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☆January☆
鬼「美朱おせーな…」
美「たーまーほーめ♪」
鬼「美朱!何分遅れたと…!」
美「えへへ、似合う?お正月だから、着物着てみたの」
鬼「…」
美「に、似合わないかな?」
鬼「いや、逆…すげー似合ってる」
美「本当?やったー♪じゃ、お参り行こっ」
鬼「おう!」
----
---
--
美「鬼宿~そろそろおさい銭入れたらどうなの?もう5分以上待ってるんだけど」
鬼「いや、分かってるんだけど。手がどうしても言うこときかなくて…」
美「もう!こうなったら…えいッ!」
鬼「あー!オレの5円玉がっ」
美「さ、諦めてお願い事しよ」
---
---
美「鬼宿っ♪鬼宿は何お願いしたの?」
鬼「オレは、美朱とずっと一緒にいられますようにって///」
美「本当?うれしいO(≧∇≦)o」
鬼「美朱、お前は?」
美「私はね、焼肉とお寿司とフランス料理のフルコースと中華だと、やっぱりフカヒレで…あとはデザートにケーキ、お土産でマカロン…とにかくこの世の美味しいものを沢山食べられます様にってお願いしたの☆」
鬼「全部食べ物…ってか、オレとのこととかは…?」
《管理人の中で鬼宿は不運なキャラなんです。女性に振り回されるタイプですよねー。やっぱりMなのか?鬼宿!?》
☆February☆
「せつぶん???」
「そう、厄除け?の意味をこめて[鬼は外!福は内!]ってかけ声をかけながら豆をまくの」
翼「たま、言われてんで~」
鬼「あ?」
翼「『鬼』は外って」
そう言って、鬼宿の方に向かってあっち行けのジェスチャーをした。
鬼「てめ~~」
鬼宿が翼宿に掴みかかろうとするも、翼宿は素早く逃げていき、「おばけちゃ~ん」などと叫んでいる。
柳「バカ共は放っておいて話を続けましょ」
星「そうだな、名前、豆をまいた後はどうするのだ?」
「う~ん…地方にもよるらしいんだけど、決まった方角を向いて無言でご飯を食べたり、魔除けになるものを玄関に置いたりするんだって」
井「魔除けになるものとはなんなのだ?」
「おじいちゃん家とかでは柊の枝に焼いた鰯をくっつけたものとかあったけど、家では見なかったなあ」
柳「へえ~なんか想像するとちょっとおかしいわね」
張「でも、由来がちょっと気になります」
星「せっかくだから皆でやってみるとしようか」
「「「はーーい」」」
遠くで鬼宿と翼宿も賛同している。
-------
-----
---
翼「うぉりゃ!!」
柳「ほいっ!!」
「えいっ!!」
鬼「いてぇ、痛っ!柳宿てめえ、手加減知らねえのかっっ!」
柳「これでもしてるのよお」
これ以上の適任はいないと、多数決、満場一致で鬼役となった鬼宿が庭先で逃げ回ってる。
星「鬼宿、国の安寧がそなたにかかっておるのだ、我慢しろ」
鬼「そんなぁ」
井「がんばるのだっ」
張「すみません、鬼宿さん」
診「大丈夫だ、最後にきちんと診察してやる」
鬼「能力で治してくれないのか?って、翼宿!顔面狙うんじゃねぇ」
翼「一年の無事がかかってんねん、我慢しろや!!」
柳「そうよ、ホントはこんなことしたくないのよ~」
そういいつつほれっ!と容赦なく投げている。
鬼「ぜって~~~うそだぁぁぁぁぁ!」
鬼宿の叫び声が宮廷中響きましたとさ。
≪一月に引き続き、鬼宿の不幸な物語でした。管理人はたまちゃんに対してはSなのかもしれません;ごめんねたまちゃん、このサイトのためなの。決して私も楽しんでるわけじゃないの。(鬼)うそだ!ぜってえうそだ!!≫
☆march☆
柳「かわい~~~」
「えっ、えっと////]
まじまじと見たかと思うと、ぎゅっと名前を抱きしめた。
今日は『曲水の宴』。川に杯をうかべ詩をつくり、その杯のお酒を飲むという、宮中行事。巫女と七星士たちも正装して参加している。
「柳宿もとっても綺麗だね」
腕を伸ばし、そっと柳宿の体を離しながら言った。
柳「何よ、テレることないじゃない」
「テレてるわけじゃないもん」
柳「そーお?」
「それより詩なんて私、読めないんだけど、どうしよう?」
