朱い光・・・
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「結婚式かぁ」
「なぁに?名前、お嫁に行くの?」
「違うよ!友だちの結婚式の話」
「へぇ、こっちの世界ではまだまだ早いんじゃないの?」
「そうなんだけどねー。結婚しても問題ない年なんだよね」
「あまり仲良くないお友達なの?」
「え?なんで?そごく仲良い子だよ」
「そう?それにしては浮かない顔してるじゃない」
「あ~うーん・・・あの人が来るのよね、たぶん」
「あの人って、アイツのことね!?あの同窓会の!」
「そう、学生の頃から付き合ってる二人だからさ、男の子側の友だちとして来ると思うんだよね。ってか、来るんだよね、絶対」
「・・・私が付いてってあげましょうか?」
「へっ?」
「だって行きたいんでしょ?仲良いんだから」
「うん。ちゃんとお祝いしたいから絶対に行くよ」
「でも、アイツに絡まれるのは嫌なんでしょ?」
「・・・うん」
「ダメかしら?」
「私はいいんだけど、どうなんだろう??なんか、二人ともお金がないし、お店を貸し切ってのパーティーにするつもりって言ってたから、大丈夫なのかな?」
(海外とかだと「私のパートナーよ」とか何とか言って連れてっても良さそうだけど、ココは日本だしなぁ)
(ちょっと待って「パートナー」って!恋人のつもりで連れてくの!?)
(え!でも待って、康琳の「男装の正装」見てみたい~)
(で、でもっ!本人は女装の正装を着たがるのかな?)
(うわぁ振り袖とかも着こなしちゃうんだろうなぁ)
(いやいや、洋装?ドレス?え、でも胸は、、、ないからピタッとしたドレスは生地が余っちゃうよね?)
(やっぱりここは男装一択だよ~絶対に格好いいって~)
「おーい!名前~帰ってらっしゃい~」
黙り込んで、真面目な顔したり、赤くなったり、百面相している名前の顔の前で康琳は手をひらひらと振っている
「は!!」
「どうする?心配だから、私は付いていきたいけど」
「ありがとう。ちょっと私だけじゃ決められないから相談してみるね」
ーーー
ーー
「こ、康琳!」
「何?改まって」
「あのね、この前の結婚式の事なんだけど、、、」
「ああ、あれね。結局どうなったの?」
「なんか、特に司会進行とかスケジュールみたいなものはなくって、
予約さえしてくれたら誰と来てもらっても構わないってことなのね」
「あら、良かったじゃない。そしたら私もついて行けるわね」
「そ、それでね、あの、、、」
「何よ、言いたいことあるならはっきりと言いなさいよ」
「良かったら、男の子の格好でついてきてくれないかな?」
「いいわよ、別に」
「へ?」
(あれ、意外にあっさりとOK出ちゃった)
「何よ変な顔して」
「いや、女の子の格好が好きっていうか、そのアイデンティティみたいなものかと、、、」
「アンタを守る目的だったら男の子の格好の方が都合いいじゃない」
「〰〰」
(なんでそんなんサラッと言うかなぁ。私の気も知らないでってか、知らないんだけど)
「じゃあ、ちゃんとした洋服を今度買いに行こっか」
「大丈夫なの??結構お金かかるんじゃない?」
「でも私を、ま、守るために着てくるんでしょ?ちゃんとしたの買うから!」
「そう?無理しないでね。っていうか、あっちの世界だったら実家に帰れば何着でも用意させるのに」
「実家って、康琳のよね?疎遠になってるんじゃ、、、」
「まぁ、疎遠って言うか、腫れ物みたいなものかしら。でもそれなりに大きな呉服屋だからねー。反物の1つや2つ、無くなっても分かんないでしょ」
「そんな感じなの?その、、、ご両親とはケンカしたり、勘当みたいなことではないってこと?」
