素敵な夢になりますように…
先生と、初恋 2
Name change
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『おかえりNAMEちゃん。…待ってたよう』
…う、いや…、やめて…
『僕は君の恋人だぁ』
ちがう…、あなたなんて知らない…!
『一人で寂しくて泣いてた夜も僕が慰めてあげたじゃないか』
いや…、来ないで…
『また会いにくるからネ』
「ーっいやあっっ!!!ーっハアッ、ハァッ、ハァ…っ、…」
ーガチャッ「おい、どうした!」
「ハァッ…、あ…、せ、先生…?」
「大丈夫か、お、おいNAME2…?」
深夜、相澤がNAMEの声に反応し扉を開けると、NAMEが顔面蒼白で息を荒くしていた。相澤が側まで駆け寄ると、彼女は震えながら相澤の身体に縋りつく。
相澤は震えるその身体を抱きとめると、汗を大量にかいたのかぐっしょり濡れた服と冷えた体温を手の平に感じた。
「せん、せ…、先生…っ」
「ああ、いるよ。大丈夫だ。ここにいるから、落ち着け。ゆっくり息吐けるか」
「…っ、ハァ…、ハァ…」
「それでいい。…ちょっと待ってろ、今着替えを…」
「っや…!先生、ぃ、かないで…っ」
相澤が離れようとすると、NAMEは相澤の腕に必死にしがみつく。相澤は一瞬目を見開くが、その手を握りしめてベッドに腰掛けた。
「大丈夫。どこにも行かないよ。お前の着替えを持ってくるだけだ。」
そう優しく伝えれば、NAMEはぎゅっと握っていた手をゆっくりと緩める。相澤は解放されたその手をポンポンとNAMEの頭に乗せクローゼットへと向かった。
特に探すようなこともせず、手近にあったTシャツを手に取ってすぐに戻る。相澤はNAMEにTシャツを渡し、着替えたら戻ってくるから呼べ。と言い残して部屋を出た。
…ひどい怯えようだな。…無理もないか。トラウマにならなきゃいいんだが…
クソ…、俺があの時個性を消せていれば…!
《…先生…》
「…!…入るぞ」
扉に凭れ掛かり、男を捕らえることができなかった事をひどく悔やんでいると、扉の向こう側から小さな呼び声が聞こえてくる。
相澤はハッと意識を戻し扉を開け、先程と同じようにベッドにいるNAMEの隣に腰掛けた。
「…寝れそうか?」
「…先生が、そばにいてくれたら…」
「いるよ。ここにいるから安心して寝ろ」
「…先生?」
「ん?」
「隣で寝てくれませんか…」
「………じゃなきゃ、寝れないか?」
「…ちょっと…色々考えてしまって…」
「…わかった」
相澤は隣に入り込むと、そのままNAMEの身体を優しく抱き締めた。
「…先生の匂い…すごく、落ち着きます…。」
「そうか…」
「…安心…す、る…」
落ち着きを取り戻したNAMEは、ス、と目を閉じ、規則的な寝息を立てて眠りについた。
…寝たか。…まあまだ16の子供…。仕方ないといえば仕方ないが…、こんなところをマイクにでも見られた日には…。
いや、やめよう。んな考えは合理的じゃない。
とにかく、早いところあの男を捕まえないとだな…
そんなことを考えながら、相澤はスヤスヤと自分の胸の中で眠るNAMEを見つめた。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
ーチチチ…チュンチュン…
「…、っやべ、」
朝の陽射しで目覚めた相澤は、いつの間にか寝落ちしていたことに慌ててガバリと身体を起こした。
時計を確認し、出掛けるにはまだ余裕があることに気付くと息を一つ吐く。目線を戻せば、よっぽど疲れたのか未だNAMEは相澤にくっついて熟睡していた。
…こいつ、一応俺も男だってことは、何も考えてないんだろうな…。
まあ、信頼されてることは何よりだが。
「おい、NAME2。そろそろ起きろ」
「ん…、…んぁ?、ぅわ⁉︎せ、先生!?あれ?なんでここ…に…/////」
「…おいおい。まさか覚えてないのか?(勝手にベッドに入ってきたと思われるのはさすがに…)」
「…ぃ、いえ…すみません…////朧げに、覚えて、ます…」
「…なら良かったよ。ほら、支度しろ。」
ほ、とまた一息ついてから相澤はベッドから立ち上がり、そのまま寝室を出て行った。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「先生、…昨夜は、す、すみませんでした…。」
