恐怖映画
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
前触れはあるようで、なかった。
マスク越しにぶつかる柔らかい衝撃。
くっついたものが離れるついばむような音。
肩に触れるねえむの手。
「…?……!?」
「ん?何?ジェイソン。」
キス。紛れもなく。
どうして?
手を伸ばしたら、その手をねえむは
細い指先でつまんで、
お姫様がするみたいに、
僕の腕の下をくるりと回った。
「マスクの下にはしないよ?」
そういうことじゃない、けど。
「……、………」
「まだ。」
背を向けて 一度離した僕の手を
後ろ手でまた探るように取った彼女の
耳は、ほんのりと赤かったんだ。
end
