素敵な夢になりますように…
go on 20
Name change
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「……………なんでてめぇらも付いてきてやがる」
翌日、再びクロルバ区へ向かうNAMEを馬に乗せたリヴァイは、後ろから既に馬に乗ったハンジとペトラが付いてきていることに、苛立ちを隠さず溜息をこぼした。
「まぁまぁいいじゃん!どうせもうすぐ壁外調査前で忙しくなるからさ、その前に息抜きがてら散歩ってのも悪くないでしょー?エレンならモブリット達男性陣と仲良くやってるから安心してよ」
「用が済んだらすぐ帰る。のんびりするつもりはねえ」
「分かってるって!でもNAMEはあーだこーだ煩いリヴァイと2人きりより、私らが居た方が落ち着くよねー」
「あ、はい!(ペトラに見られるのは、いたたまれない気分だけど…、、ハンジさんが居てくれるのは心強いな)」
「チッ…即答しやがって」
「え?」
「…なんでもねえ。前向いてろ」
振り返るNAMEの後ろに跨り、リヴァイは素っ気なく馬を走らせた。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
「…ここか?」
「は、はい…」
巨人襲撃の痕跡が残る街は、人々の傷も癒えておらず、NAMEがお世話になっていた花屋も瓦礫の山のままとなっていた。
「…、私、近くを探してみます。」
「危ねぇから一人で動くな」
「でも…」
「手分けしよう。私はペトラとコッチ見てくるよ。その花屋の主人を探せばいいんだよね?」
そうハンジが提案をした時だった。
「…NAME、ちゃん…?」
「っ、おばさま…!!」
振り返ると、そこには若い男女と並んで立つ女店主が立っていた。
NAMEは不安そうな顔からパァと明るい表情に変え走り寄った。
「NAMEちゃん、無事だったんだね、心配してたんだよ!怪我はないかい?」
「おばさまこそ、無事で良かった…。…、えと…そちらは…?」
「ん?ああ、そうだったね。私の娘と婿殿だよ」
そう紹介された若い男女は、柔らかく微笑んでペコリと一礼をした。
「あ、そうなんですね!初めまして。おばさまには大変お世話になっております。NAME・バーナーです」
「お話は母から伺ってました。こちらこそ、腰の悪い母の為にお手伝いしていただき本当にありがとうございます」
「いえ、そんな。微力しかお役に立てずで…」
「先日も、巨人から逃げる際に母や見知らぬ親子を馬車に乗せて助けてくださったと伺いました。本当になんとお礼を申し上げていいか…」
その言葉に、リヴァイ達はピクリと反応を示した。
「そんな、お礼だなんて。本当に大したことはしてないので…!ほら、こうして無傷ですし!本当に気にしないでくださいね」
そう、本当になんでもないかのように笑うNAMEに、娘夫婦も女店主もほっと笑顔を溢す。
さらに、そんなNAMEの姿に気付いた街の住民達が集まりだした。
「やっぱり!あん時の姉ちゃんか!」
「え?」
「いやあ、あの憲兵の野郎共に啖呵切ってんのは見事だったぜ」
「ああ、俺も見てたぜ!碌に仕事も出来ねぇ能無し野郎に食って掛かってな。最高だったよ」
「え、あ、いえ、そんな…!」
あっという間に、NAMEの周りはワイワイと賑やかになっていった。
「…すごいね。…取り残されてた小さな子供を助けただけだと思ってたけど…。それだけでもすごい勇気なのに、自分の命よりも周りの人を優先して助けて、憲兵にまで怖がらず挑んでたのか…」
「…NAMEって…訓練も受けてないのに兵士みたいですね」
「ああ、ほんとにすごいよ。…ね?リヴァイもそう思うだろ?」
そうニコッと笑ってハンジはリヴァイに問いかけるが、リヴァイは何も言わずにただNAMEを見つめていた。
―ひそ「NAMEちゃん、一緒に来てるあの背の高い…メガネの、もしかして、人類最強かい?」
賑わっている最中、女店主は声をひそめてNAMEに耳打ちをすると、NAMEは慌てて訂正をする。
「あ、あちらはハンジさんといって、調査兵団の分隊長で、女性です」
「あれま!そうだったか。これは失礼したね」
「えと…、リ、リヴァイさんは、その隣の…」
「え!あのチビっこい人かい!?」
「お、おばさま!聞こえちゃいます/////」
「ああ、悪いね。でもそうかい、へー、初めて見たけど、兵士長さんってのは随分華奢なんだね。想像と違うもんだね」
「え?なにおばちゃん、あそこに居るの、調査兵団のリヴァイ兵士長なのか!?」
「、ありゃ。なんか話がこっちになったみたいだよ」
「チッ…」
巨人討伐、ありがとうな!と、住民達はリヴァイ達のもとへ感謝と労いの言葉を掛けに続々と集まっていく。
それを見て、NAMEはとても嬉しい気持ちになった。
「…こうやって巨人に襲われてみて、やっと調査兵団の頼もしさってのが分かった気がするよ」
「おばさま…」
「NAMEちゃんが言ってた通りだね。…人類の、自由を切り拓くために戦ってるって。すまないね。何も知らないのに悪く言っちまったね」
「い、いえ!私は何もしてません。…でも、こうやって分かってもらえて本当に良かったです」
NAMEは、心の底から嬉しそうに笑った。
―ひそ「…で?その人類最強が勿論助けてくれたんだろう?」
ニヤニヤと笑いながら耳打ちをする女店主に、NAMEはみるみる顔を染めていく。
「う…////////は、はい…。」
「くぅー、いいねぇ。早くくっついちまえばいいのにねぇ」
「おばさま、私達はそういうんじゃ」
「おい、話は済んだか?」
「っ、リ、ヴァイさん//////」
「おや。噂をすればだね」
「?…なんだ、俺の話をしていたのか」
「いっ、いえ、別に!」
「そうそう、兵士長さん、あんたの話だよ。NAMEちゃん、すごく助かったよ、ありがとうね」
「おばさま、」
「いや、俺は関係ねぇ。礼には及ばん」
「そうかい。しかし気遣いも仕事も出来てだよ、兵士じゃないとしても調査兵団じゃ随分優秀なんじゃないかい?」
「ああ、そうだな。俺も助かっている」
「リヴァイさん…、」
「そうだろう?しかもこんなに器量良しなんだ。ほっといたらすぐに誰かのモンになっちゃうんじゃないかい?」
「お、おばさま…!(何言いだすの///////)」
「……あぁ、そうだな」
どんどん話についていけなくなるNAMEは、女店主とリヴァイの顔を交互に見ることしか出来ない。
「誰のモンになるかを選ぶのはこいつの自由だが……、俺はこいつを誰かのモンにするつもりはねぇ」
「へっ…?//////」
「!…ははっ、そうかい!そうか、そうか!うん、まあ頑張るこったね!」
リヴァイのその言葉を聞くなり、女店主は嬉しそうにバシバシと力強く彼の背中を叩く。
リヴァイは、その強さに一瞬顔を顰め、そのまま女店主に向けて口を開いた。
「…悪いが、こいつは優秀な人材だ。今日限りで返してもらうぞ」
「?ああ、もちろんだよ。元々期間限定で来てもらってたんだ、悪いも何も、それはこっちのセリフだよ。」
「…は?」
「本当に助かったよ。店はこんなんになっちまったけどね、また一からみんなで街を盛り上げていくさ!調査兵団は、これからも頑張っとくれよ!!」
女店主のその言葉に、周りにいた住民達も同じようにリヴァイら調査兵団に向けて大きな声援を送るのだった。
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