「place」□×○ □side
□「シゲちゃん、疲れてる?」
俺の問いかけに、シゲは「んー」とふにゃりと微笑んだ。
○「ちょっと疲れてるかもなぁ」
□「マッサージしてあげようか?」
○「ん、おねがーい」
ソファに寝転がってもらって、俺はシゲの肩に手をかけた。
○「ふぅ…」
随分凝っているみたいで、なかなかすぐには取れそうにない疲れ。
つくづく、すごい努力家だなと尊敬する。
そっと背中を上から下まで人差し指でなぞる。
○「ひぁっ」
甲高い声に少しにやけてしまう。
俺は調子に乗って両側の腰を掴んだ。
○「うぁ、っ」
□「…バックでシてるみたいで興奮するでしょ?」
きっと図星。他には、と探してみることにして。
次に、俺は尾骶骨のところに触れた。
○「ぁんっ!」
甲高い声を漏らして仰け反り、顔は耳まで真っ赤だった。
□「…へ?」
…待ってよ。興奮しかしないんだけど。
もう一度そこを撫でる。
○「ひゃんっ…!こやまぁっ!」
□「そんなに気持ちいい?」
どうやらそこが性感帯みたいだ。シゲの性感帯は耳ぐらいだと思っていたのに。
俺は集中的に性感帯だけを攻めることにした。もはやマッサージではない。ごめんねシゲ。
尾骶骨のところに人差し指を置いて、円を描くようにくるくると回す。
○「あぁッ…!らめ、らめぇっ…!!」
限界が近づいてきているシゲの耳に、一方の手で触れた。
○「あんっ!」
ビクンと身体が揺れ、シゲは失力した。どうやら尾骶骨と耳を触られただけでイってしまったらしい。
□「え、ねぇ、まさかメスイキ?」
○「っ!?」
こく、と小さく頷いたシゲが。
○「…やば、腰止まんない…っけーちゃ…いれて?」
ゆらゆらと腰を揺らして俺を見つめた。
──もう、どうなっても知らないからな。