二人暮らし
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ーーー
ーー
ー
「あー生き返るぅ」
名前はビールを一気に飲み干した
「本当ね、つい夢中になっちゃったものね」
康琳もハイボール片手に頷いた
お昼を食べ損ねて空腹だったので帰り道の居酒屋で食事を済ませることにしたのだ。
「それにしても、こんなに素早くこれだけの食事が出てくるなんて」
康琳は片肘をついて、写真が豊富なメニュー表をパラパラとめくっている
「凄いのはワイン、日本酒、ビール、カクテル、色々そろってるし、それに合わせたおつまみもあるんだもんね」
「その・・・お代金、大丈夫かしら?」
「なぁにぃ、珍しくしおらしいじゃない。大丈夫よ!!もうすぐボーナス入る予定だから!!」
お酒が入って気が大きくなってるかもだけど、水族館といいこんなに楽しんだのは久々だ。初ボーナスの使い道として絶対に後悔しないと思う!
「お酒によって合うおつまみとかもあるからさ、色々と試してみようよ」
そう言って名前は赤ワインにチーズ、日本酒にはお刺身だぁと言いながら注文していった
---
--
-
「やば、飲み過ぎた・・・」
「ちょっと、大丈夫?」
「ごめん、普段は外では控えてるんだけど、つい楽しくなっちゃって・・・」
「そりゃあれだけ色んなお酒飲んでちゃ酔いもまわるわよ」
「ってか、康琳も私以上に飲んでるのに・・・」
(年下ってか、未成年のくせに)
うーと名前はうなだれた。
「言ったじゃない、私、お酒は強い方だって。ほら、ちょっとここに腰掛けてて。お水買ってきてあげるから」
言われるがまま、ガードレールに腰掛けてコンビニに入った康琳を待つことにした
「ねーお姉さん、一人?」
ヘラヘラとした男の声に一瞬で酔いが覚めた
「いえ、人を待っていて・・・」
(まともに答えてしまった、聞こえないふりの方がよかったかな)
「そうなの~?俺らもさ何人かいんだよね。一緒に遊ばない?」
いつの間にかガードレールの外の車道にワンボックスカーが停まっている。中には声をかけてきた男の仲間と思われる男達がいる
「あ、あの、お店に友だちがいるので」
声を絞り出し震える足で男の横を通り過ぎようとした時
「待ってよ、ちょっとだけいいじゃん」
腕をがっしりと掴まれた
(やばい、やばい、やばい!!)
大声を出そうと思った瞬間、口も塞がれ、車に連れ込まれそうになる
(だ、誰かっ)
「ちょっと!あんた何やってんの!!」
(こ、康琳!)
(だ、ダメだよ巻き込まれちゃう!こっち来ないで警察呼んで)
「おっ!お友だち?お姉さんも一緒に遊ぼうよ、この子も俺らと遊んでくれるって言ってるしさ」
「はぁ?そうは見えないけど?」
「まぁまぁ、そんな怖い顔しないでよ、美人が台無しじゃん?」
車の中から他の男達も出てきた
(どうしよう、誰か助けて)
助けてほしいと通りすがりの人の顔を見るが目があっても通り過ぎるだけ・・・
(でも、スマホを出してくれてるから警察呼んでくれてるかも!)
