White DAY
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【柳宿バレンタインのチョコの数64個】
「ごちそう様!」
「ご馳走様」
「美味しかったー!柳宿の選ぶお店は本当に間違いないねっ」
「どういたしまして」
そう言って柳宿は満足そうに笑った。
イタリアンレストランで名前と柳宿はディナーを取っていた。
味はもちろんのこと、清潔感のある店内だが、いかにも「高級店」という雰囲気ではなく、あまりかしこまらずに食事ができた。
デザートも終え、エスプレッソを飲んでいると・・・
「ねえ、このお店出たらさ、別のお店で飲みなおさない?」
「どこか、いいお店を知ってるの?」
「まあね」
そう言って柳宿はウインクをした。
____
___
「ここって…飛行場?」
「ま、そんなもんね」
「この中にあるの?」
「そうよ」
「飛行機が見えるラウンジとか?」
「逆ね」
「へ?」
「空からみるの☆」
「すっごーい!!」
連れてこられたのは飛行場ではなく、ヘリポート。
というわけで、名前は空の上から都内の夜景を一望していた。
「きれい・・・」
宝石箱をひっくり返した様な景色って、何かで読んだことがある。
いつもは見上げている街の灯りが小さくなって眼下に広がっている。
キラキラしていて・・・本当に宝石みたいで・・・手を伸ばすと掴めそう。
「名前」
「なぁに?」
「はい、ホワイトデーのプレゼント」
「わ!かわいいっ」
名前は柳宿がくれたハートのクッションを抱きしめた。
「あんたの方がかわいいわ」
「あ、ありがとう////」
名前は恥ずかしくなってクッションに顔をうずめた。
「ほらっ!せっかくの夜景なんだから」
確かに、こんな機会はめったにない。
名前は窓にヘバリついて外を眺めた。
「あんたね・・・もうちょっと優雅にできないの?」
「だって、こんなにきれいなんだもん、脳みそにに焼き付けておこうと思って」
「また連れてきてあげるわよ」
「本当!?」
「本当」
柳宿は笑顔でワイングラスを差し出した。
名前が受け取ると柳宿は高そうなワインを注いでくれる。
「名前、これからもよろしくね!」
「私の方こそよろしくお願いします!」
「「乾杯☆」」
《派手好きな柳宿らしいデートを考えてみました!
夜景もいいですが、お昼間のヘリもいいんでしょうね。
独身の時は、国内外問わず旅行に行くことが楽しみだったのですが、行った先で必ず高いところに上っていました。
地形が町並みがわかって楽しいんですよね~》
【翼宿バレンタインのチョコの数4個】
「翼宿!」
今日は久々のデート。
名前はうれしそうに翼宿のもとへかけよろうとしたのだが…
「ひッ!!」
「らしからぬもの」を持っている翼宿の姿を見て、後退ってしまった。
「何やねん!その態度は」
「だ、だってさ、どうしたの?それ…」
名前が指差す先にはハートのクッション。
ご丁寧にリボンまでしてある。
「いや、何や今日はホワイトデーやし…仕返しや!」
「それ言うなら、お返しでしょ」
名前は素早くツッコミを入れた。
「どっちゃでもえーやん!」
「良くないわよ。正反対じゃん」
「と、とにかく行くで!」
「行くってどこ行くのよ?」
名前を無視して翼宿は名前の腕を引っ張って歩きだした。
----
---
「・・・・」
「何やねん、楽しくないんか!?」
「そういうワケじゃないけど…」
二人は池の上にいた。
正確にいうと二人であひるボートに乗っていたのである。
普段の翼宿を考えると絶対ありえないと、名前は不思議そうにしている。
「おかしいな…」
そんな名前の様子を見て、翼宿は名前に背を向け、何やら紙を眺めてる。
それを名前はこっそり後ろから覗き見た。
・プレゼントは赤いハートのクッション
・公園の池でボート
・喫茶店で一つのジュースを一緒に飲む
・男に絡まれた名前をかっこよく助ける
・夜景の見えるレストランでオリジナルのラブソングを歌う
・朝、目が覚めて窓の外を見るとなんと彼の姿が☆
「…何それ」
「わっ何見とんねん!」
翼宿は慌てて紙をクシャクシャに丸めた。
「何その変なメモは…本気で仕返しするつもりだったの?」
名前はその内容にゾッとした様子だ。
「いや、いっつもバレンタインにもろうてばっかりやったし。たまにはお返しせんとあかんな、と思って…」
「で、それ翼宿が考えたの?」
「何したらええか、よう分からへんかったから柳宿に聞いてん」
「それって…」
柳宿にからかわれてるんじゃ…いや、でも星宿様への柳宿の妄想を考えると本気か…!?
