素敵な夢になりますように…
先生と、初恋 9
Name change
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あっという間に日々は過ぎ、クラスメイト達は明日で職場体験もラストの日となった。
NAMEは1日早くスタートした為、相澤との特訓の最終日を迎えていた。
「…1週間、よく頑張ったな。お疲れさん」
「っ、こちらこそ、お忙しい中付きっきりで特訓していただき、本当にありがとうございました!!」
「どうだ?自分の中で何か変わった感じはするか?」
「…はい。…正直、みんなは実際の現場に行って色んなことをきっと経験して帰ってくると思うので、少し焦りみたいなものは感じています。
けど、今まで何もなかった自分に、こんなに可能性があったんだって、この特訓で気付くことが出来てすごく自信がついたように思います!」
「ふ。…そうか」
「先生、ほんとにありがとうございます。私、これからもっともっと強くなってみせます!見ててください!」
「ああ。頼もしいな。楽しみにしてるよ」
ポン、と大きな手で頭を撫でられ、NAMEくすぐったそうに微笑んだ
「…今日はピザでも頼むか」
「え!いいんですか?」
「たまにはそういう日があってもいいだろ」
「嬉しいですっ!あ、そしたらマイク先生も呼びますか?」
「…あいつは…、まぁいい、呼んでみろ。(どうせ二つ返事で来ると思うがな)」
「ありがとうございます!じゃあ私着替えてきます!マイク先生にも電話してみますね」
…あのヴィランも、あれから鳴りを潜めてはいるが油断は禁物…
まぁ家の中での簡単なパーティーくらいは大丈夫だろう
ウキウキ気分で更衣室へと向かうNAMEを見送り、相澤は一人考えながら自分も職員室へと向かった。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「YEAAHHH!NAMEちゃん、1週間消太の地獄の特訓によく耐え抜いたな!!お疲れさーん!!今日は俺の奢りだぜ!!たらふく食えYo!!!」
「ほんとに騒がしい奴だな」
「マイク先生、ありがとうございますっ!いただきます!」
所狭しと並ぶ数種類のピザやジュースに、目を輝かせてどれにしようかと悩む姿や、決めたピザをおいしそうに頬張るNAMEの姿に、相澤とマイクは同時に笑みを溢し、それにお互い気付いて相澤はフイッと顔を背けた。
((…んだよ消太、NAMEちゃんが可愛くてしかたねーって顔してんな))
((してない。お前こそその気色悪い顔やめろ))
「か一っ、ほんとお前って素直じゃねぇのな!」
「?どうかしましたか??」
「なんでもない。…それウマそうだな。俺にも1枚くれるか」
「はいっもちろん!」
そんな賑やかな会はしばらくの間も盛り上がり、アルコールを入れていたマイクは会の終盤で酔い潰れ、スヤスヤと夢の中へと入っていった。
「先生、お風呂ありがとうございました。」
「ああ。」
「マイク先生、全然起きなそうですね」
「ったく…だから飲み過ぎるなと言ったんだがな。…こいつはこの辺に転がしとくから気にするな。それより、明日俺は仕事で学校に行くが…NAME2はどこか行く予定はあるのか?
