素敵な夢になりますように…
先生と、初恋 1
Name change
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ここは国立雄英高等学校。
の、職員室前。
ヒーローになる為、NAME2NAMEは雄英高校のヒーロー科の入試を受け、なんとか合格して今ここにいる。
彼女の個性は癒し。自身の体温を調節し相手に触れることで、怪我の痛みや病気の辛さを軽減、肌に直接触れる面積が広ければ広いほど痛みだけでなく、止血、修復も可能。
また、精神的にも気持ちを安らげる効果もあるというものだ。
確実に戦闘向きではない。
彼女はレスキューポイントでギリギリ合格を果たし、入学早々の受難、個性把握テストではただ単に身体が元々柔らかい為長座体前屈で一位を取り、こちらもギリギリ最下位を免れていた。
担任の相澤からの、日本は理不尽にまみれている。ヒーローはそれを乗り越えなければならない、という言葉を重く受け止め、ある決意を胸に、意を決して職員室の扉をノックした。
「失礼しま…」
「?おや、君は確か1年A組の…」
(!!おっオールマイト…!!ほ、本物だぁ…!すごい、大っきい…!わ、ミッドナイトもいる!綺麗…!あ、あっちにはプレゼントマイクも…!)
「…?誰かに用事かな?」
当たり前に職員室にいるプロヒーロー達を目にして、NAMEはついミーハー心でキョロキョロとしてしまうが、オールマイトに再度声をかけられハッと我に帰った。
「あっ、1年A組のNAME2です!相澤先生はいらっしゃいますか」
「ああ、いるよ。ちょっと待ってね。おーい相澤くん!NAME2少女が来ているよ!」
オールマイトの陰で見えなかった場所から担任の気怠げな声が聞こえ、NAMEは一度落ち着いた緊張感が蘇ってくるのを感じた。
「どうした。下校時刻はとっくに過ぎてるぞ。忘れ物か?」
目の前にやってきた、声と同じく気怠げな表情の担任に、NAMEはもう一度ゴクリと飲み込んで口を開く。
「先生…、わ、私に、基礎トレの特訓をしてもらえないでしょうか!」
「あ?」
気合いを込めて発した言葉は思ったよりも響いてしまい、相澤以外の教員の耳にもしっかりと届いたようで。
すぐさま面白そうだと反応したミッドナイトとマイクは、横でにこやかに立っていたオールマイトを押し退け、相澤を挟んで立った。
「Hey!入学早々気合い充分じゃねぇの、お前んとこの生徒!!優秀優秀!しかもこーんなべっぴんさんからの申し出かよ!羨ましいぜぇ、おい!!!」
「耳元で騒ぐな、うるさい」
「イレイザーってばいきなりテストしたんですってね。自分の力不足を知ってわざわざ戻ってそれ言いに来たの??やーん!!健気!!青いわ!!好きよ、そーゆうの!!」
ーピシャン!!
「「!!ちょっとー!」」
相澤は、一気に捲し立てられ「えっ、あっ、」とおどおどするNAMEの肩を掴み、そのままひと押しして職員室から一歩出ると扉を勢いよく閉めた。
扉の向こうでは抗議するような声が聞こえるが、オールマイトが「まぁまぁ」と宥める声も聞こえてくる。
「校門まで送る。歩きながら話そう」
「は、はい。」
肩に触れた手が優しく、温かくて、NAMEは一瞬だけどきりとした。
相澤は、横を歩く少女にちらりと視線を向ける。
ーこいつの家庭事情は校長から聞いている。
…10年前、父親がヴィランに殺され他界。
その後母親と2人暮らし。しかしその母親も出稼ぎに出たあと身体を壊し入学直前に亡くなったんだったか…。まだ16だってのに中々ハードな人生だ。
視線を前に戻すと、相澤はゆっくりと口を開いた。
「…お前の個性は癒し、だったな。」
「はい…」
「なんでヒーローになりたい」
「…私、…もっと強くなって、周りの人を守れるようになりたいんです。」
「…」
相澤の直球な質問に歩みを止めて言葉を紡ぐNAMEを、相澤は黙って見守る。
「…中1の時、あるヒーローに命を助けてもらった事があったんです。それがきっかけで、そこからずっとヒーローになりたいと思っていました。でも、私の個性は戦いに不向きなものなのですごく悩みました。
…同じくヒーローに憧れる子達から、そんな個性でなれるもんかと笑われて…。それでも、ヒーローになることは諦めきれなくて、必死に勉強して、なんとかここへ入学できたのに。
…周りのみんなに比べたらやっぱりまだまだ努力が足りないんだなと思いました。」
