孤独を抜けて
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センゴク元帥に頼み、海兵となる事を許され一番最初に配属となった比較的小さな港町
あまり話すことが得意ではなかった俺に友人など当然出来もせず任務の時以外は殆ど一人の日々を過ごしていた中・・・
[こんにちは、海兵さん]
木陰で体を休めていた俺に話しかけてきたのはこの島の住民らしき見た目幼い少女だった
海兵となる前の誰かも知らない血で汚れている俺とは正反対の清潔感が溢れる綺麗な白いワンピースに身を包んでいる彼女は座っているお蔭で同じくらいになっている目線でフワッと柔らかい笑みを浮かべて俺を見る
[・・・]
「・・・?」
そんな彼女に軽く会釈をして視線をずらした俺を見て何を思ったのかチョコンと隣に座った少女
「・・なぜ隣に座る?」
[海兵さん、いつも1人だから]
私が一緒にいれば1人にならないでしょ?
と細めていた目を開けるも笑みは崩さずに答える少女の言葉に(いつから見ていたのだろうか?)と疑問を残しながら俺はふと問いかける
「・・・君は1人が嫌いなのか?」
[うん、嫌い
だって、寂しいもん]
自分の膝を抱え身体を埋めながら言った彼女は続いていた笑みが消え、寂しそうな表情をしていた
[海兵さんは1人が好きなの?]
「・・・」
どちらとも言えなかった
今一人でいるから一人だというだけで別に誰かと行動しろと指示を受ければそいつと共にいるだろうし、それに苦痛など感じる事もなく、逆に喜びも感じない
そのような感情は全て"あの船"に置いて来た・・・
[・・・私が居たら海兵さん困る?]
「いや、困らない」
[!じゃあまたこうして1人でいたら来てもいい?]
「ああ」
頷いた俺を見て少女は暗かった表情をパアッと明るくしてその場に立ちあがった
[嬉しい♪私、海兵さんが来てるか毎日ここを見に来るね?]
これから何か用事があるのか
頷いた俺を見て「またね!」と笑顔で手を振りながらこの場を去っていった少女
「・・・・」
あまり口を開かなかったにもかかわらず、俺といる事をとても楽しそうにしていた不思議な少女
そんな少女にどこか惹かれる所があったのか・・
「明日の休憩時もここへくるか…」
気付けばそんな事を呟いていた
~~~~~~~~~~~~~
翌日も、そのまた翌日も・・俺があの場所へ足を運ぶとどこからかやって来て隣へ座り話し始める少女
その話の内容も特にこれといったものはなく、たわいもない話や雑談というにふさわしいものだがこの少女はそんな話を楽しそうに俺へ話す
[でね、私はその虫を捕まえたの♪]
「で、その後はどうした?」
気付けば俺もただ聞いているだけでなく一言二言問いかけるようになっていた
[部屋で飼ってたよ?鳴き声がとても綺麗なんだ~♪]
「そうか、今度聴いてみたいものだ」
[じゃあ次捕まえたら海兵さんにあげるね?]
「いや、聴かせてくれるだけでいい
君が世話してあげた方が虫も喜ぶだろう」
俺がそう言うと少女はハッとした表情をしながら会話を途切らせた
どうしたのかと彼女を見ると
[私の名前、海兵さんに教えてないまま話してた!]
「…そんな事か」
気にする事ではないだろうと、話を戻そうとするも
[自己紹介は大事なの!]とそこは頑なに言い切り・・・
[私、サヨ
すぐそこの港町の外れにある家に住んでるよ♪]
初めて会った時と違うワンピースの裾を指で軽くつまんでお辞儀をするという上品な挨拶をした少女
[海兵さんの名前は?]
「俺の?」
[うん、何ていうの?]
「俺の名前は・・」
と自分の名前を名乗ろうとした時だった!
「あれ、ドレーク二等兵じゃないか?」
「ホントだ!しかも可愛い子連れてるじゃん!」
偶然ここを通りかかったのか俺の同僚の上司達がやって来て隣に立っているサヨを見るや近寄って来た
「こんにちは」
[こんにちは、海兵さん]
「わ!声も可愛い~ね♪
君は今何していたの?」
[海兵さんに名前を聞いてたの]
ね?
と少女特有の無邪気な笑みを浮かべながら俺に言う彼女に頷く
「ああ、その人はドレ[ごめんなさい海兵さん]へ?」
[私、この海兵さんから直接聞きたいの]
少女の言葉に呆気に取られている上司を見て俺は思わずフッと笑みを零した
すると彼らの視線がバッと俺の方へ向いて
「お前!今笑いやがったな!?」
「も、申し訳ありません」
[海兵さん笑った~♪]
海兵さんは笑ってる顔が似合うよ?
と嬉しそうに言う少女を見て俺は気づいた
この子はいつも笑顔で話してくれていたのに俺はずっと無表情に近い顔でいた事を・・・
「そうか?」
[うんっ、だからもっと笑って?]
