夢の国
名前
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※海2009~2010ミ○テリアスマ○カレ○ドベース
ゴースト達の性格は独断です。
軽快な音楽にあわせて、
ゴーストと人が並び
手を取って踊る。
そんな夢のような夜。
一様にご機嫌なゴーストの
中で、彼もまた例外でなかった。
「おや、これは可憐なお嬢さんだ」
歳甲斐もなくはしゃいで
飛び回っていた足を止めて
ねえむの手を掴んだのは、
赤い羽織と深海の海藻を纏った人物。
「わっ、グ、グーフィー!」
グーフィーに取り憑いた海賊の長だ。
ねえむはとっさに名を
呼んでしまったが、名指し
された本人はドナルドに憑いた
守り神同様、少々考えこんだ。
「グーフィー?
ああ、この体のことか。
…本人ではないが、
わたしと一曲いかがかな?」
ねえむに手を差し出し、
エスコートを申し出る。
いつものグーフィーには
似合わない行動かもしれない。
ねえむは断る理由もなかったため
戸惑いながらも海賊の長の手を取った。
「え、あ、はい…って、うわ!」
「ハハハ!愉快だ!
今宵は、まったく最高の夜だ!」
その手に触れた途端、勢いよく
引っ張られ、そのまま海賊の長を
中心軸にしてねえむが
半分浮きながら回っているような
形になってしまった。
粗雑なエスコートに慌てて
ストップをかける。
「ちょ、っと海賊さん!
は、速いよ!」
「む?おっと、すまない。
大丈夫だったかなお嬢さん。」
海賊の長は、
悪気はなかったのだよ、と
ねえむの肩をなぜる。
時折腕に絡まる海藻が
ねえむのドレスをなぜて、
少しばかり彼女にまで磯の香りが
移る結果となった。
「は~…疲れた…
あっ、ねえむです、私。」
今宵限りのダンスの相手なれど
礼儀は必要だと(相手にはそれが
備わっていなくとも)思い、
ねえむは海賊の長に名を告げる。
海賊の長は顎に手を当てて
ねえむを柔らかく見つめていた。
「ふふ、ねえむか。
…ねえむはこの男が好きか?」
「えっ、な、何で!」
突然にそんな質問を投げ掛けられて
ねえむの顔は一気に
カボチャよりも赤く
染まってしまった。
彼女の反応からも
わかる通りなのだ。
周囲に秘密にこそしているが
ねえむは海賊の長の
"器"になっている彼に
恋心を抱いている。
「目でわかる。
そんな目をした女性は
大抵恋をしているものだ。」
「うっ…わかるもんなの…、てことは
あなた結構女たらしだったんだ…。
いいでしょ、別に。
海賊さんがどうこう
出来るんじゃないんだし。」
すっかり見透かされている
自分の気恥ずかしさや焦りを
必死に隠すように
強がって、頬に触れた冷たい手を
素早く引き剥がした。
「ほう、ほめ言葉として
受け取っておこう。
ところで、」
「!」
離れた手の代わりに
近付いたのは服と同じ赤色を
した帽子が乗っている部分で。
触れたのは先ほどまで
強がりを言っていた部分に。
「どうこう、とは
こういうことかな?」
「…!な…ッ!」
文句のひとつも言おうと
しても言葉が出てこない
ねえむをよそに、
満足げな海賊の長は
帽子を被り直して踵を返す。
「思い出も頂いたことだし、
そろそろ宴たけなわだ…
帰るとしよう。
楽しかったぞ、ねえむ。」
「か、海賊さん…っ」
やだ、キャプテンったら
こんな子に手出して。
そんなことを海藻を纏った
ゴーストにちらりと言われ
さらに赤くなった顔を
白い手袋でなんとか隠した。
去り際に海賊の長が
不敵に笑う。
いつもの彼の素敵な笑顔には
かなわないのだけれど
あの笑顔が挨拶のキスの度に
かすめるのかとおもうと
少々憎らしい。
道化の姿の彼に会う頃までには
頬の火照りを冷ましておかなければ
と、ねえむはまた
頬を押さえた。
end
ゴースト達の性格は独断です。
軽快な音楽にあわせて、
ゴーストと人が並び
手を取って踊る。
そんな夢のような夜。
一様にご機嫌なゴーストの
中で、彼もまた例外でなかった。
「おや、これは可憐なお嬢さんだ」
歳甲斐もなくはしゃいで
飛び回っていた足を止めて
ねえむの手を掴んだのは、
赤い羽織と深海の海藻を纏った人物。
「わっ、グ、グーフィー!」
グーフィーに取り憑いた海賊の長だ。
ねえむはとっさに名を
呼んでしまったが、名指し
された本人はドナルドに憑いた
守り神同様、少々考えこんだ。
「グーフィー?
