なんかしゃべってる
\(^Q^)/3-13(途中)先読み投稿3
2024/11/16 01:46みんな~~~
ねえすっごく短いけどやっと書いたよ~~~~
あとスマホが水没(洗濯機)したよ~~~
現在シリカゲルの封印のもと無事を祈願してるとこ
さーてモチベ維持用の書きかけミテミテです。短いぞ。
書きたいとこ書けた!すっきり!
あとはエピローグまで入れて13話(3章完結)になります!
エピローグ書いたら小説投稿&没ネタを日記に投稿します。
よろです。
************
9/22の日記から続きます。
************
「産砂先生?」
「あの……ごめんなさい。来てはいけなかったのかしら」
「…………」
振り返るとナルは眉をよせて固い表情をしている。いや、表情はいつも固いか。
どうやら産砂先生はお呼びではなかったらしい。じゃあたぶん、笠井さんがナルに呼ばれたことを産砂先生に話したのだろう。産砂先生が笠井さんを心配してついてくるというのも不自然ではない。不自然ではないが、ナルの表情からは描いた筋書きから外れたらしいことが読み取れた。
それでもここまで来ておいて帰れと追い返すのも気が引けたのか、長考の末ため息をついたナル
の視線を受けて産砂先生を招き入れる。ナルは意外と「来ちゃった♡」に弱い。
さて。
病室に備え付けの椅子は三脚。
ナルの来客であるタカちゃんと笠井さんと、ついでに産砂先生に椅子を勧めて、残りはゼロ。
我々SPRメンバー五人は…………
「……麻衣」
「はい?」
「余計な口を挟むなよ」
「エッ」
ナルにガツンと釘を打たれたので、お口にチャックのジェスチャーをして大人しく壁際に立った。
できれば一時間以内に終わらせてほしい所存。
何が始まるのかな、と壁に寄りかかってのんきに眺める。
ナルはいつもの調子でタカちゃんと笠井さん、産砂先生にいくつか質問を投げかけていた。それぞれから回答を受け取り、「わかりました」と膝の上でファイルを閉じる。わかったらしい。私がわかったのは産砂先生が福島出身ということくらいだが。
「ありがとうございました。現在、学校で起こっている問題は解決できると思います」
ナルがそう口にして、そこでやっと、私はナルの「話をつける」がこの場を指していることを理解した。
なるほど、90%を100%にするための質疑応答だったというわけか。
躊躇なく淡々と『解答』を語るナルは、まっすぐその人に視線を向けたから、言葉より先に誰を指すのかはわかってしまった。驚きや疑問よりも納得の方が前にある。
「犯人は、産砂先生です」
◆
産砂先生の否認も、言い逃れも、ナルは丁寧にひとつひとつ論破した。煽るでもなく、淡々と。単なる事実だけを並べていく。事実に追い詰められて、産砂先生はどんどん足場を崩していく。
私はそれを黙って眺めていた。ボスから余計な口を挟むなと言われているから。ちゃんと。
ナルから休職とカウンセリングを勧められた産砂先生がその説得を受け入れたその時まで、私はちゃんと口を挟まず、大人しくしていたのだ。だから、もういいだろう。
「……ナル、話は終わった?」
「? ああ」
「よし」
頷いて、ぼんやりした様子の産砂先生に向き直る。
いろいろ言いたいことはある、あるけど。
彼女に歩み寄り、とりあえず襟首をつかんで平手打ちをお見舞いした。
あっちこっちからワァワァと声が上がるけど耳に入らない。マジクソ腹が立っているのだ、こっちは。
驚いたように目を見開いている産砂先生の目を覗き込む。記憶に刻まれるように。怒りが伝わるように。意識してゆっくりと、はっきりと声を張る。
「笠井さんを裏切ってまで保身に走ったクソダセェ自分を、一生恥じてください」
「麻衣、よせ」
「だって被害者みたいなツラしててむかつくじゃんコイツ」
咎めるようなナルの声に目線は1ミリも動かさないままそう答える。ナルからの返事はなかった。
「ぼーさん、つまみだせ」
「ウッス」
返事の代わりにぼーさんを差し向けられて、背後からガッシと拘束される。じたばたみょんみょんと暴れて喚く。
「だってあいつ! 誰を呪い殺そうと勝手だけどさあ!! なんで言い逃れしようとするかなー! 腹立つ~!!」
「口ふさぐ手がたりねーわ」
「保身するくらいならやんなっての! ダッセ! バーカ! ば~~~か!」
「わかったわかった」
長身の成人男性にずるずる引きずられてあえなく退場と相成った。とほほである。
