夢の国
名前
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軽快に街を歩く彼にふりかかる
女性たちの声。
「グーフィ~!」
黄色い声に応えて、
あっちへぴょこぴょこ
こっちへぴょこぴょこ。
握手をしたりハグをしたり。
トゥーンタウンの色男。
(ただの間抜けに見えるのは
わかってないひと。)
私は彼を遠くから見るだけ。
こんな想いなんて届くはずも
届ける資格も、ないのだもの。
それにきっとただの憧れかも
しれないんだから。
「君、ひとりで居ないで
こっちにおいでよ!」
わたし?
遠巻きに眺めていた
だけだったのに
突然、彼と目が合って
微笑みながら話しかけられる。
完璧に話すつもりのなかった
私はまばたきをするばかりだった。
「あっ…の…」
どうしよう、声が出ない。
「?」
何も言い出さないまま動かないでいる
私を不思議そうにみつめながら
女の子たちに埋もれていく
彼を、呼び止められもしない。
自分が憎かった。
「ねえ、またおいで。そしたら
皆で踊ったり歌ったり、
楽しいことたくさんしよう!」
胃の上の方か、胸の奥かが
膿を出すためにうねるみたいだった。
自己嫌悪と、その手に触れたい想い。
「……」
やっぱり声は声帯でつっかかった
ままでてこなかったけど
精一杯かぶりを縦に振って
仕事へ戻る彼を見送った。
「グーフィー」
あたりが静まってはじめて
私の口から声は出た。
口に出すだけで幸せな気分。
次にまた会えたら、
きっとその名前を呼ぼう。
ああ、これって 恋だったんだ。
end
女性たちの声。
「グーフィ~!」
黄色い声に応えて、
あっちへぴょこぴょこ
こっちへぴょこぴょこ。
握手をしたりハグをしたり。
トゥーンタウンの色男。
(ただの間抜けに見えるのは
わかってないひと。)
私は彼を遠くから見るだけ。
こんな想いなんて届くはずも
届ける資格も、ないのだもの。
それにきっとただの憧れかも
しれないんだから。
「君、ひとりで居ないで
こっちにおいでよ!」
わたし?
遠巻きに眺めていた
だけだったのに
突然、彼と目が合って
微笑みながら話しかけられる。
完璧に話すつもりのなかった
私はまばたきをするばかりだった。
「あっ…の…」
どうしよう、声が出ない。
「?」
何も言い出さないまま動かないでいる
私を不思議そうにみつめながら
女の子たちに埋もれていく
彼を、呼び止められもしない。
自分が憎かった。
「ねえ、またおいで。そしたら
皆で踊ったり歌ったり、
楽しいことたくさんしよう!」
胃の上の方か、胸の奥かが
膿を出すためにうねるみたいだった。
自己嫌悪と、その手に触れたい想い。
「……」
やっぱり声は声帯でつっかかった
ままでてこなかったけど
精一杯かぶりを縦に振って
仕事へ戻る彼を見送った。
「グーフィー」
あたりが静まってはじめて
私の口から声は出た。
口に出すだけで幸せな気分。
次にまた会えたら、
きっとその名前を呼ぼう。
ああ、これって 恋だったんだ。
end