「おい、早く行くぞ」
騒ぎになる前、警察を呼ばれる前に強硬手段に出ようとしたのか、すごい勢いで車に連れ込まれた
「名前を離しなさいよ!」
私の口を塞いでいる手を康琳が掴んだと同時に
「お前も行くんだよ」
後から降りてきた男が康琳の脇の下から抱きつき車に押し込もうとした
「あん、コイツ、男じゃね!?」
と言ったかと思ったのも束の間、康琳を抱えようとした男の姿が消えていた
どしゃ!と音がしたかと思ったら遥か先に倒れてる
「どいつもこいつも気安く触るんじゃないわよ!」
「いだだだ!!折れる!折れるッ!!離せーー」
「そっちが名前を離しなさいよ」
「分かった、分かったから」
その瞬間、掴まれていた腕も塞がれていた口も自由になった
「はぁ、はぁ、」
呼吸をするも鼓動が激しく震えが止まらない
「はぁ?お前何やってのー?情けねぇなぁ」
「ちがっ!マジでコイツの力がヤバいんだって!!」
「まあ、いいや、これ以上騒ぎになるとまずいし行こうぜ」
康琳に吹っ飛ばされて(?)のびてる男は無視して車は走り出していった
ーーー
ーー
「はぁ、はぁ」
大きく呼吸しようとしているが震えが止まっていない。目には涙が溜まりどこを見ているとも言えない表情
「ね、名前、もう大丈夫だからね?」
震える名前をぎゅっと抱きしめ背中をトントンとしてみた
「こ、康琳~」
「うん、怖かったわね」
「ごめんね、ごめんね、巻き込んじゃって・・・」
「こっちこそ、一人にしてごめんなさい。本当に名前が無事で良かった」
思わず名前を抱く腕に力が入った
「い、痛いよ康琳」
「あ!ごめんなさい」
パッと抱きしめていた手を離した
「とりあえず、帰りましょ?この騒ぎで役人が来ちゃっても私、たぶんまずいし・・・」
「そっか、そうだよね、帰ろっか」
立ち上がろうとするも足が震えて上手く立てないようで・・・
「しょうがないわね」
名前を横抱きにかかえることにした
「う、うそ!重いでしょ?私、歩けるからっ」
「何言ってんの、まだ全然震えてるじゃない。私なら大丈夫だから、あんたはじっとしてなさい」
(こりゃ色々とバレたわね。まぁ、同じ部屋に暮らしててよくもった方だったかもね)
何か言いたげな様子で康琳の顔を見ている名前。とりあえずニコッと笑顔を返しておいた
.
《第二章アトガキ》
まぁ、こうなるよねー
この世界の男子はどんだけ素行が悪いんだって話だけど、これはこれで現実なんだと(涙)
着地点ももう決めちゃいましたので何とか放置せずに書き上げたいな。
そんでこの物語のテーマソングというか、私の気持ち上げソングなんですが
・『恋々慕情』高山みなみ(CDブックの柳宿ソング)
・『スピカ』諫山実生
高山みなみさんの柳宿はもーれつに色っぽくってドキドキが止まりません;
原作の髪色や雰囲気にはピッタリだと思います
スピカはですね、出だしが
【これは宿命 それとも悪戯?】
ってなもんで、完璧なふし遊ソングなんですわ。
もうね、ふしぎ遊戯夢同盟(←勝手に)のための歌詞なんですよ。
他所さんやリンクさせていただいている素敵サイトさんのお供に是非是非!聞いて下さい
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「あー生き返るぅ」
名前はビールを一気に飲み干した
「本当ね、つい夢中になっちゃったものね」
康琳もハイボール片手に頷いた
お昼を食べ損ねて空腹だったので帰り道の居酒屋で食事を済ませることにしたのだ。
「それにしても、こんなに素早くこれだけの食事が出てくるなんて」
康琳は片肘をついて、写真が豊富なメニュー表をパラパラとめくっている
「凄いのはワイン、日本酒、ビール、カクテル、色々そろってるし、それに合わせたおつまみもあるんだもんね」
「その・・・お代金、大丈夫かしら?」
「なぁにぃ、珍しくしおらしいじゃない。大丈夫よ!!もうすぐボーナス入る予定だから!!」
お酒が入って気が大きくなってるかもだけど、水族館といいこんなに楽しんだのは久々だ。初ボーナスの使い道として絶対に後悔しないと思う!
「お酒によって合うおつまみとかもあるからさ、色々と試してみようよ」
そう言って名前は赤ワインにチーズ、日本酒にはお刺身だぁと言いながら注文していった
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「やば、飲み過ぎた・・・」
「ちょっと、大丈夫?」
「ごめん、普段は外では控えてるんだけど、つい楽しくなっちゃって・・・」
「そりゃあれだけ色んなお酒飲んでちゃ酔いもまわるわよ」
「ってか、康琳も私以上に飲んでるのに・・・」
(年下ってか、未成年のくせに)
うーと名前はうなだれた。
「言ったじゃない、私、お酒は強い方だって。ほら、ちょっとここに腰掛けてて。お水買ってきてあげるから」
言われるがまま、ガードレールに腰掛けてコンビニに入った康琳を待つことにした
「ねーお姉さん、一人?」
ヘラヘラとした男の声に一瞬で酔いが覚めた
「いえ、人を待っていて・・・」
(まともに答えてしまった、聞こえないふりの方がよかったかな)
「そうなの~?俺らもさ何人かいんだよね。一緒に遊ばない?」
いつの間にかガードレールの外の車道にワンボックスカーが停まっている。中には声をかけてきた男の仲間と思われる男達がいる
「あ、あの、お店に友だちがいるので」
声を絞り出し震える足で男の横を通り過ぎようとした時
「待ってよ、ちょっとだけいいじゃん」
腕をがっしりと掴まれた
(やばい、やばい、やばい!!)
