第二部~明日の私を信じたい~
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ふと懐かしい気配がした
忘れたくても忘れられない
生まれるより前から知っている
宿命という名の繋がり
「美朱!魏!」
一瞬名前の事を忘れて駆け出していた
懐かしい二人の顔を見て、そして大切な二人の子どもの存在に気づき「ああ、今、幸せなんだな」と思った
ハッと思い振り向いたら
今までに見たこともないくらいの悲しい顔をした名前がこちらを見ていた
ーー
ー
「何で柳宿がここにいるの?」
柳娟に抱きついている女性が顔をあげて尋ねる
(「柳宿」、、、朱雀の神様が言っていた宿命)
(ということは、彼女があの時の「巫女様」?)
「あ、いや今は生まれ変わって柳娟って言うのよ。だから前の記憶もぼんやりしているんだけど」
「それは俺も。でもまぁ分かるもんだな、気配が懐かしい」
「本当ね、それにしても、、、幸せそうで何よりだわ」
「二人の子どもよね、魏にそっくり」
(こんな柳娟の顔を見たことあったかな)
(少なくとも私の知っている柳娟の顔ではない)
(さっきまであんなに近くにいたのに、今は遠い存在に感じる)
「柳宿も幸せそうじゃん!!」
「彼女?でしょ!!」
こちらを見た女性が柳娟に腕をぐりぐりしながら言った
「へぇ、女の子、、、ってことは彼女ってことだよな」
男性はこちらを見てニコニコして言った
何て声をかけていいのか分からずとりあえずぺこりと会釈をした
「そ、紹介するわね」
柳娟が私を呼び寄せて言った
「彼女は名前。今、一緒に暮らしてるの」
「おおー」とも「きゃー」とも分かるような分からないような歓声が上がり、やっぱり私の知らない顔の柳娟が知らない照れ方をしている
そこからどうやって宿に着いたのかは分からなかった
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