「どちらかと言ったら私が一方的に心配かけてるのよね。だから男の子の格好をするのは両親も兄キも喜ぶとは思うのよ。ま、こっちの世界にいるから見せられる訳ではないけどさ」
ペロリと舌を出したが、その顔はいつものおちゃらけた顔ではなく、複雑な気持ちを隠すためのように見えた
「そっか、でも、、、私は女の子の格好をするのは悪いことじゃないと思うよ。どんな服を着たって康琳は康琳じゃない」
ふっと康琳の顔が真顔になった
「その『康琳』の格好をしてるのが心配させてる原因ではあるんだけどね」
「亡くなった妹さん・・・?だから?」
「そ、どうしても認めたくないのよ。康琳が死んだってことを。女装してる限りさ、あの子が私の中で生きてる気がして」
「そっか、、、ご両親は妹さんとしてではなく、柳娟本人としての人生を歩んでほしいってことかな?」
「そうね、それにまぁ、他にも色々と使命みたいなのがね」
「お店を継がなきゃいけないとか?」
「それは大丈夫よ、兄キがやってくれてるから」
「じゃぁ使命って?」
「うーん、ま、色々とね」
「・・・」
何だか隠し事をされているような、大切なことを話せる存在に自分がなっていないのかと感じて落ち込んでしまった。
ただ、柳娟という男の子の心を垣間見たような気がして、、、少し「彼」に近づけたような気持ちにもなった
ーーー
ーー
「やだ!!名前かわいいじゃない」
「ありがとう///」
「やっぱり私の見立ては間違いないわね」
うんうんと頷く康琳。結局康琳の服と一緒に自分のドレスも購入したのだ
(二人分のパーティー費用もあるし、かなりの出費になっちゃったけど、康琳も節約レシピとか頑張ってくれたし、、、)
(なにより!!)
(この姿を見られたんだもん、一片の悔いもないよーーー!!)
目の前にスーツ姿の康琳が立っている。紺に近い深い紫のスーツ。あとはネクタイをしめるだけ。ネクタイは私がしめてあげるから大丈夫だからね、と言ったものの、、、
(この姿が尊すぎて手が震える)
(あんなにYouTube見て練習したのに)
「名前大丈夫?やっぱりアイツに会うのは嫌なんじゃない?」
「え?れんのこと?全然大丈夫だよ!!康琳が一緒にいてくれるんだもん」
(正直忘れてたくらいだよ。なんなられんのおかげで康琳のこの姿が見られたんだから感謝してるくらい!)
「そお?それならいいんだけど」
ーーー
ーー
ー
「名前~!!」
以前テーマパークで一緒に合コンをした女の子が声をかけてきた
「ちょぉっっと、こっちに来ようか名前」
康琳から少し離れたところへ連れて行かれる
「な、なに?」
「ちょっと!!どういうことなの?あのイケメンっぷりは!ってか名前たち付き合ってるわけ!?」
「ち、違うの!!私がれんと会うのを嫌がってたら付いてきてくれて、、、だから、今回だけなの、男の子の格好も」
「ふ~ん」
全く納得のいかないと言った顔で名前を見ている
「そしたら何だっけ、皇帝陛下?のことはいいの?康琳ちゃんは」
「いや、ちゃんと好きみたいよ?」
「でもさ、憧れてるだけなんだよね?そんでもって、女が嫌いってわけではないんだよね?」
「そ、そうだと思う、、、」
「じゃあさ、私が狙っても問題ないんだよね?」
「えっ!!」
名前の顔がこわばる
「ふ~ん、、、でもさ、名前も付き合ってるわけではないのよね?」
「それはそうだけど、、、」
「私、浮気とか不倫とかは大っ嫌いだけど、付き合う前だったら正々堂々と戦うタイプだからね!お互い頑張ろうね~」
そう宣言して名前の前から去っていった
(なんていうか、格好いいなぁ)
ライバル宣言(?)した友人の背中を見ながらそう思った
