素敵な夢になりますように…
darling 3
Name change
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「NAMEってさ~、改めて見ると女っぽい身体してるよね~」
「えー?なにそれ。してるかなぁ」
「してるじゃん。胸も意外と大っきいしさ!
羨ましいなあ全く!私らなんてペッタンだもん。ねっナナバ」
「はは、そうだね。…やっぱ男はさ、デカい方がいいんだろ?」
更に酒は進み、かなり回ってきたように見えるハンジはNAMEの身体を舐め回すように見始め、口を開いた。
ナナバも同調し、終いには壁に凭れながら3人のやり取りを見ていたエルヴィンとリヴァイにも声を掛けた。
今の席は、奥からエルヴィン、NAME、ハンジ。テーブルを挟んでエルヴィンの正面がリヴァイ、そしてその隣にナナバが座っている。
ナナバの問い掛けに、NAMEとハンジも同時に視線を2人に送った。
「あー、それ興味あるかもー」
「そうだね!そこんとこどーなの!お二人さん!!」
トロンとした瞳で見つめてくるNAMEに、鼻息を荒くするハンジもその質問に加わり、リヴァイは心底面倒くさそうに息を吐いた。
「てめぇら…くだらねぇこと言ってねぇで水でも飲め」
「はーい、それは答えになってないね!」
「こーゆー話は酒の席でもないと話さないだろー?」
「そーだそーだー!答えろチビ助~!」
きゃははとまた3人で笑い始めたのを見て、リヴァイの眉間の皺はさらに深くなる。
…これだから酔っぱらいってのはたちが悪ぃ。
そんなことを思っていると、NAMEはまたリヴァイが驚く行動に出た。
「エルヴィンはぁ??というか、エルヴィンの好きな女性のタイプとか聞いたことないし気になるなぁ」
隣のNAMEを正面にして奥の壁に凭れていたエルヴィンに、NAMEは事もあろうか自分も正面に向き直り、エルヴィンの大きな胸に両手をついてその顔を見上げ首を傾げている。
知らない者が見れば、間違いなくNAMEがエルヴィンにキスを強請っているような光景だ。
ハンジとナナバの酔っぱらい達は、「気になる気になるー!!」と同意するだけでこの二人の異常な光景は気にも留めていない。
エルヴィンも一瞬目を見開いたが、NAMEが潤んだ瞳で上目遣いをしてくる状態に気をよくしたのか、NAMEの顎を手で掬い、そのままNAMEの目を見つめて答えた。
「そうだな…。私は積極的な女性ならどんな女性でも大歓迎だ」
「…え」
「あら」
「わお」
エルヴィンがその碧い瞳をゆっくりと閉じながら、NAMEの唇へ自分のそれを近づけた瞬間だった。
「ぶっ!?」
「おいおいおい…エルヴィン、てめぇまで酔っぱらってやがんのか?俺一人でこいつらを相手にしろというのは巨人を殺すことより面倒だ」
NAMEの顔目掛けて座布団を放ったリヴァイは、座りながらも見下すような目でエルヴィンを見遣った。
それを横目で見たエルヴィンは、「悪い。冗談だ」と言って笑った。
…てめぇがやると冗談に見えねぇんだよ
リヴァイがそう心で吐き捨ててる間に、座布団で横へ倒れていたNAMEがむくりと起き上がった。
「ちょっとーっ!何すんのこの乱暴者!」
「あぁ?そんなのも避けられねぇとは分隊長が聞いて呆れるな」
「な!」
「あーはいはい!そこまでそこまでー!」
いつも通りの光景に、ナナバもエルヴィンも声を上げて笑った。
酔っぱらったNAMEを酔っぱらったハンジが宥め、リヴァイはフンと鼻を鳴らしてまた酒を呷った。
そんな笑いの絶えない時間を過ごし、そろそろ帰ろうという頃にはさすがのリヴァイもほろ酔い状態になっていた。
「NAMEは私が送っていこう」
「馬鹿言え。てめぇも酔ってんだろうが。」
会計を済ませ、外に出てすぐのエルヴィンの言葉をすかさず却下するリヴァイ。
先ほどのことを考えても、二次被害が起こる可能性をリヴァイは恐れた。
それを聞き、「やれやれ。信用がないな」と肩をすくめながらエルヴィンは苦笑いをする。
「ではどうする?ハンジ達もあれは帰るので精一杯だぞ?」
