朱い光に包まれた少女
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(ん・・・)
「おはよう」
(なんだろ、美少女がこっち見てる)
「・・・」
「ん?まだ眠い?」
「だーーー!!!そうだった!」
名前は飛び起きてまじまじと康琳を見つめた。夢じゃないよねと、自分の頬をつねってみる
(痛い、うん、現実だ)
「お、おはよう!ってか、ごめんずっと起きてたの?私、よくよく考えたらお布団も出さずに、、、そもそも一組しかないんだけれど、、、」
「私は、ほら!充分寝た後だったから、そもそも眠くないのよ」
とパチっとウインクをした
(ちょっと待って、、、これで4つも歳下とか、どんだけ色気あんのよ)
「ところで朝食はどうする?私、泊めてもらったお礼に何か用意しようと思ったんだけれど、、、使い方が分からなくってさ」
「あ!いやいや、大丈夫だよ。そんな気を使わなくって」
(昨夜はもっと図々しかったような気がしたけど、なんだかしおらしくなってる)
「康琳ちゃんは?お腹すいてる?面倒だし、どっか食べに行こっか?そもそも材料も何もないし」
「でも、私、お金がないわ」
「そんな気がしたー!大丈夫、奢ったげるから!」
(と、ここで康琳ちゃんならパチっとウインクで決めるんだろうけど、、、私は無謀なことはしないで生きていこ;)
「ありがとう!じゃ、お言葉に甘えるわね」
「そうと決まったら準備しないとね、どうせ洋服もないんでしょ?貸すから着替えちゃって」
「そう、ね、この服じゃ無理よね、やっぱり」
昨夜外であった出来事は名前には内緒にするつもりだ。街だけじゃなく、人々が着ている服も違いすぎた。このままの格好ではきっと浮いてしまう
ーーー
ーー
ー
「次、これは?これはどう使うの?」
「ちょっと待って!順番に教えるから」
康琳は名前の化粧品に興味津々、使い方を習っては自分で試していってる。手先が器用なのかメイク自体に慣れているのか、名前より完璧に使いこなした
「うわ~康琳ちゃんってほんとに美人だね」
「そりゃ当然よ~あの後宮で陛下の目にとまるように毎日研究してたもの」
「ドラマとか漫画でしか知らないけど、やっぱりイジメとかすごいの?」
「そりゃあね、色々あるわよー。ゴミ巻き散らかされたり、こう、、、火傷をつけられそうになったりね」
「うそ!そんな時どうすんの?」
「んー?全部ぶっ飛ばすだけよ?」
「・・・は?」
「ま、まぁ、そんなことより早く出かけましょうよ」
「まって!服!メイクより服の方が大事だから!」
サイズは名前のでは少し小さいけれど、着られなくはない。
康琳はゆったりとしたロングスカートとセーターを選んだ
「・・・」
「ん?着替えないの?」
「あ、いやぁ、その、恥ずかしいから一人で着替えたいなぁって」
「そうなの?何だか意外だねー。康琳ちゃんサバサバしてる感じだから」
「な、何よ!乙女たるもの恥じらいは大切よ?」
「ごめんごめん!じゃ、私トイレで待ってるから着替えたら呼んでね、って着方分かる?」
「ええ、なんとなくだけど」
「了解!困ったら遠慮なく言ってねー」
ーーーー
ーーー
ーー
「さて、、、どこでモーニングしよっかぁ」
とりあえず駅前へ来たものの、どこと決めてたわけではないので悩んでしまった。お手軽なチェーン店でもいいけれど、なけなしのプライドが邪魔をする。
それに、、、これだけの美人と一緒に食べることは滅多にない。ちょっとおしゃれなカフェへと入った
「康琳ちゃんにとってはお昼?になるのかな?お腹減ったでしょ?しっかり食べちゃっていいからね?」
「ええ、でも・・・字が読めないから何を頼んでいいか分からないわ」
「そうだよね、ごめんね、気が利かなくって。じゃあ写真見ながら説明するから、興味あるもの頼んじゃってよ」
名前はパンと卵のモーニングセット、康琳はパスタを頼んだ。フォークは初めてだったようだが、口に合ったようできれいに食べきった
ーーーー
ーーー
ーー
「んじゃ、真剣に聞くからちゃんと答えてね?まずは、家族に連絡を取りたいんだけど、どうしてもダメなの?」
「ダメというより無理なのよ。信じてもらえるか分からないけど、、、というより私自身が信じらんないだけどさ、ここ、私がいた世界と違うみたい」
「〰︎ん・・・」
名前は頭を抱えた
「ねえねえ」
康琳はそんな名前その頭をツンツンつついて
「私、なんか甘いもの食べたいわぁ」
(本当に、本当だとしてよ?この子度胸はいったいなんなの?普通もっと泣いたり、家族に会いたがったりするもんじゃない?)
じっと康琳を見つめる
「ん?」
本人はケロっとした顔でこちらを見返した
「正直、信じられないし、昨日会ったばかりのあなたを完全に信じられるかと言ったら嘘になる。でも・・・嘘ついてるようには思えないんだよなぁ」
「そうよ、私、正直者だもの」
康琳は、両手で自身を指差した。
その屈託のない笑顔にやられたというか、、、なんというか、、、
「・・・とりあえず、、、ウチで暮らす?」
「本当に!?いいの?まぁ、ちょっとそのつもりだったんだけどね」
ペロリと舌を出してみせた
(なんていうか、仕草がいちいち女の子らしいのに、あざとさがないっていうか、様になってるんだよな)
「美人って生まれながらに自己肯定感が強いからかなぁ」
そう呟いて名前は残りのコーヒーを飲み切った
・
《第一章アトガキ》
やっば!着地点どころか恋愛に発展できる気配ナシ!!
ってか、あまりにリアルにすると、、、柳宿っていつ男に戻るタイミングくんの??
そこそこのトラブルとか敵とかいないと無理なんじゃないかと思い始めた( ; ; )
そもそも、後宮の「康琳」の段階で転生しちゃったから「柳宿」の自覚ナシなんだよな、、、本名って言っても「柳娟」だし、、、
短編で柳宿がこっちの世界に来てわーきゃー言っておしまい。のつもりだったのに
ナゼ コウ ナッタ
ってか、年上との恋愛とか
難しいなぁ。
・・・・ま、いっか。書いちゃったもんはしょうがない。
しかも私、日記のどこかに書いた気がするんですが、美朱を虐めてた頃の柳宿も好きなんですよね。だから、さらっと流す予定の最初の方が長くなっちゃった;
そりゃ「北甲国」での男の色気満開の柳宿は最の高だけれども。
「いーえー私たちとってもお似合いだと思いますわ」
「最近いい子でしょ?私」
とか言ってる柳宿大好き!
ちなみにアニメを通して好きなセリフは
「なんなのよ、、、火の出る団扇に紙の狼」「柳宿!大丈夫か?」「星宿様逃げ足はやーい!」「逃げたのではない、美朱を追ったのだ」「はいはい」
↑
厲閣山で翼宿と初めて会った場面での星宿とのやり取りが大好き!!
あの回は神回でしたね、エンディングの入りも切なくって良かったもん。
あとはやっぱり
おでこコツンからの「教えない」かな。
・・・うん、キリがないや