そのた
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「ねえねえ、マリア」
いつも
弾むように
貴女は話しかけてくるわね。
「ねえむ、貴女ごときが
木がわざわざ生成してくれた酸素を
無駄に使わないでくれる?」
私がどんなことを言っても、
「昨日さあ、星のライブ
いってきたんだよ!」
けなしても、
「あらそう、貴女の
大きい声、邪魔に
ならなかったのかしら」
笑顔ね。
「ははは!そうかな!
星は楽しんでくれてたみたい
だったよ?」
懲りるってことを知らないのかしら、
「私の耳、貴女の爆音に
耐えられるほど
タフじゃないの、
それ以上喋らないで?」
悔しくていつも私が
逃げるように話を断つ。
「ごめんごめん!
あ、星。じゃあまたなマリア!
楽しかったぞーっ」
軽いフットワークで駆けてく
貴女もいつも通り。
「……」
貴女の爆音は嫌いじゃない。
馬鹿みたいな明るさも
眩しいくらい。
だけど
私に向かって、私以外の
名前を口にするのも
ましてそれを楽しそうに
話続けるのも
信じられないくらい
胸くそが悪いのよ。
貴女にはわからないでしょうけど。
ねえ、ねえむ。
「あーあ、あの恒星
死なないかしら」
懲りないのは私の方、
素直なんて何処かで
落として来ちゃったわ。
end
