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☆July☆
柳「ちょっと!この漬け込み肉用意したの誰よ!」
美「はーーい!それ私が用意したの♡」
柳「あんたねぇ、どうやったらこんな味に仕上げられんのよ、、、まずくて食べらんないから、たまちゃんが責任とって全部食べんのよ!」
鬼「えっ!お、おう。分かった、、、」
これはもう宿命だと諦めてはいるが、顔面蒼白な鬼宿の肩に、ぽんっと診宿が手を置いた。何かあったら治してやるから、と言うように。
翼「そもそもなんやねん、きゃんぷって、、、ただの野宿やんけ」
井「確かに、、、オイラいつもと変わらない気がするのだ」
美「いいの、いいの!一人より、皆の方が楽しいでしょ」
星「美朱が言うのであれば私は構わないよ、たとえ私の美しい肌が蚊に刺されようとも」
何だか裏のありそうでなさそうな美しい笑顔で微笑んでいる。
軫「星宿様、この薬を塗っておいてください。虫除けになりますから」
翼「なんや、そんなん塗らんとオーラで虫が寄ってけえへんちゃうの?」
柳「そうね、ガサツなあんたが皆の分まで刺されてなさいよ」
翼「何でやねん!」
張「そういえば、統計では血液型O型の人が吸われやすいらしいですよ」
柳「たまちゃーん、出番よ~」
翼「たまー、出番やで~」
鬼「お前らな!そんな時だけ、きれいにハモるんじゃねぇ!」
美「そっか、鬼宿、O型だもんね、よろしくね♡」
鬼「美朱、お前まで、、、
そう言えば軫宿もO型じゃなかったか!?」
軫「そうだが、俺は虫除けを塗っているからな、大丈夫だ」
鬼「オレにも貸してくれ!」
軫「、、、、、、」
鬼「何で無視すんだ~!」
なんやかんやと、お肉を焼き、お野菜を焼き、たまにもお魚が振る舞われた。軫宿の傍らで満足そうに食べているたまを横目に、美朱特製のお肉と、カレーもどきをツラそうに鬼宿が食べている。
ーーーー
ーーー
ーー
美「すごい!!星がきれい」
両手を空に向かって広げ、目をキラキラさせている。
翼「そうかぁ?いつもと変わらへんで?」
星「いや、宮殿では警護のために火は絶やさぬからな、、、美朱の言う通り、ここで見る星空の方が美しく感じるよ」
井「それに、皆でみる星空はまた違って見えるのだ」
柳「そうね、きゃんぷっていうのもいいもんかもね」
美「ねえねえ!この中に皆の星があるんでしょ?」
張「そうですね、でも、7月の夜空では見ることは難しいものもあります」
美「でも空にはあるんだよね!そしたら私、夜空になって皆をぎゅーってしたいなぁ」
翼「何、わけわからへんこと言うてんねん」
呆れた口調でツッコむも、顔は何だか緩んだような、落ち着いた表情をしている。
それは翼宿だけでなく、朱雀七星士みんなが見えない自分の星をその夜空に見ていた。
《夢ではなく、原作の一部分的な仕上がりになりました。なんかね、、、特にアニメでこういった本編とは違ったストーリーとか見たいなぁって願望です。OVAとかでおまけもあるし、楽しいけど、何気ない会話とかいいですよね~。「おまけ」という立ち位置じゃなく、旅の一コマ。七星士達の日常が見たかった!》
☆August☆
柳「あっつぅ~~」
鬼「だよなあ」
夏真っ盛り、暑さにうだれてみなダラダラと過ごしている。
「ね~!せっかくの夏だからなんかしようよお」
翼「なんでそんなに元気やねん」
「だって夏だよ!遊ばなきゃ損じゃん」
井「どういう意味なのだ?」
「えっ?そっか、こっちでは別に夏休みとかないんだ…
んーと、向こうでは夏になると長いお休みがあって、プールとか、お祭りとか、花火大会とか、色々イベントがあるんだよね。
だからじっとしてるのがもったいないというか、損した気分になっちゃて」
張「何だかふしぎですね、こんなに暑い時期に活動的になるって。でも楽しそうです。プールというのが分かりませんが」
「プールは簡単にいうと水浴びかな。池みたいに人工的に水を張って泳いだりして遊ぶの」
翼「それいいやんけ~早速池に飛び込みにいくで!」
星「翼宿、宮廷の池はだめだぞ。何事かと騒ぎになるし、大切に育てている鯉もいるのでな」
鬼「そっれってすんごい立派なんですか?」
星「売るのはもっとだめだからな、鬼宿」
鬼「やだなぁ、僕がそんなことするはずないじゃないんじゃないですかぁ」
柳「目がお金になってたし、言葉もあやしいわよ、たまちゃん…」
「あとはおじいちゃん家に行ったりしたな、親戚がみんなで集まってお墓参りとか」
張「名前さんの世界では夏にするんですね。こちらの世界では先祖供養は春にするんですよ」
「そうなんだ」
翼「ところで軫宿のおっさんは?どこいってん?」