がちゃん、とドアの閉まる音を聞いて体の力を抜いた。ぺちぺちとぼーさんの腕を叩く。別に、これ以上暴れる意味もない。
拘束をとかれた私は壁に背を預けて寄りかかり、そのままずるずるとしゃがみこんで膝を抱えた。
やりきれない。どうしたって。
「どうせやるなら、記事書いた記者とか雑誌の編集部にやりゃあよかったんだよ」
産砂恵もつらい思いをしたこどもだった。守られるべきこどもだった。被害者だった。
でも、だからといって、笠井さんを巻き込んで、傷つけていい理由にはならない。
ナルは正しい。公平で、誠実だ。でも、呪いの主犯扱いされていた笠井さんの、慕っていた師が自分を隠れ蓑にしていたと知って、そのうえ身代わりに差し出された笠井さんの傷の分は、産砂恵が報いを受けるべきだった。そのはずだ。だからせめて。いや、ただ単に私がむかついたから。
「誰にもやっちゃダメだよ」
ぼーさんがとなりにしゃがみこんで呟く。優しい声だ。ぼーさんは優しい。
「それは大前提だけどさあ……だってさあ……」
膝に顔をうずめる。駄々をこねている自覚はあるのだ。
だって、痛い目を見てほしいじゃないか。こどもの心を踏みつぶして、晒して、自分の利益にするような、そんな人間には。
「……因果応報、っつってな。やったことの帳尻はどっかであわせることになるからさ」
「………」
ぼーさんの坊主らしい説教に、私はふてくされて沈黙しか返せなかった。
だって、それは今の生じゃないかもしれない。
この世に麻衣を生んで、育てた母は素朴で、真面目で、穏やかで。
おおよそなんの業も持たなそうな女だったのに。あんな痛そうな死に方をしたのだから。
即死だったとはいうけれど、それが何の恐怖も痛みもなく、穏やかに旅立つことを指しているわけではないだろう。
もし因果応報があるならきっと、前世の業によるものなのだろう。
「あ、そだ。校長に報告に行かねーとだったわ」
「……私もいく」
「だな」
さすがに、この後ナルの病室に戻るほどのごんぶとメンタルは持ってない。
ぼーさんに続いて立ち上がるとわしわし頭を撫でられた。私は別にかまわないけど、いちおうセクハラに該当するからやめさせた方がぼーさんの今後のためだろうか。
あーあ、誰かのためってのは難しいもんで。
ねえすっごく短いけどやっと書いたよ~~~~
あとスマホが水没(洗濯機)したよ~~~
現在シリカゲルの封印のもと無事を祈願してるとこ
さーてモチベ維持用の書きかけミテミテです。短いぞ。
書きたいとこ書けた!すっきり!
あとはエピローグまで入れて13話(3章完結)になります!
エピローグ書いたら小説投稿&没ネタを日記に投稿します。
よろです。
************
9/22の日記から続きます。
************
「産砂先生?」
「あの……ごめんなさい。来てはいけなかったのかしら」
「…………」
振り返るとナルは眉をよせて固い表情をしている。いや、表情はいつも固いか。
どうやら産砂先生はお呼びではなかったらしい。じゃあたぶん、笠井さんがナルに呼ばれたことを産砂先生に話したのだろう。産砂先生が笠井さんを心配してついてくるというのも不自然ではない。不自然ではないが、ナルの表情からは描いた筋書きから外れたらしいことが読み取れた。
それでもここまで来ておいて帰れと追い返すのも気が引けたのか、長考の末ため息をついたナル
の視線を受けて産砂先生を招き入れる。ナルは意外と「来ちゃった♡」に弱い。
さて。
病室に備え付けの椅子は三脚。
ナルの来客であるタカちゃんと笠井さんと、ついでに産砂先生に椅子を勧めて、残りはゼロ。
我々SPRメンバー五人は…………
「……麻衣」
「はい?」
「余計な口を挟むなよ」
「エッ」
ナルにガツンと釘を打たれたので、お口にチャックのジェスチャーをして大人しく壁際に立った。
できれば一時間以内に終わらせてほしい所存。
何が始まるのかな、と壁に寄りかかってのんきに眺める。
ナルはいつもの調子でタカちゃんと笠井さん、産砂先生にいくつか質問を投げかけていた。それぞれから回答を受け取り、「わかりました」と膝の上でファイルを閉じる。わかったらしい。私がわかったのは産砂先生が福島出身ということくらいだが。
「ありがとうございました。現在、学校で起こっている問題は解決できると思います」
ナルがそう口にして、そこでやっと、私はナルの「話をつける」がこの場を指していることを理解した。
