朱い光・・・
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披露宴とは違い、パーティー形式なので特に席が決まっているわけでもなく、各々好きにビュッフェの食事をしたり、新郎新婦に声をかけに行ったりと楽しんでいた。席が決まってないからこそ名前に近づいてくるかと思いきや、あちらはあちらで楽しんでいるようだ
(心配しすぎだったかしら)
名前の周りにも同級生が何人かいて、楽しそうにしている
「名前、ごめん、私、ちょっとお手洗い行ってもいいかしら?」
「うん、大丈夫だよ!皆もいるし気を使ってくれてありがとう」
ーー
ー
康琳がトイレを済ませ手を洗っていると、、、
「名前ってあんなチャラチャラした奴が良かったんだなぁって。俺、ちょっとショックだわ」
れんが友人らしき男とトイレへ入ってきた
「お、あぁ、まあ」
一人は康琳に気づいたのか少し言いよどんでる
「あんな髪して、定職にもついてなさそうじゃん?ホストかなんかやってんのかよ。ってか、名前のヒモだったりして」
(ヒモってところはあながち否定できないわね)
「真面目でいい女だったのによ~社会に出て勘違いしちゃったのかな。派手な格好してさ。ま、遊ばれたって気づいた時には話ぐらい聞くけどさ」
康琳の方をチラッと見てれんは話を続けた
(そう来たか。今日は名前ではなく、私がターゲットってわけね。ってか、やることが後宮の女官と一緒じゃない)
「ふん!誰が誰の話を聞くっていうの・・・さ」
(っと、今日は男の子だったわね)
「あ?」
れんが康琳をにらみつけた
「そもそもアンタ名前に相手にもされてないの気づいてない?派手な格好ってバカにしてるけど、アンタと別れて綺麗になってる名前をみて悔しくなってるだけでしょ。ってか、未練タラタラでみているこっちが恥ずかしいわ」
にらみ返すだけでなく、れんに少しずつ近づきながら康琳がまくし立てた
「誰が未練があるっつってんだよ!俺から振ってやったのに!これだから恋愛脳のアホは困るんだよ」
大げさにため息をつく
「今はそのアホのものだから、名前は。同窓会の時だって酔ったフリでもしなけりゃ名前に相手にもされない奴が、何を上から目線で語ってんだか」
「お前なぁ!!」
ドンッと壁を拳で叩いた
「そうやって名前のことも脅してたわけ?本当にどうしようもない男だな」
「脅してねーし!お前みたいな地下に潜ってそうな奴に言われたくねーよ!」
「だからアンタのどこがそんなに偉いんだよって話。逆に一瞬でも名前に相手にされたことを喜んどきなよ、負け犬が」
「負け犬って誰のことだよ!?」
最後の一言が効いたのか、怒りでわなわなと震えながら康琳の胸ぐらを掴んできた
「お・ま・えのことだよ!!!」
胸ぐらを掴んでる手を逆に握り返し、捻りあげながら答える
「いたたたたッ!!」
「こんな弱っちい腕でどうしようって言うんだか」
捻りあげた腕を体ごと床に叩きつけるとれんは反動で床にひざまいた
「お前なぁ!マジで訴えてやんぞ!!」
「訴えたいなら訴えてみれば?でもさ、先に手を出したのはアンタの方だから」
「な?」
そう言って康琳がれんの友達の方を見る
「な、なぁれん、お前ちょっと酔っ払いすぎだぞ。あっちで水でも飲んだ方がいい」
跪いてるれんを抱えてトイレを後にした
「ほんっとにどうしようもない奴ね。腕の1本でも折ってやりたかったわ」
パンパンとしょうもないもの触っちゃったと言わんばかりに康琳は手をはたいた
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