柳「いいのよ、いいのよ、そんなんやりたい人間だけやっとけば。それよりほら、杯が流れてきたわよ」
「えっ、えっと、、、」
川上から流れてきた杯を取ったものの中にはお酒。どうしようと迷ってると。
柳「飲まないの?桃のお酒、美味しいわよ~さすが宮中のは格別ね~」
柳宿はすでに10杯は軽く越えてる。
(そっか、この世界では未成年とかないんだよね)
美味しそうに飲み干す柳宿の様子を見て、名前もグイっと飲み込んだ。
----
---
--
「ん~柳宿、本当にきれいでちゅね~それに優しくって強い!お料理も裁縫もできて、とってもいい子でちゅね~」
名前は胸もとで柳宿の頭を抱きしめ、よしよししている。
柳「ちょっと名前!やめなさい!!」
「テレなくっていいんだよ~」
柳「テレてるわけじゃないわよ!ってか、胸が当たってるんだってば!」
「ん~そうでちゅか、そうでちゅか」
柳「あんたね、人を赤ん坊扱いして!それともペットとでも思ってんの!?」
翼「二人とも、なにちちくりおうてんねん!!」
そこへ杯を片手に顔をほんのり赤くした翼宿がやってきた。
「翼宿もよしよししてほしいんでちゅか~?」
柳宿を解放した名前は今度は翼宿をぎゅっと抱きしめた。
柳「ぎゃー!何やってんの!!」
翼「おれはかまへんで~」
そう言って名前背中に手を回そうとした。
柳「私がかまうのよ!」
「二人ともケンカはダメでちゅよ!ほら、仲直りのチューしなちゃい!!」
柳、翼「は~?何言ってんの、言うてんねん!」
「ほら!早く!!」
顔を真っ赤にして二人の腕を引っ張った!
柳「もう!世話の焼ける子ね!!」
そう言って柳宿は名前を抱きかかえた。
翼「おいこら!どさくさに紛れてどこ行くねん!」
翼宿の叫び声を無視して自室の方へ向かう柳宿。腕の中で名前は「どこ行くんでちゅか~」とのんきにしゃべり続けている。
自室についた柳宿は、とりあえずと、ベッドに名前を座らせた。椅子に座らせて倒れられても困るからだ。
「なぁに、眠いんでちゅか?ほら、おいで」
添い寝してあげるよ、と言わんばかりに自分の隣をトントンしている名前。
柳「勘弁してよ、も~」
「なぁに?私じゃ嫌なんでちゅか?」
そう言ってぽろぽろと泣き始めてしまった。
柳「違うわよ!もう!寝ればいいのね、どうなっても知らないから!!」
やけくそ気味に名前の横になる柳宿。名前も横になり先ほどと同じように頭を撫ではじめた。名前の胸が押し当てられ、体も先ほどより密着している。
柳「ッ~~もう!あんたのせいだからね!!私は知らないって言ったわよ」
言い訳を一通り並べて名前の背中に手を回す柳宿。すると押し当てられた胸の奥から「う゛」っといった音がした。まさかと顔をあげると気持ち悪そうな名前の顔。
柳「バカッ!こんなとこでやめなさい!!」
柳「ぎゃー!」
柳宿の叫び声が宮廷中響きましたとさ。
《続きはご想像におまかせします。詳細は自主規制ですw珍しく、柳宿の不幸なお話でした^^;後で話を聞いた鬼宿のニヤけた顔が浮かびそうです。ちなみに曲水の宴は周だか、秦だかに始まった行事で、3月3日に行われたそうです。それが日本に伝わって、今では雛祭りという形になったようですよ~》
☆April☆
鳳綺「これ、芒辰。いけませんよ」
柳「だ~いじょうぶよ!男の子なんだから、これくらいやんちゃでなきゃ」
翼「柳宿、おんどれ他人事やと思って~!!」
肩車をせがまれ渋々芒辰を肩に乗せたものの、髪はひっぱられるは、目に指は入れられるは、、、あまつさえその頭の上によだれを垂らされる。しかし、子どもといえども一国の皇太子殿下。さすがの翼宿もヘタなことはできないでいた。
鬼「ほら、芒辰くん、お兄さんと鞠で遊ぼうぜ」
見かねたのか、一緒に遊びたかったのか鬼宿が手を伸ばすと、芒辰もニコニコ顔で鬼宿に抱きついた。
星「さすが鬼宿だな、子どもの扱いには慣れておる」
鳳綺「そうでございますね。私はあのように遊んではやれませんもの」
桜の花が満開だったので名前の提案で花見が開催されていた。思っていたものよりも大げさになってしまったのだが、皆で外で食べるご飯はやっぱり楽しい。各々花見酒だったり、食べることだけが目的だったりと楽しんでいる。