井「診療のなだ。宮中で働く女官に熱があると言われて診にいってるのだ」
翼「女官って女やんけ、あやしいなぁおっさん」
「軫宿は誰かさんと違うよ」
翼「俺は女はすかんで!!」
「そんなキリっとした顔で言わなくても;」
-------
-----
---
「軫宿!」
軫「どうしたんだ、そんなに慌てて」
軫宿は自分のところに慌てて駆け寄る名前をみて急患か何かと真剣な顔つきになった。
「はぁはぁ、えっとね、今日、今から時間ある?」
軫「大丈夫だが、どうかしたのか?」
「もし、もし良かったらでいいんだけど、少華さんのお墓参りに行けないかなと思って…」
軫「…構わないが、どうしたんだ急に?」
「私の住む世界では夏にお墓参りにいく習慣があって…迷惑じゃなかったら行きたいなと思ったんだけど」
軫「ありがとうな、少華も喜ぶだろう」
遠慮気味に答える名前の頭をぽんぽんと叩いて答えた。
軫「それは?」
「彼岸花。おあばあちゃんがお墓を守ってくれる花って言ってたから」
軫「そうか、だが球根には毒があるからな。絶対に口にいれるなよ」
「えっ?そうなの?だからかな、おばあちゃんが摘むと手が腐るって言ってて…ちょっと怖かったんだけど役人さんが別にいいですよって言うから採っちゃった」
少し恐怖を感じつつも彼女のために花を摘む人がいることに軫宿は目頭が熱くなった。
自分以外にも彼女を忘れず想ってくれる人がいることがうれしく思えた。
軫「では、行こうか」
「うん、急がないとお昼すぎちゃうしね」
《8月は軫宿のターンでした。厳密に言うと彼岸花は9月に咲きます;でも、しがない素人の読み物ですので、愛嬌でごまかします(^_-)-☆花言葉がね、軫宿にしっくりくるんですよね、彼岸花。いくつかあるんですが、美朱と会ったときは「あきらめ」の時だったのかな。んで、「再会」「旅情」となるのかな。ただ「少華も喜ぶと思う」って言わせたけど、少華さんは恋人が女の子を連れてきたらちょっとやきもちやいちゃうと思うんだな、私は》
☆September☆
「中秋節?」
張「そうです。古くから伝わる厳粛な宮廷儀式なんですが、民間では豊作を祝ったり、一家団欒をよろこんだりしています」
星「月を拝む行事でな、月をかたどった月餅というお菓子を供えたりするのだよ」
「へえ、私の世界でも九月の満月の日にお団子を並べてお月見するんだよ」
柳「宮中のは儀式だからね、ちょっとかたっ苦しいのよね~」
鬼「村の中秋節は月明りの下で踊ったり、祭りみてえなもんだったな」
翼「そやったら、今夜満月とちゃうけどみんなで月餅並べて酒でも飲まへん?」
井「それはいつものことなのだ」
井宿のつぶやきはスルーされ、「楽しみだね」なんて言いながら各々準備にとりかかった。
ーーーー
ーーー
ーー
柳「名前!!あんたお酒はやめときなさいよ」
「はい、お雛様の事で十分反省してますので、私はお茶をおいしくいただくことにいたしまするでございます」
3月のお祭りの時に、柳宿に向かって盛大に吐き戻してしまった名前はおとなしくお茶をすすっている。
翼「なんでや~?ええやん少しくらい」
柳「じゃああんたが名前のゲ〇を受け止めなさいよ」
翼「そりゃ無理やな」
うっ!と顔をしかめた後早々に辞退した。
翼「じゃあほれ、張宿、この酒飲んでみいひんか?」
張「いえ、僕も遠慮しておきます」
翼「ええやん、宮中のたっかい酒なんてここ出たら二度と飲まれへんで」
柳「って、こら!鬼宿!袖に入れた酒瓶出しなさいよ!」
鬼「何のことだね、ヌリコくん」
柳「バレてのんよ」
ゴンっと頭をこづいた後、鬼宿から酒瓶を取り上げた。
翼「ほれっ」
翼宿は翼宿で嫌がる張宿に無理やり一口お酒を飲ませた。
張「・・・ほんのり甘くって、思ったより美味しいですね」
翼「おっ張宿~一つ大人の男になったやんか~」
軫「張宿、あまり勢いよく飲むなよ」
張「はい」
そう言いつつも、ちょびちょびとお酒が進んでいったようだ。
ーーーー
ーーー
ーー
張「だからですね~最近の地方政治は根本から見直さないとですね~」
星「そうだな」
柳「ちょっとあれ大丈夫?」
酔っぱらった張宿がこともあろうに一国の皇帝に真っ赤な顔で意見している。
鬼「張宿、ちょっと飲みすぎじゃねえか?」
鬼宿が張宿を制しようとしたが、「良いのだよ」と星宿はにこにこと張宿の意見を聞いてる。
星「普段は遠慮されるからな、色々と聞けてうれしいよ」
翼「やって~張宿!もっと飲むかぁ」
柳「ちょっと!ほどほどにしなさいよ~」
翼「わーてるって」
そう言いつつも張宿の器にお酒を注いでいる。
張「お酒って美味しいんですね~それになんだかふわふわして・・・かと思ったら胸がぐるぐるしてきましたぁ」
翼「胸がぐるぐるって・・・ちょお待て!
