そのた
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初恋っていうのは、
どうして近所のお姉さんとか、
幼稚園の先生とか
年上の人なんだろう、
やっぱり、未発達の母性を持つ
同い年や年下の相手よりも
落ち着いていて…
安心できるから?
こんな下らないことを
考えてしまうのは
うだるような夏の暑さのせいだけじゃない。
「奥様こんにちは、お久しぶりです~!
今年もあっついですねえー」
「あら、ねえむちゃん
久しぶりねー、髪切っちゃったのね
爽やかでいいわ。
桂主馬、ねえむお姉さん
来てくれたわよー」
僕自身の初恋が、
やっぱり近所のお姉さんだと
いうところから来る。
「よーっす桂主馬!ただいま!」
近所、といっても家は離れてるけど
そこそこ近くに家があるから
小さいころはよくねえむが
遊びにきた。
数年前から上京してるけど、
夏は長期休暇をとって帰ってくる。
毎年綺麗になっていく彼女を見ると、
焦ってしまう、のは追いつけない
年齢のせいなんだ。
(って言い聞かせることにしてる)
「ねえむさんの
家じゃないし。、おかえり。」
「さん付け~?
えーやだ思春期ってやつ?」
わざとおばさん臭く口の前に
手を持ってきて肩を竦める。
笑って揺れた髪に太陽が反射する、
いつもと違う色になる髪色に
見とれながら、
それを悟られないように
慎ましやかな努力。
「折角敬ってやったのに…!
次から呼び捨てね。」
「そっちのが馴染むわー」
汗ばんだ笑顔が脳裏に焼き付く。
この笑顔にずっと、焦がれてるんだ
って毎年思い知らされる。
いつかねえむに恋人が出来たら
今日という日を後悔するのかな、
伝えておけばよかったって。
「ねえむ」
伝えておけばよかった、って。
「化粧崩れてるよ」
いつかねえむに恋人が出来たら。
初恋は苦く終わるものだと
誰かが言ったらしい。
(そういえば去年までめんどくさいと
言ってた化粧を、今年はしてるんだ。)
end
どうして近所のお姉さんとか、
幼稚園の先生とか
年上の人なんだろう、
やっぱり、未発達の母性を持つ
同い年や年下の相手よりも
落ち着いていて…
安心できるから?
こんな下らないことを
考えてしまうのは
うだるような夏の暑さのせいだけじゃない。
「奥様こんにちは、お久しぶりです~!
今年もあっついですねえー」
「あら、ねえむちゃん
久しぶりねー、髪切っちゃったのね
爽やかでいいわ。
桂主馬、ねえむお姉さん
来てくれたわよー」
僕自身の初恋が、
やっぱり近所のお姉さんだと
いうところから来る。
「よーっす桂主馬!ただいま!」
近所、といっても家は離れてるけど
そこそこ近くに家があるから
小さいころはよくねえむが
遊びにきた。
数年前から上京してるけど、
夏は長期休暇をとって帰ってくる。
毎年綺麗になっていく彼女を見ると、
焦ってしまう、のは追いつけない
年齢のせいなんだ。
(って言い聞かせることにしてる)
「ねえむさんの
家じゃないし。、おかえり。」
「さん付け~?
えーやだ思春期ってやつ?」
わざとおばさん臭く口の前に
手を持ってきて肩を竦める。
笑って揺れた髪に太陽が反射する、
いつもと違う色になる髪色に
見とれながら、
それを悟られないように
慎ましやかな努力。
「折角敬ってやったのに…!
次から呼び捨てね。」
「そっちのが馴染むわー」
汗ばんだ笑顔が脳裏に焼き付く。
この笑顔にずっと、焦がれてるんだ
って毎年思い知らされる。
いつかねえむに恋人が出来たら
今日という日を後悔するのかな、
伝えておけばよかったって。
「ねえむ」
伝えておけばよかった、って。
「化粧崩れてるよ」
いつかねえむに恋人が出来たら。
初恋は苦く終わるものだと
誰かが言ったらしい。
(そういえば去年までめんどくさいと
言ってた化粧を、今年はしてるんだ。)
end