鳳綺「このところ、政務がお忙しかったと伺っております。少しでもお骨休みとなられるとよいですね」
桜の花びらが舞う中、鳳綺の穏やかな笑顔がこぼれる。
星「そうだな、そなたの顔を見ていると心が和むよ」
鳳綺「まぁ」
鳳綺は照れたのか、下をむいてしまった。
芒辰「ちちえ、ははえ」
芒辰がおぼつかない足取りで二人のもとへやってきた。
鳳綺「あらあら、鼻水が垂れてますよ」
鳳綺が自らの手で拭おうとすると、侍女たちが「皇后様、私どもがいたしますので」と手をのばしてきた。「このくらい、大丈夫ですよ」と、答えるが「私どもが叱られますので」と侍女たちも譲らなかった。
星「誰から叱られるというのだ?」
鳳綺と侍女とのやり取りを見ていた星宿は「芒辰に関しては皇后の好きなようにさせよ」と命じた。
一国の王からたしなめられ、侍女たちは少し怯えたように「はい」とあとずさった。
鳳綺「あの、私だけでは芒辰を立派な皇太子として育てる自信がありませんので、、、皆の助言を頂きながらやっていきたいと思いますので、、、あの、、、」
申し訳なさそうに、言ってくる鳳綺の肩を星宿は自分に、抱き寄せた。
星「そなたは欲がないのだな」
鳳綺「いえっ、かいかぶりでございます!母となり、始めは無事に育ってくれれぱいいと思っていたのに、、、だんだんと、皇太子として立派に育ってほしい。できれば学問も、できれば武術も、と欲が尽きないのでございます!それに陛下にも、、、っ」
星「私が何か?」
鳳綺「いえ、何でもございませんっ」
星「いいから言ってごらん」
申し訳なさそうに俯く鳳綺に、どうしたのかと優しく促した。
鳳綺「、、、陛下にも、もっとお会いしたく思います」
後半、消え入るような声で答える鳳綺を、星宿はギュッと抱きしめた。
星「私もそなたと1日でも多く過ごしたい、それに、、、」
俯く鳳綺の耳元で囁いた。
星「大臣からも次の子をとせかされておるしな」
真っ赤になった鳳綺の顎をクイッとあげ、星宿は口づけをした。
すっかり出来上がった二人の世界を見て、侍女達は「私は空気、私は空気」と心で唱え、鬼宿は「続きをしような」と芒辰を連れ出した。他の七星士たちも見てられないな、と口に出すものの、幸せそうな二人を優しい眼差しで見守っていた。
《私の中で、鬼宿&美朱。星宿&鳳綺はベストなんですよね。嫉妬深いとやっていられない。欲が強いと国が傾く。でも皇后のプライドはしっかり持っていないとだめ。周りを気にしすぎるとどっちつかずで利用される。星宿は見る目がありますよ。星宿ファンにとって、鳳綺ってどうなんでしょうね。私は好きだなぁ。柳宿ファンの私ですが、やきもち妬かないで小説も読めましたもん。美朱とか白蓮とか多少ジェラシーがありましたが^^;だってさ、考えてもみてください!美朱(初恋の相手)のあげた、くまのぬいぐるみが星宿だけならともかく息子の宝物って!!普通怒りの烈火神焔ですよ!!!旦那は我慢できても、息子はダメだ。私なら跡形もなく燃やし尽くしますヽ(`Д´#)ノそれだけでも鳳綺を尊敬しますね~》
☆May☆
翼「いややーーー!!!!」
「往生際が悪い!ほらちゃんと歩いて!」
翼「なぁ、やっぱやめようやぁ。なんも楽しいことあらへんって!」
「楽しいとか、楽しくないとかの問題じゃないの!いい機会なんだから、ちゃんと感謝の気持ちを伝えなきゃ」
翼「だから、なんやねん、その『母の日』っちゅうんわ、、、」
「何度も言ってるでしょ、お母さんにありがとうの気持ちを伝える日なんだって」
翼「そんなん、心にもないこと言えるかい!」
「そんな・・・私は会いたくても会えないんだよ?そんなこと言わないで、、、」
名前は手で顔を覆って泣き出した。
翼「ちゃ、ちゃうねん!そういう意味とちゃう!!な、ちゃんと歩くさかい泣くなや」
「ホント!?じゃ、張り切っていこ~」
右手の拳をあげ、えいえいおーと叫んでいる。
翼「泣いてたんとちゃうんかい、、、」
悔しそうに、半ば諦めた顔でつぶやいた。
ーーー
ーー
ー
翼「ただい、、、」バコッッ!!