今桶もってくる・・・・」
最後まで言い終わる前に、両手で翼宿の腕を掴んで張宿は豪快にゲ〇をした。
翼「ぎゃーー待て言うたやんけ!!」
柳「私もあんまり飲ませるんじゃないわよって言ったからね」
井「翼宿、君には責任があると思うのだ」
軫「ちゃんと看病してやるんだぞ。仰向けは息が詰まるからな、横に向けて寝かすんだぞ」
翼「ちょお待ておっさん、なんでそんな投げやりやねん」
鬼「掃除も忘れんじゃねーぞ」
星「これ以上は明日の政務に関わるのでな、私も休むとしよう」
翼「皆してなんやねん!」
「翼宿」
翼「名前~」
「ガンバ!」
名前は笑顔で翼宿の肩をたたいた。
翼「どいつもこいつも~!!」
張「翼宿さ~ん、また来ますぅ」
翼「待て、来たらあかん腹に帰らせえ!」
張「無理せすぅ…おえ~」
素晴らしい月明りの下、翼宿の悲鳴と張宿の嘔吐の音が響いていた。
《私の中で張宿回だったんですけど…これは可哀そうですね(-_-;)今じゃ冗談でも創作でも未成年の飲酒は何か言われそうですね。あくまでパロディなんですけどねぇ。公式ですら、夕方の放送は今じゃありえないでしょうね;》
☆October☆
美「四神高校体育祭!司会は私朱雀の巫女、夕城美朱と」
唯「青龍の巫女、本郷唯で~す」
美「四神って言っているのになんで朱雀と青龍だけなの?色も赤と青で紅白でもないし」
唯「管理人、7×2のキャラでいっぱいいっぱいなんだって、しかも白虎は完結してないしね;」
美「そっか、とりあえず開会式でーす」
唯「選手宣誓、紅組代表星宿様と青組代表心宿です」
なぜ私には様がつかないのかと呟く心宿を横目に選手宣誓が行われた
星心「宣誓!私たち七星士はスポーツマンシップにのっとり、能力を使わず正々堂々と戦うことをちかいます」
心「ふっ、皇帝自ら戦地に赴くとは朱雀も兵力不足のようだな」
星「何を申すか、皇帝とあろうもの戦地の状況を知らずしてどうする。
もっとも、このような日の当たり砂ぼこりのするところで土に交じって競技をするつもりはないがな」
美「星宿~結局来た意味ないじゃん」
唯「星宿様は特別仕様の天蓋に帰っていきましたね~傍では女官がうちわを仰いでます。
っと、心宿も房宿がいる天蓋に入っていきます。
どうやら二人とも宣誓だけして、高見の見物でしょうか」
美「では競技にうつりまーす」
唯「各々応援団もとよりチアリーダー?が応援しているようです」
チアガールに扮した柳宿がぼんぼんを振っている。
柳「紅組頑張って~頑張んないとぶん殴るわよ~」
トモ「まぁ何でしょうあの下品なオカマは」
柳「なによ!あんたこそなんてメイクしてんのよ!よくそんなんで外にでられるわね!」
唯「競技とは違ったところで勝負が白熱している模様です」
美「えーい!ひとっとびして最終種目、ブロック対抗リレーやっちゃいまーす」
張「僕、僕怖いです。走りたくありません」
軫「おれも救護班としての役目を果たさなくてはいけないからな」
美「えー!じゃあ、朱雀からは鬼宿と翼宿と井宿だけ?」
唯「青龍側も角宿、亢宿と尾宿だけのようです」
筧宿は何やら団体様であやしい呪文を唱え、房宿は心宿のもとから離れようとしない。
美「人数合ってるからいっか、よーいスタート!!」
翼「負けへんで~」
唯「おーと自慢の俊足を生かし、翼宿がスタートダッシュをかけます!そのまま第二走者の鬼宿にバトンが渡ります。
1/4周遅れたところで青龍組、亢宿から角宿へバトンタッチです」
亢「すまない俊角。ふがいない兄で」
角「気にすんな兄貴!俺が敵をとってやるから」
鬼「それはこっちのセリフだ!おめーだけには負けらんねえ!」
美「鬼宿、気合がはいってますね~」
唯「なんでしょう、角宿の足元に子供たちの亡霊のようなものが絡んでいるようです」
美「そのままアンカーの井宿にバトンタッチです」
唯「ひょうひょうとした表情で、本気かどうかも分かりません」
美「半周遅れで青龍組アンカー尾宿にバトンが渡りました…って、コースを無視してトラック内に入り、運動場を横切っております!」
井「そっちがそうなら、オイラもやるのだ」
唯「おっとこれは瞬間移動でしょうか、ゴールテープ手前に移動したようですが、能力を使うのはルール違反です!!」
心「房宿」
房「はい、心宿様」
心宿から目を離すことなく房宿が手を空に掲げた。
すると井宿の目の前でゴールテープに雷が落ちてテープが燃えてしまった。
美「だからぁ能力は使っちゃダメなんだって!」
ーーーー
ーーー
ーー
それから半日、あーだ、こーだと泥試合…というよりただの喧嘩。
唯「美朱どうする?」
美「うーん、おなかへっちゃった…」
朱雀側のお弁当を一人で食べきった美朱が言った
唯「どの口が言ってんのよ…でも疲れっちゃったからタピオカでも飲みに行く?」
美「やった(^^)/行こう行こう!」
《ovaのおまけの様なノリです(^▽^;)》
☆November☆
〜それぞれのポッキーゲーム〜
【鬼宿×美朱】
美「ねえねえ、鬼宿!今日ってポッキーの日なんだって」
鬼「おー、11月11日かぁ」
美「唯ちゃんからポッキーもらったからポッキーゲームしない?」
鬼「お、おーー・・?」
それぞれポッキーの端を咥え、手でよーいスタート!と合図をするやいなや・・・
美「ボキボキボキボキ──・・・!!」
すごい勢いでポッキーを食べ尽くしていく美朱。
その勢いにおされ鬼宿はひいっ!!と咥えていたポッキーを外し、のけぞった。
美「もぐ、、たまひぉめ?そんなじゃちっとも食べられなひひょ?」
口にポッキーを頬張ったまま、私の勝ちだねーと喜んでいる美朱に
鬼「このポッキー全部美朱が食べていいから」
と残りをすべて差し出した。
(最初からそんな気がしたんだよなぁ)
【星宿×名前】
星「ポッキーゲーム?異世界には変わった遊びがあるのだな」
「うん、そうなの。で、でね、その、ね、あのね」
星「名前もやってみたいのかい?」
「えっ!いや、やってみたいっていうか、単に興味があるというか・・・」
星「名前がやりたいと言うなら。誰か!誰かおらぬか!」
名前が止める間もなくどんどんと会場が整えられ・・・ポッキーが国宝級の器に盛り付けられた。
(国家祭事並の雰囲気でこんなゲスいゲームなんてできないよ〜;)
【柳宿×名前】
柳「なぁに?私とポッキーゲームしたいのぉ?」
しょうがないわね、と柳宿がポッキーを取り出し名前の口に咥えさせようとするも・・・ポキッと折れてしまった。
柳「おっかしいわね」
・・・ポキッ
柳「・・・」
・・・ポキッ
柳「こうなったら〜〜!」
柳宿は名前の口に一袋分のポッキーをまとめて入れた。
柳「これでよし!」
「んひゃひゃひぇひゃひ〜!(んなわけない〜!)」
【井宿×名前】
井「ポッキーゲーム?オイラと?」
「う、うん」
真っ赤な顔してお願いする名前を数秒見て
井「名前がやりたいなら別にかまわないのだ」
(やったぁぁ!!井宿といい雰囲気ってどうやって作っていいか分からないのよね)
ポッキーの端をそれぞれ咥えてるも・・・
(ん?お面、、、つけたまま?ってか、お面とキスすることに、、、なるのかな?)
