素敵な夢になりますように…
先生と、初恋 4
Name change
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…ぅ…、ダメだ、…意識、飛ぶ…!
「…はぁ、先生、すみません…まだ10分も保たな…あれ、せんせ?」
NAMEが一旦休憩をしようと相澤から離れると、穏やかな、規則正しい寝息が聞こえてきた。昨夜中々寝付けなかったのと、やはり痛みや疲れが溜まっていたのをNAMEの個性で取り除かれた為、誘われるように落ちていった。
…少しでも、ツラさを負担できていたらいいな。…その為には、もっともっと体力つけないと!
「…ふふ。先生の寝顔、見えなくて残念。」
包帯だらけの相澤を見てそう呟きながら、NAMEはもう少し!と意気込んで再度個性を発動させた。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
よっぽど疲れていたのか、気付いたら2時間も寝ていた俺は、目を覚まして驚いた。何故なら、俺の身体の上に乗ったまま眠っているNAME2が居たからだ。
まるで猫のように小さく丸まっているこいつを、起こすかどうか一瞬躊躇った。
随分と気持ち良さそうに寝ているから。
「…、(そういや…こいつ中々起きないんだったな)」
同じく昨夜寝付けなかったNAMEも、例によって中々起きなそうなほど熟睡している。あの後もう一度相澤に個性を使ったのだが、窓から入る心地の良い陽射しも相まってウトウトと微睡み、そのまま夢の中へと入ってしまったというわけだ。
気持ち良さそうに眠るNAMEを起こすか迷っていた相澤だったが、角度的にキャミソール姿のNAMEのたわわな胸の谷間がよく見えてしまい、変に反応してしまいそうな自分と、誰かに見られると気まずいという理由からすぐに声を掛けた。
「おいNAME2、起きろ。」
「…ん…、」
「おい、NAME2」
「ぅん…、っ!いけないっ私、眠って…!っ//////ごっ、ごめんなさい先生、私っ」
「あー、いいから、とりあえず服着て降りろ。」
「は、はぃ…、」
ああ、これは完全に怒られる。と、しおしおとベッドから降りたNAMEは、服を羽織りながらガックリと項垂れ、改めてごめんなさい、と謝った。
「NAME2、俺は怒ってない。顔上げろ」
「え…」
「個性、また使いすぎたか?」
「あ、いえ、調整は出来ていたのですが…、その、心地良くて、ウトウトしてしまい…そのまま…」
「ったく…、集中力が足りないぞと言いたいとこだが、俺も人のこと言えないからな。…ふっ、俺もお前も、当面体力向上だな」
「…ふふ、はい、そうですね。ふふふ」
「…なぁに?なんだか入りにくい空気じゃないの」
「(あの消太があんな心許してるとこ初めて見たぜ…)これは…ひょっとするとひょっとするか?」
思ったよりも早く朝の仕事が終わったマイクは、午後の会議まで時間がある為見舞いに行きたいというミッドナイトと共に病院に来たのだが、2人の良い雰囲気を見るなり、思わず扉の前で隠れ、コソコソと見守っていた。
「…せっかく来たのに見守るだけじゃ馬鹿みたいじゃない!行くわよマイク!」
「うす!」
と、ズカズカと入ってきたミッドナイトとマイクを見て、NAMEは少し焦りながらもこんにちは!と挨拶をし、花瓶のお水替えてきます!とパタパタと病室を出て行った。
「…ちょっとちょっとイレイザー!今のA組のNAME2さんでしょ?1人で担任のお見舞いに来るなんて…なんか怪しい〜」
「いやいやミッドナイトさん!あの子マジで良い子で!誰にでもああなんスよ!」
「なんでマイクが答えるのよ」
「(…馬鹿。)NAME2の個性の練習に丁度いいんで俺が呼んだんですよ」
「あー、なるほどねぇ。それにしても酷いなりね。ほんと無事で何よりだわ」
うまく話が逸れた為、マイクはバレないようにすまん、というジェスチャーを相澤に送った。
その後、ドギマギしたNAMEが戻ってくると、早速ミッドナイトから個性の練習は順調か?とか相澤は怖くないか?など質問攻めにされ、そうかと思えば今度は看護師からそろそろ昼食の時間だと言われればミッドナイトが食べさせてあげると言い出し、
今日の病室は賑やかですねと看護師から笑われる始末となった。
「…やっと帰ったか」
「先生達、やっぱりお忙しいんですね」
そろそろ午後の会議が始まりますよ!と、マイクが残りたがるミッドナイトを宥めながら病室を出ていき、相澤は分かりやすく溜め息をついた。
「…で?お前はいつまでここに居るつもりなんだ」
「えっ、…えっと…マイク先生が、迎えに来てくださるまで…です」
「…今日終わるの多分夜だぞ。遅くなるから今のうちに帰っとけ」