名前は頭を悩ませた。
「やっぱ、アカンかったか…」
翼宿がぼそっと呟いた。
「うーん…こういうの好きな人もいるけど。でも、最後のなんか、翼宿、一日中待ってるつもりだったの?」
「さすがにまだこの時期は朝晩冷え込むし、しんどいなぁと思っててん」
「しかも、都合よく私が窓の外を見るとは限らないしね」
「そう言われれば、そやな…」
今まで気付いていなかったのか、翼宿はショックを受けてる。
「でも…翼宿のその気持ちがすっごく嬉しい!」
ありがとう、と言って名前は翼宿にキスをした。
「何や、喜んでくれたんならええか…」
翼宿は真っ赤な顔をして言った。
《翼宿は、書いてて本当に楽しいです。私は関西人ではないので、怪しげな関西弁になっちゃいますが、、、》
【井宿バレンタインのチョコの数4個】
「久しぶりのデートなのに…」
「雨なのだ」
泣きそうな顔の名前に井宿は冷静に現状を答えた。
「そんなん、改めて言わなくてもいいの!」
名前は頬を膨らませた。
カフェで昼食をすませ、さあ出かけようと店を後にした二人だったが、急に雨に降られてしまい、店先で立ち往生してしまった。
「傘は買えるけど、雨の中散歩っていうのもなぁ」
遠くの空も灰色で、雨はすぐに止みそうにはなかった。
二人のデートは散歩や公園でのんびりすることが多い。
雨でもショッピングや映画なんかあるけど、井宿はあまり好きではないだろうなぁと、名前は空を見つめた。
あれこれ考えていると、
「うちにくるのだ?」
井宿が突然口を開いた。
「うちって…井宿の家!?」
「そうなのだ…って、そんなにびっくりしなくてもいいのだ」
「ご、ごめんっ、なんか井宿と家っていうのが結びつかなくって…
『旅人』ってイメージが強いんだよね。
でも、そうだよねやっぱり落ち着く所は必要だよね。
ってか、家があるのも当然っていうか…」
自分で何言っているのか分からなくなってしまっていた。
そんな名前を見て、井宿はふっと笑うと
「オイラの一里塚は君なのだ」
と言って名前の肩に頭を埋めた。
「いちりづか?」
肩が熱くなって自分の心臓が早くなっていくのが分かる。
でも自分に寄り掛かる井宿がすごく愛おしくて…
そっと彼の背中に手を回した。
。。。その昔、街道に設けられた一里塚には榎などが植えられていて、旅人たちはその木陰で旅の疲れを癒したそうなのだ。
井宿は名前のぬくもりを背中で感じながら、そっと目を閉じた。
《お待たせ致しました!
「一里塚」については大好きな漫画『ここはグリーンウッド』から戴きました。(「我愛千夏様」にて紹介あります。『雨やどり』という曲がとても素敵です)
と言っても、当たり前ですが話は全く違っています。
古ーいドラマや小説だと、雨宿りをしている軒先で恋が始まったりするんでしょうが…今はさすがにないでしょうね。
でも『となりのトトロ』で、かんたがさつきに傘を置いていくシーンは小学生の時の初恋を思い出してキュンとします。
。。。話が井宿からズレました;
「ホワイトデー」ということで、先に現パロでいこうと決めていたんですが、井宿が一番難しかったですf^_^;
ヒロインの言っていることは私の本音で…
そもそも現代的なイメージがないんですよね;
ただどうしても書きたかったのが、「ヒロインに甘える井宿」です。
普段大人っぽい人に甘えられると、ドキッとしますよね。
ギャップってやつです!