あれ、なんか違うなぁと思う名前だった。
【翼宿×名前】
翼「んあ?ゲーム?最後まで目を逸らさずに食べ続けた方が勝ち?」
「そう、それでね、私と勝負しない?」
翼「よっしゃあ!!どんな勝負でも負けへんでーー!」
ポッキーの端をそれぞれ咥えてスタンバイ。
翼宿の瞳は勝負に負けまいと闘志がみなぎっている。
(違う!違うのよ〜これをきっかけにドキドキさせたかったのに〜〜!)
名前は泣きながらその場を後にした。
翼「なんや〜オレの勝ちでええんかぁ〜?」
後ろから翼宿の叫ぶ声がして名前はますます虚しくなった。
【軫宿×名前】
軫「なるほど・・・よくできたゲームだな」
「へっ?」
軫「だってそうだろう?男女の距離を近づけることが目的なのだとしたらよく考えられている」
「うん?まあそうなんだけど・・・」
軫「しかも、この『ちょこれいと』という部分の原料は加加阿(カカオ)か。加加阿には媚薬の効果もあるからな」
「・・・・」
軫「媚薬を相手に食べさせた後、顔を近づけ接吻を促すのだな」
(私が、私が悪かったから…もうそれ以上分析しないでーー!)
【張宿×名前】
張「それは・・・途中でポッキーを折ってしまっては負けなのですね?」
「そうなの」
張「ポッキーから口を外しても負け」
「そうなの」
張「そして、基本的に男女で行うのですね?」
「そ、そうなの・・・」
張「ということは、それは・・つまり・・・せ、接吻をすることが目的ということになりませんか?」
張宿は顔を真っ赤にして、それでも真っ直ぐな瞳で尋ねた。
「ごめんなさーーい」
何だか罪悪感でいっぱいになった名前は走ってその場から逃げ出した。
《これは珍しく柳宿が難しくて;こういうのって大抵最後になっちゃうのは井宿なんですよ。管理人の妄想は柳宿が中心なんで1番に書き上がるんですが、今回は柳宿が最後まで書けなくって、、、個人的には張宿のエピソードがお気に入りです!》
⭐︎December⭐︎
ぼーん・・・
ぼーん・・・
「除夜の、鐘、、、?」
気だるい体を半分起こし、耳をすませると外が少し騒がしいようだ
(あー・・・参拝客かな)
大晦日、少し歩いた所に有名なお寺があるからか、普段は静かな住宅街だが今夜から何日間はこの辺りも少し騒がしくなる
「なぁに?寒いじゃない・・・」
やっぱり気だるそうな半裸の柳宿がもそもそと布団に潜りこんだ
「ねぇ、私たちも初詣でに行かない?」
「んーー、、、でも、夜更かしはお肌の敵よォ」
すこし体を起こしている名前の隙間から冷気が入ってきて寒いのか、柳宿は名前にキュッと抱きついた
「でもさ、普段は拝観料がかかっちゃうけど今なら無料で入れるんだよ?」
「たまちゃんみたいな事言わないでよォ」
柳宿は更にぎゅーと名前を抱きしめた
「柳宿ぉ、そんなに力入れたらキツイよ」
「だぁって寒いんだもん」
「もー・・・」
不貞腐れた名前が文句を言おうかと更に体を起こそうとしたが「ひゃっっっ」と声と共にその体をビクつかさせた
柳宿が指先で名前の背中を下から上へとツーーっとなぞったのだ
「ちょ、ぬ、ぬりこ!!」
「なぁにー?」
布団から半分出した顔はニヤニヤと悪い顔をしてる
「〜〜〜ッ!!」
軽く怒りを示すが柳宿はどこ吹く風とばかりに笑顔で見つめ返すだけ
「せっかくの大晦日なんだから、ちょっとは大晦日らしいことしよーよ!!」
「さっき年越し蕎麦食べたじゃない」
「そうだけど、、、」
「それに・・・」
柳宿はペロっと自身の唇を舐めながら名前の唇に指をあてた
「私まだ、名前のこと食べ足りないのよね」
「/////」
さっきより鐘の音が遠くに聞こえた
《書いてやった!書いてやりましたよ、ちょっとだけ裏っぽいの!!
お子ちゃま程度ですがw》
(ちなみに裏を読むの大好きです♡)
以前、世界遺産的な所に住んでいたのですが、大晦日と元旦は無料で参拝できるんです。今もかは分からないんですけど。
いやぁそれにしても長い長い12ヶ月でした、、、(モウシワケナイ)
マジで12年くらいかかってないか!?
ギリ11年?