だが、それを気にすることもなく笑顔を絶やすことなく話しかけてくれる少女に俺は「・・努力しよう」と頷きながら言った
あまり話すことが得意ではなかった俺に友人など当然出来もせず任務の時以外は殆ど一人の日々を過ごしていた中・・・
[こんにちは、海兵さん]
木陰で体を休めていた俺に話しかけてきたのはこの島の住民らしき見た目幼い少女だった
海兵となる前の誰かも知らない血で汚れている俺とは正反対の清潔感が溢れる綺麗な白いワンピースに身を包んでいる彼女は座っているお蔭で同じくらいになっている目線でフワッと柔らかい笑みを浮かべて俺を見る
[・・・]
「・・・?」
そんな彼女に軽く会釈をして視線をずらした俺を見て何を思ったのかチョコンと隣に座った少女
「・・なぜ隣に座る?」
[海兵さん、いつも1人だから]
私が一緒にいれば1人にならないでしょ?
と細めていた目を開けるも笑みは崩さずに答える少女の言葉に(いつから見ていたのだろうか?)と疑問を残しながら俺はふと問いかける
「・・・君は1人が嫌いなのか?」
[うん、嫌い
だって、寂しいもん]
自分の膝を抱え身体を埋めながら言った彼女は続いていた笑みが消え、寂しそうな表情をしていた
[海兵さんは1人が好きなの?]
「・・・」
どちらとも言えなかった
今一人でいるから一人だというだけで別に誰かと行動しろと指示を受ければそいつと共にいるだろうし、それに苦痛など感じる事もなく、逆に喜びも感じない
そのような感情は全て"あの船"に置いて来た・・・
[・・・私が居たら海兵さん困る?]
「いや、困らない」
[!じゃあまたこうして1人でいたら来てもいい?]
「ああ」
頷いた俺を見て少女は暗かった表情をパアッと明るくしてその場に立ちあがった
[嬉しい♪私、海兵さんが来てるか毎日ここを見に来るね?]
これから何か用事があるのか
頷いた俺を見て「またね!」と笑顔で手を振りながらこの場を去っていった少女
「・・・・」
あまり口を開かなかったにもかかわらず、俺といる事をとても楽しそうにしていた不思議な少女
そんな少女にどこか惹かれる所があったのか・・
「明日の休憩時もここへくるか…」
気付けばそんな事を呟いていた
~~~~~~~~~~~~~
翌日も、そのまた翌日も・・俺があの場所へ足を運ぶとどこからかやって来て隣へ座り話し始める少女
その話の内容も特にこれといったものはなく、たわいもない話や雑談というにふさわしいものだがこの少女はそんな話を楽しそうに俺へ話す
[でね、私はその虫を捕まえたの♪]
「で、その後はどうした?」
気付けば俺もただ聞いているだけでなく一言二言問いかけるようになっていた
[部屋で飼ってたよ?鳴き声がとても綺麗なんだ~♪]
「そうか、今度聴いてみたいものだ」
[じゃあ次捕まえたら海兵さんにあげるね?]
「いや、聴かせてくれるだけでいい
君が世話してあげた方が虫も喜ぶだろう」
俺がそう言うと少女はハッとした表情をしながら会話を途切らせた
どうしたのかと彼女を見ると
[私の名前、海兵さんに教えてないまま話してた!]
「…そんな事か」
気にする事ではないだろうと、話を戻そうとするも
[自己紹介は大事なの!]とそこは頑なに言い切り・・・
[私、サヨ
すぐそこの港町の外れにある家に住んでるよ♪]
初めて会った時と違うワンピースの裾を指で軽くつまんでお辞儀をするという上品な挨拶をした少女
[海兵さんの名前は?]
「俺の?」
[うん、何ていうの?]
「俺の名前は・・」
と自分の名前を名乗ろうとした時だった!
「あれ、ドレーク二等兵じゃないか?」
「ホントだ!しかも可愛い子連れてるじゃん!」
偶然ここを通りかかったのか俺の同僚の上司達がやって来て隣に立っているサヨを見るや近寄って来た
「こんにちは」
[こんにちは、海兵さん]
「わ!声も可愛い~ね♪
君は今何していたの?」
[海兵さんに名前を聞いてたの]
ね?
と少女特有の無邪気な笑みを浮かべながら俺に言う彼女に頷く
「ああ、その人はドレ[ごめんなさい海兵さん]へ?」
[私、この海兵さんから直接聞きたいの]
少女の言葉に呆気に取られている上司を見て俺は思わずフッと笑みを零した
すると彼らの視線がバッと俺の方へ向いて
「お前!今笑いやがったな!?」
「も、申し訳ありません」
[海兵さん笑った~♪]
海兵さんは笑ってる顔が似合うよ?
と嬉しそうに言う少女を見て俺は気づいた
この子はいつも笑顔で話してくれていたのに俺はずっと無表情に近い顔でいた事を・・・
「そうか?」
[うんっ、だからもっと笑って?]
だが、それを気にすることもなく笑顔を絶やすことなく話しかけてくれる少女に俺は「・・努力しよう」と頷きながら言った