ああ、この体のことか。
…本人ではないが、
わたしと一曲いかがかな?」
ねえむに手を差し出し、
エスコートを申し出る。
いつものグーフィーには
似合わない行動かもしれない。
ねえむは断る理由もなかったため
戸惑いながらも海賊の長の手を取った。
「え、あ、はい…って、うわ!」
「ハハハ!愉快だ!
今宵は、まったく最高の夜だ!」
その手に触れた途端、勢いよく
引っ張られ、そのまま海賊の長を
中心軸にしてねえむが
半分浮きながら回っているような
形になってしまった。
粗雑なエスコートに慌てて
ストップをかける。
「ちょ、っと海賊さん!
は、速いよ!」
「む?おっと、すまない。
大丈夫だったかなお嬢さん。」
海賊の長は、
悪気はなかったのだよ、と
ねえむの肩をなぜる。
時折腕に絡まる海藻が
ねえむのドレスをなぜて、
少しばかり彼女にまで磯の香りが
移る結果となった。
「は~…疲れた…
あっ、ねえむです、私。」
今宵限りのダンスの相手なれど
礼儀は必要だと(相手にはそれが
備わっていなくとも)思い、
ねえむは海賊の長に名を告げる。
海賊の長は顎に手を当てて
ねえむを柔らかく見つめていた。
「ふふ、ねえむか。
…ねえむはこの男が好きか?」
「えっ、な、何で!」
突然にそんな質問を投げ掛けられて
ねえむの顔は一気に
カボチャよりも赤く
染まってしまった。
彼女の反応からも
わかる通りなのだ。
周囲に秘密にこそしているが
ねえむは海賊の長の
"器"になっている彼に
恋心を抱いている。
「目でわかる。
そんな目をした女性は
大抵恋をしているものだ。」
「うっ…わかるもんなの…、てことは
あなた結構女たらしだったんだ…。
いいでしょ、別に。
海賊さんがどうこう
出来るんじゃないんだし。」
すっかり見透かされている
自分の気恥ずかしさや焦りを
必死に隠すように
強がって、頬に触れた冷たい手を
素早く引き剥がした。
「ほう、ほめ言葉として
受け取っておこう。
ところで、」
「!」
離れた手の代わりに
近付いたのは服と同じ赤色を
した帽子が乗っている部分で。
触れたのは先ほどまで
強がりを言っていた部分に。
「どうこう、とは
こういうことかな?」
「…!な…ッ!」
文句のひとつも言おうと
しても言葉が出てこない
ねえむをよそに、
満足げな海賊の長は
帽子を被り直して踵を返す。
「思い出も頂いたことだし、
そろそろ宴たけなわだ…
帰るとしよう。
楽しかったぞ、ねえむ。」
「か、海賊さん…っ」
やだ、キャプテンったら
こんな子に手出して。
そんなことを海藻を纏った
ゴーストにちらりと言われ
さらに赤くなった顔を
白い手袋でなんとか隠した。
去り際に海賊の長が
不敵に笑う。
いつもの彼の素敵な笑顔には
かなわないのだけれど
あの笑顔が挨拶のキスの度に
かすめるのかとおもうと
少々憎らしい。
道化の姿の彼に会う頃までには
頬の火照りを冷ましておかなければ
と、ねえむはまた
頬を押さえた。
end
