そのた
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君に会ったら死んでもいいと思うのに、赤信号で律儀に止まって息を荒げたまま気持ちだけ前にすっ飛んでいきそうな僕は、なんて間抜けで。情けないんだろうか。この踏切を渡って、廃ビルを曲がって、なんだって君はこのクソ暑い熱帯夜に、あんな遠い公園まで行ってるっていうんだ。バカなのか?バカなんだよ。でも、そこで君がひとりでどんな顔をしてるか考えたら、僕はどうしたって、そこへ行くしかないんだ。もし、君が泣いてたら。そう思ったら、呼吸のし過ぎで喉と肺が痛くとも、運動不足で脚がギシギシと音を立てようとも、汗で髪がへたっても、どうしても。その肩を抱きしめてやらなくちゃと思うんだ。君だってきっと、僕じゃなきゃ嫌だろ?
「あ、 ねえむ!」
「チョロ松くん、スゴい顔。
そんなに急いで来なくたって大丈夫だよ」
「バ カ だなお前ホント!ホントバカ!!
なんでこんな遠いとこ来てんだよ!
僕の身にもなれよカス!」
「うわぁ、カスにカスっていわれるの心に来るう」
「誰がカスだ!ていうか何?」
「なんでもないよ。またパチンコでも
行ってるのかなって思って」
「何がそんなに辛いんだよ」
「何が?」
「………なんでもないよ」
ちゃんとファスナーがあるカバン使えよ。
木から吊るすのに良さそうな
紐っていうか縄っていうかそういうのが
ちょっと見えちゃってるよ。
見たくなかったよ。
やべえじゃん。
やばいんじゃん。
なのに、コイツ何へらへらしてんの?
「僕みたいな童貞には何も話したくないですか」
「そーですね」
「…じゃあ呼ぶなよ!!クソが!!」
「構ってちゃんでごめんねえ」
「ホントだよ!バカアホクズドジまぬけ!
オレの兄弟より一億倍頭悪い!」
薄ら寒い。薄ら寒い。
だから肋骨でも折れればいいのにと
思いながら、力づくでここにいろって
細い肩をおもいっきり抱きしめた。
僕の方が泣きそうだよ。
「帰るよ、ねえむ」
「じゃあ離れてよ」
「やだよ」
「帰れないじゃん」
「帰したくない」
「チョロ松くんキッツ」
「おいキツイっつったかコラ」
お前が絶望してる世界には僕たちみたいな
底辺もいるんだから、それだけで
人生ハッピーだろうがって半ギレで
言ってはみたけど、誰が底辺だ誰が。
よく考えたらねえむと一緒に手を
繋いでいる僕はもしかしなくとも
我が家のなかでは大分勝ち組に違いない。
お前がメンヘラ一歩手前でもね。
「何怒ってるのチョロ松くん」
「そのさ、カバンに入ってるやつ、何」
「ああこれ?さあなんだろね。
勇気出なくて使えなかった」
「捨てろ捨てろそんなモン」
------------------------------
そう、
君の首にかける、勇気がなくて。
end
「あ、 ねえむ!」
「チョロ松くん、スゴい顔。
そんなに急いで来なくたって大丈夫だよ」
「バ カ だなお前ホント!ホントバカ!!
なんでこんな遠いとこ来てんだよ!
僕の身にもなれよカス!」
「うわぁ、カスにカスっていわれるの心に来るう」
「誰がカスだ!ていうか何?」
「なんでもないよ。またパチンコでも
行ってるのかなって思って」
「何がそんなに辛いんだよ」
「何が?」
「………なんでもないよ」
ちゃんとファスナーがあるカバン使えよ。
木から吊るすのに良さそうな
紐っていうか縄っていうかそういうのが
ちょっと見えちゃってるよ。
見たくなかったよ。
やべえじゃん。
やばいんじゃん。
なのに、コイツ何へらへらしてんの?
「僕みたいな童貞には何も話したくないですか」
「そーですね」
「…じゃあ呼ぶなよ!!クソが!!」
「構ってちゃんでごめんねえ」
「ホントだよ!バカアホクズドジまぬけ!
オレの兄弟より一億倍頭悪い!」
薄ら寒い。薄ら寒い。
だから肋骨でも折れればいいのにと
思いながら、力づくでここにいろって
細い肩をおもいっきり抱きしめた。
僕の方が泣きそうだよ。
「帰るよ、ねえむ」
「じゃあ離れてよ」
「やだよ」
「帰れないじゃん」
「帰したくない」
「チョロ松くんキッツ」
「おいキツイっつったかコラ」
お前が絶望してる世界には僕たちみたいな
底辺もいるんだから、それだけで
人生ハッピーだろうがって半ギレで
言ってはみたけど、誰が底辺だ誰が。
よく考えたらねえむと一緒に手を
繋いでいる僕はもしかしなくとも
我が家のなかでは大分勝ち組に違いない。
お前がメンヘラ一歩手前でもね。
「何怒ってるのチョロ松くん」
「そのさ、カバンに入ってるやつ、何」
「ああこれ?さあなんだろね。
勇気出なくて使えなかった」
「捨てろ捨てろそんなモン」
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そう、
君の首にかける、勇気がなくて。
end
