ハルボン
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昼過ぎ頃、不意に玄関の
インターホンが鳴る。
「…お前、何か頼んだ?」
「いや?」
ハルとかったるく
目線を合わせて居留守を決め込む。
ただ横にいるモチくんが
出なくていいんですか
いいんですかってウルサイ。
「じゃーモチくんが出なよ」
ハルが一言言えば、ぶつくさ文句を
垂れながらモチくんは玄関に向かった。
僕が言ったってききゃあしないのにな。
「やっ!何コレ!?」
モチくんがドアを開けた音、の
すぐ後に女の声。
すぐさま口を引き結んで立ち上がるハル。
「やあ!ボクはモチくんだよ!
怖くないですよ私全然怖くないですよ本当
ホラもちなんです、なんてったって
モチなんですからホラねホラ」
「モチくんどいて」
ハルの奴、普段しない早足で
携帯をケツのポケットに入れながら
いつもより低い声のトーンで
モチくんを蹴飛ばして、女に下がれと手で示す。
不細工な顔で床を転がるモチくんに
かわいそーだなあと同情しながら
首を動かすと、閉まる瞬間の
ドア越しに見えたハルの耳と
人間の女。
なあんだ、モチくんの好みのこと
言えないじゃんな。ハル。
「ちょっとどういうことなんですか
あの二人どういう関係なんですか
まさかこれから
デエトなのかよおおおおお!!」
「そうなんじゃない?
ビスケット食べなよモチくん」
「あっ頂きます」
「この星だとモチも生きてるんだね、ハル」
「え、あー。いやー、なんかね。」
隠し切れてない逢瀬。
さあ、何か言われないために
あいつらにどんなお土産を買って
帰ろうか?
end
インターホンが鳴る。
「…お前、何か頼んだ?」
「いや?」
ハルとかったるく
目線を合わせて居留守を決め込む。
ただ横にいるモチくんが
出なくていいんですか
いいんですかってウルサイ。
「じゃーモチくんが出なよ」
ハルが一言言えば、ぶつくさ文句を
垂れながらモチくんは玄関に向かった。
僕が言ったってききゃあしないのにな。
「やっ!何コレ!?」
モチくんがドアを開けた音、の
すぐ後に女の声。
すぐさま口を引き結んで立ち上がるハル。
「やあ!ボクはモチくんだよ!
怖くないですよ私全然怖くないですよ本当
ホラもちなんです、なんてったって
モチなんですからホラねホラ」
「モチくんどいて」
ハルの奴、普段しない早足で
携帯をケツのポケットに入れながら
いつもより低い声のトーンで
モチくんを蹴飛ばして、女に下がれと手で示す。
不細工な顔で床を転がるモチくんに
かわいそーだなあと同情しながら
首を動かすと、閉まる瞬間の
ドア越しに見えたハルの耳と
人間の女。
なあんだ、モチくんの好みのこと
言えないじゃんな。ハル。
「ちょっとどういうことなんですか
あの二人どういう関係なんですか
まさかこれから
デエトなのかよおおおおお!!」
「そうなんじゃない?
ビスケット食べなよモチくん」
「あっ頂きます」
「この星だとモチも生きてるんだね、ハル」
「え、あー。いやー、なんかね。」
隠し切れてない逢瀬。
さあ、何か言われないために
あいつらにどんなお土産を買って
帰ろうか?
end
