素敵な夢になりますように…
先生と、初恋 5
Name change
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「おいしい?」
「…」
別に喉が渇いていたわけではなかったが、せっかくNAMEが準備してくれた為、相澤は出されたミルクを静かに舐め始めた。
「お前大人しくなったねぇ。さっきまでミーミー鳴いて暴れてたのに…」
「…」
ヨシヨシ、と撫でられながら相澤は耳を傾ける。
「マイク先生は人と同じ生活でいいって言ってたけど…、ほんとにいいのかな…。ご飯なんでも食べれる?」
「…ミー」
「…。トイレ、扉開けとけば勝手に出来る??」
「ミー」
「わ!すごい!お前返事もできるの??」
NAMEは興奮気味に喜び、猫相澤を抱き上げた。
「ほんとに賢いんだね。いい子いい子!」
「…」
生徒に褒められているという若干の気まずさを感じつつ、相澤はただされるがまま何も答えずNAMEを見つめた。
しかし、自分の頭上に持ち上げてジーッと猫相澤を見つめていたNAMEは、とんでもない行動を起こす。
ちゅ。「ミッ…!!!」
NAMEは、抱き上げていた猫相澤を引き寄せ、そのままキスをした。
まさかキスされるなんて思ってもみなかった相澤は、ワナワナとしながら目を見開きNAMEを見つめる。
…この子、やっぱり相澤先生に似てる…。…ふふ。先生にこんなこと出来ないけど、にゃんこになら許されるよね。
相澤が驚愕している間、NAMEはそんなことを考えながらそのままニコリと微笑み言葉を紡いだ。
「お前、私の好きな人に似てるの」
「…」
「よーし!待っててね!今美味しいもの作ってあげるから」
NAMEは猫相澤を優しく床に下ろすと、パタパタとキッチンへと移動し料理を始める。
相澤はそれをぼーっと眺めるしかなかった。
…あいつ…好きな奴なんていたのか…。
考え始めると思考が止まらない。
誰だ…。A組の生徒か…?
猫っぽい奴…、轟…の線が高いか。…爆豪もツンケンしてる感じは猫っぽいが…。
そう言えば戦闘訓練の時は爆豪と同チームだったな。
いや待て…。NAME2は切島とも仲が良かったな…。いや、切島は猫っつーより犬…
「はーい、出来たよー!私特製ネコまんま!」
自分のことだとは露ほども思わず、相澤がNAMEの想い人をA組の生徒の中から推測している間に、NAMEは手際よく料理を作り終え、キラキラと輝くカラフルな皿を猫相澤の前に差し出した。
ネコまんまと言うよりも、オシャレなリゾットのような料理を見て、「こいつ、洋風な物も作れるのか」と相澤は感心した。
「熱いから気を付けてね。猫舌だよなぁと思って少し冷ましてるけど。あ、お水も置いておくね」
「私も食べよー」と言ってテーブルに座り、自分と同じ物を食べ始めるNAMEを見遣り、相澤は視線を自分の皿に戻す。
ネコまんまと水を視界に入れながら、「猫にまで気を遣える奴だな」と、また深く感心した。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
夕飯も食べ終え、後片付けもひと段落したNAMEは、体育祭に向けて日課の筋トレを始めた。
相澤は、本当なら今日終えた任務の報告書などパソコンを使って作業をしたいところなのだが、さすがにこの姿じゃパソコンは使えないな。と、報告書はマイクに任せることにし、代わりに、隣で一生懸命トレーニングしているNAMEを眺め、指示を出すことにした。
「痛っ…なぁに?構ってほしいの?ごめんね、もうちょっと待っててね。…フゥッ、痛っ、…?…あ…も、もしかして足が下がってるって言ってる…?」
膝下を床と平行になるよう持ち上げて腹筋をしていたNAMEは、急に足を尻尾で叩かれ猫相澤に視線を移した。
初めは構ってほしいだけかと思いトレーニングを続けるも、すぐさま尻尾で同じところを叩かれる。
猫は飼ったことないが、構ってほしいときはすり寄ったりしてくるものじゃないかと思ったNAMEが再度目線を移せば、何やら呆れたような視線を向けたまま尻尾を上げ下げしている。
ふと自分の上げていた足を気にすれば、最初に比べてやや落ちてきていることに気が付き、まさかとは思ったが指導してくれてるのかと問いかけると「ミー」と反応が返ってきたのだ。
「すごいっ!お前そんなことまで出来ちゃうの?…よーし!じゃあ今からフォーム崩れたらまた教えてね!」
そう安易に猫相澤にお願いしてしまったNAMEは、予想以上のスパルタ指導にすぐさま後悔することとなるのだった。
「ぜぇ…ぜぇ…、お、お前…、中々…厳しいにゃんこだ、ねぇ…ぜぇ…」
ハードなトレーニングを終え、息もたえだえなNAMEは、まさに疲労困憊状態で床に倒れこんだ。
猫相澤に言葉を掛ければ、彼はやれやれと息を吐きながら水を飲みに歩いて行った。
…不思議な猫だなぁ。…ほんとに相澤先生みたい。…ふふ。私ってば先生に会いたすぎてバカなこと考えちゃってるな。
そんなことを考えながらクスクスと笑ったNAMEは、よいしょ、と立ち上がった。
「さてと、お風呂入ってストレッチしなきゃ」
「ッ…」
「暑…、わー、めっちゃ汗かいちゃったな」
「ミ”ッ…!!」
「ん?…あ。そっか」
風呂、という単語の後に衣擦れの音が聞こえてきた相澤は、まさかと思いながらゆっくりと首を回す。
しかしそこには、悪い意味で予想通り、Tシャツを脱ぎ下着姿になったNAMEが立っていた。
しかも、思わず声が出てしまった猫相澤に気付いたNAMEは、あろうことかその姿のまま近づき、猫相澤を抱き上げた。
「お前も一緒に入る?」
そうにっこりと笑って発する言葉の破壊力たるや。
あまりにも衝撃的な状況に相澤の身体はギシリと固まった。
こ、こいつ…!男相手に何をバカな発言を…!!!…いやいや待て待て、俺は猫だからこいつはそこまで考えちゃいねぇな。…いやだが、こいつ、自分の好きな奴に似てるっつってなかったか?