言い終わる前に桶のようなバケツのような物が飛んできて、翼宿の顔面を直撃した。
翼「いった~、、、いきなり何すんねん!」
愛瞳「いやあ、あんたの声聞こえたからな、水汲み行ってもらおう思ってん」
翼「普通に渡さんかい!!ってか、まずはおかえりちゃうんかい!」
愛瞳「おかえり~俊宇ちゃん♡」
翼「遅いわ、ボケ!」
「あの~初めまして、、、」
トントン進む会話(?)に話し出すタイミングを逃していた名前が遠慮がちに顔を出した。
愛瞳「!!!女の子!?おかん!おかん!!俊宇が女の子連れて来よったで~~!」
そこからはお嫁に行ったお姉さま方も集まり名前を囲んでドンチャン騒ぎ。
翼「そやから嫌や言うたんねん、、、」
部屋の隅で翼宿はおとんと静かに飲み明かしましたとさ。
《お相手が翼宿の夢(?)でした!甘くなくってごめんなさい(>_<)翼宿は話を自然と進めてくれるキャラなので助かりますが、ここでは他とのバランスのため割愛です(^-^;ヒロインとおかん&お姉さま方のやり取りも書きたかったけど、お姉さま方もそれぞれもキャラ立ちしてるし、とてもい1ページじゃ収まりませんw翼宿は結局女の尻に敷かれるタイプだと思うんですよね~もう、宿命!生まれ持った性。翼宿、諦めて☆》
☆June☆
井「雨、、、なのだ」
「雨、、、だね」
井「よく降るのだ、、、」
「うん、6月だもんね、、、」
井宿と名前は外を眺めながら、二人お茶を飲んでいた。
表には出さないものの、雨の日の井宿は元気がない。昔を思い出すのだろうか、、、
元気づけたいけれど、6月ってパッとするイベントってないよなぁ。
ジメジメしてて、カビは生えるし、、、祝日もなくってつまんなかったし。そう言えば、1年で過労死が1番多いって聞いたことがある!もう、最悪~
井「大丈夫なのだ?」
「えっ?」
井「なんだかツラそうなのだ?オイラ、おいとまして自分の部屋に戻るのだ?」
「イヤだ!!まだ一緒にいたい」
ガタンと椅子から立ち、体を乗り出して叫ぶ名前の顔を見て、井宿は笑みをこぼした。
井「分かったのだ」
「なんか、雨でこう静かだと考え事を考え過ぎちゃって、、、ごめん」
そう言って申し訳なさそうに俯くちさを井宿は優しく抱きしめた。
井「オイラ、雨は嫌いなのだ」
「うん」
井「でも、名前といると笑顔になれるのだ」
「ほんと!?じゃ、もっともっと井宿に笑顔になってほしいな!」
そう言って名前は変顔をしてみたり、よく分からないダジャレを言ってみたりした。
井宿はウケてるのかウケてないのかよく分からない顔でニコニコ名前を眺めている。
そう言えば、雨の日は井宿から訪ねて来てくれることが多いなぁ。
そう気づき、少しでも井宿の役に立てているのかと思うと名前は嬉しくなった。
「、、、ちょっと休憩~~」
何に疲れたのかよく分からないが、名前はゼエゼエ言いながら机に伏せた。
すかさずお茶を差し出してくれる井宿の顔を見て、名前はにぃと笑った。
井「?」
「私、雨は嫌いなのだ」
井「?」
「でも、井宿が来てくれるから私も笑顔になれるのだ」
一瞬照れたような表情になった井宿を名前は見逃さなかった。
6月ってイヤなことばかりじゃないなと思いながら、ふと、「ジューン・ブライド」という言葉が浮かんだ。
顔を赤らめる名前を、井宿はふしぎそうに、でも優しい眼差しで見つめた。
《ツラい、、、6月って主だったイベントがないってことでなく、井宿がツラい。難しくないです!?かっこいいし、彼がいないと朱雀はまとまんないって思うんだけど、、、夢となると、彼の過去も元カノも親友もぜーんぶひっくるめて好きにならなくちゃ、井宿は愛せない気がして。さらに、井宿夢って文章力がないとまとまらないんですよね~それが何よりツラいのかも(^-^;》
鬼「美朱おせーな…」
美「たーまーほーめ♪」
鬼「美朱!何分遅れたと…!」
美「えへへ、似合う?お正月だから、着物着てみたの」
鬼「…」
美「に、似合わないかな?」
鬼「いや、逆…すげー似合ってる」
美「本当?やったー♪じゃ、お参り行こっ」
鬼「おう!」