うぅ…、私ってば…寝ぼけていたとはいえなんて大胆なことを…//////恥ずかしぃ…。そして先生にすごく迷惑掛けて…。あああ…穴があったら入りたい…
相澤からもらった栄養ゼリーを片手に持ち、NAMEは歩きながら申し訳なさそうに言葉を紡ぐ。
「気にするな。あんな目にあったんだ、無理もない。まあ、…教師としてはアウトだろうな。」
「ご、ごめんなさい…!」
「ま、そこは内密で頼むよ」
そう自嘲気味に笑いながら、相澤はそのまま言葉を続けた。
「それに、もうそーいうことで悩む必要はない。」
「え…?」
「今日からはミッドナイトさんのとこにでもしばらく居させてもらうといい」
「あ、なる、ほど…」
…そうだよね。いくら先生だからって、男の人のとこに住まわせてもらうわけにはいかないよね…。
…先生のそばにいれたら、安心できたんだけどな…。
と、少しだけ心細く感じていると、突然相澤が動きを止めた。
「…先生?」
「ちっ…マスコミだ」
「え?」
「恐らくオールマイト関連だ。…めんどくせぇから裏から回るぞ」
そう言われ、NAMEは相澤の後についてなんとか校長の元に辿り着いた。
「なるほど…。それはとても怖い思いをしたね。相澤くんも、よく気付いてくれた」
「は、はい。相澤先生のお陰で怪我もなかったです!(こ、校長先生…ねずみだ…)」
「いえ、…捕まえ損ねたのは私の不徳の致すところです。…責任を持って、一刻も早くその男を捕まえることに全力を注ぎます。」
「うん、我々もしっかりバックアップはするよ!よろしく頼むよ、相澤くん!」
「はい。…それで、NAME2の住む場所についてなんですが」
「それも考えたんだけどね、まだ極秘だから言えないんだけど今後生徒達の安全を兼ねた計画を進めているところさ。その計画を実行に移すまでは、相澤くん、君の家に引き続きNAME2さんを保護してあげてほしいのさ!」
「は?」「え。」
校長の、予想だにしないその発言に、相澤とNAMEは耳を疑った。
「いや、校長、それはさすがに…。男の教員の家に女生徒を住まわせるのは…教育者としてどうかと…」
「僕は相澤くん、君を信用してるからこそ頼んでいるのさ!それに、やはりこんな事件の時は出来るだけ男性がそばにいるのが一番安全だ。しかも、君はヴィランの顔も分かるだろ?」
「はい…それは、確かに…。ですが、俺が良くてもNAME2は…」
「わ、私っ、相澤先生のところが、いい、です」
「おい、NAME2…」
「せ、先生の、ご迷惑でなければ、ですが…」
「うん、NAME2さんもこう言ってるし、どうかな」
「…………………分かりました」
「うん!よろしく頼むよ!」
思ってもみなかった展開に、相澤は頭を抱えて校長室を後にした。
校長からは、この事は致し方ない処置だとはいえ、世間から見るとモラルに反するからどうか極秘にね。と釘を刺された。そんなことを思うなら別の案を考えてくれと相澤は心の中で毒付く。
「…なんか、悪いな…。まさかこんなことになるとは…」
「い、いえ!私こそ、転がり込む形で先生に迷惑掛けて本当にごめんなさい。」
「いや、それはお前の所為ではないだろ。…そんなことより、お前、ほんとに俺の家でいいのか」
「はいっ!…私、先生がいてくれて昨日本当に心強かったんです。だから…先生のところに居させてもらえるのはすごく、有難いです。」
「…そうか。…だが、さすがに一緒に寝るのは…」
「HEEEEY!!!今日も朝から特訓かい?お二人さん!」
「マイク…」
「マイク先生!お、おはようございます。あ、じゃあ私、教室行きますね。失礼します!」
パタパタと教室に向かっていくNAMEの後ろ姿が遠くなったところで、マイクが相澤の肩にガシッと腕を回してニヤニヤと笑いながら耳元で話しかけた。
「おい、消太。今一緒に寝るとか言ってなかったか?」
「(ちっ…)言ってねえよ。暑苦しいから離れろ」
「なんだよ、つれねぇなー!」
「耳元で喋るな。うるさい」
「シビィー!」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
…少しの間だけど…、先生と一緒に暮らせるんだ…!
