二人暮らし

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あなたのお名前教えてください
【転生もの】に出てくる男の子の名前、あまりいい役ではないので気に入った名前でない方が良いです

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柳宿の転生後です。デフォルトは「柳娟」になります

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康琳が来て1週間。こちらの世界のルールにも慣れ、特に大きなトラブルもなく過ごせている

「ふぁぁぁー!1週間終わったぞー!!」

「1週間の出仕、お疲れさま」

当然のごとく冷たいビールが置かれた

「出社ねー。ってかありがとう!!康琳の嫁力がハンパなくてびっくりだよ」

教えてすぐに康琳はすべての家事を覚えてしまった。さらには買い物など、人とのやり取りも完璧にこなしている

「テレビって凄いわね、見るだけで色んなことが一気に覚えられるわ」

「いや、康琳の場合は元からのコミュ力もあるって!それでネットまで覚えちゃったら無敵だよ」

名前はく~っと出されたビールを飲み干す

「康琳も飲もう!!1週間、家のことありがとう。本当に涙が出るくらいありがたかったよ」

「居候させてもらってる身だからね、雑誌とかも買って貰っちゃったし」

「いやいや、お昼、一人で暇だろうし、そのくらい当然だよ。本当はスマホがあればいいんだけど、、、古い機種は売っちゃったもんなぁ」

「これで充分よ」

康琳は雑誌をパラパラとめくっていくが、とあるページでピタリととまる

「そう!これ!名前、この変わった生き物なぁに?」

「あーペンギンだね、鳥の一種だよ」

康琳が手を止めたのは『おすすめのデートスポット特集』で紹介されている水族館のページ

「鳥なの?でも水の中にいるじゃない!?私をからかっているんじゃない?」

「確かに初めて見たらペンギンが鳥だなんて信じられないだろうけど、鳥だよ。水の中を飛んでるみたいに泳ぐんだよ」

へ~と呟き康琳は雑誌を見つめる

「実物見てみる?」

「え!そんなに簡単に見られるの?」

「行ける行ける。んじゃ、明日は二人で水族館デートだぁ!」

きゃーと康琳は手を叩いた

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「・・・〰︎〰︎!!・・・」

「えーと、、、もう、声も出ないのね?」

水族館についてすぐ、大きな水槽を目の前にしたところまでは「すごいわね!」などど言葉で発することはできていた康琳。ところが、天井まである水槽の入り口で固まって動けない。少し上を見上げたまま、口を開けて固まってしまった

(光が康琳に反射して綺麗。というより、こんなに感動されたら男じゃなくってもかなり嬉しいじゃない)

「康琳、気持ち分かるけどあんまり立ち止まると後ろから人が来てるし」

「え?あ、あぁごめんなさい」

「いやぁそんなに喜んでもらえるとは、おばちゃん嬉しいよ」

「は?なんでおばちゃんなのよ?」

「えっと、なんというかそんなに感動されると、こう、、、康琳の将来の彼氏に申し訳ないというか、康琳の『初めての感動』を私なんかが奪っちゃったのかなっていう罪悪感みたいなものが、、、」

ヘラヘラと名前が笑ってると、ズンッ!!と、おでこに痛みが走った。どうもデコピンをされたようだ

「何つまんないこと言ってんの!何がおばちゃんよ、何が「私なんか」よ!名前はいい女なんだから堂々としてなさい」

(う、、、なんだろうこの迫力。やっぱり後宮でたくさんの女性たちと争ってきただけのことはある)

「それに、私は名前と一緒にこの感動を分かち合えてすごく嬉しいわよ?」

名前より少し背の高い康琳が名前を覗き込んで見つめる

名前だから今もすごく楽しいの」

そういうと、パチっとウインクをした

(これは、、、これはモテるだろーーー!!!)



「何よこの愛くるしい生き物は!」

「ラッコだね」

「ちょっと!ちょっと何か持ってる!やだ!こっちみた、可愛すぎるぅ!!」

「本当だよね、ラッコは可愛い選手権上位の動物だと思う」

イルカ、クラゲ、サンゴに熱帯魚、一日で周りきれないんじゃないかというくらいに康琳は感動してる。さっさと回れたのは「近海の魚たち」コーナーじゃないかな。「あら、美味しそうじゃない」と真顔で言った時は、これでもかってくらい笑いがでた

(こんなに笑ったのいつ以来だろう)

「あーー楽しいなぁ。こんなに楽しいの久しぶりだぁ」

「何言ってんのよ!こんなすごい世界に住んで、いつでもここに来られるんでしょ?」

「まぁ、来ることはできるけど、一人じゃね;それに、、、」

康琳を見上げて、じっと見つめた

「『康琳』と一緒だからこんなに楽しいの♪」

珍しく康琳が少し引いてる。その顔は意外にも真っ赤だ

(おぉ、意外にも押しに弱いんだ)

「ま、まぁ、そうね、そりゃそうよ」

「あはは!康琳、照れてる!かっわいー」

「何よ!からかってるの!?」

「ごめんごめん、さ、今日一番のお楽しみだよー」

そう言って名前は時計をみた

「ふれあい体験です!!」

「ふれあい?」

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「い、いいの?触っても」

「はい、大丈夫ですよ」

飼育員のお姉さんが優しく答える。昨日の夜、検索してみると奇跡的に特別プランの予約が空いていたのだ

康琳はイルカの鼻先を恐る恐る触っている。名前も子どもの時以来だぁと言って楽しんでた

「そしてそして、、、これが昨日言ってたペンギンちゃんでーす!!」

「わぁ、意外に大きいのね!?可愛いわ」

ペンギンの行進も見学できたのだ

「でも、やっぱりコレが鳥だなんて嘘でしょう?」

「嘘じゃないよ、空は飛べないけどさ、水中を泳ぐ姿は鳥みたいに早くてかっこいいよ?」

「へぇ」

康琳はこのヨチヨチ歩いているちょっと小太りの動物が「早くてかっこいい」だなんて思えなかった

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「わ!!!本当、すごく早いわ!あっ!魚捕まえた」

「でしょーペンギンは凄いんだよ」

なぜ自分がペンギン側からの立ち位置で自慢しているのか分からなかったけれど、康琳が思った通りの反応を示したので名前は嬉しくなった

2人はお昼ご飯を食べるのを忘れる程、夢中になって楽しんだ



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