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美「鬼宿~そろそろおさい銭入れたらどうなの?もう5分以上待ってるんだけど」
鬼「いや、分かってるんだけど。手がどうしても言うこときかなくて…」
美「もう!こうなったら…えいッ!」
鬼「あー!オレの5円玉がっ」
美「さ、諦めてお願い事しよ」
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美「鬼宿っ♪鬼宿は何お願いしたの?」
鬼「オレは、美朱とずっと一緒にいられますようにって///」
美「本当?うれしいO(≧∇≦)o」
鬼「美朱、お前は?」
美「私はね、焼肉とお寿司とフランス料理のフルコースと中華だと、やっぱりフカヒレで…あとはデザートにケーキ、お土産でマカロン…とにかくこの世の美味しいものを沢山食べられます様にってお願いしたの☆」
鬼「全部食べ物…ってか、オレとのこととかは…?」
《管理人の中で鬼宿は不運なキャラなんです。女性に振り回されるタイプですよねー。やっぱりMなのか?鬼宿!?》
☆February☆
「せつぶん???」
「そう、厄除け?の意味をこめて[鬼は外!福は内!]ってかけ声をかけながら豆をまくの」
翼「たま、言われてんで~」
鬼「あ?」
翼「『鬼』は外って」
そう言って、鬼宿の方に向かってあっち行けのジェスチャーをした。
鬼「てめ~~」
鬼宿が翼宿に掴みかかろうとするも、翼宿は素早く逃げていき、「おばけちゃ~ん」などと叫んでいる。
柳「バカ共は放っておいて話を続けましょ」
星「そうだな、名前、豆をまいた後はどうするのだ?」
「う~ん…地方にもよるらしいんだけど、決まった方角を向いて無言でご飯を食べたり、魔除けになるものを玄関に置いたりするんだって」
井「魔除けになるものとはなんなのだ?」
「おじいちゃん家とかでは柊の枝に焼いた鰯をくっつけたものとかあったけど、家では見なかったなあ」
柳「へえ~なんか想像するとちょっとおかしいわね」
張「でも、由来がちょっと気になります」
星「せっかくだから皆でやってみるとしようか」
「「「はーーい」」」
遠くで鬼宿と翼宿も賛同している。
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翼「うぉりゃ!!」
柳「ほいっ!!」
「えいっ!!」
鬼「いてぇ、痛っ!柳宿てめえ、手加減知らねえのかっっ!」
柳「これでもしてるのよお」
これ以上の適任はいないと、多数決、満場一致で鬼役となった鬼宿が庭先で逃げ回ってる。
星「鬼宿、国の安寧がそなたにかかっておるのだ、我慢しろ」
鬼「そんなぁ」
井「がんばるのだっ」
張「すみません、鬼宿さん」
診「大丈夫だ、最後にきちんと診察してやる」
鬼「能力で治してくれないのか?って、翼宿!顔面狙うんじゃねぇ」
翼「一年の無事がかかってんねん、我慢しろや!!」
柳「そうよ、ホントはこんなことしたくないのよ~」
そういいつつほれっ!と容赦なく投げている。
鬼「ぜって~~~うそだぁぁぁぁぁ!」
鬼宿の叫び声が宮廷中響きましたとさ。
≪一月に引き続き、鬼宿の不幸な物語でした。管理人はたまちゃんに対してはSなのかもしれません;ごめんねたまちゃん、このサイトのためなの。決して私も楽しんでるわけじゃないの。(鬼)うそだ!ぜってえうそだ!!≫
☆march☆
柳「かわい~~~」
「えっ、えっと////]
まじまじと見たかと思うと、ぎゅっと名前を抱きしめた。
今日は『曲水の宴』。川に杯をうかべ詩をつくり、その杯のお酒を飲むという、宮中行事。巫女と七星士たちも正装して参加している。
「柳宿もとっても綺麗だね」
腕を伸ばし、そっと柳宿の体を離しながら言った。
柳「何よ、テレることないじゃない」
「テレてるわけじゃないもん」
柳「そーお?」
「それより詩なんて私、読めないんだけど、どうしよう?」
柳「いいのよ、いいのよ、そんなんやりたい人間だけやっとけば。それよりほら、杯が流れてきたわよ」
「えっ、えっと、、、」
川上から流れてきた杯を取ったものの中にはお酒。どうしようと迷ってると。
