【ハガレン】ロイエド【全年齢】
どん、といきなり壁に押し付けられた背中が冷たい。手首をがっちりと掴まれて、背中同様壁に押し付けられた。
「た、大佐……?」
エドワードは司令部の廊下をただ歩いていただけだった。ロイとの出会い頭、いきなり腕を掴まれて壁に押し付けられたのだ。
困惑し、声をかけるが、ロイはむすっとした表情のままエドワードを抑え込む。どうみても不機嫌そうだ。
「離せッ……!」
自分よりも鍛えられた上背のある男に押さえ込まれれば抵抗など無意味だった。
強引に唇を奪われ、言葉を発する事も許されず、深く口付けられる。
「んぅ…………ふ、ぁ……♡」
官能を擽るような甘いキスのせいで、腰が抜けた。ガクンと膝から崩れ落ちる。ロイの膝がすかさず、股下に差し込まれてそこに座り込んでしまう。
「あ……だめ…………ん、」
一度離れたと思っても、また方向を変えてキスをされた。何度も何度も……
ロイが満足して離れた時には、頭に靄がかかってぼんやりとしてしまった。
力が抜けて押さえつけられた腕にぶら下がるような形になる。見下ろすロイを睨み付けて、エドワードは口を開いた。
「あんた……なに、考えてッ………」
少しだけ戻った思考で抗議するも、ロイは目を細めて綺麗に笑っただけだった。
「鋼のは……私のものだろう?」
「オレは、誰のものでもない……んあっ」
膝を揺すられて思わず変な声を出してしまった。慌てて下唇を噛むと、それを咎めるようにまたキスをされた。
丁寧に唇を舐められて、少し開いた隙間から、舌が侵入してきた。
「ふ、…………♡」
舌を絡めてくるので、必死でそれに応える。ほとんどこの男から刷り込まれた反射に近い行為だった。
ロイが嬉しいと目線で訴えてくるので、睨み返す。
──アンタがオレに教えたんだ。
そう目線で訴えた。意味はなかったようだが。
飲み込みきれなかった唾液が口の端を伝って赤いジャケットに染みを作る。解放される頃には、息を乱し、力が入らなくなってしまった。
だらりと力の抜けた自分をロイが抱き上げる。横から見た彼はニコニコと笑い機嫌が良くなっている。
「……たいさ、なにがしたかったんだよ?」
「虫除けだよ。君は私のものだからな」
ロイの言っている意味がわかった。
視界の端で人影を捉えた。ちょうど廊下の曲がり角の陰だ。つまりは、そいつに見せつけていたことになる。
たぶん、先ほど自分にベタベタと触れてきた名前も知らぬ軍人だろう。
「ふーん。……おとなげないぜ」
「そんなこと言わないでくれ……私は君のことが」
「んなコトしなくたって、アンタ以外とこーいうことしねぇよ……」
そうは言ったが、ここは軍。子供の自分など囲まれれば無事ではすまない。合意のない行為など真っ平御免だ。ここはロイの行動に便乗しておいた方が穏便にすみそうである。大佐の肩書きはなにかと便利だ。
そっとロイの背中に手を回して、軍服を掴む。彼に甘えるようにしなだれて、大人しく抱っこされておく。
すると思った通り、曲がり角の陰から人が消えた。瞬時にパッと軍服から手を離してロイに言った。
「下ろせ。もう歩ける」
「おや、もう終わりか……私的にはこのまま執務室まで連れて行きたいのだが」
冗談じゃない。誰かに見られたら恥ずかしくて暫く司令部になんて寄り付けなくなる。
「なんだよそれ! ぜってぇヤダ! 下ろせ」
「鋼のが大人しくて可愛いな」
「真逆のこと言ってんじゃねぇぇぇ!!」
ロイが楽しそうにすたすたと歩き始めた。慌てて手足をバタつかせる。執務室へ着くまで抱っこされるなんて勘弁してほしい。
「全く鋼のは……」
そう言ってロイはまたエドワードの唇を奪う。先ほどとは違い、触れるだけの軽いものだったがぶわりと頬が熱くなった。
「大人しくしなさい。また動けなくするぞ」
頬にもキスをされて、エドワードは固まる。ロイならばこの場で腰を抜かすようなキスを再び仕掛けてきてもおかしくはなかった。