とにかく、このシリーズで一番、皆様の評価が怖い井宿さんですが、少しでも楽しんで頂けてたらと思います。》
【張宿バレンタインのチョコの数】
「わーすごい人だねぇ」
「春休みの日曜日ですから」
名前と張宿は日本で一番有名なテーマパークへデートに来ていた。
「並ぶの覚悟しなきゃね」
「名前さんは何に乗りたいんですか?」
「そうだなぁ、スプラッシュマウンテンとプーさんのハニーハントとビックサンダーマウンテンとミッキーの家にも行きたいし…
あっ!ショーも観たいなぁ…
でもこれだけの人だからな、全部は無理だし、張宿が乗りたいのでいいよ」
「そうですね…」
張宿は名前の言葉を聞きながら、何か考えている。
「ではまずトゥーンタウンへ行きましょう」
顎に置いていた手をパッと離すと、笑顔で言った。
「張宿!あ、あのさ」
名前は歩き出した張宿を引き止めた。
「こんだけ人が多いし、はぐれちゃダメだから手、繋ご」
「あ、はいっ!」
名前が真っ赤な顔で言うと、張宿はそれ以上に赤い顔をして返事した。
それから二人はアトラクションやショー、お揃いでカチューシャを着けたりと十分に楽しんだ。
----
---
--
「きれい…」
「本当、綺麗ですね」
二人は絶景ポイントで花火を観ている。
「それにしても、こんなに混んでるのに全部乗れちゃうなんて…
さすが、張宿だね!」
「この日ののために下見に来たなんて言えない…」
「えっ!何か言った?」
「いえっ!何でもないです」
張宿の独り言は花火の音でかき消された。
「それに、張宿ってジェットコースターとかそういう系も苦手だと思ってて…大丈夫だった?」
「はい!あのくらい平気です」
下見に来た際、苦手そうなものは何度も乗って慣れていたことも張宿は言えないでいた。
「今日は楽しかったなぁ」
「本当ですか!?」
「うん」
「よかった」
花火の光りに照らされる張宿のうれしそうな顔を見て、名前は心から、幸せだと感じた。
二人は黙ったまま花火を見つめる。
名前は半歩、張宿の方へ寄って腕を組んだ。
一瞬、「わっ」という声が聞こえたが、そのまま張宿に寄り添って花火を観た。
《こちらもお待たせ致しました!
ホワイトデー、張宿バージョンです。「張宿が乗りたいもの~」なんて言ってるヒロインですが、ちゃっかり我が儘言ってますf^_^;
張宿、かわいい!!
いや、自分で書いておいて何ですけど;
自分のために、彼が一生懸命になってくれるのって幸せですよね!
あと、頭のいい男の子ってやっぱりかっこいい!
それは、もちろん勉強ができるだけじゃなくて、回転が速い人。
トラブルの時に機転がきくとかね。
このSSで少しでも、張宿のかっこよさが伝わればと思います!
あと…このSSの舞台ですが、私は大好きです!
関東に住んでいるわけではありませんが(遠いからこそ好きなのか!?)お金に余裕がある時は行きます。
閑散期もそうですが、繁盛期も好きです。
いかに効率良く回るか!に命を懸け、タイムテーブル作ったり;
ちなみに、ドナルドの三つ子の甥っ子を坂本千夏さんがされています。
3人の演技分けがすごい!です。
私は基本、テーマパークが好きです(^^)
九州に戻って、早速ですがハウステンボスの年間パスを買いました!
ここにあるアトラクション(元は愛・地球博のもの)きららの月の子の役を千夏さんがされてます☆
テンションが上がります!