そして、この短編は某サイト様に捧げるつもりで書き上げました。
(勝手に心の中でwww)
献上いたしますm(_ _)m
2023.10.10
柳「ちょっと!この漬け込み肉用意したの誰よ!」
美「はーーい!それ私が用意したの♡」
柳「あんたねぇ、どうやったらこんな味に仕上げられんのよ、、、まずくて食べらんないから、たまちゃんが責任とって全部食べんのよ!」
鬼「えっ!お、おう。分かった、、、」
これはもう宿命だと諦めてはいるが、顔面蒼白な鬼宿の肩に、ぽんっと診宿が手を置いた。何かあったら治してやるから、と言うように。
翼「そもそもなんやねん、きゃんぷって、、、ただの野宿やんけ」
井「確かに、、、オイラいつもと変わらない気がするのだ」
美「いいの、いいの!一人より、皆の方が楽しいでしょ」
星「美朱が言うのであれば私は構わないよ、たとえ私の美しい肌が蚊に刺されようとも」
何だか裏のありそうでなさそうな美しい笑顔で微笑んでいる。
軫「星宿様、この薬を塗っておいてください。虫除けになりますから」
翼「なんや、そんなん塗らんとオーラで虫が寄ってけえへんちゃうの?」
柳「そうね、ガサツなあんたが皆の分まで刺されてなさいよ」
翼「何でやねん!」
張「そういえば、統計では血液型O型の人が吸われやすいらしいですよ」
柳「たまちゃーん、出番よ~」
翼「たまー、出番やで~」
鬼「お前らな!そんな時だけ、きれいにハモるんじゃねぇ!」
美「そっか、鬼宿、O型だもんね、よろしくね♡」
鬼「美朱、お前まで、、、
そう言えば軫宿もO型じゃなかったか!?」
軫「そうだが、俺は虫除けを塗っているからな、大丈夫だ」
鬼「オレにも貸してくれ!」
軫「、、、、、、」
鬼「何で無視すんだ~!」
なんやかんやと、お肉を焼き、お野菜を焼き、たまにもお魚が振る舞われた。軫宿の傍らで満足そうに食べているたまを横目に、美朱特製のお肉と、カレーもどきをツラそうに鬼宿が食べている。
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美「すごい!!星がきれい」
両手を空に向かって広げ、目をキラキラさせている。
翼「そうかぁ?いつもと変わらへんで?」
星「いや、宮殿では警護のために火は絶やさぬからな、、、美朱の言う通り、ここで見る星空の方が美しく感じるよ」
井「それに、皆でみる星空はまた違って見えるのだ」
柳「そうね、きゃんぷっていうのもいいもんかもね」
美「ねえねえ!この中に皆の星があるんでしょ?」
張「そうですね、でも、7月の夜空では見ることは難しいものもあります」
美「でも空にはあるんだよね!そしたら私、夜空になって皆をぎゅーってしたいなぁ」
翼「何、わけわからへんこと言うてんねん」
呆れた口調でツッコむも、顔は何だか緩んだような、落ち着いた表情をしている。
それは翼宿だけでなく、朱雀七星士みんなが見えない自分の星をその夜空に見ていた。
《夢ではなく、原作の一部分的な仕上がりになりました。なんかね、、、特にアニメでこういった本編とは違ったストーリーとか見たいなぁって願望です。OVAとかでおまけもあるし、楽しいけど、何気ない会話とかいいですよね~。「おまけ」という立ち位置じゃなく、旅の一コマ。七星士達の日常が見たかった!》
☆August☆
柳「あっつぅ~~」
鬼「だよなあ」
夏真っ盛り、暑さにうだれてみなダラダラと過ごしている。
「ね~!せっかくの夏だからなんかしようよお」
翼「なんでそんなに元気やねん」
「だって夏だよ!遊ばなきゃ損じゃん」
井「どういう意味なのだ?」
「えっ?そっか、こっちでは別に夏休みとかないんだ…
んーと、向こうでは夏になると長いお休みがあって、プールとか、お祭りとか、花火大会とか、色々イベントがあるんだよね。
だからじっとしてるのがもったいないというか、損した気分になっちゃて」
張「何だかふしぎですね、こんなに暑い時期に活動的になるって。でも楽しそうです。プールというのが分かりませんが」
「プールは簡単にいうと水浴びかな。池みたいに人工的に水を張って泳いだりして遊ぶの」
翼「それいいやんけ~早速池に飛び込みにいくで!」
星「翼宿、宮廷の池はだめだぞ。何事かと騒ぎになるし、大切に育てている鯉もいるのでな」
鬼「そっれってすんごい立派なんですか?」
星「売るのはもっとだめだからな、鬼宿」
鬼「やだなぁ、僕がそんなことするはずないじゃないんじゃないですかぁ」
柳「目がお金になってたし、言葉もあやしいわよ、たまちゃん…」
「あとはおじいちゃん家に行ったりしたな、親戚がみんなで集まってお墓参りとか」
張「名前さんの世界では夏にするんですね。こちらの世界では先祖供養は春にするんですよ」
「そうなんだ」
翼「ところで軫宿のおっさんは?どこいってん?」
井「診療のなだ。宮中で働く女官に熱があると言われて診にいってるのだ」
