なんかしゃべってる

\(^Q^)/3-13(途中)先読み投稿

2024/09/16 15:05
小説・ネタなど
モチベ維持のための先読み投稿です。
謎解き編についてはかなり省略予定です。
ちまちま変えてしまったところのつじつまをどう合わせようかなって思ってたんですが、ピースが変わったところでボスは犯人に行きつくしきちんと追い詰めて吐かせることができる子なので大丈夫です。信頼じゃよ。

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\(^Q^)/3章12ページから続きます。
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13.

 本日、我々は病院へとやってきた。当然調査のため、ではなく、救急搬送されて入院と相なった所長を見舞うためである。
 リンさんの話では容体はそんなに重篤なものではないらしく、入院も様子見のようなものだということだ。ひとまずよかった。
 伝えられた部屋は当然のように個室で、表のプレートには部屋番号のみ。名前は掲示されていなかった。そんなことできるんだ……。
 ぼーさんのノックに室内から声が返り、扉を開けるとナルがいた。ベッドの上ではあるが上体を起こしてなにやらファイルを眺めている。心なしか、倒れる前よりは顔色がいいような気がする。

「ちょっと! 黒くないナルよ」
「……たしかに!」
「不謹慎ですわよ」

 綾子に囁かれて気付いたが、病院の入院着を借りているのだろう彼の服色はいつもと違って黒くない。
 ……だからか? 白い服は顔が明るく見えますってやつか?

「しばらく入院だって? 具合、どうよ」
「問題ない。ただの貧血だ」
「貧血……」

 それはもしや、迷走神経反射……とかいうやつでは?
 校長先生の長すぎるお話で倒れるときのアレがソレにあたるが、強い痛みやショックでも起こると聞いたことがある。
 だとしたら、やっぱりマンホールに落ちたことが原因だろう。大いに反省している。次は絶対に巻き込まないようにする。

「それより、ヒトガタは」
「おお、それな。麻衣」
「うぃ」

 ぼーさんの横から顔を出して、ナルに厚みのないファイルを差し出すと、ナルはすぐに開いて中身に目を通した。

「これは……」
「とりあえず、宛名五十音順。データはこっち」
「写真撮った後、ヒトガタは燃やして灰は川に流した。次は犯人を捜し、だろ?」

 興味を引かれた様子でページをパラパラめくるナルに、データ作成にヒトガタの処分に、多大なる労力を払ったぼーさんが得意げに話しかける。
 ナルは私が渡したUSBを受け取ってページをめくりながら、顔も上げずに応答した。

「ああ、それについては想像がついてる」
「ん?」
「え?」

 えーと、とりあえず…………ホウレンソウ食べる??

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