ちなみに、北九州市にあるスペースワールドのラッキーラビットも千夏さんだったんですが…スペースワールド、なくなってしまいました;;》
「ごちそう様!」
「ご馳走様」
「美味しかったー!柳宿の選ぶお店は本当に間違いないねっ」
「どういたしまして」
そう言って柳宿は満足そうに笑った。
イタリアンレストランで名前と柳宿はディナーを取っていた。
味はもちろんのこと、清潔感のある店内だが、いかにも「高級店」という雰囲気ではなく、あまりかしこまらずに食事ができた。
デザートも終え、エスプレッソを飲んでいると・・・
「ねえ、このお店出たらさ、別のお店で飲みなおさない?」
「どこか、いいお店を知ってるの?」
「まあね」
そう言って柳宿はウインクをした。
____
___
「ここって…飛行場?」
「ま、そんなもんね」
「この中にあるの?」
「そうよ」
「飛行機が見えるラウンジとか?」
「逆ね」
「へ?」
「空からみるの☆」
「すっごーい!!」
連れてこられたのは飛行場ではなく、ヘリポート。
というわけで、名前は空の上から都内の夜景を一望していた。
「きれい・・・」
宝石箱をひっくり返した様な景色って、何かで読んだことがある。
いつもは見上げている街の灯りが小さくなって眼下に広がっている。
キラキラしていて・・・本当に宝石みたいで・・・手を伸ばすと掴めそう。
「名前」
「なぁに?」
「はい、ホワイトデーのプレゼント」
「わ!かわいいっ」
名前は柳宿がくれたハートのクッションを抱きしめた。
「あんたの方がかわいいわ」
「あ、ありがとう////」
名前は恥ずかしくなってクッションに顔をうずめた。
「ほらっ!せっかくの夜景なんだから」
確かに、こんな機会はめったにない。
名前は窓にヘバリついて外を眺めた。
「あんたね・・・もうちょっと優雅にできないの?」
「だって、こんなにきれいなんだもん、脳みそにに焼き付けておこうと思って」
「また連れてきてあげるわよ」
「本当!?」
「本当」
柳宿は笑顔でワイングラスを差し出した。
名前が受け取ると柳宿は高そうなワインを注いでくれる。
「名前、これからもよろしくね!」
「私の方こそよろしくお願いします!」
「「乾杯☆」」
《派手好きな柳宿らしいデートを考えてみました!
夜景もいいですが、お昼間のヘリもいいんでしょうね。
独身の時は、国内外問わず旅行に行くことが楽しみだったのですが、行った先で必ず高いところに上っていました。
地形が町並みがわかって楽しいんですよね~》
【翼宿バレンタインのチョコの数4個】
「翼宿!」
今日は久々のデート。
名前はうれしそうに翼宿のもとへかけよろうとしたのだが…
「ひッ!!」
「らしからぬもの」を持っている翼宿の姿を見て、後退ってしまった。
「何やねん!その態度は」
「だ、だってさ、どうしたの?それ…」
名前が指差す先にはハートのクッション。
ご丁寧にリボンまでしてある。
「いや、何や今日はホワイトデーやし…仕返しや!」
「それ言うなら、お返しでしょ」
名前は素早くツッコミを入れた。
「どっちゃでもえーやん!」
「良くないわよ。正反対じゃん」
「と、とにかく行くで!」
「行くってどこ行くのよ?」
名前を無視して翼宿は名前の腕を引っ張って歩きだした。
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「・・・・」
「何やねん、楽しくないんか!?」
「そういうワケじゃないけど…」
二人は池の上にいた。
正確にいうと二人であひるボートに乗っていたのである。
普段の翼宿を考えると絶対ありえないと、名前は不思議そうにしている。
「おかしいな…」
そんな名前の様子を見て、翼宿は名前に背を向け、何やら紙を眺めてる。
それを名前はこっそり後ろから覗き見た。
・プレゼントは赤いハートのクッション
・公園の池でボート
・喫茶店で一つのジュースを一緒に飲む
・男に絡まれた名前をかっこよく助ける
・夜景の見えるレストランでオリジナルのラブソングを歌う
・朝、目が覚めて窓の外を見るとなんと彼の姿が☆
「…何それ」
「わっ何見とんねん!」
翼宿は慌てて紙をクシャクシャに丸めた。
「何その変なメモは…本気で仕返しするつもりだったの?」
名前はその内容にゾッとした様子だ。
「いや、いっつもバレンタインにもろうてばっかりやったし。たまにはお返しせんとあかんな、と思って…」
「で、それ翼宿が考えたの?」
「何したらええか、よう分からへんかったから柳宿に聞いてん」
「それって…」
柳宿にからかわれてるんじゃ…いや、でも星宿様への柳宿の妄想を考えると本気か…!?
