第二部~はじめての夜?~
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唇を重ねるだけのキスからどんどん深いものへと変わっていく
ぴちゃ
しん・・・と静まり返る部屋に何とも言えない音が響き渡り、その音だけでクラクラするほど緊張してきた
唇とは別に柳娟の手が名前の服の中に滑りこむ
すーと腰の辺りから背中にかけてなであげられ、ビクッと腰が跳ね上がった
その様子を見ていた柳娟が唇を離し、クスっと笑う
その口にはどちらのものか分からない唾液が垂れており
柳娟はそれを親指でクイッと拭いあげながらこちらを見下ろした
「ふふっかわいい」
そう言うと柳娟は自分のシャツを脱ぎ捨て、名前のシャツに手をかける
「あ、えっと」
(じ、自分で脱いだ方がいいのかな?)
(コンビニにブラは売ってなかったからブラトップなんだけど、、、やっぱり上だけでもインナーは着ない方が良かったのかな)
そうこう考えているうちに胸の上までシャツがまくり上げられた
キスの時から軽く押し倒されており、床についた両腕で上半身を支えている格好の名前
このままだとシャツを脱がせることができないのか、ひょいと上半身を持ち上げられ、柳娟の胸に名前の顔が沈む形となった
背中の方からもシャツが持ち上げられ服を脱がされる
その時に先ほどなで上げられた腰から背中にかけて再び指でなぞられた
ビクッと名前の体が跳ね上がる
(こ、これは絶対わざとだ)
(というか、私も柳娟に触れた方がいいのかな)
(触れるとしたらどこが正解?)
(どうしよう、どうしたらいいのかな)
あたふたしている名前をよそに柳娟の動きは段々と大胆になってくる
肩紐に手をかけ下にずらされ、胸があらわになる
優しく包み込まれ、微かに触れた先端が反応しているのが分かる
「ふっ・・・」
思わず声が漏れた
(私、きもち、、、いい?)
『お前さぁ、自分だけ気持ちよくなって、それでおしまいなわけ?』
「ち、ちがっっ!!」
柳娟の動きが止まった
少し困った顔で名前を見つめる
「気持ちよくなかったかしら?」
「ち、違うの!ごめん!そうじゃなくって、、、ちょっと、、、嫌なこと思い出しちゃって」
「嫌なこと?」
ますます柳娟の顔が曇る
「本当に、ごめん、わ、私ね、たぶんっていうか、確実になんだろうけど、その、、、あんまり上手じゃないっていうか、満足させられないと思うんだよね、うん。それがすごい申し訳ないというか、、、で、でも、教えてくれたら頑張るし、それが面倒なら勉強?してくるし。っていうか今頃、この年でそれもどうなんだろうって感じなんだけど、、、そ、それでも頑張るから!」
「ちょっと落ち着きなさい!」
息継ぎも忘れて一気に捲し立てる名前の肩を掴み柳娟が少し強めに声をかけた
ビクッと体を震わせたあと、はぁはぁと早めの呼吸を繰り返す
「こっちこそ、ごめんなさい。無理させるつもりはないのよ」
先ほどとは違って優しく声をかけ、背中をトントンと叩いた
「、、、むり?無理じゃない!大丈夫だよ?私は。それより柳娟の方こそ嫌な思いをさせてごめん」
柳娟は、はぁと息を吐き名前を見つめる
「あのね、私は全く嫌な思いなんてしてないわよ?それになに?その「満足させられない」って」
「え?だからその、、、ほら、たいした体をしているわけでもないのに、男の人にどうしたらいいのかも分からなくって、、、つ、つまんないかなって」
「それよ、そこよ!なんで私が満足してないって前提なわけ?」
「、、、?」
名前は本気で分からないと言った顔をして柳娟を見つめた
「あのさ、すんごい不愉快な答えが返ってくるだろうけど、あえて聞くわね?」
「「つまんない」って誰に言われたの?」
ハッとした顔の後で名前が小さく答える
「前付き合っていた彼氏、、、」
柳娟は天井を仰いで、ふーっと息を吐き、名前をぎゅと抱きしめた
「薄々感じてはいたんだけど、名前って自分が何かを差し出さなきゃ愛情や好意を受け取ってはいけないんだってところがあるのよね」
「・・・」
「満足してないって言うならそういう所だわ」
抱きしめられていた名前は顔を上げて柳娟を見る。小刻みに震えているのが分かる
柳娟はそんな名前の頬を両手で包み込み、まっすぐ見つめ返す
「はっきり言っておくけど、私の愛はそんなギブ&テイクみたいな、ちんけなものじゃないからね?」
「ご、ごめ、、、」
名前の目から涙が流れる
その涙を柳娟は優しく拭った
「わ、わたし、、、ちょっと考えれば柳娟がそんな人じゃないって分かるのに」
そう言って顔を下げ、うつむく名前の顔を柳娟は強引に引き上げた
少し怒りを滲ませた柳娟の顔に見つめられ、目を逸らすことも、瞬きをすることすら許されない、そんな気になる
「あんたは男の本気の愛を舐めてんのよ」
低い声、鋭い眼差しに名前は柳娟に違った怖さを感じた
「セックスで自分がイケれば、それだけで満足するとでも思ってんの?」
名前は固まって何も答えられないでいる
そんな名前を前に柳娟は容赦なく続けた
「私はね、あんたをめちゃくちゃに愛したいの。誰になんて言われようともね。そりゃもうドン引かれたって知らないわよそんなの」
「それと同時に、あんたにめちゃくちゃ幸せになってもらいたいの。さらに言うとね、名前を幸せにするのは私なの!私以外、誰も名前を幸せにできるわけがないとも思ってるわ」
「・・・」
「肝心のあんたが引かないでよ」
「引いて、、、?はない」
名前の目は焦点があっておらず、どこを見ているか分からない表情で続けた
「ただ、、、」
「ただ?」
「怖い」
怖いと言う言葉に柳娟の顔がこわばった
「だって、だって、そんなに幸せになっちゃったら、、、いなくなった時、今度こそ耐えられない」
名前は体を丸めて自分の膝に顔をうずめた
「いなくなるって、、、私はずっと名前のそばにいるわよ?」
「本当?」
「本当よ」
「絶対?」
「絶対よ」
小さく丸まる名前の体を柳娟は優しく包み込んだ
・
🫣
🎤実況という名の野次馬🎤