もし出掛けるならこいつが暇してるから連れていけ」
「あ、えと、明日、実は私も学校に行きたいと思ってて…一緒に行ってもいいでしょうか」
「それは構わんが…何か用事か?」
「はい、サポート課に行ってアイテムの強化とか、性能の追加とかを発目さんに相談しようと思って」
「なるほどな。」
「それに期末の勉強もしておかなきゃ…。お家だとどうしてもまったりしちゃうので…」
相変わらずの真面目さに、相澤はフッと笑った。
「ま、お前の成績なら筆記は問題ないだろうが、予習・復習は積み重ねが大事だからな。しっかり励めよ」
「はいっ」
相澤の優しい微笑みに、NAMEはお風呂上がりの身体以上に心が温かくなるのを感じた。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
職場体験が明けてから月日は更に流れ、期末テストの1週間前と差し迫っていた。
担任の相澤から林間合宿の告知も受けていた生徒達は、補習になることを恐れ成績下位の者は急に慌ただしく成績上位の者に泣きつく。
そんな中、職場体験明けの救助訓練レースでの授業で目を見張るほどの急成長をした緑谷に対し、敵意を剥き出しにした爆豪はクラスメイト達も一歩引いてしまうほどの空気を出して教室を後にした。
…爆豪…思った以上にこじれてんな
帰る爆豪の背中を見送りながら、相澤は陰から期末に向けて各生徒の状況をチェックしていた。
すると、そのすぐ後、見慣れた背中が爆豪を追いかけ走り抜けていく。
「かっちゃん、待って」
「あ?」「(かっちゃん…⁉)」
爆豪を呼び止めたのはNAMEだった。
NAMEからの聞いたことのない呼び方に、相澤は思わず足を止めて二人の会話に耳を澄ませた。
「切島くんに勉強教えてあげるんだよね?私も一緒に参加してもいいかな?」
「あァ!?んでだよ、てめェは俺と同率で成績上位だろーが」
「かっちゃんの教え方に興味あるし、一緒にやったら勉強になると思うから…だ、ダメかな?」
「チッ知るかよ。やりたきゃ勝手にやりゃいいだろ。そんかわり、俺の邪魔しやがったらブチ殺す」
「わ、わかった!ありがとうかっちゃん!ねえ、それで勉強会いつやるの?どこでやる?かっちゃんはいつ空いてる…」
「だぁぁ!っるせぇな!纏わりつくな鬱陶しい!!」
少なくとも、NAMEや切島のお陰で孤立はしなそうだとホッと息をつく相澤だった。
さらに、NAMEも学校と家との往復しかほぼしていない為、ヴイランも心配ではあるが複数人での勉強会くらいなら息抜きにもなるかと少し安心したように息を吐いた。
そして勉強会当日…
「んじゃ、爆豪、NAME2、今日はよろしく頼む!!」
「私も今日は勉強させてもらう側だから、先生はかっちゃんだよ。よろしくね、かっちゃん!」
「かっちゃかっちゃうるせェんだよてめェは!」
近くのファミレスに集合した3人は、ドリンクバーを注文し、早速教材をテーブルに並べる。
「しっかし驚いたなー!お前らがこんな仲良いとは思わなかったぜ」
「クソが!どこが仲良いんだ、目玉出して洗ってこいや」
「体育祭からかな…?騎馬戦が終わったあと話すようになったの」
「ああ!そういやあん時NAME2チームに負けそうだったんだよな!あれは熱い戦いだったぜ。NAME2もよく爆豪に挑み続けたな!マジですげーよ」
「てめェら俺を無視してんじゃねェ!」
文句は言いつつも、なんだかんだと面倒見の良いことを薄々感じているNAMEと切島は、お互いに見合い、爆豪にバレないようクスクスと笑い合った。
―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・
「おいついてくんな」
「違うよ、私もこっちのスーパーに用事があるの」
今日はありがとな!忘れねーうちに家でも勉強するわ!と、足早に帰った切島を見送り、NAMEは爆家と一緒に帰路についていた。
「…かっちゃん」
「…」
「期末の演習試験って、ほんとにロボなのかな?」
「…」
「こんなにヴィランとの接触が増えてるのに…ロボってあんまり現実的じゃないよね」
「フン、ロボだろうがそうじゃなかろうが俺には関係ねェ。全部ぶっ飛ばすだけだ」
NAMEは、爆豪の言葉に一瞬目を見開いたあと、すぐにフフッと声に出して笑った。
「かっちゃんてさ、言葉が強いから誤解されがちだけど、間違ったことはいつも言ってないよね。」
「あ?たりめーだわ」
「これでもっと愛想がよかったら大人気ヒーローになると思うんだけどな」
「俺はそんなもん振りまかなくてもNo.1ヒーローになんだよ」
「うん、ふふっ、そうだね。…かっちゃんってカッコイイな」
「っ、んだそれ」
「あれ、かっちゃん照れてる…?」
「っ照れてねェわ!!」
「あはは。貴重なもの見れた。かっちゃん可愛い」
「てめっ、ふざけんのも大概に……っ!?」
「?かっちゃん?どうかした?」
「(…なんだ!…今気味悪い殺気みたいなもんが…)…、おい、ヘボ女!後ろ警戒し…!?おいっ、!?」
ふと、背後から強い殺気を感じバッと振り返った爆豪に声を掛けるNAME。
そしてNAMEにも警戒するよう再び目線を戻すと、さっきまでそこにいたNAMEの姿が忽然と消えていた。
「チッ…、こっちか!」
周囲を瞬時に確認し、視界に捉えた暗く狭い路地裏に目を付けた爆豪はそのまま迷わず走り出した。
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