なんかしゃべってる
\(^Q^)/3-13(途中)先読み投稿2
2024/09/22 21:32小説・ネタなど
先日漏らした弱音に反応して♥くれる方がいてめ~~っちゃ嬉しいです。
やさしさに包まれてます。
なんか催促したみたいですみませんねエヘヘ!(揉み手)
さて、モチベ維持用の書きかけミテミテです。
この後はそんなにやることがないので、エピローグまで入れて13話(3章完結)になるかなあ、といったところ。
************
9/16の日記から続きます。
************
「ああ、それについては想像がついてる」
「ん?」
「え?」
えーと、とりあえず…………ホウレンソウ食べる??
開いた口がふさがらない私とぼーさんをよそに、ナルは一通り眺め終えたファイルをサイドテーブルに置いた。
想像がついてる。
ナルがそう口にするということは、なんだかんだ根拠が出そろっていてあとは本人に確認するだけ、のような状態なのだろう。いつ、どの段階でその『想像がついた』のかは知らないが、つまりこの、犯人捜しの資料にと思って作ったデータは……
「む、無駄足……!」
「まあ、そうなるな」
「畜生!」
指示されたわけでなく勝手にやったことだ。ナルを責めることはできない。できないが悪態はつく。チクショー!
「……犯人には、ぼくが会って話をつける」
「……なに?」
悔しさにのたうち回っていた私は、ナルの言葉に動きを止めた。
聞き返すぼーさんの声も心なしか固い。
「今回の調査はこれで終了だ」
きっぱりとそう宣言したナルの声に迷いはない。彼の中では決定事項なんだろう。
「おれたちには犯人を教えないってことか?」
「みんなには関係ない」
「おいおい!」
おいおい! 関係なくはないだろ!
ぼーさんの後ろでそーだそーだ! と拳を突き上げてみる。
代表者ぼーさん、頑張って交渉してくれ。私は顛末が気になって夜しか眠れないんだ。
というか、曲がりなりにも一応呪われた被害者の一人だぞ。関係ないってことはないだろう。ぷんすか。
「少なくともおれは知る権利があるぜ? きっちり依頼を受けてるんだからな!」
ぼーさん! 裏切ったな!!
「アタシだってここでつまはじきなんてジョーダンじゃないわ!」
綾子も抗議活動に参戦した。
綾子は素直だ。ほんとそれなのだ。それだけ、なのだ。
知りたい理由はただの好奇心、野次馬根性でしかない。権利はどうか知らないが、知る必要があるかといわれるとそうではない。
なにより、ナルがこう言っているのだ。ナルが他の人間を介在させないことを望んだ。
それをひっくり返すほどの言い分があるかと問われれば、まあ、ない。
「────…ぼーさんはともかく、あとの人間は外れてくれ」
「ナル!」
少し考える様子を見せたナルだが、ぼーさんの意見には正当性があると判断したようだ。陳情を棄却された綾子が言い募るが、まあ無理だろう。
ナルがちら、とこちらに視線をよこしたので、渾身のしぶ面で敬礼を取っておいた。
……なあに、あとで笠井さんなりタカちゃんなりから話を聞けば、おおよそのことはわかるだろう。そこで得た情報使ってぼーさんにカマかければ……
しぶ面の下で悪だくみを巡らせていると、個室の扉がコツコツとノックされた。
看護師さんだろうか、と顔を出すと、そこには先ほど思い浮かべた顔があった。
「あれっ、笠井さん、タカちゃんも! なんで?」
「えっ」
「えっ」
「え?」
驚く私と、こっちが驚いていることに驚く二人。そしてその後ろには花束を持った産砂先生もきょとんとした顔をして立っている。
「入ってもらってくれ。ぼくが呼んだんだ」
四人で首を傾げていると、室内からナルの声がかかった。
来客が、あるなら先に、言ってくれ。心の中で思わずサラリーマン川柳を詠みつつ、無駄に混乱させてしまった三人に頭を下げる。
「すみませんねェ! 報連相が生えてない職場で!」
「よかった~。なんか間違えたかと思ったよ~」
「ほんっとごめんね。入って入って。あ、産砂先生、お花どうもです。預かりましょうか」
ほっとした顔で軽やかに笑うタカちゃんと苦笑する笠井さんを招き入れて、大きな蘭の花束(たかそう)を抱えた産砂先生にかけた声に、なぜかナルが反応した。
「産砂先生?」
「あの……ごめんなさい。来てはいけなかったのかしら」
「…………」
振り返るとナルは眉をよせて固い表情をしている。いつも固いか。
どうやら産砂先生はお呼びではなかったらしい。じゃあたぶん、笠井さんがナルに呼ばれた話を産砂先生にしたのだろう。心配してついてくるというのも不自然ではない。
不自然ではないが、ナルの表情からは描いた筋書きから外れたらしいことが読み取れた。
やさしさに包まれてます。
なんか催促したみたいですみませんねエヘヘ!(揉み手)
さて、モチベ維持用の書きかけミテミテです。
この後はそんなにやることがないので、エピローグまで入れて13話(3章完結)になるかなあ、といったところ。
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9/16の日記から続きます。
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「ああ、それについては想像がついてる」
「ん?」
「え?」
えーと、とりあえず…………ホウレンソウ食べる??
