名前をみる
「女の子1人で家を借りて切り盛りしてるの?やだ、もっとこう、、、なんていうか、、、」
珍しく言い淀んでいる康琳
「鈍臭いかと思ってた?」
「そ、ごめんね」
そこはペロリと舌を出した
「にしても凄いわね本当に。じゃあ、この術がかかった道具も自分で用意したの?」
「半分は大学の頃から使ってるから親に買ってもらったんだけど、、、半分はそうだね」
「へー」
康琳はキラキラした目で部屋を見渡した
「普通だよ、仕事して頑張って生きてるだけだし」
「それが凄いのよ」
「・・・」
こんなことを言われたのは初めてで、、、どんなに辛くってもみんな頑張ってるんだからと言い聞かせてやり過ごしてきた
(まずいなぁ・・・これはくる)
なんとか堪えているものの、じわっと涙が出てきているのが分かる
「名前?大丈夫?」
名前より少し背が高い康琳。ぽんぽんと名前の頭を撫でている
「・・・と、ごめんね;ちょっとこのところ仕事が忙しかったから」
グッと涙を拭って名前はニコッと笑った。その様子を見て康琳も笑を浮かべた
ーーー
ーー
「うまっっっ!!」
「どういたしまして♡」
エプロン姿の康琳が得意げな顔で笑った。あれから練習にと一緒にスーパーへ買い物に行き、買った食材で夜ご飯は康琳が作ってくれた
(エプロン姿もそうだけど、どんだけ女子力高いの、、、)
「おかわりいる?」
「いる!!」
大学の時から数えると4年半、一人暮らしもぼちぼちといったところ。人が作ったご飯のありがたみに涙が出そうになった。いや、それを抜きにしてもこのご飯は美味しい
「こ、康琳は女子力が高すぎるよ」
(うー、最初の呼び捨てって緊張する)
「そりゃそうよ、女の魅力は努力の賜物なのよ!名前も女の上にあぐらかいてちゃダメよ?」
「はい、すみません。って!何度も言うけど康琳は年下だからね!」
「はいはい」
とそこは相手にせず、康琳も食事をとり始めた
「ふあぁ、それにしても誰かと食べるご飯ってやっぱりいいなぁ」
「名前は結婚は?もういい年じゃない」
「結婚!?いい年って22で結婚してる人は今はなかなかいないよー」
「そうなの?こっちの世界はゆっくりなのねー。じゃあさ、好きな人は?」
「いないいない!今は全くそんな気配もないかな」
「ふーん、今はってことは前はいたのね?」
「ま、まあね。でも、大分前の話だよ。康琳は?やっぱり皇帝陛下狙いなの?」
「もっっちろんよ!!それはそれは知的で麗しくって、優しくって、、、陛下ほどの御方は他にいないんだから!」
その表情は恋する乙女そのもの。これだけの女の子が恋焦がれても上手くいかないなんて、後宮って凄いところなんだなぁと名前は思った
「はぁ、こんなに美味しいご飯食べられるんならお酒も用意すれば良かったなぁ」
「そうね、私もこっちのお酒に興味あるわぁ」
「いやいや、康琳は未成年でしょ!!ダメだよ」
「『みせいねん』って何よ?私、お酒は強い方よ?」
「そっか、そっちの世界では未成年とかないんだね。結婚も早そうだし」
「ねえねえ、何かないの?こっちのお酒、試してみたいわ」
「う〜〜ん、ちょっと良心が痛む気がするけど、いっか、飲んじゃお!!」
「やったーーそうこなくっちゃ!」
もともとお酒が大好きな名前。外で飲むというより、家で気ままに飲んでいる。台所下の収納からゴソゴソとお酒を取り出した
「実は梅酒も実家の母から送ってもらってるんだけどさ、珍しいといえば康琳にはこれでしょ!」
ワイン、ビール、ウイスキー。
さらには、サラミ、チーズ、ポテチ、チョコ、柿の種
「女子会じゃーーー!!」
パチパチパチと康琳も手を叩いた
ーーーー
ーーー
ーー
「やだぁ、康琳めっちゃ飲むじゃーん!」
名前は普段の声より大きな声ではしゃいでる
「名前もお酒飲むと性格変わるわね」
「そう?そうかな?そうだねーそうかもー。だってさ、こんなに楽しい飲み、いつぶりだろぉ」
はしゃぐ名前の横で康琳は聞いたことないお酒をちびちび試していってる
「このワインっていうの?美味しいわぁ。ウイスキーのロックはなんとなく馴染み深いし、、、何より『たんさん』と氷は最高の発明品ね!!」
「うんうん、でしょでしょ??お酒は奥深いよね、人類の歴史だよね!嬉しいなぁこんな風に語り合って飲めるのなんて」
「あら、そう?お友達とは飲まないの?」