「いや、大丈夫です!」
「…何が大丈夫なんだ。ここに居てもやることなくて暇だろ」
「いえ!一人でいるより…先生と一緒にいたい、で、すし…(あ、これは、直球過ぎ、かな/////)あ、で、でもっ、お邪魔でしたら」
「分かったよ、好きなだけ居ろ。ただ、言っとくが俺は、マイクと違ってお喋り上手ではないからな。つまんなくなるのがオチだぞ」
「そんなことないです!私、先生とずっと一緒に居ても、一生飽きないと思います!」
「一生てお前」
「あ…」
「ふっ…大袈裟なやつ。くっくっ…」
「わ、笑わないでください/////」
珍しく声に出して笑う相澤の顔が見えないことを、NAMEはまたも残念に思った。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「ワリー、ワリー!遅くなっちまったな!…っと、お邪魔だったかー?」
「…ちっ」
「あ、マイク先生!おかえりなさい!」
ヴィランのお陰で普通の業務プラスやる事が増え、ようやく仕事を切り上げれた俺は、急いでNAMEちゃんの待つ病院へと再び向かったのだが。
迎えに来てみれば、甲斐甲斐しく消太に夕食を食べさせているNAMEちゃんと、それを嬉しそうに(実際包帯で見えないが)受け入れるミイラマンの姿がそこにあった。
「んだよイレイザー!可愛い生徒にアーンしてもらって鼻の下伸ばすなよなー!NAMEちゃん、俺っちにも駆けつけ一口♡」
「えっえっ」
「伸ばしてねえし、お前にやる飯はここにねえよ。NAME2、お前もいちいちこいつの悪ふざけにひっかかるな」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
病院を出た俺とNAMEちゃんは、並んで同じ家に帰る。
ま、消太の家だけど。
…それにしても、横を歩くNAMEちゃんはマジでげろマブ。ロリコンと言われても仕方がないかもしれないが、俺の好みどストライクなわけよ。10代だとはマジで思えない、というか思いたくないだけなんだが。大人っぽくて色っぽい。だけどちゃんと純粋で健気で。
いやいや。生徒に対して俺ってば何考えてんだか。
そんなちょっとした葛藤をしながら隣のNAMEちゃんを見てたら、視線に気付いた彼女がニコっと俺に微笑む。
うお。マジで破壊力ハンパねぇ。
「相澤先生、明日には退院出来るみたいですね。良かった」
「お、おお、そうだな。…あ。てことは、消太んち泊まれんのも今日までってことかー。」
「そっか…。マイク先生、私の為にお泊まりしてくれてありがとうございました。」
「ノープロブレム!気にすんなって。NAMEちゃんと一緒に住めるなんてラッキーだったぜ?それに今日はまだ一緒だし。よし!最後だし今日は一緒に寝るか!?」
「えっ!い、一緒にですか?////えっ、えっとあの」
「ジョーダンだっての!まったく可愛いったらないなー、NAMEちゃんは!」
「あ…、悪ふざけですね!またひっかかってしまいました…。」
「ハハッ。でもまー実際、教師が生徒と一緒に住んでるのもだけどさ、一緒の布団で寝るなんてのはマズイっしょー」
「う…。あ、はい、そ、そうですね。」
「(…?…え?今の反応なに?)…え、まさか、だけどよ、まさか、消太と寝たこと…」
「あっ////いっいえ、無いです!」
「あんの!?マジか!!(嘘だろ!?あの消太が自分の生徒に手出すなんて…!)」
「!?(え?無いって言ったよね私!?////)い、いえ違うんです!あの、その…寝たというか、寝てもらったというか…////」
「え!?NAMEちゃんから迫ったの!?」
「せ!迫るだなんてそんな…!/////…えと…私が…その、襲われた日、怖くて眠れなくなってしまって…。それで…先生に一緒に布団に入ってもらっただけ、なんです/////」
「あ、あぁ、なんだ、添い寝ってことね。(なるほど、納得…。まぁそれでも羨ましい限りだぜ。消太も、いつもなら面倒くさがりそうなこと、よくやったなぁ。)」
「…でも、そのお陰ですごく安心できたんです。先生が居てくれなかったら、私、多分今も怖くて眠れなかったと思うから…。だから、今は私が、出来る限り先生のお役に立ちたいなって…。」
「…NAMEちゃん…(あれ…これってば、もしかしてNAMEちゃん、消太のこと…)」
そう照れながら言うNAMEちゃんが、またいじらしくて可愛いこと。
そんでさ、俺は気付いちゃったわけよ。NAMEちゃんが消太に恋してるってこと。
そりゃそーだよな、ピンチを救ってくれたまさにヒーローだもんよ。女子高生なんて時期はそーゆーのにすぐ惚れちまうわなー。
クッソー、俺が代わって助けたかったぜ!!