・
「なぁに?名前、お嫁に行くの?」
「違うよ!友だちの結婚式の話」
「へぇ、こっちの世界ではまだまだ早いんじゃないの?」
「そうなんだけどねー。結婚しても問題ない年なんだよね」
「あまり仲良くないお友達なの?」
「え?なんで?そごく仲良い子だよ」
「そう?それにしては浮かない顔してるじゃない」
「あ~うーん・・・あの人が来るのよね、たぶん」
「あの人って、アイツのことね!?あの同窓会の!」
「そう、学生の頃から付き合ってる二人だからさ、男の子側の友だちとして来ると思うんだよね。ってか、来るんだよね、絶対」
「・・・私が付いてってあげましょうか?」
「へっ?」
「だって行きたいんでしょ?仲良いんだから」
「うん。ちゃんとお祝いしたいから絶対に行くよ」
「でも、アイツに絡まれるのは嫌なんでしょ?」
「・・・うん」
「ダメかしら?」
「私はいいんだけど、どうなんだろう??なんか、二人ともお金がないし、お店を貸し切ってのパーティーにするつもりって言ってたから、大丈夫なのかな?」
(海外とかだと「私のパートナーよ」とか何とか言って連れてっても良さそうだけど、ココは日本だしなぁ)
(ちょっと待って「パートナー」って!恋人のつもりで連れてくの!?)
(え!でも待って、康琳の「男装の正装」見てみたい~)
(で、でもっ!本人は女装の正装を着たがるのかな?)
(うわぁ振り袖とかも着こなしちゃうんだろうなぁ)
(いやいや、洋装?ドレス?え、でも胸は、、、ないからピタッとしたドレスは生地が余っちゃうよね?)
(やっぱりここは男装一択だよ~絶対に格好いいって~)
「おーい!名前~帰ってらっしゃい~」
黙り込んで、真面目な顔したり、赤くなったり、百面相している名前の顔の前で康琳は手をひらひらと振っている
「は!!」
「どうする?心配だから、私は付いていきたいけど」
「ありがとう。ちょっと私だけじゃ決められないから相談してみるね」
ーーー
ーー
「こ、康琳!」
「何?改まって」
「あのね、この前の結婚式の事なんだけど、、、」
「ああ、あれね。結局どうなったの?」
「なんか、特に司会進行とかスケジュールみたいなものはなくって、
予約さえしてくれたら誰と来てもらっても構わないってことなのね」
「あら、良かったじゃない。そしたら私もついて行けるわね」
「そ、それでね、あの、、、」
「何よ、言いたいことあるならはっきりと言いなさいよ」
「良かったら、男の子の格好でついてきてくれないかな?」
「いいわよ、別に」
「へ?」
(あれ、意外にあっさりとOK出ちゃった)
「何よ変な顔して」
「いや、女の子の格好が好きっていうか、そのアイデンティティみたいなものかと、、、」
「アンタを守る目的だったら男の子の格好の方が都合いいじゃない」
「〰〰」
(なんでそんなんサラッと言うかなぁ。私の気も知らないでってか、知らないんだけど)
「じゃあ、ちゃんとした洋服を今度買いに行こっか」
「大丈夫なの??結構お金かかるんじゃない?」
「でも私を、ま、守るために着てくるんでしょ?ちゃんとしたの買うから!」
「そう?無理しないでね。っていうか、あっちの世界だったら実家に帰れば何着でも用意させるのに」
「実家って、康琳のよね?疎遠になってるんじゃ、、、」
「まぁ、疎遠って言うか、腫れ物みたいなものかしら。でもそれなりに大きな呉服屋だからねー。反物の1つや2つ、無くなっても分かんないでしょ」
「そんな感じなの?その、、、ご両親とはケンカしたり、勘当みたいなことではないってこと?」
「どちらかと言ったら私が一方的に心配かけてるのよね。だから男の子の格好をするのは両親も兄キも喜ぶとは思うのよ。ま、こっちの世界にいるから見せられる訳ではないけどさ」