翼「女官って女やんけ、あやしいなぁおっさん」
「軫宿は誰かさんと違うよ」
翼「俺は女はすかんで!!」
「そんなキリっとした顔で言わなくても;」
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「軫宿!」
軫「どうしたんだ、そんなに慌てて」
軫宿は自分のところに慌てて駆け寄る名前をみて急患か何かと真剣な顔つきになった。
「はぁはぁ、えっとね、今日、今から時間ある?」
軫「大丈夫だが、どうかしたのか?」
「もし、もし良かったらでいいんだけど、少華さんのお墓参りに行けないかなと思って…」
軫「…構わないが、どうしたんだ急に?」
「私の住む世界では夏にお墓参りにいく習慣があって…迷惑じゃなかったら行きたいなと思ったんだけど」
軫「ありがとうな、少華も喜ぶだろう」
遠慮気味に答える名前の頭をぽんぽんと叩いて答えた。
軫「それは?」
「彼岸花。おあばあちゃんがお墓を守ってくれる花って言ってたから」
軫「そうか、だが球根には毒があるからな。絶対に口にいれるなよ」
「えっ?そうなの?だからかな、おばあちゃんが摘むと手が腐るって言ってて…ちょっと怖かったんだけど役人さんが別にいいですよって言うから採っちゃった」
少し恐怖を感じつつも彼女のために花を摘む人がいることに軫宿は目頭が熱くなった。
自分以外にも彼女を忘れず想ってくれる人がいることがうれしく思えた。
軫「では、行こうか」
「うん、急がないとお昼すぎちゃうしね」
《8月は軫宿のターンでした。厳密に言うと彼岸花は9月に咲きます;でも、しがない素人の読み物ですので、愛嬌でごまかします(^_-)-☆花言葉がね、軫宿にしっくりくるんですよね、彼岸花。いくつかあるんですが、美朱と会ったときは「あきらめ」の時だったのかな。んで、「再会」「旅情」となるのかな。ただ「少華も喜ぶと思う」って言わせたけど、少華さんは恋人が女の子を連れてきたらちょっとやきもちやいちゃうと思うんだな、私は》
☆September☆
「中秋節?」
張「そうです。古くから伝わる厳粛な宮廷儀式なんですが、民間では豊作を祝ったり、一家団欒をよろこんだりしています」
星「月を拝む行事でな、月をかたどった月餅というお菓子を供えたりするのだよ」
「へえ、私の世界でも九月の満月の日にお団子を並べてお月見するんだよ」
柳「宮中のは儀式だからね、ちょっとかたっ苦しいのよね~」
鬼「村の中秋節は月明りの下で踊ったり、祭りみてえなもんだったな」
翼「そやったら、今夜満月とちゃうけどみんなで月餅並べて酒でも飲まへん?」
井「それはいつものことなのだ」
井宿のつぶやきはスルーされ、「楽しみだね」なんて言いながら各々準備にとりかかった。
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柳「名前!!あんたお酒はやめときなさいよ」
「はい、お雛様の事で十分反省してますので、私はお茶をおいしくいただくことにいたしまするでございます」
3月のお祭りの時に、柳宿に向かって盛大に吐き戻してしまった名前はおとなしくお茶をすすっている。
翼「なんでや~?ええやん少しくらい」
柳「じゃああんたが名前のゲ〇を受け止めなさいよ」
翼「そりゃ無理やな」
うっ!と顔をしかめた後早々に辞退した。
翼「じゃあほれ、張宿、この酒飲んでみいひんか?」
張「いえ、僕も遠慮しておきます」
翼「ええやん、宮中のたっかい酒なんてここ出たら二度と飲まれへんで」
柳「って、こら!鬼宿!袖に入れた酒瓶出しなさいよ!」
鬼「何のことだね、ヌリコくん」
柳「バレてのんよ」
ゴンっと頭をこづいた後、鬼宿から酒瓶を取り上げた。
翼「ほれっ」
翼宿は翼宿で嫌がる張宿に無理やり一口お酒を飲ませた。
張「・・・ほんのり甘くって、思ったより美味しいですね」
翼「おっ張宿~一つ大人の男になったやんか~」
軫「張宿、あまり勢いよく飲むなよ」
張「はい」
そう言いつつも、ちょびちょびとお酒が進んでいったようだ。
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ーー
張「だからですね~最近の地方政治は根本から見直さないとですね~」
星「そうだな」
柳「ちょっとあれ大丈夫?」
酔っぱらった張宿がこともあろうに一国の皇帝に真っ赤な顔で意見している。
鬼「張宿、ちょっと飲みすぎじゃねえか?」
鬼宿が張宿を制しようとしたが、「良いのだよ」と星宿はにこにこと張宿の意見を聞いてる。
星「普段は遠慮されるからな、色々と聞けてうれしいよ」
翼「やって~張宿!もっと飲むかぁ」
柳「ちょっと!ほどほどにしなさいよ~」
翼「わーてるって」
そう言いつつも張宿の器にお酒を注いでいる。
張「お酒って美味しいんですね~それになんだかふわふわして・・・かと思ったら胸がぐるぐるしてきましたぁ」
翼「胸がぐるぐるって・・・ちょお待て!
