夢の国
名前
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日本って、素敵な国だと思う。
でもね、慎ましやかだとか
謙虚だとか規則がどうのとか、
そういう、引きの文化っていうのかな。
それって海外じゃ
どうもうまく通用しないんだよね。
会えば必ずのスキンシップに、
一歩引いてしまう。
だって普段しなかったもの!
にっぽん、お辞儀に土下座…、
相手との距離が
遠い国だなあなんて、
いつもおもう。
「ねえむちゃん!」
「あっ、ぐ、グーフさん。どうも!」
ぺこりと下げた頭を再び上げると、
両手を横に伸ばしたままの
体勢でグーフさんが不思議そうに
私を見ていた。
しまったハグするところ
だったのか…!
気まずさでパニック気味に
なった私を尻目に、
ようやく理解が及んだらしい
グーフさんが、
嬉しそうに声を上げる。
「Gawrsh!知ってるよ、
それオジギでしょ!」
日本の挨拶なんだよね、と
先程の私と同じように
頭を下げて、また咲くように
わらった。
そんな彼を見て、私は
再度ひとつ、異文化に頭を抱える。
「グーフさんはいつもの
スタイルが一番似合いますよ」
「グーフィーでいいよ?友達だもん!」
「でも、先輩ですし…」
「ありゃ。」
これも私のいけないところだろう。
妙にかしこまったしゃべり方も
ついこの間もっとラフでいいと
言われたばかりだ。
いくら親しくなりたいと
好意を持ってもこんなに
遠回りをしていては
時間がいくらあっても足りやしない。
「じゃあ今日はねえむちゃんの
やり方で挨拶して、
明日はボクのやり方で挨拶しようよ!
うん、名案だ!」
「えっ?」
「そうしよう!毎日違ったら
楽しいね、Gawrsh!」
屈託なく笑う、
後輩の私なんかより
余程まっすぐに子供らしい
じゃありませんか。
改めてぺこりとお辞儀をし、
道すがら行くひとにまで
楽しげに声を掛け頭を下げる姿を
ひとり申し訳なく感じた。
みんなびっくりしてるもの。
「明日はハグ…かぁ…」
うわあ、考えるだけで
さかさまにされたみたいに
足の血が頭まで昇りそう!
明日のことを考えたら
仕事どころじゃなくて、
ピートさんには怒られる、
デイジーさんには心配される、
リスコンビのイタズラに引っ掛かり、
唯一後輩のマックスくんには
「そんな日もあると思うけど
さすがにもっとしっかりしてよ」
と呆れられてしまうし。
散々ったらないわ。
しっかりします、したいです!
でもね君には悪いけど、無理なの。
だって
私明日あのひとの胸に
なんの後ろめたさもなしに
飛び込めるんですって!
浮かれた頭の後ろから
明日もふらふらしていやがったら
ぺちゃんこにしてやるぞ、
とピートさんががなるのを
夢心地みたいに聞いた。
この時点において、
明日私はカートゥーン特有の
ペーパー状態確定。
end
でもね、慎ましやかだとか
謙虚だとか規則がどうのとか、
そういう、引きの文化っていうのかな。
それって海外じゃ
どうもうまく通用しないんだよね。
会えば必ずのスキンシップに、
一歩引いてしまう。
だって普段しなかったもの!
にっぽん、お辞儀に土下座…、
相手との距離が
遠い国だなあなんて、
いつもおもう。
「ねえむちゃん!」
「あっ、ぐ、グーフさん。どうも!」
ぺこりと下げた頭を再び上げると、
両手を横に伸ばしたままの
体勢でグーフさんが不思議そうに
私を見ていた。
しまったハグするところ
だったのか…!
気まずさでパニック気味に
なった私を尻目に、
ようやく理解が及んだらしい
グーフさんが、
嬉しそうに声を上げる。
「Gawrsh!知ってるよ、
それオジギでしょ!」
日本の挨拶なんだよね、と
先程の私と同じように
頭を下げて、また咲くように
わらった。
そんな彼を見て、私は
再度ひとつ、異文化に頭を抱える。
「グーフさんはいつもの
スタイルが一番似合いますよ」
「グーフィーでいいよ?友達だもん!」
「でも、先輩ですし…」
「ありゃ。」
これも私のいけないところだろう。
妙にかしこまったしゃべり方も
ついこの間もっとラフでいいと
言われたばかりだ。
いくら親しくなりたいと
好意を持ってもこんなに
遠回りをしていては
時間がいくらあっても足りやしない。
「じゃあ今日はねえむちゃんの
やり方で挨拶して、
明日はボクのやり方で挨拶しようよ!
うん、名案だ!」
「えっ?」
「そうしよう!毎日違ったら
楽しいね、Gawrsh!」
屈託なく笑う、
後輩の私なんかより
余程まっすぐに子供らしい
じゃありませんか。
改めてぺこりとお辞儀をし、
道すがら行くひとにまで
楽しげに声を掛け頭を下げる姿を
ひとり申し訳なく感じた。
みんなびっくりしてるもの。
「明日はハグ…かぁ…」
うわあ、考えるだけで
さかさまにされたみたいに
足の血が頭まで昇りそう!
明日のことを考えたら
仕事どころじゃなくて、
ピートさんには怒られる、
デイジーさんには心配される、
リスコンビのイタズラに引っ掛かり、
唯一後輩のマックスくんには
「そんな日もあると思うけど
さすがにもっとしっかりしてよ」
と呆れられてしまうし。
散々ったらないわ。
しっかりします、したいです!
でもね君には悪いけど、無理なの。
だって
私明日あのひとの胸に
なんの後ろめたさもなしに
飛び込めるんですって!
浮かれた頭の後ろから
明日もふらふらしていやがったら
ぺちゃんこにしてやるぞ、
とピートさんががなるのを
夢心地みたいに聞いた。
この時点において、
明日私はカートゥーン特有の
ペーパー状態確定。
end