柳「飲まないの?桃のお酒、美味しいわよ~さすが宮中のは格別ね~」
柳宿はすでに10杯は軽く越えてる。
(そっか、この世界では未成年とかないんだよね)
美味しそうに飲み干す柳宿の様子を見て、名前もグイっと飲み込んだ。
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「ん~柳宿、本当にきれいでちゅね~それに優しくって強い!お料理も裁縫もできて、とってもいい子でちゅね~」
名前は胸もとで柳宿の頭を抱きしめ、よしよししている。
柳「ちょっと名前!やめなさい!!」
「テレなくっていいんだよ~」
柳「テレてるわけじゃないわよ!ってか、胸が当たってるんだってば!」
「ん~そうでちゅか、そうでちゅか」
柳「あんたね、人を赤ん坊扱いして!それともペットとでも思ってんの!?」
翼「二人とも、なにちちくりおうてんねん!!」
そこへ杯を片手に顔をほんのり赤くした翼宿がやってきた。
「翼宿もよしよししてほしいんでちゅか~?」
柳宿を解放した名前は今度は翼宿をぎゅっと抱きしめた。
柳「ぎゃー!何やってんの!!」
翼「おれはかまへんで~」
そう言って名前背中に手を回そうとした。
柳「私がかまうのよ!」
「二人ともケンカはダメでちゅよ!ほら、仲直りのチューしなちゃい!!」
柳、翼「は~?何言ってんの、言うてんねん!」
「ほら!早く!!」
顔を真っ赤にして二人の腕を引っ張った!
柳「もう!世話の焼ける子ね!!」
そう言って柳宿は名前を抱きかかえた。
翼「おいこら!どさくさに紛れてどこ行くねん!」
翼宿の叫び声を無視して自室の方へ向かう柳宿。腕の中で名前は「どこ行くんでちゅか~」とのんきにしゃべり続けている。
自室についた柳宿は、とりあえずと、ベッドに名前を座らせた。椅子に座らせて倒れられても困るからだ。
「なぁに、眠いんでちゅか?ほら、おいで」
添い寝してあげるよ、と言わんばかりに自分の隣をトントンしている名前。
柳「勘弁してよ、も~」
「なぁに?私じゃ嫌なんでちゅか?」
そう言ってぽろぽろと泣き始めてしまった。
柳「違うわよ!もう!寝ればいいのね、どうなっても知らないから!!」
やけくそ気味に名前の横になる柳宿。名前も横になり先ほどと同じように頭を撫ではじめた。名前の胸が押し当てられ、体も先ほどより密着している。
柳「ッ~~もう!あんたのせいだからね!!私は知らないって言ったわよ」
言い訳を一通り並べて名前の背中に手を回す柳宿。すると押し当てられた胸の奥から「う゛」っといった音がした。まさかと顔をあげると気持ち悪そうな名前の顔。
柳「バカッ!こんなとこでやめなさい!!」
柳「ぎゃー!」
柳宿の叫び声が宮廷中響きましたとさ。
《続きはご想像におまかせします。詳細は自主規制ですw珍しく、柳宿の不幸なお話でした^^;後で話を聞いた鬼宿のニヤけた顔が浮かびそうです。ちなみに曲水の宴は周だか、秦だかに始まった行事で、3月3日に行われたそうです。それが日本に伝わって、今では雛祭りという形になったようですよ~》
☆April☆
鳳綺「これ、芒辰。いけませんよ」
柳「だ~いじょうぶよ!男の子なんだから、これくらいやんちゃでなきゃ」
翼「柳宿、おんどれ他人事やと思って~!!」
肩車をせがまれ渋々芒辰を肩に乗せたものの、髪はひっぱられるは、目に指は入れられるは、、、あまつさえその頭の上によだれを垂らされる。しかし、子どもといえども一国の皇太子殿下。さすがの翼宿もヘタなことはできないでいた。
鬼「ほら、芒辰くん、お兄さんと鞠で遊ぼうぜ」
見かねたのか、一緒に遊びたかったのか鬼宿が手を伸ばすと、芒辰もニコニコ顔で鬼宿に抱きついた。
星「さすが鬼宿だな、子どもの扱いには慣れておる」
鳳綺「そうでございますね。私はあのように遊んではやれませんもの」
桜の花が満開だったので名前の提案で花見が開催されていた。思っていたものよりも大げさになってしまったのだが、皆で外で食べるご飯はやっぱり楽しい。各々花見酒だったり、食べることだけが目的だったりと楽しんでいる。