「うーん、、、大学の時はわいわい飲んだりもしたけど、、、最近は忙しいし、なかなかね、、、かと言って会社の人たちと飲むのも気を使っちゃうし、危ないから外ではあんまり酔えないしねー」
「そこは女の子なのね」
「そこはって!やっぱりちょいちょい失礼だよ康琳!まぁ、お酒で失敗しちゃったこともあるし、反省したわけですよ、私なりに」
陽気に話していた名前の顔が一瞬曇る
「ま、色々あるわよね」
「そ、色々あるんだよ」
2人でうんうんと頷く。ふと目が合って、笑い合った
「あー、お風呂先に済ませちゃえばよかったぁ。めんどいなぁ」
「お先にどうぞ、私は後からでいいわ」
「めんどいなぁ、ねえ、康琳、一緒に入って私の髪洗ってよ」
「は?」
康琳はかぁぁと顔を赤らめた
「ちょっと、冗談だってばあ!」
名前はバシバシと康琳の肩を叩く
「やだ、真っ赤になって!そこは子どもなんだねー!」
じゃあ、お先にと名前はお風呂へ向かった。
お風呂のドアが閉まる音を聞いて、康琳は深いため息をついた
・
「はーい!康琳、がんばりまーす」
家へ戻った名前は家電の細かい使い方を説明していく。馴染みのある漢字もあるようで、飲み込みは早かった。
(日本語が通じるのに文字が読めない、かぁ。逆に転生した時に言葉が通じる補正がかかってると思うべきなのかな??)
「ってか、ずっと後宮にいたんでしょ?お料理とか、お洗濯とかできるの?」
「ずっとというワケではないのよねー。後宮にいたのはここ一年くらい。それに、お料理できない女の子なんているの?」
「う゛、いや、私もできない訳ではないけど、、、すごくできるって訳ではないというか・・・」
自信たっぷりの康琳をみてタジタジになる
「この私が侍女の仕事をするとはね。でも、お世話になる身だしさ、やれることはやってみせるわよ♪」
「康琳ちゃんはなんていうかポジティブというか、切り替えが早いというか、思い切りがいいよね、私は考え込んじゃう方だから羨ましいな」
「そうかしら?私は実家では自分のことをちゃんと考えるように言われ続けたけどね」
ペロっと舌を出すとか、ウインクするとか、そんな雰囲気で言ったのかと思いきや、康琳の目はどこか遠くを見ているようで、、、声の調子も静かだった
(家族とはあんまり関係がよくないのかな?)
「とりあえず、家事はこれくらいにして、大事なのは買い物!!ってか、お金の使い方だね」
「そうね、数字はだいたい分かったんだけど、、、なんせ見慣れない物ばかりだものね」
「うーん、まぁそこは実践あるのみでしょ!それより私もお給料が高い訳ではないから、節約というか、贅沢はできないから我慢してね?」
「了解!って、ずっと思ってたんだけどさ、名前って1人で暮らしてるの?」
(おっと、呼び捨てだ。なんていうかコミュ力が高いなぁこの子)
「そうだよ、大学から1人でここで暮らしてて、そのまま就職した感じ。だから家賃も生活費もあるしさ、あんまり贅沢はできないの、ごめんね」
「すごいじゃない!!」
康琳は目を見開いて名前をみる
「女の子1人で家を借りて切り盛りしてるの?やだ、もっとこう、、、なんていうか、、、」
珍しく言い淀んでいる康琳
「鈍臭いかと思ってた?」
「そ、ごめんね」
そこはペロリと舌を出した
「にしても凄いわね本当に。じゃあ、この術がかかった道具も自分で用意したの?」
「半分は大学の頃から使ってるから親に買ってもらったんだけど、、、半分はそうだね」
「へー」
康琳はキラキラした目で部屋を見渡した
「普通だよ、仕事して頑張って生きてるだけだし」
「それが凄いのよ」
「・・・」
こんなことを言われたのは初めてで、、、どんなに辛くってもみんな頑張ってるんだからと言い聞かせてやり過ごしてきた
(まずいなぁ・・・これはくる)
なんとか堪えているものの、じわっと涙が出てきているのが分かる
「名前?大丈夫?」
名前より少し背が高い康琳。ぽんぽんと名前の頭を撫でている
「・・・と、ごめんね;ちょっとこのところ仕事が忙しかったから」
グッと涙を拭って名前はニコッと笑った。その様子を見て康琳も笑を浮かべた
ーーー
ーー
「うまっっっ!!」
「どういたしまして♡」
エプロン姿の康琳が得意げな顔で笑った。あれから練習にと一緒にスーパーへ買い物に行き、買った食材で夜ご飯は康琳が作ってくれた