エルヴィンが見遣る先を同じように見れば、ぎゃははと笑いながら楽しそうに肩を組むハンジとナナバの姿。二人とも立ってはいるがかなり千鳥足だ。
リヴァイはチッと舌打ちをして、店の柱に寄りかかってウトウトしているNAMEに視線をやった。
「…俺が送る」
リヴァイの面倒そうな言葉に、エルヴィンはにこりと微笑みながら「ああ、頼む」と答えた。
「おい。帰るぞ」
「あ、はぁい」
「……」
リヴァイの呼びかけに、ふにゃと笑いながらNAMEはタタッと小走りして駆け寄ってきた。
普段と違い、随分と素直な行動にリヴァイは少し面食らう。
本部までの道のりは、夜風が火照った顔にあたって気持ちが良かった。
帰り道も他愛ない話をしながらゆっくりと歩いた。
兵舎に着いた4人はそれぞれの部屋の棟へと帰っていく。
NAMEとリヴァイは階は違えど同じ棟の為、一緒に部屋へ続く階段に向かっていった。
「わっ」
「!…っおい、しっかり歩け」
一段目を踏み外したNAMEは、ガクッと膝をついた。
半歩前を歩いていたリヴァイは、咄嗟にNAMEの腕を掴んで前に転ぶのをギリギリ阻止する。
「えへ、ごめん」と笑うNAMEに軽くひと睨みしながら、リヴァイは掴んだ腕から手を離し、そのままNAMEの手首を掴みなおした。
…あ、れ。
手…引っ張って、くれてる、のかな…
酔った頭がスーッと覚めていくように、NAMEは少し鼓動が速くなったのを感じた。
繋がれた手首がどんどん熱を帯びていくような感覚に戸惑いつつも、NAMEは嬉しさの方が勝っていた。
そんな時間は一瞬で終わり、NAMEの部屋の前に着くとリヴァイは何の名残惜しさもなくスッと手を離した。
「部屋では転ぶなよ」
「…っリヴァイ…」
一言零してその場から立ち去ろうとするリヴァイに、NAMEは思わずリヴァイの服の裾を掴んで呼び止めた。
リヴァイはバッと振り返ると、目を白黒させNAMEを見つめる。
「あ…えっと…」
「なんだ」
…しまった。
まだ離れたくないと思って咄嗟に引き留めちゃった。。。
「も、もうちょっと…の、飲みたいな、なんて…」
「てめぇまだ飲む気か」
白黒させていた目から途端に呆れた色に変わるリヴァイの目を見て、NAMEは「あはは」とまた渇いた笑いを零した。
「…誘うってことは、相当いい酒でも用意してるんだろうな?」
「あ。」
リヴァイの問いに、タラリと汗が流れた。
普段飲むことがほとんど無いNAMEの部屋に、酒が常備しているはずもなく。
まさか、もう少し一緒にいたいからなどとは酔いの覚めた今は言えるはずもない。
酒も無いのに呼び止めてしまったことに焦るNAMEは、何かいい言い訳がないかと必死に頭を回した。
しかし、結局何も思いつかなかったNAMEは少々寂しそうに口を開いた。
「ご、ごめん。お酒、ないんだった。
残念だけどまた…」
「…俺の部屋に来るか?」
「へ?」
別れを告げようとするNAMEの言葉を遮ったリヴァイの言葉は、NAMEが予想もしない言葉だった。
伏目がちだったNAMEの目がパッと前を向く。
そんなNAMEを見遣り、リヴァイは口の端を上げて続けた。
「この前貴族連中からワインを貰ったんだが、中々上等そうなやつだ。お前が来るなら開けてやらんこともない」
「い、行く!」
ワインも飲みたいと確かにどこかで思いはしたが、リヴァイとまだ、もう少し一緒の時間を過ごしたいという気持ちの方が断然強く、NAMEはリヴァイの問いに即答した。
「………」
「…?…リヴァイ?どう…-っ痛っ!!?」
NAMEの即答に一瞬真顔で止まったリヴァイは、不思議そうに自分を見つめるNAMEの額に思いっきりデコピンをかました。
NAMEはおでこを抑えながら涙目で悶絶している。
「ちったぁ酔いが覚めたか、馬鹿が」
「~~~い、いた、痛い…!なにー!?」
「こんな時間に男の部屋にホイホイ行こうとしてんじゃねぇよ。襲われてぇのか」
「…え、…お、襲うって、リヴァイが…??」
おでこを抑えながらポカンとリヴァイを見るNAMEは、途端にあはっと笑い出した。
「リヴァイが私を襲うの?あはは。そんなわけないじゃん!