つくづく羨ましい男だな、アイツ。
悔しいからぜってー教えてやんねえけど!
「あっ、そうだマイク先生!」
「ん?」
「明日、相澤先生の退院祝いをしようかと思って!相澤先生、ケーキとか甘いもの嫌いじゃないですかね??」
「…(…クソーっ!!!消太のやつこんなに想われて…!)」
「先生?」
「あ?あぁ、そーだなー、俺は好きだがアイツはどーだったかなー、まあ嫌いではねえ筈だぜ?たまに脳が欲してるとか言ってチョコ食ったりしてるしな。」
「なるほど…。てことは必要な時だけ食べるって感じなんですね。」
それなら甘さ控えめの〜、と、一生懸命考え出したNAMEを、マイクはまた、クソ〜と羨まし気に横で見つめていた。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「っはー!んまかったー!!今日も美味しいご飯ありがとなァ!」
「とんでもないです。あ、マイク先生、お風呂もう沸いてるのでいつでも入れますからね。」
「NAMEちゃん…君はほんとに良い嫁になるぜ。俺っちの嫁に来ない??」
「ふふっ、もう引っ掛かりませんよー!でも嬉しいです。ありがとうございます」
…割と本気で思ってんだけどなァ。
と、そんなことを心の中で訴えつつ、笑顔のNAMEの頭をマイクはぽんぽんと優しく触り、「んじゃ、お言葉に甘えて先に風呂もらってくるぜ〜」と伝え、風呂場へと向かった。
「え。NAMEちゃん…これって…」
「へへ。…忙しいのに私の為に色々してくれたお礼です。チーズケーキなんですが、よかったら食べてください」
「マジかよ」
風呂から上がったマイクは、テーブルの上に簡易的ではあるが装飾されたケーキと、マイク先生ありがとうというメッセージが置いてあるのを見て驚きを隠せずにいた。
まさか自分にもこんなサプライズがあるとは。
あまりの嬉しさに、マイクはNAMEをガバリと抱き締めた。
「わっ」
「NAMEちゃんマジで嬉しいぜェ〜!!!俺今最高にハッピーよ!!」
「あははっ、そんなに喜んでもらえるなんて、私こそ嬉しいですっ」
「うまそー!食べていい?」
「はいっ勿論!!」
「ん!!!うんめェーーーー!!!ヤバイぜNAMEちゃん!マジで今まで食べた中で一番うまいチーズケーキだわ!!」
「そんなにですか!?うふふっ、良かった」
そう嬉しそうに横で笑うNAMEの肩を、マイクは力強く掴んで自分の方に身体を向けさせると、真剣な眼差しで見つめた。
「っ…、マ、マイク先生??」
「なぁNAMEちゃん。卒業したらさ、俺んとこ、マジで嫁に来ない?」
「え…、…。も、もうっまたそうやって」
「悪ふざけなんかじゃなくて。本気で言ってんだぜ。」
「せ、先生…」
「…消太なんかやめてさ、俺にしない?」
「…え、…っ⁉︎/////な、え、なんっで…////???」
マイクの一言により、NAMEはボッと顔を紅く染めて分かりやすく狼狽える。
「フッ…やっぱなー。分かってたぜ?NAMEちゃんが消太に惚れてることはな!」
「///////うぅ…、そ、そんな分かりやすい、でしょうか…。って、あ、相澤先生も知って⁉︎」
「あー、アイツは気付いてねェよ、多分。洞察力ハンパねェのに色恋沙汰はからっきし鈍感だからなァ」
それを聞くと、NAMEはあからさまにほっと胸を撫で下ろす。マイクはそれを見て、またフッと苦笑いを見せた。