つまりこいつは、好きな奴との風呂に入るシミュレーションをする気じゃ…。…い、いや、アホか。絶対そんなことまで考えてねぇなNAME2は。
クソ…!とにかく落ち着け。風呂は拒否すりゃいい話だ。…しかし…、くっ…、こいつ…マジで勘弁してくれ…
頭の中がカオス状態の相澤だったが、なんとか落ち着きを取り戻せば今度はNAMEの下着姿がモロに視界に入ってしまい、またも自分の頭の中がぐちゃぐちゃになっていくのを感じた。
普段は大人びて綺麗に見えるNAMEだが、ピンクと白を基調としたブラを身に着けている今の状態だと、さらに可愛さがプラスされ、大抵の男なら一瞬で虜になってしまうんじゃないかと相澤は思った。
しかも、汗ばんだ身体がより一層NAMEの身体を艶めかしく見せ、相澤は無意識にゴクリと喉を鳴らした。
「ッ…!!ミ”ー!ミ”ー!」
「あっ…!…、やっぱり猫だもんね。お風呂は嫌かぁ」
急に暴れ出し自分の手の中から逃げ出した猫相澤を見て、NAMEは仕方ない、と一人で浴室へと消えていった。
あ…アホか…。俺は生徒相手に何を興奮してんだ…
NAMEから離れた相澤は、一人自責の念に駆られていた…。
しかし、この後もまた頭を悩まされることになるのだが。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「ふふ。あったかい…」
「………」
風呂から上がったNAMEはストレッチを入念に行い、学校の課題も済ませてベッドへと入ったのだが、ふと猫用の布団がないと気付き一緒に寝ようと猫相澤を捕まえる。
ベッドだと、猫の毛が付いてしまうと手入れが大変だと思ったNAMEは、ソファで寝袋を掛け布団にして眠ることにした。
最初こそ抵抗していた相澤だったが、「今日一人で寂しかったから、お前が居てくれて嬉しい。マイク先生に感謝しなきゃ」と言われてしまうと、そばから離れにくくなってしまう。
マイクに感謝、という単語は気に食わなかったが。
「一緒に居てくれてありがとうね」
そう言って自分を抱きしめながら目を瞑るNAMEを見ながら、こいつが完全に眠るまでここにいてやるか、と相澤は思うのであった。
チチチチ…チュンチュン
「…、ミ…(しまった…、またNAME2の個性に誘発されて寝落ちした。…クソ。俺もまだまだだな…。)」
早朝、鳥のさえずりで目が覚めた相澤は、またも寝落ちしてしまった自分の力不足に情けないと思いつつ、隣でスヤスヤと気持ちよさそうに眠るNAMEを見れば無意識に顔が綻ぶ。
こいつの寝顔を見るのは三度目だな…。
まあ、今日は日曜だしたまにはゆっくりするか。
そう思いながら再び眠りにつこうと目を閉じると、隣から「うーん、」という声と共にNAMEが目を覚ました。
「ミャオ…(起きたか…まだ寝ててい…)」
「ちゅ。」
「ミッ…/////!?(にっ二度目…ッッ!!!)」
「あいたっ」
目を擦りながら起きたNAMEは、目の前にいる黒猫を引き寄せまたキスをすると、へらっと笑って「おはよ〜」と間延びした顔で挨拶する。
完全に油断していた相澤は、思わず尻尾でNAMEの頭をはたいた。
「ごめん…起こしちゃったから怒ったの??」
疑問符を頭に浮かべるNAMEをよそに、相澤は頭を抱えていた。
ゆ、油断しすぎだろ…生徒と二度もキスするとは…!くっ…猫とはいえ、一生の不覚…!
そんなことを思っているとはつゆ知らず、NAMEはニコニコと笑いながら猫相澤の頭を撫でた。
「ふふ。…早く先生帰ってこないかな。」
「…」
「マイク先生、今日の夕方までにお前を引き取りに来るって言ってたけど…、それまでに相澤先生帰ってこれるといいな。」
NAMEの言葉を無言で聞きながら、少し距離を空ける相澤。
NAMEはジッと猫相澤を見つめ、そしてまた、にっこりと微笑んだ。
「先生に似てるお前を見たら、先生はどんな顔するかな?」
「………、(は…?)」
「あ。先生にはお前とちゅーしたことは内緒だよ?」
…は?、なんだ…、こいつの好きな奴ってまさか…
「だって、私が先生のこと好きだってことがバレちゃうでしょ??」
「ッッ!」
「…?あれ??なんか、顔赤くない?…猫も熱とか出るのかな…、あっ、こらっどこ行くの!?」
NAMEがまた猫相澤に触れようと手を伸ばした瞬間、相澤は物凄いスピードで器用に窓を開けて外へ飛び出す。
NAMEは慌てて飛び起き、開けられた窓をさらに開いて身を乗り出すも、すでに猫相澤の姿はどこにも無かった。
to be continued...
2022/2/19
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