開いた口がふさがらない私とぼーさんをよそに、ナルは一通り眺め終えたファイルをサイドテーブルに置いた。
想像がついてる。
ナルがそう口にするということは、なんだかんだ根拠が出そろっていてあとは本人に確認するだけ、のような状態なのだろう。いつ、どの段階でその『想像がついた』のかは知らないが、つまりこの、犯人捜しの資料にと思って作ったデータは……
「む、無駄足……!」
「まあ、そうなるな」
「畜生!」
指示されたわけでなく勝手にやったことだ。ナルを責めることはできない。できないが悪態はつく。チクショー!
「……犯人には、ぼくが会って話をつける」
「……なに?」
悔しさにのたうち回っていた私は、ナルの言葉に動きを止めた。
聞き返すぼーさんの声も心なしか固い。
「今回の調査はこれで終了だ」
きっぱりとそう宣言したナルの声に迷いはない。彼の中では決定事項なんだろう。
「おれたちには犯人を教えないってことか?」
「みんなには関係ない」
「おいおい!」
おいおい! 関係なくはないだろ!
ぼーさんの後ろでそーだそーだ! と拳を突き上げてみる。
代表者ぼーさん、頑張って交渉してくれ。私は顛末が気になって夜しか眠れないんだ。
というか、曲がりなりにも一応呪われた被害者の一人だぞ。関係ないってことはないだろう。ぷんすか。
「少なくともおれは知る権利があるぜ? きっちり依頼を受けてるんだからな!」
ぼーさん! 裏切ったな!!
「アタシだってここでつまはじきなんてジョーダンじゃないわ!」
綾子も抗議活動に参戦した。
綾子は素直だ。ほんとそれなのだ。それだけ、なのだ。
知りたい理由はただの好奇心、野次馬根性でしかない。権利はどうか知らないが、知る必要があるかといわれるとそうではない。
なにより、ナルがこう言っているのだ。ナルが他の人間を介在させないことを望んだ。
それをひっくり返すほどの言い分があるかと問われれば、まあ、ない。
「────…ぼーさんはともかく、あとの人間は外れてくれ」
「ナル!」
少し考える様子を見せたナルだが、ぼーさんの意見には正当性があると判断したようだ。陳情を棄却された綾子が言い募るが、まあ無理だろう。
ナルがちら、とこちらに視線をよこしたので、渾身のしぶ面で敬礼を取っておいた。
……なあに、あとで笠井さんなりタカちゃんなりから話を聞けば、おおよそのことはわかるだろう。そこで得た情報使ってぼーさんにカマかければ……
しぶ面の下で悪だくみを巡らせていると、個室の扉がコツコツとノックされた。
看護師さんだろうか、と顔を出すと、そこには先ほど思い浮かべた顔があった。
「あれっ、笠井さん、タカちゃんも! なんで?」
「えっ」
「えっ」
「え?」
驚く私と、こっちが驚いていることに驚く二人。そしてその後ろには花束を持った産砂先生もきょとんとした顔をして立っている。
「入ってもらってくれ。ぼくが呼んだんだ」
四人で首を傾げていると、室内からナルの声がかかった。
来客が、あるなら先に、言ってくれ。心の中で思わずサラリーマン川柳を詠みつつ、無駄に混乱させてしまった三人に頭を下げる。
「すみませんねェ! 報連相が生えてない職場で!」
「よかった~。なんか間違えたかと思ったよ~」
「ほんっとごめんね。入って入って。あ、産砂先生、お花どうもです。預かりましょうか」
ほっとした顔で軽やかに笑うタカちゃんと苦笑する笠井さんを招き入れて、大きな蘭の花束(たかそう)を抱えた産砂先生にかけた声に、なぜかナルが反応した。
「産砂先生?」
「あの……ごめんなさい。来てはいけなかったのかしら」
「…………」
振り返るとナルは眉をよせて固い表情をしている。いつも固いか。
どうやら産砂先生はお呼びではなかったらしい。じゃあたぶん、笠井さんがナルに呼ばれた話を産砂先生にしたのだろう。心配してついてくるというのも不自然ではない。
不自然ではないが、ナルの表情からは描いた筋書きから外れたらしいことが読み取れた。