今桶もってくる・・・・」
最後まで言い終わる前に、両手で翼宿の腕を掴んで張宿は豪快にゲ〇をした。
翼「ぎゃーー待て言うたやんけ!!」
柳「私もあんまり飲ませるんじゃないわよって言ったからね」
井「翼宿、君には責任があると思うのだ」
軫「ちゃんと看病してやるんだぞ。仰向けは息が詰まるからな、横に向けて寝かすんだぞ」
翼「ちょお待ておっさん、なんでそんな投げやりやねん」
鬼「掃除も忘れんじゃねーぞ」
星「これ以上は明日の政務に関わるのでな、私も休むとしよう」
翼「皆してなんやねん!」
「翼宿」
翼「名前~」
「ガンバ!」
名前は笑顔で翼宿の肩をたたいた。
翼「どいつもこいつも~!!」
張「翼宿さ~ん、また来ますぅ」
翼「待て、来たらあかん腹に帰らせえ!」
張「無理せすぅ…おえ~」
素晴らしい月明りの下、翼宿の悲鳴と張宿の嘔吐の音が響いていた。
《私の中で張宿回だったんですけど…これは可哀そうですね(-_-;)今じゃ冗談でも創作でも未成年の飲酒は何か言われそうですね。あくまでパロディなんですけどねぇ。公式ですら、夕方の放送は今じゃありえないでしょうね;》
☆October☆
美「四神高校体育祭!司会は私朱雀の巫女、夕城美朱と」
唯「青龍の巫女、本郷唯で~す」
美「四神って言っているのになんで朱雀と青龍だけなの?色も赤と青で紅白でもないし」
唯「管理人、7×2のキャラでいっぱいいっぱいなんだって、しかも白虎は完結してないしね;」
美「そっか、とりあえず開会式でーす」
唯「選手宣誓、紅組代表星宿様と青組代表心宿です」
なぜ私には様がつかないのかと呟く心宿を横目に選手宣誓が行われた
星心「宣誓!私たち七星士はスポーツマンシップにのっとり、能力を使わず正々堂々と戦うことをちかいます」
心「ふっ、皇帝自ら戦地に赴くとは朱雀も兵力不足のようだな」
星「何を申すか、皇帝とあろうもの戦地の状況を知らずしてどうする。
もっとも、このような日の当たり砂ぼこりのするところで土に交じって競技をするつもりはないがな」
美「星宿~結局来た意味ないじゃん」
唯「星宿様は特別仕様の天蓋に帰っていきましたね~傍では女官がうちわを仰いでます。
っと、心宿も房宿がいる天蓋に入っていきます。
どうやら二人とも宣誓だけして、高見の見物でしょうか」
美「では競技にうつりまーす」
唯「各々応援団もとよりチアリーダー?が応援しているようです」
チアガールに扮した柳宿がぼんぼんを振っている。
柳「紅組頑張って~頑張んないとぶん殴るわよ~」
トモ「まぁ何でしょうあの下品なオカマは」
柳「なによ!あんたこそなんてメイクしてんのよ!よくそんなんで外にでられるわね!」
唯「競技とは違ったところで勝負が白熱している模様です」
美「えーい!ひとっとびして最終種目、ブロック対抗リレーやっちゃいまーす」
張「僕、僕怖いです。走りたくありません」
軫「おれも救護班としての役目を果たさなくてはいけないからな」
美「えー!じゃあ、朱雀からは鬼宿と翼宿と井宿だけ?」
唯「青龍側も角宿、亢宿と尾宿だけのようです」
筧宿は何やら団体様であやしい呪文を唱え、房宿は心宿のもとから離れようとしない。
美「人数合ってるからいっか、よーいスタート!!」
翼「負けへんで~」
唯「おーと自慢の俊足を生かし、翼宿がスタートダッシュをかけます!そのまま第二走者の鬼宿にバトンが渡ります。
1/4周遅れたところで青龍組、亢宿から角宿へバトンタッチです」
亢「すまない俊角。ふがいない兄で」
角「気にすんな兄貴!俺が敵をとってやるから」
鬼「それはこっちのセリフだ!おめーだけには負けらんねえ!」
美「鬼宿、気合がはいってますね~」
唯「なんでしょう、角宿の足元に子供たちの亡霊のようなものが絡んでいるようです」
美「そのままアンカーの井宿にバトンタッチです」
唯「ひょうひょうとした表情で、本気かどうかも分かりません」
美「半周遅れで青龍組アンカー尾宿にバトンが渡りました…って、コースを無視してトラック内に入り、運動場を横切っております!」
井「そっちがそうなら、オイラもやるのだ」
唯「おっとこれは瞬間移動でしょうか、ゴールテープ手前に移動したようですが、能力を使うのはルール違反です!!」
心「房宿」
房「はい、心宿様」
心宿から目を離すことなく房宿が手を空に掲げた。
すると井宿の目の前でゴールテープに雷が落ちてテープが燃えてしまった。
美「だからぁ能力は使っちゃダメなんだって!」
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ーーー
ーー
それから半日、あーだ、こーだと泥試合…というよりただの喧嘩。
唯「美朱どうする?」
美「うーん、おなかへっちゃった…」
朱雀側のお弁当を一人で食べきった美朱が言った
唯「どの口が言ってんのよ…でも疲れっちゃったからタピオカでも飲みに行く?」
美「やった(^^)/行こう行こう!」
《ovaのおまけの様なノリです(^▽^;)》
☆November☆
〜それぞれのポッキーゲーム〜
【鬼宿×美朱】
美「ねえねえ、鬼宿!今日ってポッキーの日なんだって」
鬼「おー、11月11日かぁ」
美「唯ちゃんからポッキーもらったからポッキーゲームしない?」
鬼「お、おーー・・?」
それぞれポッキーの端を咥え、手でよーいスタート!と合図をするやいなや・・・
美「ボキボキボキボキ──・・・!!」
すごい勢いでポッキーを食べ尽くしていく美朱。
その勢いにおされ鬼宿はひいっ!!と咥えていたポッキーを外し、のけぞった。
美「もぐ、、たまひぉめ?そんなじゃちっとも食べられなひひょ?」
口にポッキーを頬張ったまま、私の勝ちだねーと喜んでいる美朱に
鬼「このポッキー全部美朱が食べていいから」
と残りをすべて差し出した。
(最初からそんな気がしたんだよなぁ)
【星宿×名前】
星「ポッキーゲーム?異世界には変わった遊びがあるのだな」
「うん、そうなの。で、でね、その、ね、あのね」
星「名前もやってみたいのかい?」
「えっ!いや、やってみたいっていうか、単に興味があるというか・・・」
星「名前がやりたいと言うなら。誰か!誰かおらぬか!」
名前が止める間もなくどんどんと会場が整えられ・・・ポッキーが国宝級の器に盛り付けられた。
(国家祭事並の雰囲気でこんなゲスいゲームなんてできないよ〜;)
【柳宿×名前】
柳「なぁに?私とポッキーゲームしたいのぉ?」
しょうがないわね、と柳宿がポッキーを取り出し名前の口に咥えさせようとするも・・・ポキッと折れてしまった。
柳「おっかしいわね」
・・・ポキッ
柳「・・・」
・・・ポキッ
柳「こうなったら〜〜!」
柳宿は名前の口に一袋分のポッキーをまとめて入れた。
柳「これでよし!」
「んひゃひゃひぇひゃひ〜!(んなわけない〜!)」
【井宿×名前】
井「ポッキーゲーム?オイラと?」
「う、うん」
真っ赤な顔してお願いする名前を数秒見て
井「名前がやりたいなら別にかまわないのだ」
(やったぁぁ!!井宿といい雰囲気ってどうやって作っていいか分からないのよね)
ポッキーの端をそれぞれ咥えてるも・・・
(ん?お面、、、つけたまま?ってか、お面とキスすることに、、、なるのかな?)
