素敵な夢になりますように…
先生と、初恋 10
Name change
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ヒーローコスチュームに着替え、実技試験会場中央広場へと赴いていたA組の生徒達は、ロボ演習にしては教員達の多さに疑問を抱く生徒もいる中、試験の内容を変更したと校長の口から明かされた。
「これからは対人戦闘・活動を見据えた、より実践に近い教えを重視するのさ!
というわけで…諸君らにはこれから、チームアップでここにいる教師一人と戦闘を行ってもらう!」
《!!!》
急な試験内容の変更に戸惑う生徒がほとんどだが、校長の言う通り、ロボ演習は実践的ではないと思っていたNAMEはその変更に納得はしていた。
しかし、チームの組み分けと対戦する教師は、動きの傾向や成績、親密度など諸々踏まえた上で既に決定していることを告げられ、知らず知らずのうちに鼓動が早くなる。
「尚、このクラスは21名。1チームだけ3人1組となる。そのチームは、耳郎・口田・NAME2、お前らだ」
「!」「ウチら?」
呼ばれると思っていなかったNAME達3人は、互いに目を合わせる。
「お前ら、騎馬戦でも同じ組だったな。3人で数的有利だとしても慢心するなよ。戦闘訓練とは訳が違う。」
「イグザァクトリィ!!なぜなら相手は、ちょーーーー格上!!」
相澤の言葉に続き、マイクがドヤ顔で割り込み、格上という言葉に疑問を抱く耳郎に口田が慌てる、という構図にNAMEはバレないようにクス、と笑った。
しかし、笑ってもいられない。
生徒達の勝利条件は、30分以内に体重の約半分の重りを装着というハンデを付けた教師陣にハンドカフスを掛ける、もしくは1人でもステージから脱出する、このどちらか。
教師陣をヴィランそのものと考え、そこで戦い勝てるならそれで良し、だが実力差が大きすぎる場合は逃げて応援を呼んだ方が賢明。
この判断力が試される試験だ。
対戦相手が発表され、生徒達は各々作戦会議に入ったり、モニターで見学することとなった。
NAME達の対戦相手はマイクだ。
耳郎・口田と作戦を練りたいが、他のみんなの試験も参考にしたいと思い、NAMEは2人に断りを入れ、リカバリーガールの居るモニタールームへと向かった。
「!NAMEちゃん!」
「NAME2さんも見学?」
モニタールームではすでに緑谷と麗日が揃っており、勉強熱心な2人らしいと思いつつも自分も負けないよう気持ちを引き締める。
しかし、第1戦目・第2戦目の試験を目の当たりにし、さすがプロヒーロー、というしかない圧倒的力を前に冷や汗がタラリと流れた。
次は轟・八百万チーム。相手はイレイザーヘッド、こと相澤だ。
今回は、意図的に生徒達の課題となる教師を充てているとのことで、1戦目の切島達のチームはセメントス相手に一方的に打ちのめされ敗退、2戦目の蛙吹達のチームは終盤ギリギリ、エクトプラズムにハンドカフスを掛けて勝利をおさめた。
NAMEは、次戦のこの2人が一体どうやって相澤対策をするのかとても興味が湧いていた。
…轟くんと百ちゃんは個性が使えなくなった時、一体どうやって戦うんだろう…。
2人とも強力な個性だけど…、、百ちゃん…
現場での音声はリカバリーガール以外は一切聞こえない為、何をやり取りしているのかは全く分からないが、NAMEは八百万の不安そうな表情には気付いていた。
入学当初の百ちゃんは自信に満ち溢れていて、自信が全く持てない私にはとっても眩しい存在だった。
それは勿論今も変わらないけど、体育祭後くらいから、百ちゃんの自信が少し揺らいでるような気はしていた。
「百ちゃん、頑張って…!」
頭も良く難しい個性を使いこなす八百万に、NAMEは密かに憧れていた。
そんな八百万が、体育祭以降自信を喪失していることに薄っすらと気づいていた為、無意識に応援に熱が入る。
しかし先手は相澤が仕掛け、文字通り、瞬く間に轟が捕らえられてしまう。
ーっ、あの轟くんが一瞬で…!
分かっていたけどやっぱり強い…。
相澤先生と1週間、ずっと特訓してきたけど、個性を使わなかった先生に私は結局一度も勝てなかった…。
相澤先生が相手だったら私は脱出しか考えられないけど…、逃げるにしてもあの捕縛布できっとすぐに捕まっちゃう…。
私は機動力が課題だ…。先に見つかってしまったら個性を使う以外対処出来ない。
接近戦に持ち込まれた時に個性を消されてしまったら…私には何も出来ない…。
私の相手が相澤先生なら、絶対に先手を取らなきゃ勝機がない…!
皆の戦闘を参考に、緑谷のブツブツよろしく、NAMEも頭の中で色々と思考を巡らせる。
そんな中、轟が捕まり圧倒的不利かと思われていたヒーローチームだったが、八百万が閃光弾を使い一気に戦況にも光が射した。
「…!」
「?…どうかした?NAME2さん」
「えっ、あ、ううん、なんでもないよ!」
八百万が轟を解放し、相澤に対してとっておきのオペレーションがあると宣言したその瞬間、相澤がニタリと笑った。
音声は届いていない為何を話しているのかは分からないが、今まで見たことのない相澤のその表情にNAMEは何故か胸がズキンと痛んだ。
そのNAMEに対して緑合が不思議そうに声を掛けるが、なんでもないと誤魔化す。
…なん、だろ…、なんか今…
奮闘する2人に対してまた笑みを溢す相澤に、尚もNAMEの胸はわざわとざわめく。
その後、轟と八百万が相澤を捕らえてこの試験を見事クリアしたところで、NAMEは緑谷達に声を掛け、耳郎達のもとへと向かった。
…先生の、あんな顔…初めて、見た…。
百ちゃん達に、すごく期待をしてるような、そんな顔…。
それに、ふとした時に私に向けてくれる優しい笑顔も見えた…
…やだ…なにこれ。
私、百ちゃんに嫉妬してる、の…?
みんな先生の生徒なんだから当たり前じゃない…!、私だけが、特別なわけじゃないんだから。
「~~!、やだもうっ、ダメだったら!!集中集中!!」
盛大な独り言で雑念を払いながら、NAMEは耳郎達の待つ場所へと急いだ。
耳郎・口田と合流し、NAMEは見てきた3戦分の結果と過程を2人に共有した。
今回NAME達の対戦相手であるマイクに対し、2人もどうやら作戦は練っていたようで、耳郎もNAMEにその概要を説明する。
「なるべくプレゼント・マイクとの戦闘は避けて、脱出ゲートに向かうっていう作戦を考えてたんだけどさ、ただ逃げるだけはやっぱ難しいと思うんだよね」
「うん、私もそう思う…、」
「そこでっ!NAME2にはプレゼント・マイクを誘惑して動きを止めてもらう!」
「ゆっ誘惑!?」
とんでもない作戦を話し出す耳郎に、NAMEは思わず大きな声が出てしまう。
「そう!名付けて、お色気作戦っ!」
「むっ無理無理無理!いいい色気なんて私出せないしっ/////ほ、他の作戦考えて/////」
「ははっ、ごめんごめん、まあ、それは冗談として(割と本気だったけど)、作戦はこう!」
なんもしなくても十分色気出てんだけど自覚ないんだなぁ。
と耳郎は心で呟き、顔を真っ赤にしてあわあわしているNAMEを可愛いなと思いつつ話を続けた。
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