「ま、俺はそーゆーの割と気付いちゃう方なんだよなァ、これが。…だから、他の奴は分かんねーんじゃねぇかな。」
「あ…、マイク先生っ、私の気持ち知ってて、聞き出す為にまた揶揄ったんですね⁉︎」
「HAHAHA!バレたか!」
「うー、まんまと引っかかっちゃった…。でも、先生すごい迫真の演技でした。私、思わずドキドキしてしまいましたもん」
「ハハ、そーかー?俺ってば役者の道にも進めっかもなァ!」
自分の気持ちを押し殺しつつ、マイクは努めて明るく振る舞うが、NAMEの表情は対照的に翳りを生む。
「…こんな子供が大人の男性好きになって…、叶うわけないのに…。バカみたいですよね。」
「NAMEちゃん…」
「実は、中1からずっと片想いなんです」
そう言って片手を後頭部に当てながらヘラっと笑うNAMEに、マイクは目を見開く。
「エッ…そ、そんな前から!?この前の事件の時からじゃ…」
「助けてもらったの、今回が初めてじゃないんです。」
そしてNAMEは、自分の生い立ちやヒーローを目指した理由も、相澤への想いと一緒にゆっくりと吐露した。
「…き、気持ち悪いですよね。自分で話しててストーカーみたいって思えてきました…。」
「んなことねェよ!」
「先生…」
「ぶっちゃけ、女子高生の恋に恋してるそーゆー時期の、いっときの感情だと思ってたぜ。まさかそんな前から消太のこと想ってたなんて…。
マジ一途!!あーー!うらやま…じゃなかった、消太には勿体ねェーー!!これはマジで惚れ直…じゃなくて!、上手くいくよう応援してやるぜ!NAMEちゃん!」
「…ありがとうございます…。でも、大丈夫、です…。相澤先生と、どうにかなりたいとか、思ってないので」
「あーん??なによ、どうした?」
「…、私、ヒーローにもまだまだほど遠くて…。未熟な私が、プロヒーローの先生と恋人になりたい、とか…身の程知らずも甚だしいっていうか…。
な、なので、私は想ってるだけで、というか、今のこの状況でさえ身に余るほど私には十分すぎるくらいなので!これ以上は求めてないですっ!」
そう言いながらブンブンと頭を横に振るNAMEを見て、マイクは納得しつつもはぁと息を漏らす。
「まー…言いたいことは分かるけどよ、恋ってのは意外とそーやって制御出来るもんでもないぜ?どっかで必ず欲張りたくなるもんだ。ましてやまだ若いんだし!気持ち抑えつけねーでいいと思っちまうがなァー。」
「…、い、いいんです。…これ以上、相澤先生に迷惑掛けたくないので…。」
「(…ほんっと、健気なんだよなぁ。ますます消太が羨ましいぜ、まったく!)…そっか!んでもまぁ、俺は俺で、NAMEちゃんが幸せになれるよう陰ながら応援するからよ!」
「マイク先生…。ありがとうございます。…初めて人に打ち明けたので…すごく気持ちが楽になりました。先生に話して良かった」
「そ、そーか、(うおぉ…その笑顔は反則だぜ…)まま、相談はいつでものるからよ!なんでも頼ってくれよ!」
「はいっ!ありがとうございます!マイク先生は本当に優しいですね。」
「はは、まぁな。(優しいっつーかなんつーか。…これは完全に良い人止まりってやつだな。シビィー!)」
そうしてNAMEもマイクも切ない気持ちを胸の内に秘めながら翌日を迎えた。
to be continued...
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