あれ、なんか違うなぁと思う名前だった。
【翼宿×名前】
翼「んあ?ゲーム?最後まで目を逸らさずに食べ続けた方が勝ち?」
「そう、それでね、私と勝負しない?」
翼「よっしゃあ!!どんな勝負でも負けへんでーー!」
ポッキーの端をそれぞれ咥えてスタンバイ。
翼宿の瞳は勝負に負けまいと闘志がみなぎっている。
(違う!違うのよ〜これをきっかけにドキドキさせたかったのに〜〜!)
名前は泣きながらその場を後にした。
翼「なんや〜オレの勝ちでええんかぁ〜?」
後ろから翼宿の叫ぶ声がして名前はますます虚しくなった。
【軫宿×名前】
軫「なるほど・・・よくできたゲームだな」
「へっ?」
軫「だってそうだろう?男女の距離を近づけることが目的なのだとしたらよく考えられている」
「うん?まあそうなんだけど・・・」
軫「しかも、この『ちょこれいと』という部分の原料は加加阿(カカオ)か。加加阿には媚薬の効果もあるからな」
「・・・・」
軫「媚薬を相手に食べさせた後、顔を近づけ接吻を促すのだな」
(私が、私が悪かったから…もうそれ以上分析しないでーー!)
【張宿×名前】
張「それは・・・途中でポッキーを折ってしまっては負けなのですね?」
「そうなの」
張「ポッキーから口を外しても負け」
「そうなの」
張「そして、基本的に男女で行うのですね?」
「そ、そうなの・・・」
張「ということは、それは・・つまり・・・せ、接吻をすることが目的ということになりませんか?」
張宿は顔を真っ赤にして、それでも真っ直ぐな瞳で尋ねた。
「ごめんなさーーい」
何だか罪悪感でいっぱいになった名前は走ってその場から逃げ出した。
《これは珍しく柳宿が難しくて;こういうのって大抵最後になっちゃうのは井宿なんですよ。管理人の妄想は柳宿が中心なんで1番に書き上がるんですが、今回は柳宿が最後まで書けなくって、、、個人的には張宿のエピソードがお気に入りです!》
⭐︎December⭐︎
ぼーん・・・
ぼーん・・・
「除夜の、鐘、、、?」
気だるい体を半分起こし、耳をすませると外が少し騒がしいようだ
(あー・・・参拝客かな)
大晦日、少し歩いた所に有名なお寺があるからか、普段は静かな住宅街だが今夜から何日間はこの辺りも少し騒がしくなる
「なぁに?寒いじゃない・・・」
やっぱり気だるそうな半裸の柳宿がもそもそと布団に潜りこんだ
「ねぇ、私たちも初詣でに行かない?」
「んーー、、、でも、夜更かしはお肌の敵よォ」
すこし体を起こしている名前の隙間から冷気が入ってきて寒いのか、柳宿は名前にキュッと抱きついた
「でもさ、普段は拝観料がかかっちゃうけど今なら無料で入れるんだよ?」
「たまちゃんみたいな事言わないでよォ」
柳宿は更にぎゅーと名前を抱きしめた
「柳宿ぉ、そんなに力入れたらキツイよ」
「だぁって寒いんだもん」
「もー・・・」
不貞腐れた名前が文句を言おうかと更に体を起こそうとしたが「ひゃっっっ」と声と共にその体をビクつかさせた
柳宿が指先で名前の背中を下から上へとツーーっとなぞったのだ
「ちょ、ぬ、ぬりこ!!」
「なぁにー?」
布団から半分出した顔はニヤニヤと悪い顔をしてる
「〜〜〜ッ!!」
軽く怒りを示すが柳宿はどこ吹く風とばかりに笑顔で見つめ返すだけ
「せっかくの大晦日なんだから、ちょっとは大晦日らしいことしよーよ!!」
「さっき年越し蕎麦食べたじゃない」
「そうだけど、、、」
「それに・・・」
柳宿はペロっと自身の唇を舐めながら名前の唇に指をあてた
「私まだ、名前のこと食べ足りないのよね」
「/////」
さっきより鐘の音が遠くに聞こえた
《書いてやった!書いてやりましたよ、ちょっとだけ裏っぽいの!!
お子ちゃま程度ですがw》
(ちなみに裏を読むの大好きです♡)
以前、世界遺産的な所に住んでいたのですが、大晦日と元旦は無料で参拝できるんです。今もかは分からないんですけど。
いやぁそれにしても長い長い12ヶ月でした、、、(モウシワケナイ)
マジで12年くらいかかってないか!?
ギリ11年?
そして、この短編は某サイト様に捧げるつもりで書き上げました。
(勝手に心の中でwww)
献上いたしますm(_ _)m
2023.10.10