そのた
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小さな宇宙人は、
アパートの他の
住人には見えていないらしく、
私だけに見えた。
へんてこな、タコみたいな
宇宙人、―コスモは
このアパートに墜落した
旅客機の乗客を救助しに
きたんだって。
しゃべらないけど
墜落したUFOも見えるし
その辺にいる宇宙人も
私には見える。
でも他人の部屋に
「宇宙人を救出してるんで」
なんて言って侵入しては
この地球上では犯罪だ。
だから目に見える範囲で
私はコスモの手助けをしていた。
「すごいねコスモ!
もう50人救出したんだね!」
旅客機のリストを埋めて
得意げなコスモを前に
私はとても嬉しくなる。
(一体何回時間を行き来
したんだろうと考えたら、
気が遠くなる。)
だけど
「もう、帰っちゃうの?」
コスモは赤くて短い手足を
もたもたさせてなにやら迷って
いるようだった。
もじもじしながら私のズボン
の裾をつかんで、私を見上げる。
目が「一緒に行こう」と
言うようで、とても切ない。
でも私は首を横に振るしかなかった
「私、チキュー人だもん」
私の返答で明らかに
落ち込んだコスモ。
泣きながら渋々送還用の
プログラムを要請した。
緑色の光に溶けるコスモに
手を振って
「コスモ!ばいばい、また…」
言いかけた瞬間、真っ赤な光。
時刻はPM23時
『チキューが、
バクハツしました』
『!!』
(それからまた時間が巻き戻って
コスモが地球を爆破した悪者を
逮捕しに来たのを
知ってるのも、私だけ)
end
アパートの他の
住人には見えていないらしく、
私だけに見えた。
へんてこな、タコみたいな
宇宙人、―コスモは
このアパートに墜落した
旅客機の乗客を救助しに
きたんだって。
しゃべらないけど
墜落したUFOも見えるし
その辺にいる宇宙人も
私には見える。
でも他人の部屋に
「宇宙人を救出してるんで」
なんて言って侵入しては
この地球上では犯罪だ。
だから目に見える範囲で
私はコスモの手助けをしていた。
「すごいねコスモ!
もう50人救出したんだね!」
旅客機のリストを埋めて
得意げなコスモを前に
私はとても嬉しくなる。
(一体何回時間を行き来
したんだろうと考えたら、
気が遠くなる。)
だけど
「もう、帰っちゃうの?」
コスモは赤くて短い手足を
もたもたさせてなにやら迷って
いるようだった。
もじもじしながら私のズボン
の裾をつかんで、私を見上げる。
目が「一緒に行こう」と
言うようで、とても切ない。
でも私は首を横に振るしかなかった
「私、チキュー人だもん」
私の返答で明らかに
落ち込んだコスモ。
泣きながら渋々送還用の
プログラムを要請した。
緑色の光に溶けるコスモに
手を振って
「コスモ!ばいばい、また…」
言いかけた瞬間、真っ赤な光。
時刻はPM23時
『チキューが、
バクハツしました』
『!!』
(それからまた時間が巻き戻って
コスモが地球を爆破した悪者を
逮捕しに来たのを
知ってるのも、私だけ)
end