「…そうか。…それで特訓ね。」
「はい。…目指すヒーロー像はリカバリーガールのような治癒ヒーローですが、今のままではヒーローどころか足手まといになってしまうので…」
「まぁ、そうだな。ハッキリ言うと今のお前の力のままならヒーローになれる可能性は極めて低いだろう」
「…っ…」
相澤からの厳しい言葉に、NAMEはぐっと拳を握り唇を噛み締める。
そんなNAMEに僅かに微笑むと、相澤はゆっくりと言葉を続けた。
「いいよ。特訓、付き合おう」
「っ、ほ、ほんとですか」
「その代わり、やるなら徹底的にだ。時間は有限。無駄な時間を費やすほど非合理なものはない。弱音を吐いた時点で特訓は中止するぞ」
「はっ、はい!!徹底的にご指導よろしくお願いしますっ」
脅すつもりで冷たく言った言葉も素直に受け入れ、勢いよく頭を下げるNAMEに相澤はフッと笑って彼女の頭に手を置いた。
「気をつけて帰れよ。明日から朝と放課後、毎日やる。7時に校舎前に来い。」
「はいっ!ありがとうございますっ!」
相澤は、先生、さようなら!と満面の笑みで帰るNAMEの背中を見送った。
「おはようNAME2さん!…?なんか疲れとる?」
「あ、麗日さんおはよ…。うん、ちょっと特訓してて…」
朝から生気が薄れそうなNAMEに麗日が心配そうに声を掛けると、NAMEは苦笑いをしながら答えた。
「ええっ!朝から訓練てすごない!?昨日入学したばっかやのにもうそんなことしとるん?!」
「や、ほら、私戦闘向きの個性じゃないし、昨日のテストもほぼ最下位だったし…ヒーローから一番遠いとこにいるから少しでもみんなに追いつかなきゃと思って」
「はー、NAME2は真面目だな!」
「俺らも見習わねーとな!」
「あ、上鳴くん、切島くん。おはよう」
「おう!…俺らも負けてらんねぇ。なあ?爆豪!」
「アァ!?んなこと雑魚同士でやってろ」
麗日とNAMEは自分達の会話に入ってきた上鳴、切島に気付いて振り向くと、急に会話を振られた爆豪の言葉にピシリと身体が強張る。
麗日は、爆豪の言葉にビビりまくっているNAMEに笑顔で会話を続けた。
「どんな訓練しとるん?一人でやっとるの?」
「あ、ううん、相澤先生に見てもらって…」
「うわ!まじかよ!ズリぃ!」
「ごっごめんなさぃ」
「いや、ズルくはねぇだろ。俺達も必要だと思うなら動きゃいいんだからよ。NAME2は積極的に動いてんだ!すげーな!」
切島の言葉に麗日もうんうんと頷き、上鳴も、確かにそうだな、と頬をかいた。
「…特訓と言っても、まずは体力作りからだって言われて、走り込みと筋トレしかしてないの。…ほんとに、自分の基礎体力のレベルの低さに改めて頑張らなきゃな、て痛感してる」
そう遠慮がちに笑うNAMEの姿に、直接聞いていた麗日達はもちろんのこと、近くにいたクラスメイトも、NAMEの儚い美しさに思わずどきりと心臓が跳ねた。
爆豪に至っては、そのあとすぐにチッ、と舌打ちも忘れずにクソ雑魚。と呟いていたが。
「そっかぁ。私も頑張らんといけんわ!」
そう麗日が意気込んだところでチャイムが鳴り、同時に入ってきた相澤を確認した生徒達は瞬時に席へとついた。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「…早いな。ちゃんと飯食ったのか」
午前中の必修科目を終え、八百万・葉隠に誘われ一緒に教室で弁当を食べていたNAMEは、相澤から飯食ったら職員室に来いと声を掛けられていた。
「は、はい!そ、それで…なんの、お話でしょうか」
職員室に着いて相澤の元へ行けば、目を見開いて相変わらず気怠そうに話してくる。
NAMEは、あまりにもヘタレな自分に、弱音を吐いてはいないが中止の宣告だったらどうしようかと思い始めたら全く箸が進まず、早々に食事を切り上げて職員室へやってきたのだった。
「んな警戒すんな。さっき正式に午後の授業が決まったよ。戦闘訓練だ。」
「へ?…せ、戦闘、訓練…」
「ああ。内容はあとで担当教師から伝える。が、お前はまだ出来ないことが多い。出来ないことをやろうとするな。それぞれ役割がある。お前に今出来ることを、頭で考えて動けよ。それだけ伝えておこうと思ってな。」
「…あ、ありがとうございます。はい…!頑張ってきます!」