「大人って最低」
精一杯の皮肉と共にロイの肩に顔を埋めた。
「た、大佐……?」
エドワードは司令部の廊下をただ歩いていただけだった。ロイとの出会い頭、いきなり腕を掴まれて壁に押し付けられたのだ。
困惑し、声をかけるが、ロイはむすっとした表情のままエドワードを抑え込む。どうみても不機嫌そうだ。
「離せッ……!」
自分よりも鍛えられた上背のある男に押さえ込まれれば抵抗など無意味だった。
強引に唇を奪われ、言葉を発する事も許されず、深く口付けられる。
「んぅ…………ふ、ぁ……♡」
官能を擽るような甘いキスのせいで、腰が抜けた。ガクンと膝から崩れ落ちる。ロイの膝がすかさず、股下に差し込まれてそこに座り込んでしまう。
「あ……だめ…………ん、」
一度離れたと思っても、また方向を変えてキスをされた。何度も何度も……
ロイが満足して離れた時には、頭に靄がかかってぼんやりとしてしまった。
力が抜けて押さえつけられた腕にぶら下がるような形になる。見下ろすロイを睨み付けて、エドワードは口を開いた。
「あんた……なに、考えてッ………」
少しだけ戻った思考で抗議するも、ロイは目を細めて綺麗に笑っただけだった。
「鋼のは……私のものだろう?」
「オレは、誰のものでもない……んあっ」
膝を揺すられて思わず変な声を出してしまった。慌てて下唇を噛むと、それを咎めるようにまたキスをされた。
丁寧に唇を舐められて、少し開いた隙間から、舌が侵入してきた。
「ふ、…………♡」
舌を絡めてくるので、必死でそれに応える。ほとんどこの男から刷り込まれた反射に近い行為だった。
ロイが嬉しいと目線で訴えてくるので、睨み返す。
──アンタがオレに教えたんだ。
そう目線で訴えた。意味はなかったようだが。
飲み込みきれなかった唾液が口の端を伝って赤いジャケットに染みを作る。解放される頃には、息を乱し、力が入らなくなってしまった。
だらりと力の抜けた自分をロイが抱き上げる。横から見た彼はニコニコと笑い機嫌が良くなっている。
「……たいさ、なにがしたかったんだよ?」
「虫除けだよ。君は私のものだからな」
ロイの言っている意味がわかった。
視界の端で人影を捉えた。ちょうど廊下の曲がり角の陰だ。つまりは、そいつに見せつけていたことになる。
たぶん、先ほど自分にベタベタと触れてきた名前も知らぬ軍人だろう。
「ふーん。……おとなげないぜ」
「そんなこと言わないでくれ……私は君のことが」
「んなコトしなくたって、アンタ以外とこーいうことしねぇよ……」
そうは言ったが、ここは軍。子供の自分など囲まれれば無事ではすまない。合意のない行為など真っ平御免だ。ここはロイの行動に便乗しておいた方が穏便にすみそうである。大佐の肩書きはなにかと便利だ。
そっとロイの背中に手を回して、軍服を掴む。彼に甘えるようにしなだれて、大人しく抱っこされておく。
すると思った通り、曲がり角の陰から人が消えた。瞬時にパッと軍服から手を離してロイに言った。
「下ろせ。もう歩ける」
「おや、もう終わりか……私的にはこのまま執務室まで連れて行きたいのだが」
冗談じゃない。誰かに見られたら恥ずかしくて暫く司令部になんて寄り付けなくなる。
「なんだよそれ! ぜってぇヤダ! 下ろせ」
「鋼のが大人しくて可愛いな」
「真逆のこと言ってんじゃねぇぇぇ!!」
ロイが楽しそうにすたすたと歩き始めた。慌てて手足をバタつかせる。執務室へ着くまで抱っこされるなんて勘弁してほしい。
「全く鋼のは……」
そう言ってロイはまたエドワードの唇を奪う。先ほどとは違い、触れるだけの軽いものだったがぶわりと頬が熱くなった。
「大人しくしなさい。また動けなくするぞ」
頬にもキスをされて、エドワードは固まる。ロイならばこの場で腰を抜かすようなキスを再び仕掛けてきてもおかしくはなかった。
「大人って最低」
精一杯の皮肉と共にロイの肩に顔を埋めた。