大声を出そうと思った瞬間、口も塞がれ、車に連れ込まれそうになる
(だ、誰かっ)
「ちょっと!あんた何やってんの!!」
(こ、康琳!)
(だ、ダメだよ巻き込まれちゃう!こっち来ないで警察呼んで)
「おっ!お友だち?お姉さんも一緒に遊ぼうよ、この子も俺らと遊んでくれるって言ってるしさ」
「はぁ?そうは見えないけど?」
「まぁまぁ、そんな怖い顔しないでよ、美人が台無しじゃん?」
車の中から他の男達も出てきた
(どうしよう、誰か助けて)
助けてほしいと通りすがりの人の顔を見るが目があっても通り過ぎるだけ・・・
(でも、スマホを出してくれてるから警察呼んでくれてるかも!)
「おい、早く行くぞ」
騒ぎになる前、警察を呼ばれる前に強硬手段に出ようとしたのか、すごい勢いで車に連れ込まれた
「名前を離しなさいよ!」
私の口を塞いでいる手を康琳が掴んだと同時に
「お前も行くんだよ」
後から降りてきた男が康琳の脇の下から抱きつき車に押し込もうとした
「あん、コイツ、男じゃね!?」
と言ったかと思ったのも束の間、康琳を抱えようとした男の姿が消えていた
どしゃ!と音がしたかと思ったら遥か先に倒れてる
「どいつもこいつも気安く触るんじゃないわよ!」
「いだだだ!!折れる!折れるッ!!離せーー」
「そっちが名前を離しなさいよ」
「分かった、分かったから」
その瞬間、掴まれていた腕も塞がれていた口も自由になった
「はぁ、はぁ、」
呼吸をするも鼓動が激しく震えが止まらない
「はぁ?お前何やってのー?情けねぇなぁ」
「ちがっ!マジでコイツの力がヤバいんだって!!」
「まあ、いいや、これ以上騒ぎになるとまずいし行こうぜ」
康琳に吹っ飛ばされて(?)のびてる男は無視して車は走り出していった
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「はぁ、はぁ」
大きく呼吸しようとしているが震えが止まっていない。目には涙が溜まりどこを見ているとも言えない表情
「ね、名前、もう大丈夫だからね?」
震える名前をぎゅっと抱きしめ背中をトントンとしてみた
「こ、康琳~」
「うん、怖かったわね」
「ごめんね、ごめんね、巻き込んじゃって・・・」
「こっちこそ、一人にしてごめんなさい。本当に名前が無事で良かった」
思わず名前を抱く腕に力が入った
「い、痛いよ康琳」
「あ!ごめんなさい」
パッと抱きしめていた手を離した
「とりあえず、帰りましょ?この騒ぎで役人が来ちゃっても私、たぶんまずいし・・・」
「そっか、そうだよね、帰ろっか」
立ち上がろうとするも足が震えて上手く立てないようで・・・
「しょうがないわね」
名前を横抱きにかかえることにした
「う、うそ!重いでしょ?私、歩けるからっ」
「何言ってんの、まだ全然震えてるじゃない。私なら大丈夫だから、あんたはじっとしてなさい」
(こりゃ色々とバレたわね。まぁ、同じ部屋に暮らしててよくもった方だったかもね)
何か言いたげな様子で康琳の顔を見ている名前。とりあえずニコッと笑顔を返しておいた
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《第二章アトガキ》
まぁ、こうなるよねー
この世界の男子はどんだけ素行が悪いんだって話だけど、これはこれで現実なんだと(涙)
着地点ももう決めちゃいましたので何とか放置せずに書き上げたいな。
そんでこの物語のテーマソングというか、私の気持ち上げソングなんですが
・『恋々慕情』高山みなみ(CDブックの柳宿ソング)
・『スピカ』諫山実生
高山みなみさんの柳宿はもーれつに色っぽくってドキドキが止まりません;
原作の髪色や雰囲気にはピッタリだと思います
スピカはですね、出だしが
【これは宿命 それとも悪戯?】
ってなもんで、完璧なふし遊ソングなんですわ。
もうね、ふしぎ遊戯夢同盟(←勝手に)のための歌詞なんですよ。
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