鳳綺「このところ、政務がお忙しかったと伺っております。少しでもお骨休みとなられるとよいですね」
桜の花びらが舞う中、鳳綺の穏やかな笑顔がこぼれる。
星「そうだな、そなたの顔を見ていると心が和むよ」
鳳綺「まぁ」
鳳綺は照れたのか、下をむいてしまった。
芒辰「ちちえ、ははえ」
芒辰がおぼつかない足取りで二人のもとへやってきた。
鳳綺「あらあら、鼻水が垂れてますよ」
鳳綺が自らの手で拭おうとすると、侍女たちが「皇后様、私どもがいたしますので」と手をのばしてきた。「このくらい、大丈夫ですよ」と、答えるが「私どもが叱られますので」と侍女たちも譲らなかった。
星「誰から叱られるというのだ?」
鳳綺と侍女とのやり取りを見ていた星宿は「芒辰に関しては皇后の好きなようにさせよ」と命じた。
一国の王からたしなめられ、侍女たちは少し怯えたように「はい」とあとずさった。
鳳綺「あの、私だけでは芒辰を立派な皇太子として育てる自信がありませんので、、、皆の助言を頂きながらやっていきたいと思いますので、、、あの、、、」
申し訳なさそうに、言ってくる鳳綺の肩を星宿は自分に、抱き寄せた。
星「そなたは欲がないのだな」
鳳綺「いえっ、かいかぶりでございます!母となり、始めは無事に育ってくれれぱいいと思っていたのに、、、だんだんと、皇太子として立派に育ってほしい。できれば学問も、できれば武術も、と欲が尽きないのでございます!それに陛下にも、、、っ」
星「私が何か?」
鳳綺「いえ、何でもございませんっ」
星「いいから言ってごらん」
申し訳なさそうに俯く鳳綺に、どうしたのかと優しく促した。
鳳綺「、、、陛下にも、もっとお会いしたく思います」
後半、消え入るような声で答える鳳綺を、星宿はギュッと抱きしめた。
星「私もそなたと1日でも多く過ごしたい、それに、、、」
俯く鳳綺の耳元で囁いた。
星「大臣からも次の子をとせかされておるしな」
真っ赤になった鳳綺の顎をクイッとあげ、星宿は口づけをした。
すっかり出来上がった二人の世界を見て、侍女達は「私は空気、私は空気」と心で唱え、鬼宿は「続きをしような」と芒辰を連れ出した。他の七星士たちも見てられないな、と口に出すものの、幸せそうな二人を優しい眼差しで見守っていた。
《私の中で、鬼宿&美朱。星宿&鳳綺はベストなんですよね。嫉妬深いとやっていられない。欲が強いと国が傾く。でも皇后のプライドはしっかり持っていないとだめ。周りを気にしすぎるとどっちつかずで利用される。星宿は見る目がありますよ。星宿ファンにとって、鳳綺ってどうなんでしょうね。私は好きだなぁ。柳宿ファンの私ですが、やきもち妬かないで小説も読めましたもん。美朱とか白蓮とか多少ジェラシーがありましたが^^;だってさ、考えてもみてください!美朱(初恋の相手)のあげた、くまのぬいぐるみが星宿だけならともかく息子の宝物って!!普通怒りの烈火神焔ですよ!!!旦那は我慢できても、息子はダメだ。私なら跡形もなく燃やし尽くしますヽ(`Д´#)ノそれだけでも鳳綺を尊敬しますね~》
☆May☆
翼「いややーーー!!!!」
「往生際が悪い!ほらちゃんと歩いて!」
翼「なぁ、やっぱやめようやぁ。なんも楽しいことあらへんって!」
「楽しいとか、楽しくないとかの問題じゃないの!いい機会なんだから、ちゃんと感謝の気持ちを伝えなきゃ」
翼「だから、なんやねん、その『母の日』っちゅうんわ、、、」
「何度も言ってるでしょ、お母さんにありがとうの気持ちを伝える日なんだって」
翼「そんなん、心にもないこと言えるかい!」
「そんな・・・私は会いたくても会えないんだよ?そんなこと言わないで、、、」
名前は手で顔を覆って泣き出した。
翼「ちゃ、ちゃうねん!そういう意味とちゃう!!な、ちゃんと歩くさかい泣くなや」
「ホント!?じゃ、張り切っていこ~」
右手の拳をあげ、えいえいおーと叫んでいる。
翼「泣いてたんとちゃうんかい、、、」
悔しそうに、半ば諦めた顔でつぶやいた。
ーーー
ーー
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翼「ただい、、、」バコッッ!!