なるほど、90%を100%にするための質疑応答だったというわけか。
躊躇なく淡々と『解答』を語るナルは、まっすぐその人に視線を向けたから、言葉より先に誰を指すのかはわかってしまった。驚きや疑問よりも納得の方が前にある。
「犯人は、産砂先生です」
◆
産砂先生の否認も、言い逃れも、ナルは丁寧にひとつひとつ論破した。煽るでもなく、淡々と。単なる事実だけを並べていく。事実に追い詰められて、産砂先生はどんどん足場を崩していく。
私はそれを黙って眺めていた。ボスから余計な口を挟むなと言われているから。ちゃんと。
ナルから休職とカウンセリングを勧められた産砂先生がその説得を受け入れたその時まで、私はちゃんと口を挟まず、大人しくしていたのだ。だから、もういいだろう。
「……ナル、話は終わった?」
「? ああ」
「よし」
頷いて、ぼんやりした様子の産砂先生に向き直る。
いろいろ言いたいことはある、あるけど。
彼女に歩み寄り、とりあえず襟首をつかんで平手打ちをお見舞いした。
あっちこっちからワァワァと声が上がるけど耳に入らない。マジクソ腹が立っているのだ、こっちは。
驚いたように目を見開いている産砂先生の目を覗き込む。記憶に刻まれるように。怒りが伝わるように。意識してゆっくりと、はっきりと声を張る。
「笠井さんを裏切ってまで保身に走ったクソダセェ自分を、一生恥じてください」
「麻衣、よせ」
「だって被害者みたいなツラしててむかつくじゃんコイツ」
咎めるようなナルの声に目線は1ミリも動かさないままそう答える。ナルからの返事はなかった。
「ぼーさん、つまみだせ」
「ウッス」
返事の代わりにぼーさんを差し向けられて、背後からガッシと拘束される。じたばたみょんみょんと暴れて喚く。
「だってあいつ! 誰を呪い殺そうと勝手だけどさあ!! なんで言い逃れしようとするかなー! 腹立つ~!!」
「口ふさぐ手がたりねーわ」
「保身するくらいならやんなっての! ダッセ! バーカ! ば~~~か!」
「わかったわかった」
長身の成人男性にずるずる引きずられてあえなく退場と相成った。とほほである。
がちゃん、とドアの閉まる音を聞いて体の力を抜いた。ぺちぺちとぼーさんの腕を叩く。別に、これ以上暴れる意味もない。
拘束をとかれた私は壁に背を預けて寄りかかり、そのままずるずるとしゃがみこんで膝を抱えた。
やりきれない。どうしたって。
「どうせやるなら、記事書いた記者とか雑誌の編集部にやりゃあよかったんだよ」
産砂恵もつらい思いをしたこどもだった。守られるべきこどもだった。被害者だった。
でも、だからといって、笠井さんを巻き込んで、傷つけていい理由にはならない。
ナルは正しい。公平で、誠実だ。でも、呪いの主犯扱いされていた笠井さんの、慕っていた師が自分を隠れ蓑にしていたと知って、そのうえ身代わりに差し出された笠井さんの傷の分は、産砂恵が報いを受けるべきだった。そのはずだ。だからせめて。いや、ただ単に私がむかついたから。
「誰にもやっちゃダメだよ」
ぼーさんがとなりにしゃがみこんで呟く。優しい声だ。ぼーさんは優しい。
「それは大前提だけどさあ……だってさあ……」
膝に顔をうずめる。駄々をこねている自覚はあるのだ。
だって、痛い目を見てほしいじゃないか。こどもの心を踏みつぶして、晒して、自分の利益にするような、そんな人間には。
「……因果応報、っつってな。やったことの帳尻はどっかであわせることになるからさ」
「………」
ぼーさんの坊主らしい説教に、私はふてくされて沈黙しか返せなかった。
だって、それは今の生じゃないかもしれない。
この世に麻衣を生んで、育てた母は素朴で、真面目で、穏やかで。
おおよそなんの業も持たなそうな女だったのに。あんな痛そうな死に方をしたのだから。
即死だったとはいうけれど、それが何の恐怖も痛みもなく、穏やかに旅立つことを指しているわけではないだろう。
もし因果応報があるならきっと、前世の業によるものなのだろう。
「あ、そだ。校長に報告に行かねーとだったわ」
「……私もいく」
「だな」
さすがに、この後ナルの病室に戻るほどのごんぶとメンタルは持ってない。
ぼーさんに続いて立ち上がるとわしわし頭を撫でられた。私は別にかまわないけど、いちおうセクハラに該当するからやめさせた方がぼーさんの今後のためだろうか。
あーあ、誰かのためってのは難しいもんで。