きっと、戦闘訓練と聞いて尻込みするであろう自分の為に、先生はわざわざそれを伝えるために呼んでくれたんだと気付いたNAMEは、心の底から気持ちが温かくなった。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
ヒーロー基礎学の授業、担当はあのオールマイトだ。相澤が言っていた通り、戦闘訓練と発表されクラスメイト達は興奮しているようだ。そして、同時にコスチュームがあることも伝えられた。
入学前にサポート会社に頼んだヒーローコスチューム。
NAMEはそういえばそんなものがあったなと思い出す。
…入学前私なんて書いたんだっけな…。個性の説明と…とにかく動きやすさと機能性を重視したい、てことと…。
あとは…あ、そうだ。結局自分で考えるよりプロに考えてもらう方が素敵になると思ってお任せにしたんだっけ…
自分に自信はまだ持ててはいないが、やはり憧れるヒーローのコスチュームを着れることは、NAMEにとってもワクワク感をもたらした。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「おおー!ヤオモモの大胆なデザインだね!」
「機能性を重視してますの。私の個性ならこの形がベストですわ」
「お茶子ちゃん、素敵なコスチュームね」
「そ、そうかなぁ、ちょっとパツパツ過ぎんかな?…あれ、NAME2さんどうしたん?」
「NAMEちゃん、コスチューム着ないの?そろそろ時間になるわ」
女子更衣室では、それぞれのコスチュームの印象をお互いに伝え合いながらもきゃっきゃっとはしゃいでいる。
皆ヒーローに一歩近づいたような感覚でテンションが爆上がりだ。
しかし、先程まで同じくテンションが上がっていたはずのNAMEは、コスチュームの全体像を見るなりワナワナと震えながら手が止まっていた。
様子がおかしいと気付いた麗日と蛙吸が声を掛けると、NAMEは真っ赤な顔をしながら泣きついた。
「麗日さん、蛙吸さん…、わ、私、こんなの着れない…!どうしよう」
「ええ??」「ケロ?」
NAMEのコスチュームを確認した麗日と蛙吸は、中々の露出度が高いそれに、経緯を聞いてなるほどと納得した。
「私ももっとちゃんと要望出せばよかったって思ってたとこだよ!でも、このコスチュームすごく可愛いと思う!」
「ええ、ほんと。とても素敵よ。きっとNAMEちゃんに似合うと思うわ」
「麗日さん…蛙吸さん…」
「大丈夫さ!」
「梅雨ちゃんと呼んで」
2人の励ましに心が安らいだNAMEは、ヒーローとしてまずは格好から、そして自分に自信を持つことから!と改めて決意を胸に2人に感謝した。
「おお…!!!」
ヒーローコスチュームで現れた1年A組は、皆それぞれカッコいい服に身を包んでいる。
その中でも一際目立つNAMEの姿に、男子生徒は皆一瞬釘付けになっていた。
一部、一瞬どころか穴が開くんじゃないかぐらいの勢いで凝視する者もいるが。
NAMEのコスチュームは、上がバンドゥタイプで下がスリットの入ったストレートのスカートだ。
手には肘までのグローブが付いているが、中指に紐を引っ掛けるタイプで手の平と指先は出ている。(※ミッドナイトみたいな形)
バンドゥタイプのトップスは、NAMEの見た目より大きなバストを余すことなく強調し、谷間もだが下からもはみ出している。
胸からヘソまで大胆に出ているウエストは美しい曲線を描き、まだ発展途上の筋肉が薄く付いているだけのため、より女性らしさを際立たせる。
スカート右側のスリットは大きく入っており、下着が見えないギリギリのライン。よって、NAMEの白く滑らかな長い右脚も露わになっていた。
直接肌に触れる方が効果が高いことから、露出が多いコスチュームとなったようだ。
「ヤベェ…下乳ヤベェ…くびれヤベェ…生脚ヤベェ…ヤベェじゃんかよ…なんだよ、制服じゃ分かんねぇじゃんか…こんなお宝が隠れてるなんてよぉ…!!さ、触りてぇ…!」
「峰田…お前、すげぇな、欲求ダダ漏れだぞ」
ヨダレを拭いながら目がイってしまってる峰田に対し、切島はドン引きしながら静かにツッコむ。
…うぅ…、女子みんなに素敵だ、って言ってもらえたけど…やっぱり恥ずかしい…。…あー、ダメダメダメ!恥ずかしがるヒーローなんてみっともない!
NAMEはぶんぶんと頭を振って気合を入れ直し、担当のオールマイトの言葉に集中した。
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