罪花罰
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熱もないのに
体があつい。
目を閉じれば、鼓動の度に
脈打って血管が痛む。
瞼は降りてるはずなのに
向こう側が透けて見える
みたいな寝苦しさ。
「んん、…、んー…」
やっべー、駄目だ、眠れない。
かれこれ2時間は
こんなふうに寝返って
唸るを繰り返してる。
明日朝早いのに。
だけど1LDKの低い天井を
ずっと見てたら、嫌な空想ばっか
膨らんで、気づいたらあたしは
桜ちゃんの家の前にいた。
明日朝早いのに。
「ねえむチャン?」
ピンポンを押す前に玄関が開いたから
ビックリした。
わかったの?って聞いたら、
桜ちゃんは笑って
「ねえむチャンの詩が
聞こえたから♪」だって。
「連絡してくれたら
家まで行ったのに。」
「ううん、寝れなくて不安だったから
来ただけ。布団にいたくないっていうか」
「ウン、ちょっと音が乱れてる。」
変態音感ってスゴいなぁって
感心しながら桜ちゃんの背中に
頭をくっつけてぎゅっとした。
夏場だから正直あつっくるしーんだけど
ミョーに安心すんだよね。
独り暮らしだから体温に飢えてんのかね
あたしってば。
「ヤッベねえむチャン、
それはオレの音も乱れるンですけど?」
「へへ、乱れろ乱れろ!
一緒に貫徹しちゃおーぜ桜ちゃん」
「それちょいエロくね?
ねえむチャンのH」
「ウルサイ変態音感」
「オレは変態じゃねえ」
桜ちゃんのドキドキなのか、
それともあたしのバクバクなのか
どっちでもいいケド、あっちーっつうか
くっついてるだけで汗だくで、
変な不安とか
緊張とか、そんなん
どっかいっちゃったっぽい。
「あ、寝れそ…おやすみ、桜ちゃん」
「ん、おやすみねえむチャン」
聞こえてきた歌は、桜ちゃんが
歌ってんのか
桜ちゃんの音とか詩なのか
わからないうちに睡魔は
あたしをがっちりと
捕らえたみたいだった。
もちろん目覚ましかけ忘れて
2人してガッコ
放課後登校しましたけどね!
「珍しいねー、ねえむちゃんが
遅刻なんて!ね、蘭クン」
「いやー桜ちゃんが
寝かせてくれなくてェ」
「うわっ桜チャンの変態」
「オレは変態じゃねえ!!
ねえむチャン作り話しないのっ!」
眠れない夜は、またあたしに
「おやすみ」を頂戴ね、桜ちゃん。
end
体があつい。
目を閉じれば、鼓動の度に
脈打って血管が痛む。
瞼は降りてるはずなのに
向こう側が透けて見える
みたいな寝苦しさ。
「んん、…、んー…」
やっべー、駄目だ、眠れない。
かれこれ2時間は
こんなふうに寝返って
唸るを繰り返してる。
明日朝早いのに。
だけど1LDKの低い天井を
ずっと見てたら、嫌な空想ばっか
膨らんで、気づいたらあたしは
桜ちゃんの家の前にいた。
明日朝早いのに。
「ねえむチャン?」
ピンポンを押す前に玄関が開いたから
ビックリした。
わかったの?って聞いたら、
桜ちゃんは笑って
「ねえむチャンの詩が
聞こえたから♪」だって。
「連絡してくれたら
家まで行ったのに。」
「ううん、寝れなくて不安だったから
来ただけ。布団にいたくないっていうか」
「ウン、ちょっと音が乱れてる。」
変態音感ってスゴいなぁって
感心しながら桜ちゃんの背中に
頭をくっつけてぎゅっとした。
夏場だから正直あつっくるしーんだけど
ミョーに安心すんだよね。
独り暮らしだから体温に飢えてんのかね
あたしってば。
「ヤッベねえむチャン、
それはオレの音も乱れるンですけど?」
「へへ、乱れろ乱れろ!
一緒に貫徹しちゃおーぜ桜ちゃん」
「それちょいエロくね?
ねえむチャンのH」
「ウルサイ変態音感」
「オレは変態じゃねえ」
桜ちゃんのドキドキなのか、
それともあたしのバクバクなのか
どっちでもいいケド、あっちーっつうか
くっついてるだけで汗だくで、
変な不安とか
緊張とか、そんなん
どっかいっちゃったっぽい。
「あ、寝れそ…おやすみ、桜ちゃん」
「ん、おやすみねえむチャン」
聞こえてきた歌は、桜ちゃんが
歌ってんのか
桜ちゃんの音とか詩なのか
わからないうちに睡魔は
あたしをがっちりと
捕らえたみたいだった。
もちろん目覚ましかけ忘れて
2人してガッコ
放課後登校しましたけどね!
「珍しいねー、ねえむちゃんが
遅刻なんて!ね、蘭クン」
「いやー桜ちゃんが
寝かせてくれなくてェ」
「うわっ桜チャンの変態」
「オレは変態じゃねえ!!
ねえむチャン作り話しないのっ!」
眠れない夜は、またあたしに
「おやすみ」を頂戴ね、桜ちゃん。
end