名前は頭を悩ませた。
「やっぱ、アカンかったか…」
翼宿がぼそっと呟いた。
「うーん…こういうの好きな人もいるけど。でも、最後のなんか、翼宿、一日中待ってるつもりだったの?」
「さすがにまだこの時期は朝晩冷え込むし、しんどいなぁと思っててん」
「しかも、都合よく私が窓の外を見るとは限らないしね」
「そう言われれば、そやな…」
今まで気付いていなかったのか、翼宿はショックを受けてる。
「でも…翼宿のその気持ちがすっごく嬉しい!」
ありがとう、と言って名前は翼宿にキスをした。
「何や、喜んでくれたんならええか…」
翼宿は真っ赤な顔をして言った。
《翼宿は、書いてて本当に楽しいです。私は関西人ではないので、怪しげな関西弁になっちゃいますが、、、》
【井宿バレンタインのチョコの数4個】
「久しぶりのデートなのに…」
「雨なのだ」
泣きそうな顔の名前に井宿は冷静に現状を答えた。
「そんなん、改めて言わなくてもいいの!」
名前は頬を膨らませた。
カフェで昼食をすませ、さあ出かけようと店を後にした二人だったが、急に雨に降られてしまい、店先で立ち往生してしまった。
「傘は買えるけど、雨の中散歩っていうのもなぁ」
遠くの空も灰色で、雨はすぐに止みそうにはなかった。
二人のデートは散歩や公園でのんびりすることが多い。
雨でもショッピングや映画なんかあるけど、井宿はあまり好きではないだろうなぁと、名前は空を見つめた。
あれこれ考えていると、
「うちにくるのだ?」
井宿が突然口を開いた。
「うちって…井宿の家!?」
「そうなのだ…って、そんなにびっくりしなくてもいいのだ」
「ご、ごめんっ、なんか井宿と家っていうのが結びつかなくって…
『旅人』ってイメージが強いんだよね。
でも、そうだよねやっぱり落ち着く所は必要だよね。
ってか、家があるのも当然っていうか…」
自分で何言っているのか分からなくなってしまっていた。
そんな名前を見て、井宿はふっと笑うと
「オイラの一里塚は君なのだ」
と言って名前の肩に頭を埋めた。
「いちりづか?」
肩が熱くなって自分の心臓が早くなっていくのが分かる。
でも自分に寄り掛かる井宿がすごく愛おしくて…
そっと彼の背中に手を回した。
。。。その昔、街道に設けられた一里塚には榎などが植えられていて、旅人たちはその木陰で旅の疲れを癒したそうなのだ。
井宿は名前のぬくもりを背中で感じながら、そっと目を閉じた。
《お待たせ致しました!
「一里塚」については大好きな漫画『ここはグリーンウッド』から戴きました。(「我愛千夏様」にて紹介あります。『雨やどり』という曲がとても素敵です)
と言っても、当たり前ですが話は全く違っています。
古ーいドラマや小説だと、雨宿りをしている軒先で恋が始まったりするんでしょうが…今はさすがにないでしょうね。
でも『となりのトトロ』で、かんたがさつきに傘を置いていくシーンは小学生の時の初恋を思い出してキュンとします。
。。。話が井宿からズレました;
「ホワイトデー」ということで、先に現パロでいこうと決めていたんですが、井宿が一番難しかったですf^_^;
ヒロインの言っていることは私の本音で…
そもそも現代的なイメージがないんですよね;
ただどうしても書きたかったのが、「ヒロインに甘える井宿」です。
普段大人っぽい人に甘えられると、ドキッとしますよね。
ギャップってやつです!