言い終わる前に桶のようなバケツのような物が飛んできて、翼宿の顔面を直撃した。
翼「いった~、、、いきなり何すんねん!」
愛瞳「いやあ、あんたの声聞こえたからな、水汲み行ってもらおう思ってん」
翼「普通に渡さんかい!!ってか、まずはおかえりちゃうんかい!」
愛瞳「おかえり~俊宇ちゃん♡」
翼「遅いわ、ボケ!」
「あの~初めまして、、、」
トントン進む会話(?)に話し出すタイミングを逃していた名前が遠慮がちに顔を出した。
愛瞳「!!!女の子!?おかん!おかん!!俊宇が女の子連れて来よったで~~!」
そこからはお嫁に行ったお姉さま方も集まり名前を囲んでドンチャン騒ぎ。
翼「そやから嫌や言うたんねん、、、」
部屋の隅で翼宿はおとんと静かに飲み明かしましたとさ。
《お相手が翼宿の夢(?)でした!甘くなくってごめんなさい(>_<)翼宿は話を自然と進めてくれるキャラなので助かりますが、ここでは他とのバランスのため割愛です(^-^;ヒロインとおかん&お姉さま方のやり取りも書きたかったけど、お姉さま方もそれぞれもキャラ立ちしてるし、とてもい1ページじゃ収まりませんw翼宿は結局女の尻に敷かれるタイプだと思うんですよね~もう、宿命!生まれ持った性。翼宿、諦めて☆》
☆June☆
井「雨、、、なのだ」
「雨、、、だね」
井「よく降るのだ、、、」
「うん、6月だもんね、、、」
井宿と名前は外を眺めながら、二人お茶を飲んでいた。
表には出さないものの、雨の日の井宿は元気がない。昔を思い出すのだろうか、、、
元気づけたいけれど、6月ってパッとするイベントってないよなぁ。
ジメジメしてて、カビは生えるし、、、祝日もなくってつまんなかったし。そう言えば、1年で過労死が1番多いって聞いたことがある!もう、最悪~
井「大丈夫なのだ?」
「えっ?」
井「なんだかツラそうなのだ?オイラ、おいとまして自分の部屋に戻るのだ?」
「イヤだ!!まだ一緒にいたい」
ガタンと椅子から立ち、体を乗り出して叫ぶ名前の顔を見て、井宿は笑みをこぼした。
井「分かったのだ」
「なんか、雨でこう静かだと考え事を考え過ぎちゃって、、、ごめん」
そう言って申し訳なさそうに俯くちさを井宿は優しく抱きしめた。
井「オイラ、雨は嫌いなのだ」
「うん」
井「でも、名前といると笑顔になれるのだ」
「ほんと!?じゃ、もっともっと井宿に笑顔になってほしいな!」
そう言って名前は変顔をしてみたり、よく分からないダジャレを言ってみたりした。
井宿はウケてるのかウケてないのかよく分からない顔でニコニコ名前を眺めている。
そう言えば、雨の日は井宿から訪ねて来てくれることが多いなぁ。
そう気づき、少しでも井宿の役に立てているのかと思うと名前は嬉しくなった。
「、、、ちょっと休憩~~」
何に疲れたのかよく分からないが、名前はゼエゼエ言いながら机に伏せた。
すかさずお茶を差し出してくれる井宿の顔を見て、名前はにぃと笑った。
井「?」
「私、雨は嫌いなのだ」
井「?」
「でも、井宿が来てくれるから私も笑顔になれるのだ」
一瞬照れたような表情になった井宿を名前は見逃さなかった。
6月ってイヤなことばかりじゃないなと思いながら、ふと、「ジューン・ブライド」という言葉が浮かんだ。
顔を赤らめる名前を、井宿はふしぎそうに、でも優しい眼差しで見つめた。
《ツラい、、、6月って主だったイベントがないってことでなく、井宿がツラい。難しくないです!?かっこいいし、彼がいないと朱雀はまとまんないって思うんだけど、、、夢となると、彼の過去も元カノも親友もぜーんぶひっくるめて好きにならなくちゃ、井宿は愛せない気がして。さらに、井宿夢って文章力がないとまとまらないんですよね~それが何よりツラいのかも(^-^;》