自分で言ってて馬鹿みたいだなって思うでしょ?…もー変な冗談はやめ…-っ!」
尚もクスクスと笑うNAMEの肩をリヴァイは力強く押し、ダンッと扉に押さえつけた。
驚きのあまりNAMEは目を見開き、困惑の眼差しをリヴァイに向ける。
右手は肩を押さえつけ、左の肘を扉についたリヴァイは、ゆっくりと口元をNAMEの右耳に近付け低い声で囁いた。
「イイ度胸だな。…俺が男じゃないとでも思ってんのか?」
初めて耳元で囁かれた言葉がNAMEの心臓にズンッと突き刺さったような気がした。
NAMEはその感覚にゾクッと身震いをし、それを見逃さなかったリヴァイは口元をさらに落とし、NAMEの首筋にツーッと舌を這わせた。
「っあ…っ!?//////」
感じたことのない感覚に、NAMEはビリビリと雷に打たれたんじゃないかと錯覚するくらい身体が痺れ思わず声が漏れた。
その声を耳で感じたリヴァイは、自分の中心に熱が篭っていくのを感じた。
リヴァイは首筋から鎖骨へと舌を移動させながら思考を巡らせる。
このまま続けたら、NAMEはどんな嬌声をあげるのか
どんな淫らな姿を晒すのか
自分の手でNAMEをよがらせたい。
もっと見たい。
もっと、聞きたい。
「…NAME」
「っ//////////////リっリヴァイっっ」
朦朧とした意識の中、自分の名を呼ぶその低い声に一気に覚醒したNAMEは、力の抜けていた両腕にもう一度力を込めてリヴァイの胸を押し返した。
首元に埋まっていたリヴァイの顔がゆっくりと離れ、その灰色の瞳がNAMEの目を射抜く。
瞬間、ボッと熱くなった顔を感じて、NAMEはリヴァイの胸を押しながらワタワタと慌てた。
「あっあの、/////やっやっぱり、もう、お、遅いしねっ//////
ままっまた、今度っワインは、飲もうよ!ねっ」
「……」
リヴァイはその慌てふためくNAMEを見て大きく息を吐くと、スッとNAMEから離れてジロリと睨みつけた。
「当たり前だ。酔っぱらいはとっとと寝ろ」
そう言い残し、リヴァイはスタスタと去っていった。
…あ、ぶねぇ…
何考えてんだ俺は…
まさかあのまま抱くつもりだったのか?
…ありえねぇ…ガキじゃあるめぇし
「…チッ…俺も大分酔ってんな」
そう一人ごちて、リヴァイは部屋に入った。
一方その頃、自分の部屋に入ったNAMEは、扉の前で腰を抜かしていた。
身体が…熱い…
/////////~~~…っっ/////////
突然、『男』のリヴァイに直面したNAMEは、中々落ち着かない心臓と呼吸を必死で落ち着かせていた。
しかし、鼓動は一向に治まる気配もなく、先ほどの行為を思い返すたびに強くなる気がした。
しかも、とてつもなく男を感じたリヴァイを思い出すたび、とてつもなくカッコよく感じてしまうのだから手が付けられない。
「はぁ…////やっぱりまだ酔ってるのかな…」
とにかく寝てしまおう。そう考えNAMEはベッドにダイブした。
心臓がうるさくて今日は眠れないかもしれないな…。
そんなことも思っていたが、酒の力もあり、数秒後には深い眠りにつくのであった。
To be continued...
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