(エプロン姿もそうだけど、どんだけ女子力高いの、、、)
「おかわりいる?」
「いる!!」
大学の時から数えると4年半、一人暮らしもぼちぼちといったところ。人が作ったご飯のありがたみに涙が出そうになった。いや、それを抜きにしてもこのご飯は美味しい
「こ、康琳は女子力が高すぎるよ」
(うー、最初の呼び捨てって緊張する)
「そりゃそうよ、女の魅力は努力の賜物なのよ!名前も女の上にあぐらかいてちゃダメよ?」
「はい、すみません。って!何度も言うけど康琳は年下だからね!」
「はいはい」
とそこは相手にせず、康琳も食事をとり始めた
「ふあぁ、それにしても誰かと食べるご飯ってやっぱりいいなぁ」
「名前は結婚は?もういい年じゃない」
「結婚!?いい年って22で結婚してる人は今はなかなかいないよー」
「そうなの?こっちの世界はゆっくりなのねー。じゃあさ、好きな人は?」
「いないいない!今は全くそんな気配もないかな」
「ふーん、今はってことは前はいたのね?」
「ま、まあね。でも、大分前の話だよ。康琳は?やっぱり皇帝陛下狙いなの?」
「もっっちろんよ!!それはそれは知的で麗しくって、優しくって、、、陛下ほどの御方は他にいないんだから!」
その表情は恋する乙女そのもの。これだけの女の子が恋焦がれても上手くいかないなんて、後宮って凄いところなんだなぁと名前は思った
「はぁ、こんなに美味しいご飯食べられるんならお酒も用意すれば良かったなぁ」
「そうね、私もこっちのお酒に興味あるわぁ」
「いやいや、康琳は未成年でしょ!!ダメだよ」
「『みせいねん』って何よ?私、お酒は強い方よ?」
「そっか、そっちの世界では未成年とかないんだね。結婚も早そうだし」
「ねえねえ、何かないの?こっちのお酒、試してみたいわ」
「う〜〜ん、ちょっと良心が痛む気がするけど、いっか、飲んじゃお!!」
「やったーーそうこなくっちゃ!」
もともとお酒が大好きな名前。外で飲むというより、家で気ままに飲んでいる。台所下の収納からゴソゴソとお酒を取り出した
「実は梅酒も実家の母から送ってもらってるんだけどさ、珍しいといえば康琳にはこれでしょ!」
ワイン、ビール、ウイスキー。
さらには、サラミ、チーズ、ポテチ、チョコ、柿の種
「女子会じゃーーー!!」
パチパチパチと康琳も手を叩いた
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「やだぁ、康琳めっちゃ飲むじゃーん!」
名前は普段の声より大きな声ではしゃいでる
「名前もお酒飲むと性格変わるわね」
「そう?そうかな?そうだねーそうかもー。だってさ、こんなに楽しい飲み、いつぶりだろぉ」
はしゃぐ名前の横で康琳は聞いたことないお酒をちびちび試していってる
「このワインっていうの?美味しいわぁ。ウイスキーのロックはなんとなく馴染み深いし、、、何より『たんさん』と氷は最高の発明品ね!!」
「うんうん、でしょでしょ??お酒は奥深いよね、人類の歴史だよね!嬉しいなぁこんな風に語り合って飲めるのなんて」
「あら、そう?お友達とは飲まないの?」
「うーん、、、大学の時はわいわい飲んだりもしたけど、、、最近は忙しいし、なかなかね、、、かと言って会社の人たちと飲むのも気を使っちゃうし、危ないから外ではあんまり酔えないしねー」
「そこは女の子なのね」
「そこはって!やっぱりちょいちょい失礼だよ康琳!まぁ、お酒で失敗しちゃったこともあるし、反省したわけですよ、私なりに」
陽気に話していた名前の顔が一瞬曇る
「ま、色々あるわよね」
「そ、色々あるんだよ」
2人でうんうんと頷く。ふと目が合って、笑い合った
「あー、お風呂先に済ませちゃえばよかったぁ。めんどいなぁ」
「お先にどうぞ、私は後からでいいわ」
「めんどいなぁ、ねえ、康琳、一緒に入って私の髪洗ってよ」
「は?」
康琳はかぁぁと顔を赤らめた
「ちょっと、冗談だってばあ!」
名前はバシバシと康琳の肩を叩く
「やだ、真っ赤になって!そこは子どもなんだねー!」
じゃあ、お先にと名前はお風呂へ向かった。
お風呂のドアが閉まる音を聞いて、康琳は深いため息をついた
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