昨日はご飯を一緒に食べれて…、また食べようって言ってもらえて…、
まさか先生のお家で一緒に暮らせるなんて…
「〜〜///////っ、心臓、もつかな…」
申し訳ない気持ちもありつつ、心強さと嬉しさが溢れ出し、NAMEは幾分元気を取り戻した。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
NAME2の個性を整理した。
彼女は自身の体温を調節し相手に触れることで、怪我の痛みや病気の辛さを軽減、また、自身の体力を削れば、痛みだけでなく、止血、修復も可能。だが、それはまだ加減が難しく、体力を大幅に削るリスクあり。
また、精神的にも気持ちを安らげる効果もある。それらは、肌に直接触れる面積が広ければ広いほど効果が高くなる。…か。
ーなるほどな…。昨夜、珍しく俺が寝落ちしたのも、きっとNAME2の個性のせいか。
無意識のうちに俺のことも癒やしてくれてたのかもな…。
そういえば、なんとなく日頃の疲れも取れたような気がする…。と、昼休みの間にNAMEの個性を整理しながら、相澤はふとそんなことも思った。
そんな時だ。
ーーーージリリリリリリリリリリッ
「!?」
《セキュリティー3が突破されました。生徒の皆さんは…》
「消太!」
「ああ。」
校内に警報が鳴り響き、どこのゲートが突破されたのか職員室で場所を確認するや否や、相澤とマイクは現場へと急行した。
その頃、今日は緑谷達とランチラッシュに赴いていたNAMEは、生徒達のパニックに巻き込まれていたとこだった。
「んぐぐ…苦し…!」
「NAME2さん!うわわ!」
「きゃあ」
「緑谷、くん、麗日さ…ぅわっ!」
「あ、おいNAME2!大丈夫か!?」
「き、切島くん!ありがとうっ」
「ああ。っ皆さん、ちょっと、ストップストップ!!うお!」
「ひゃあ」
人の波に埋もれそうになっていると、たまたま居合わせた切島に引き寄せられた。なんとか圧迫された空間から逃げ出せたものの、すぐにまた人が押し寄せ波に攫われる。しかし、切島が身を挺してNAMEを抱き込み、その波から必死に守ろうとしてくれていた。
「き、切島くん、わ!」
「大丈夫か?苦しいかもだがじっとしてろNAME2、とにかくこのパニックを落ち着かせねぇと…」
「わ、私は平気だよ。でも、何が起こって…て、あ!」
「なんだ、どうした!」
「飯田くん!」
「あ?」
騒動の原因はマスコミだと、飯田の体を張った声掛けで事なきを得、落ち着いた場所に避難したNAMEは改めて切島に礼を述べた。
「切島くん、さっきはほんとにありがとう。」
「いや、あれくらい大したことじゃねえ」
「なんだよ切島!お前気付いたらNAME2のことちゃっかり抱いててビビったぜ!」
「いや、目の前にNAME2が流されてきたからよ」
「くそー!俺が先に気付いてれば…!」
「お前な、そーゆーことじゃねえだろ」
「ふふ。でもほんと、切島くんすごく頼もしかったよ!」
「っ/////そ、そうか?」
「うん。ありがとう!」
「おおよ」
「くそーー!」
そんな悔しそうな上鳴を尻目に、切島は嬉しそうに頬を染めた。
しかしその騒動が、数日後に起きる事件の前触れだとはまだ誰も気付いていなかったのだ。
to be continued...
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