ペロリと舌を出したが、その顔はいつものおちゃらけた顔ではなく、複雑な気持ちを隠すためのように見えた
「そっか、でも、、、私は女の子の格好をするのは悪いことじゃないと思うよ。どんな服を着たって康琳は康琳じゃない」
ふっと康琳の顔が真顔になった
「その『康琳』の格好をしてるのが心配させてる原因ではあるんだけどね」
「亡くなった妹さん・・・?だから?」
「そ、どうしても認めたくないのよ。康琳が死んだってことを。女装してる限りさ、あの子が私の中で生きてる気がして」
「そっか、、、ご両親は妹さんとしてではなく、柳娟本人としての人生を歩んでほしいってことかな?」
「そうね、それにまぁ、他にも色々と使命みたいなのがね」
「お店を継がなきゃいけないとか?」
「それは大丈夫よ、兄キがやってくれてるから」
「じゃぁ使命って?」
「うーん、ま、色々とね」
「・・・」
何だか隠し事をされているような、大切なことを話せる存在に自分がなっていないのかと感じて落ち込んでしまった。
ただ、柳娟という男の子の心を垣間見たような気がして、、、少し「彼」に近づけたような気持ちにもなった
ーーー
ーー
「やだ!!名前かわいいじゃない」
「ありがとう///」
「やっぱり私の見立ては間違いないわね」
うんうんと頷く康琳。結局康琳の服と一緒に自分のドレスも購入したのだ
(二人分のパーティー費用もあるし、かなりの出費になっちゃったけど、康琳も節約レシピとか頑張ってくれたし、、、)
(なにより!!)
(この姿を見られたんだもん、一片の悔いもないよーーー!!)
目の前にスーツ姿の康琳が立っている。紺に近い深い紫のスーツ。あとはネクタイをしめるだけ。ネクタイは私がしめてあげるから大丈夫だからね、と言ったものの、、、
(この姿が尊すぎて手が震える)
(あんなにYouTube見て練習したのに)
「名前大丈夫?やっぱりアイツに会うのは嫌なんじゃない?」
「え?れんのこと?全然大丈夫だよ!!康琳が一緒にいてくれるんだもん」
(正直忘れてたくらいだよ。なんなられんのおかげで康琳のこの姿が見られたんだから感謝してるくらい!)
「そお?それならいいんだけど」
ーーー
ーー
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「名前~!!」
以前テーマパークで一緒に合コンをした女の子が声をかけてきた
「ちょぉっっと、こっちに来ようか名前」
康琳から少し離れたところへ連れて行かれる
「な、なに?」
「ちょっと!!どういうことなの?あのイケメンっぷりは!ってか名前たち付き合ってるわけ!?」
「ち、違うの!!私がれんと会うのを嫌がってたら付いてきてくれて、、、だから、今回だけなの、男の子の格好も」
「ふ~ん」
全く納得のいかないと言った顔で名前を見ている
「そしたら何だっけ、皇帝陛下?のことはいいの?康琳ちゃんは」
「いや、ちゃんと好きみたいよ?」
「でもさ、憧れてるだけなんだよね?そんでもって、女が嫌いってわけではないんだよね?」
「そ、そうだと思う、、、」
「じゃあさ、私が狙っても問題ないんだよね?」
「えっ!!」
名前の顔がこわばる
「ふ~ん、、、でもさ、名前も付き合ってるわけではないのよね?」
「それはそうだけど、、、」
「私、浮気とか不倫とかは大っ嫌いだけど、付き合う前だったら正々堂々と戦うタイプだからね!お互い頑張ろうね~」
そう宣言して名前の前から去っていった
(なんていうか、格好いいなぁ)
ライバル宣言(?)した友人の背中を見ながらそう思った
・