とにかく、このシリーズで一番、皆様の評価が怖い井宿さんですが、少しでも楽しんで頂けてたらと思います。》
【張宿バレンタインのチョコの数】
「わーすごい人だねぇ」
「春休みの日曜日ですから」
名前と張宿は日本で一番有名なテーマパークへデートに来ていた。
「並ぶの覚悟しなきゃね」
「名前さんは何に乗りたいんですか?」
「そうだなぁ、スプラッシュマウンテンとプーさんのハニーハントとビックサンダーマウンテンとミッキーの家にも行きたいし…
あっ!ショーも観たいなぁ…
でもこれだけの人だからな、全部は無理だし、張宿が乗りたいのでいいよ」
「そうですね…」
張宿は名前の言葉を聞きながら、何か考えている。
「ではまずトゥーンタウンへ行きましょう」
顎に置いていた手をパッと離すと、笑顔で言った。
「張宿!あ、あのさ」
名前は歩き出した張宿を引き止めた。
「こんだけ人が多いし、はぐれちゃダメだから手、繋ご」
「あ、はいっ!」
名前が真っ赤な顔で言うと、張宿はそれ以上に赤い顔をして返事した。
それから二人はアトラクションやショー、お揃いでカチューシャを着けたりと十分に楽しんだ。
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「きれい…」
「本当、綺麗ですね」
二人は絶景ポイントで花火を観ている。
「それにしても、こんなに混んでるのに全部乗れちゃうなんて…
さすが、張宿だね!」
「この日ののために下見に来たなんて言えない…」
「えっ!何か言った?」
「いえっ!何でもないです」
張宿の独り言は花火の音でかき消された。
「それに、張宿ってジェットコースターとかそういう系も苦手だと思ってて…大丈夫だった?」
「はい!あのくらい平気です」
下見に来た際、苦手そうなものは何度も乗って慣れていたことも張宿は言えないでいた。
「今日は楽しかったなぁ」
「本当ですか!?」
「うん」
「よかった」
花火の光りに照らされる張宿のうれしそうな顔を見て、名前は心から、幸せだと感じた。
二人は黙ったまま花火を見つめる。
名前は半歩、張宿の方へ寄って腕を組んだ。
一瞬、「わっ」という声が聞こえたが、そのまま張宿に寄り添って花火を観た。
《こちらもお待たせ致しました!
ホワイトデー、張宿バージョンです。「張宿が乗りたいもの~」なんて言ってるヒロインですが、ちゃっかり我が儘言ってますf^_^;
張宿、かわいい!!
いや、自分で書いておいて何ですけど;
自分のために、彼が一生懸命になってくれるのって幸せですよね!
あと、頭のいい男の子ってやっぱりかっこいい!
それは、もちろん勉強ができるだけじゃなくて、回転が速い人。
トラブルの時に機転がきくとかね。
このSSで少しでも、張宿のかっこよさが伝わればと思います!
あと…このSSの舞台ですが、私は大好きです!
関東に住んでいるわけではありませんが(遠いからこそ好きなのか!?)お金に余裕がある時は行きます。
閑散期もそうですが、繁盛期も好きです。
いかに効率良く回るか!に命を懸け、タイムテーブル作ったり;
ちなみに、ドナルドの三つ子の甥っ子を坂本千夏さんがされています。
3人の演技分けがすごい!です。
私は基本、テーマパークが好きです(^^)
九州に戻って、早速ですがハウステンボスの年間パスを買いました!
ここにあるアトラクション(元は愛・地球博のもの)きららの月の子の役を千夏さんがされてます☆
テンションが上がります!
ちなみに、北九州市にあるスペースワールドのラッキーラビットも千夏さんだったんですが…スペースワールド、なくなってしまいました;;》